2023/05/16 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【オークス(GI)攻略データコラム】桜花賞を差して勝った馬は安定感あり
オークス(GI) 3歳牝馬 定量 東京芝2400m
※データについては本文中に特に記載のない限り、過去10回分を対象として分析している。
■人気
1人気【5.2.1.2】
勝率50.0%、連対率70.0%、複勝率80.0%
2人気【1.2.3.4】
勝率10.0%、連対率30.0%、複勝率60.0%
3人気【3.0.1.6】
勝率30.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%
4人気【0.1.1.8】
勝率0.0%、連対率10.0%、複勝率20.0%
5人気【0.1.1.8】
勝率0.0%、連対率10.0%、複勝率20.0%
6-9人気【1.2.1.36】
勝率2.5%、連対率7.5%、複勝率10.0%
10人気以下【0.2.2.83】
勝率0.0%、連対率2.3%、複勝率4.6%
1番人気はかなり優秀な成績。勝率50%、複勝率80%なら軸には持ってこいと言える。ただ近2年の1番人気は掲示板にも載れない敗戦を喫しているため、そのあたりをどう考えるかになりそうだ。
2番人気、3番人気もそれぞれ好走率は高め。1-3番人気が総崩れになったのは08年、トールポピーが勝った年まで遡る必要があるので、基本的には軸は上位人気から取るのがセオリーと言えるだろう。
■脚質
逃げ【0.0.0.10】
勝率、連対率、複勝率いずれも0.0%
先行【1.5.1.30】
勝率2.7%、連対率16.2%、複勝率18.9%
中団【7.3.9.62】
勝率8.6%、連対率12.3%、複勝率23.5%
後方【2.2.0.45】
勝率4.1%、連対率8.2%、複勝率8.2%
3歳牝馬にとって過酷な府中の2400m。逃げた馬は壊滅的でこの10年まったく馬券に絡んでいない。
中団から後方でレースを進めた馬が9勝を挙げていることからも、基本は差し馬を上位に考えたいレースだ。
■上がり3F
1位【7.3.1.2】
勝率53.8%、連対率76.9%、複勝率84.6%
2位【0.1.3.10】
勝率0.0%、連対率7.1%、複勝率28.6%
3位【2.1.1.2】
勝率33.3%、連対率50.0%、複勝率66.7%
4-5位【1.4.2.13】
勝率5.0%、連対率25.0%、複勝率35.0%
6位以下【0.1.3.120】
勝率0.0%、連対率0.8%、複勝率3.2%
脚質の項目でも触れたように基本的には差し・追い込み馬が優勢。そのため好走には上がり3Fの脚も求められる。特に上がり3F1位の勝率は50%を超える。末脚自慢を買うのが的中への近道と言えるだろう。
■馬体重
419キロ以下【0.0.1.14】
勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率6.7%
420-439キロ【2.0.3.30】
勝率5.7%、連対率5.7%、複勝率14.3%
440-459キロ【2.3.1.45】
勝率3.9%、連対率9.8%、複勝率11.8%
460-479キロ【6.6.3.35】
勝率12.0%、連対率24.0%、複勝率30.0%
480-499キロ【0.1.1.15】
勝率0.0%、連対率5.9%、複勝率11.8%
500キロ以上【0.0.1.8】
勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率11.1%
スイートスポットは当日馬体重が460-479キロの馬。重すぎず軽すぎずちょうどいい塩梅がこのあたりなのだろう。軽すぎるとフルゲートのポジション争いで不利を受けやすく、重すぎると2400mの距離を我慢し切れないといったところか。
■前走レース
桜花賞【7.4.5.62】
勝率9.0%、連対率14.1%、複勝率20.5%
忘れな草賞【2.0.1.9】
勝率16.7%、連対率16.7%、複勝率25.0%
フローラS【1.4.2.38】
勝率2.2%、連対率11.1%、複勝率15.6%
フラワーC【0.1.0.8】
勝率0.0%、連対率11.1%、複勝率11.1%
スイートピーS【0.1.0.13】
勝率0.0%、連対率7.1%、複勝率7.1%
条件戦【0.0.1.15】
勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率6.3%
当然の傾向かもしれないが好成績を残しているのは桜花賞組で、好走馬の大半はこの組から出ている。
桜花賞1-3着馬が【6.2.3.13】で勝率25.0%、複勝率45.8%に対し、同4着以下は【1.2.2.49】で複勝率9.3%。敗れた馬が人気することもあるのだが、基本は桜花賞で上位だった馬を狙うのが理にかなっているようだ。
ちなみに桜花賞勝ち馬はこの10年で【3.1.0.4】の勝率50%。このうち、桜花賞を4角7番手より後ろから制した馬は【3.1.0.1】で連対率80.0%。桜花賞を差して勝った馬の安定感はかなり高い傾向にある。
忘れな草賞組も近年好走が目立っていたが、今年は勝ち馬グランベルナデットが回避を表明。残念だがこの傾向は来年以降に覚えておきたい。
フローラS組で狙えるのは「フローラSで上がり3F1-2位」だった馬。この10年で【1.3.2.7】、複勝率46.2%をマークしている。
今年の登録馬ではイングランドアイズが該当。出走できるかどうかはかなり微妙な状況ながら、もし叶うようならマークしておきたい。
スイートピーS、条件戦組は少々厳しい成績。余程のことがないかぎり、この組は静観で問題なさそうだ。
■乗り替わりの有無
同騎手【9.6.8.90】
勝率8.0%、連対率13.3%、複勝率20.4%
乗り替わり【1.4.2.57】
勝率1.6%、連対率7.8%、複勝率10.9%
前走から継続騎乗の馬の方が成績が良好。乗り替わりだと過去10年で1勝のみなのでアタマからは少々狙いづらい。
Tips:阪神JFの上がり3F上位をオークスで狙おう
阪神競馬場のコースレイアウトが変わった2006年以降、阪神JFの上がり3F1-3位馬が翌年のオークスへ参戦した際の成績は【6.2.4.16】で、勝率21.4%、複勝率42.9%を記録。
これだけでもまずまず高い数字なのだが、「阪神JFで上がり3F1-3位かつ1-3着」という条件を付け加えると【5.2.3.9】で勝率26.3%、複勝率52.6%まで数字がアップする。
今年の出走馬のうち上記の条件を満たすのは上がり3位&1着のリバティアイランドと上がり2位&3着のドゥアイズ。リバティアイランドは当然として、桜花賞5着のドゥアイズにも注目が必要になりそうだ。
■データからのピックアップ
・リバティアイランド(牝3、栗東・中内田)
1番人気必至、桜花賞を4角16番手から上がり3F最速で優勝、馬体重は460キロ台、継続騎乗とデータからはケチのつけようがない。もちろん人気になるだろうが、さすがにここは逆らえないと見た。
(Text:inoue)
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