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コラム

2023/05/02  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【京都新聞杯(GII)攻略データコラム】前走クラスに馬券のカギが 社台ファーム生産馬に注意

京都新聞杯(GII) 3歳 馬齢 京都芝2200m
※過去10年分のレースデータを基に分析する。

■人気
・1番人気/【2.3.0.5】
 勝率20.0% 複勝率50.0%
・2番人気/【2.1.2.5】
 勝率20.0% 複勝率50.0%
・3番人気/【2.1.0.7】
 勝率20.0% 複勝率30.0%
・4-6番人気/【1.0.6.23】
 勝率3.3% 複勝率23.3%
・7-9番人気/【2.4.1.23】
 勝率6.7% 複勝率23.3%
・10番人気以下/【1.1.1.50】
 勝率1.9% 複勝率5.7%

1番人気、2番人気ともに、過去10年で2勝、複勝率50.0%と、上位人気にしては物足りない成績。

また3番人気から9番人気は複勝率が20.0-30.0%の間に収まっており、好走率はだいたい同じくらい。そのためオッズがつく7-9番人気の合算回収率は単勝102%、複勝105%と、プラス収支になっている。配当妙味を求めるなら、狙いはこのゾーンだ。

10番人気以下となると好走率はかなり低くなる。過去10年で3回の好走例があるものの、近3年は馬券に絡めていない。

1-3番人気のうち2頭が3着内に来た年は4回あり、その際は3連単が4100円しかつかなった2021年を筆頭に堅く収まるケースが大半。一方で、1頭も馬券に絡めなかった年は3連単が15万円ついた昨年を含めて2回ある。

このように、年によって配当の傾向は大きく変わってくる。まず最初に「今年は堅く決まるか、荒れるのか」の判断をしたほうがいいだろう。

■脚質・上がり順位
◎脚質別
・逃げ/【0.2.0.8】
 勝率0.0% 複勝率20.0%
・先行/【1.3.2.30】
 勝率2.8% 複勝率16.7%
・差し/【7.4.6.38】
 勝率12.7% 複勝率30.9%
・追込/【2.0.2.37】
 勝率4.9% 複勝率9.8%
・マクリ/【0.1.0.0】
 勝率0.0% 複勝率100.0%

◎上がり3Fタイム順位
・1位/【5.1.3.2】
 勝率45.5% 複勝率81.8%
・2位/【3.0.2.5】
 勝率30.0% 複勝率50.0%
・3位/【0.3.3.6】
 勝率0.0% 複勝率50.0%
・4-5位/【1.5.1.13】
 勝率5.0% 複勝率35.0%
・6位以下/【1.1.1.86】
 勝率1.1% 複勝率3.4%

脚質別データでは顕著な傾向が表出した。勝率・複勝率ともに、差しがトップだったのだ。一般的には逃げか先行が成績上位になるものなのだが、本レースはどちらも芳しくなく、逃げにいたっては過去10年で1頭も勝ち馬を出せていない。

この傾向は上がり3Fタイムにも表れており、上掲のように上がり順位が上位であるほど勝率や複勝率も高くなっているのだ。

中京で代替開催された前2年も、それ以前の京都開催も、どちらでも差し勢がよく馬券に絡んでいるので、この傾向はレースの特性に根差すものと考えられる。芝2200mの重賞競走はタフな流れになりやすいため、決め手のある馬が好走しやすいのだろう。

■間隔
・中1週/【1.1.0.11】
 勝率7.7% 複勝率15.4%
・中2週/【3.2.0.30】
 勝率8.6% 複勝率14.3%
・中3週/【0.1.1.11】
 勝率0.0% 複勝率15.4%
・中4-8週/【4.4.7.46】
 勝率6.6% 複勝率24.6%
・中9-24週/【2.2.2.13】
 勝率10.5% 複勝率31.6%

勝率ベースではそこまで差はないのだが、複勝率ベースで見ると、レース間隔があいたほうが明らかに好走率が上昇する。中9-24週組は勝率・複勝率ともにトップのうえ、回収率は単勝161%、複勝101%と、ベタ買いで儲かる計算なのだ。

前述したように、芝2200mの重賞は若駒にとってはタフなレースになる。ゆとりのあるローテで余力がある馬のほうが有利に働くものと思われる。

☆中9-24週で出走⇒ダノントルネード、マキシ

■前走クラス
・未勝利/【0.0.0.27】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・1勝クラス/【5.6.5.48】
 勝率7.8% 複勝率25.0%
・OP特別/【0.2.1.15】
(リステッド含む)
 勝率0.0% 複勝率16.7%
・重賞/【5.2.4.22】
 勝率15.2% 複勝率33.3%

前走クラス別では、やはり前走でも重賞を走っていた馬の成績がもっとも高い。回収率も単勝は135%とプラス収支を残している。

重賞組の中で好走馬を多く送り込んでいるのが、【2.1.2.6】の毎日杯。馬券に絡んだ5頭はすべて前走で0秒7差以内に走っていたので、これが毎日杯組の取捨の目安となる。

ただし他の組だと、前走で1秒以上負けていても勝った馬が2頭(2020年ディープボンド、2018年ステイフーリッシュ)もいるので、着順や着差はそこまでこだわらなくてもいいかもしれない。

重賞組と同じく5頭の勝ち馬を出している1勝クラス組の取捨は、「前走連対の有無」。前走で1、2着だと【4.5.4.25】勝率10.5%、複勝率34.2%となり、複勝率は重賞組を上回り、複勝回収率も116%の高数値をマークする。

一方、未勝利組は27頭走って全滅。前走クラス別成績とは別に、キャリア別データを見ても、キャリア2戦以下は【0.0.1.15】と連対馬を出せていない。経験の浅い馬にとっては厳しいレースのようだ。

☆前走重賞⇒オメガリッチマン、ドットクルー、マイネルラウレア
☆前走毎日杯で0秒7差以内⇒オメガリッチマン、ドットクルー
☆前走1勝クラスで連対⇒サトノグランツ、ダノントルネード、リビアングラス、ローレルキャニオン

■距離変更
・同距離/【0.1.3.11】
 勝率0.0% 複勝率26.7%
・距離延長/【7.8.6.90】
 勝率6.3% 複勝率18.9%
・距離短縮/【3.1.1.12】
 勝率17.6% 複勝率29.4%

2200m以上の3歳戦自体が少ないため、出走馬の大半は今走が距離延長となる。したがって、距離延長組の成績が平均値に近くなるのは、ある意味当然。実際に7勝2着8回と上位に来ているので、距離延長組がマイナスとは決して言えない。

一方で、距離短縮組の成績が優秀であることも事実。特に、決して出走数が多くないなか、過去10年で1着馬を3頭も出し、勝率が17.6%をマークしている点は注目に値する。しかも勝ち馬3頭は3番人気以下で、単勝回収率は270%もの高い数字を叩き出しているのだ。

2200m以上の重賞は前週の青葉賞しかないこともあり、距離短縮組の好走馬はすべて前走1勝クラス。前走1勝クラスに限定すると、【3.1.1.10】勝率20.0%、複勝率33.3%と、成績はさらにアップする。ホットゾーンはここだ。

☆前走1勝クラスの距離短縮組⇒サトノグランツ、ローレルキャニオン

■生産牧場
・社台ファーム/【4.1.3.9】
 勝率23.5% 複勝率47.1%
・ノーザンファーム/【2.5.5.25】
 勝率5.4% 複勝率32.4%

3歳限定の芝中距離重賞というと“ノーザンファームの牙城”というイメージが強い。しかし京都新聞杯は社台ファーム生産馬が大活躍するレースで、過去10年で4勝、勝率23.5%、複勝率47.1%というハイアベレージを残している。

中京開催でも京都開催でも勝ち馬を輩出しており、昨年は社台ファーム産のアスクワイルドモアがコースレコードで優勝。3着にも同産のボルドグフーシュが入った。

社台ファーム生産馬はノーザンファーム生産馬に比べると、パワーや持続力に優れた馬が多く、それがタフな本レースにピタリとハマるのではないか。

また、クラシック戦線でノーザンファームに押されっぱなしだった社台ファームだが、昨年は菊花賞馬アスクビクターモアや牝馬二冠のスターズオンアースを出し、今年も生産馬ソールオリエンスが皐月賞を制した。流れ的にも社台ファーム生産馬は“買い”かもしれない。

☆社台ファーム生産馬⇒オメガリッチマン、シェイクユアハート

(Text:Hattori)

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