2023/03/14 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【スプリングS(GII)攻略データコラム】前走1勝クラス出走馬を要チェック
スプリングS(GII) 3歳 馬齢 中山芝1800m
※中山芝1800mで行われた過去10年のデータをもとに分析する。
■人気別成績
・1番人気【2.4.2.2】
・2番人気【0.2.2.6】
・3番人気【2.2.0.6】
・4番人気【1.0.1.8】
・5番人気【3.1.0.6】
・6-9番人気【1.1.4.34】
・10番人気以下【1.0.1.40】
1番人気は、昨年のアサヒが出遅れ11着に大敗しているものの、馬券圏内率が80%と外せない存在。2017年のサトノアレスも4着には入っており、軸としては信頼がおける成績と言えそうだ。
また馬連平均は3236円で万馬券は1回のみ、三連複平均も7065円でこちらも万馬券は1回のみとやや堅め。フタ桁人気馬の馬券絡みは2019年の10番人気1着のエメラルファイトと2013年11番人気で3着のマイネルホウオウの2回あるが、上位人気馬が堅実に走るため高配当はあまり臨めないレース。
■前走クラス
・新馬・未勝利【0.0.1.13】
勝率0.0%、複勝率7.1%
・1勝クラス【6.4.2.37】
勝率12.2%、複勝率24.5%
・2勝クラス【0.3.2.32】
勝率0.0%、複勝率13.5%
・OP特別【0.0.3.7】(リステッド含む)
勝率0.0%、複勝率30.0%
・GIII【2.3.1.32】
勝率5.3%、複勝率15.8%
・GII【0.0.1.3】
勝率0.0%、複勝率25.0%
・GI【2.3.2.7】
勝率14.3%、複勝率50.0%
1勝クラスが6勝2着4回と抜群の成績を誇っている。また一昨年に7番人気で2着に入ったアサマノイタズラや2020年に6番人気で勝利したガロアクリークなど人気薄の好走も多々あり要注目のステップだ。
一方、前走新馬・未勝利組は一昨年1番人気で3着のボーデンのみで苦戦している。
重賞からはGIII組のうち、共同通信杯組が最多出走の【2.1.0.15】。共同通信杯で3着以内の馬に限れば【2.1.0.3】となり買いなので頭に入れておきたい。
GI組も出走馬がいなかった2021年を除いて4年連続で馬券圏内に入っており、前哨戦として挑む実力馬は要注意。
■キャリア
・2戦以下【2.1.1.13】
勝率11.8% 複勝率23.5%
・3戦【1.5.1.21】
勝率3.6% 複勝率25.0%
・4戦【3.3.4.28】
勝率7.9% 複勝率26.3%
・5戦【3.1.2.13】
勝率15.8% 複勝率31.6%
・6戦以上【1.0.2.27】
勝率3.3% 複勝率10.0%
大きな差はないがキャリア5戦の馬が3勝するなど勝率、複勝率共にトップと良績を挙げている。特に1勝クラス組は【2.1.1.4】、勝率25.0%、複勝率50.0%、単勝回収率440%と突出した成績で該当馬がいれば要注目だ。
また、キャリアが2戦以下の馬でも前走が重賞なら【1.1.0.3】と十分通用している。キャリアが浅くても前走のレースレベルが高ければこのGIIの舞台でも押さえておきたい。
■前走の馬体重
・459キロ以下【1.0.2.20】
勝率4.3% 複勝率13.0%
・460-479キロ【5.2.2.30】
勝率12.8% 複勝率23.1%
・480-499キロ【1.6.3.28】
勝率2.6% 複勝率26.3%
・500-519キロ【2.1.2.19】
勝率8.3% 複勝率20.8%
・520キロ以上【1.1.1.5】
勝率12.5% 複勝率37.5%
馬体重別の成績で見ると、前走で460-479キロの中型馬が最多の5勝を挙げる活躍。480-499キロの馬も1勝のみではあるが2着に6度入っているように、中型馬が連対馬の半数を占めている。
一方、459キロ以下の軽量馬は不振傾向で近3年だと3着内はゼロ。2020年の3番人気で4着のファルコニア(446キロ)や昨年に4番人気で7着に敗れたアルナシーム(426キロ)など、人気より下の着順に敗れることが多く、軽量馬は苦戦しているという大まかな傾向は覚えておきたいところ。
■枠順
・1枠【3.2.0.7】
勝率25.0% 複勝率41.7%
・2枠【1.0.0.13】
勝率7.1% 複勝率7.1%
・3枠【1.2.1.10】
勝率7.1% 複勝率28.6%
・4枠【0.3.0.13】
勝率0.0% 複勝率18.8%
・5枠【1.1.1.14】
勝率5.9% 複勝率17.6%
・6枠【1.0.4.14】
勝率5.3% 複勝率26.3%
・7枠【1.1.0.18】
勝率5.0% 複勝率10.0%
・8枠【2.1.4.13】
勝率10.0% 複勝率35.0%
1枠が3勝を挙げており勝率・複勝率ともトップ。特に1番枠が3勝すべてを挙げており、最内枠が有利と言えそうだ。勝った3頭は、4-5番人気の中穴馬だったことも覚えておきたい。
そのほかでは8枠の好成績が目に付く。2016年以降でみると7年のうち6年で馬券圏内に好走しており軸には最適か。
それと、非サンデー系の馬は馬番10番より外に入ると【0.1.2.13】と勝ち馬が出ていない。非サンデー系の馬を軸にする際は枠順もチェックしたい。
(Text:nakai)
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