2023/03/14 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【フラワーC(GIII)攻略データコラム】求められるのは先行力と立ち回りの巧さ
フラワーC(GIII) 3歳 馬齢 中山芝1800m
過去10年のデータをもとに分析する。
■人気
・1人気【3.1.3.3】
勝30.0% 複70.0%
・2人気【4.2.1.3】
勝40.0% 複70.0%
・3人気【1.2.0.7】
勝10.0% 複30.0%
・4人気【0.2.1.7】
勝0.0% 複30.0%
・5人気【1.0.1.8】
勝10.0% 複20.0%
・6-9人気【0.3.2.35】
勝0.0% 複12.5%
・10人気以下【1.1.1.50】
勝1.9% 複5.7%
1、2番人気がともに複勝率70%をマークし、過去10年で揃って好走したのは5回、2頭とも馬券外に飛んだのは1回。揃って飛んだ年は3番人気が勝利していた。
1番人気馬のうち中央開催の1800m戦で勝利実績があった馬に限ると【2.1.3.0】で、2015年勝ち馬アルビアーノは上記の実績はなかったが、中山での勝利実績があった。馬券外に沈んだ3頭はローカル(重賞含む)のみの勝利もしくは1800mでの勝利実績なしだった。人気に対して距離&急坂適性があるか見極めたい。
■脚質
・逃げ【3.0.1.6】
勝30.0% 複40.0%
・先行【7.4.4.22】
勝18.9% 複40.5%
・中団【0.5.4.42】
勝0.0% 複17.6%
・後方【0.2.0.43】
勝0.0% 複4.4%
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※上がり3F順位
・1位【1.3.0.10】
勝7.1% 複28.6%
・2位【1.0.1.5】
勝14.3% 複28.6%
・3位【0.2.0.7】
勝0.0% 複22.2%
・4-5位【2.3.4.13】
勝9.1% 複40.9%
・6位以下【6.3.4.78】
勝6.6% 複14.3%
若い牝馬かつ中山の重賞というだけあって、勝ち馬はすべて逃げ先行馬。決め手は求められず、とにかく先行力と立ち回りの巧さが問われるレースだ。当レースで4角4番手以内に位置していた馬は【10.4.5.28】。頭は「4角4番手以内」を確保できる馬を選ぶ必要がある。
前走の4角位置を見ても、距離問わず4角3番手以内なら【9.6.5.48】と馬券になった30頭中20頭を占めていた。
☆前走4角3番手以内☆
ゴールデンハインド、ニシノコウフク、パルティキュリエ、マイレーヌ、マテンロウアルテ
■前走クラス
・新馬【2.0.0.7】
勝22.2% 複22.2%
・未勝利【2.3.1.30】
勝5.6% 複16.7%
・1勝【5.4.7.40】
勝8.9% 複28.6%
・OP特別【0.1.0.4】
勝0.0% 複20.0%
・リステッド【0.0.0.1】
勝0.0% 複0.0%
・GIII【1.2.0.25】
勝3.6% 複10.7%
・GI【0.1.1.5】
勝0.0% 複28.6%
・地方【0.0.0.1】
勝0.0% 複0.0%
中心となるのは1勝クラス組。2014年以降は毎年好走馬が出ており、複数好走があった年は10年中5回ある。
同組のうち「(1)前走勝ちまたは0秒5以内の負け(2)さらに前走4角5番手以内(3)さらに前走上がり3位以内」の条件にクリアすると、【5.2.4.6】勝率29.4%、複勝率64.7%をマーク。昨年はこれに唯一該当していたスタニングローズが勝利している。先行力があり速い上がりも使える馬が、1勝クラスで通用する走りができれば好走のチャンスがあると見ていい。
重賞組は案外な成績で本命は打ちにくい傾向。前走OPクラス組【1.4.1.35】のうち関西馬は【0.0.0.11】と振るっていない。また前走1-5番人気だった馬も【0.0.0.16】と不振。これを踏まえ、関東馬かつ前走6-9番人気なら【1.3.1.8】と狙いが見えてくる。
未勝利戦組は舞台適性が異なる影響か、大箱の東京と平坦の小倉で未勝利戦に勝った馬は全滅。さらに関東馬【0.2.0.17】、関西馬【2.1.1.13】と、この組になると関西馬が優勢だった。
☆前走1勝クラス☆
「(1)前走勝ちまたは0秒5以内の負け(2)さらに前走4角5番手以内(3)さらに前走上がり3位以内」を満たす馬
ゴールデンハインド、ニシノコウフク
☆前走OPクラスで6-9番人気の関東馬☆
なし
☆前走が東京&小倉以外の未勝利戦の関西馬☆
マテンロウアルテ
■間隔
・中1週【0.0.0.6】
勝0.0% 複0.0%
・中2週【1.1.1.19】
勝4.5% 複13.6%
・中3週【1.1.0.19】
勝4.8% 複9.5%
・中4-9週【8.4.3.54】
勝11.6% 複21.7%
・中10週以上【0.5.5.15】
勝0.0% 複40.0%
頭は取り切れないが好走率が高いのが中10週以上を空けている馬。このうち社台系生産馬がほとんどを占め、その成績は【0.5.4.10】複勝率47.4%、複勝回収率154%と狙って損がない。
勝率トップは中4-9週。このうち前走1着馬に限ると【7.2.3.20】勝率21.9%へアップする。前走で結果を出して、余裕を持った間隔で挑める馬なら勝機がある。
☆中10週以上の社台系生産馬☆
パルティキュリエ
☆中4-9週で前走1着☆
ココクレーター、ドナウパール、マテンロウアルテ
■所属
●調教師
・美浦【5.8.5.73】
勝5.5% 複19.8%
・栗東【5.3.4.39】
勝9.8% 複23.5%
●騎手
・美浦【4.7.5.87】
勝3.9% 複15.5%
・栗東【6.2.4.21】
勝18.2% 複36.4%
調教師、騎手ともに関西優勢で、単複回収率は調教師179%・112%、騎手286%・142%と栗東組が儲かる数字を記録している。さらに関西馬×関西騎手なら【5.2.3.11】勝率23.8%、複勝率47.6%。関東の重賞でも遠征してくる関西馬&関西騎手は買いと判断しよう。
☆関西馬☆
ディヴァージオン、ドナウパール、パルクリチュード、フラッシングレート、マテンロウアルテ、マルカシャルマン
■枠
・1枠【2.0.0.12】
勝14.3% 複14.3%
・2枠【1.1.0.12】
勝7.1% 複14.3%
・3枠【1.1.2.12】
勝6.3% 複25.0%
・4枠【2.1.1.15】
勝10.5% 複21.1%
・5枠【1.4.1.14】
勝5.0% 複30.0%
・6枠【0.1.2.17】
勝0.0% 複15.0%
・7枠【1.2.3.14】
勝5.0% 複30.0%
・8枠【2.1.0.17】
勝10.0% 複15.0%
中山の内回りだが、枠による差は意外とない印象。
複勝率で見れば5枠と7枠がトップで外めの枠でも問題ない。ただし、フルゲート16頭で行われた過去4回では8枠が全滅なのでそこは割り引きたい。
(Text:funaki)
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