2023/02/28 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【弥生賞(GII)攻略データコラム】中山芝2000mの舞台で狙うべき脚質
弥生賞(GII) 3歳 馬齢 中山芝2000m
※中山芝2000mで行われた過去10年のデータをもとに分析する。
■人気別成績
・1番人気【3.3.1.3】
・2番人気【3.2.2.3】
・3番人気【1.0.2.7】
・4番人気【1.2.2.5】
・5番人気【0.0.1.9】
・6-9番人気【2.2.1.35】
・10番人気以下【0.1.1.20】
基本的に1、2番人気が強く、昨年も1番人気のドウデュースが2着を確保している。揃って馬券を外したのは過去10年で2019年の1度のみ。また3年連続で4番人気以内の馬でワンツー決着しているようにかなり堅い決着になっている。
次に下位人気の馬について。2015年の10番人気で3着に入ったタガノエスプレッソ以来、フタ桁人気馬は1頭も来ていないが、6-9番人気の馬が5頭馬券圏内に走っている。昨年も9番人気のボーンディスウェイが3着に好走したようにヒモ荒れの可能性は考慮しておきたい。
■枠番別成績
1枠【1.0.0.9】
勝率10.0%、複勝率10.0%
2枠【0.0.2.8】
勝率0.0%、複勝率20.0%
3枠【0.0.3.7】
勝率0.0%、複勝率30.0%
4枠【2.1.2.6】
勝率18.2%、複勝率45.5%
5枠【0.2.0.12】
勝率0.0%、複勝率14.3%
6枠【1.1.1.14】
勝率5.9%、複勝率17.6%
7枠【1.5.1.13】
勝率5.0%、複勝率35.0%
8枠【5.1.1.13】
勝率25.0%、複勝率35.0%
1-4枠の内枠と5-8枠の外枠を比較すると、内枠からは勝ち馬3頭に対し、外枠からは倍以上の7頭の勝ち馬を出しているように外枠優勢の傾向。キャリアの少ない若駒の3歳重賞であり、揉まれず走れる外枠のほうがアドバンテージがあるということか。
また枠別に見ると、8枠が勝ち馬最多の5頭を出して勝率は断然トップであるが、複勝率でトップなのは4枠。特に4枠か8枠に入った関西馬は【4.1.2.7】、勝率28.6%、複勝率50.0%、単勝回収率334%と抜群の成績を残しており、枠順が発表された際は要チェック。
■前走クラス別成績
・新馬【0.1.0.6】
勝率0.0% 複勝率14.3%
・未勝利【0.0.0.8】
勝率0.0% 複勝率0.0%
・1勝クラス【3.2.0.24】
勝率10.3% 複勝率17.2%
・OP特別【2.1.0.8】(※リステッド競走含む)
勝率18.2% 複勝率27.3%
・GIII組【3.2.2.25】
勝率9.4% 複勝率21.9%
・GII組【0.0.0.3】
勝率0.0% 複勝率0.0%
・GI組【2.4.8.5】
勝率10.5% 複勝率73.7%
前走でGIを使った馬の複勝率が70%を超える好成績。出走頭数は少ないものの、過去10年の3着内馬30頭中14頭を占めている。特に朝日杯FS出走馬は【1.3.3.1】、複勝率87.5%と軸に据えるには最適。今年の登録馬に前走朝日杯FS組は不在だが、来年以降気に留めておきたいデータ。
次に注目したいのは、前走OP特別組。サンプル数は少ないものの、勝率はトップの18.2%。特に若駒S組が【2.1.0.3】と高い好走率を誇る。2013年の弥生賞は若駒Sで4着だったミヤジタイガが10番人気の低評価を覆し2着に好走しており、前走着順は気にしなくてよさそう。
一方、成績が振るわないのが前走新馬、未勝利組。馬券になったのは2019年2着のシュヴァルツリーゼのみで、少々狙いにくい。
■前走着順
・前走1着【8.7.1.36】
勝率15.4% 複勝率30.8%
・前走2着【0.0.3.7】
勝率0.0% 複勝率30.0%
・前走3着【0.1.2.10】
勝率0.0% 複勝率23.1%
・前走4-9着【2.2.4.22】
勝率6.7% 複勝率26.7%
・前走10着以下【0.0.0.6】
勝率0.0% 複勝率0.0%
前走の着順別でみると、やはり前走1着馬の成績が優秀だった。過去10年すべてで連対を果たしており、軸馬はここから狙いたいところ。
また前走4-9着もチェックしておきたい。オープンクラス以上で4-9着だった馬のうち前走で4角位置が3-5番手だった馬は【2.1.1.2】、勝率33.3%、複勝率66.7%と好成績を記録している。今年の出走馬のうち、前走共同通信杯で4着に敗れたものの、4角を5番手で通過していたタスティエーラのように好位で競馬できる馬が狙い目になりそうだ。
■脚質・上がり順位
・逃げ【1.1.0.8】
勝率10.0% 複勝率20.0%
・先行【6.4.6.22】
勝率15.8% 複勝率42.1%
・差し【3.3.3.21】
勝率10.0% 複勝率30.0%
・追込・マクリ【0.2.1.31】
勝率0.0% 複勝率8.8%
キャリアの少ない3歳戦のため4角位置別成績から絞り込みを進めたい。
前述でも軽く触れたが、弥生賞は過去10年のレース結果を見ても、先行馬に有利なレースで、先行勢が連対馬の半数を占めている。昨年も後に菊花賞馬となるアスクビクターモアが道中2番手から早め先頭で押し切り勝利。3着にも好スタートから先行3番手の内をロスなく回った9番人気の伏兵・ボーンディスウェイが入っているように先行力は大きな武器となる。
一方、逃げ馬は一昨年のタイトルホルダーの1勝のみ、追込・マクリの馬も34頭出走し2着が最高と極端な脚質の馬は不振傾向。とはいえ今年はホープフルSを逃げて2着に粘ったトップナイフなど逃げ先行馬の登録が多く、例年より追い込みが決まりやすい展開となる可能性もありそうだ。
(Text:nakai)
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