2023/02/28 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【チューリップ賞(GII)攻略データコラム】ドゥーラに付け入る隙アリ?阪神JF上がり5位以内が堅実もミスプロ系が振るわない
チューリップ賞(GII) 3歳 馬齢 阪神芝1600m
過去10年のデータをもとに分析する。
■人気
・1人気【6.1.1.2】
勝60.0% 複80.0%
・2人気【1.1.4.4】
勝10.0% 複60.0%
・3人気【2.1.0.7】
勝20.0% 複30.0%
・4人気【1.2.1.6】
勝10.0% 複40.0%
・5人気【1.0.1.8】
勝10.0% 複20.0%
・6-9人気【0.3.2.35】
勝0.0% 複12.5%
・10人気以下【0.1.1.45】
勝0.0% 複4.3%
1番人気が7年連続で3着以内を確保しており、複勝率は8割と優秀な成績。また馬券になった8頭は前走重賞組。馬券外に敗れた2頭は重賞ではなかった。「前走重賞で当日1番人気に推されている馬」なら絶対的信頼を置ける。
勝ち切っているのは5番人気以内で無理な穴狙いは禁物だが、1-3番人気のうち2頭が揃って好走したのは10回中6回と、伏兵が付け入る隙はある。
6-9番人気のうち7番人気が【0.3.1.6】と好調。また6-9番人気で好走した5頭中4頭が「前走オープンクラスで4着以内」の馬だった。
10番人気以下は昨年2着したピンハイ、2016年に3着したラベンダーヴァレイの2頭。基本的に人気薄は厳しい傾向だが、好走した2頭は中10週以上、キャリア2戦以内、父ディープインパクト系といった共通点があった。1頭馬券に忍ばせるなら、上記のポイントを押さえた馬にしたい。
☆前走重賞組(想定1番人気)☆
ドゥーラ
☆前走オープンクラスで4着以内だった馬☆
キタウイング、コナコースト、ダルエスサラーム、バースクライ
☆中10週以上&キャリア2戦以内&父ディープインパクト系☆
アンリーロード
■前走クラス
・新馬【0.2.0.6】
勝0.0% 複25.0%
・未勝利【0.1.0.12】
勝0.0% 複7.7%
・1勝【0.1.2.35】
勝0.0% 複7.9%
・OP特別【1.1.0.23】
勝4.0% 複8.0%
・リステッド【1.0.1.5】
勝14.3% 複28.6%
・GIII【0.3.1.12】
勝0.0% 複25.0%
・GI【9.1.6.12】
勝32.1% 複57.1%
前走GIの阪神JF組が9勝と圧倒的な成績。同組から本命を選ぶのがセオリーだ。このうち阪神JFで上がり5位以内に限ると【9.1.5.5】勝率45.0%、複勝率75.0%と驚異の数字を誇る。
リステッド組はエルフィンSが【1.0.1.4】とOP特別時代よりも健闘している。2021年は中京のエルフィンS(1番人気9着)から1着同着だったエリザベスタワー、2019年に京都のエルフィンS(2番人気3着)から3着したノーブルスコア。開催場所が異なっていても好走しており、ステップとして好材料。
前走の着順より人気を見るべきで、エルフィンSで2番人気以内だと【1.0.1.0】と結果が出ている。過去にエルフィンSを4番人気で好走したスマートリアンとブランノワールはチューリップ賞で5着、6着と善戦止まり。4番人気で2着に好走したコナコーストは微妙なラインかもしれない。
GIII組は複勝率25.0%とまずまずの成績を残しているように見えるが、2019年以降、4年連続で好走馬が輩出されていない。前走5着以内で見ても2013-2018年は【0.3.1.2】、2019-2022年は【0.0.0.5】と不振傾向にある点は注意したい。キタウイングはフェアリーSで堂々の重賞2勝目を挙げており、近年の傾向を打ち破れるか注目だ。
新馬戦組は中20週以上で【0.2.0.1】。未勝利戦組も中10週以上なら【0.1.0.2】。また興味深いのが未勝利戦組の3頭は、2着したのがシゲルピンクダイヤ、着外に敗れたのがヴィブロスとタッチングスピーチだが、3頭とも後のGI馬またはGIで好走していた点だ。
新馬戦組含め、いずれも早めに勝ち上がっていたものの、ケガや馬体調整によって長期の休みを取っていた。素質馬のいきなりの重賞挑戦は押さえるべきだろう。反対に、最近デビュー勝ちを収めた馬だと足りない可能性がある。
☆阪神JFで上がり5位以内実績あり☆
ドゥーラ
☆前走新馬戦で中20週以上・前走未勝利戦で中10週以上☆
アンリーロード(熱発でクイーンCを回避してここに出走)
■キャリア
・1戦【0.2.0.6】
勝0.0% 複25.0%
・2戦【2.2.1.15】
勝10.0% 複25.0%
・3戦【4.3.3.22】
勝12.5% 複31.3%
・4戦【4.1.5.32】
勝9.5% 複23.8%
・5戦【1.1.1.15】
勝5.6% 複16.7%
・6戦以上【0.0.0.17】
勝0.0% 複0.0%
キャリアの積みすぎはマイナス材料。キャリア2-4戦馬が15連対と半数を占める。前走クラス傾向にも関わる部分だが、キャリア2-4戦馬のうち前走同クラス組が【10.4.7.39】複勝率35.0%をマークしている。
☆キャリア2-4戦で前走OPクラス☆
コナコースト、ダルエスサラーム、ドゥーラ、バースクライ、レミージュ
■前走距離
・同距離【10.7.10.63】
勝11.1% 複30.0%
・今回延長【1.2.0.29】
勝3.1% 複9.4%
・今回短縮【0.0.0.15】
勝0.0% 複0.0%
出走数が多いものの、好走馬のほとんどが前走マイル戦を走った馬。最低限の条件と見た方がいいだろう。距離延長組で好走したのはピンハイ、ミスパンテール、シンハライトの3頭。いずれも中団後方から運び終いの脚を活かした走りで好走している。
☆前走1600m☆
アリスヴェリテ、カフジキアッキエレ、キタウイング、コナコースト、サーマルソアリング、ドゥーラ、ペリファーニア、マラキナイア、モズメイメイ、ルカン
■生産者
・ノーザンF【6.0.7.29】
勝14.3% 複31.0%
・社台F【1.2.0.16】
勝5.3% 複15.8%
・下河辺牧場【0.2.1.1】
勝0.0% 複75.0%
・ビッグレッドF【0.1.0.1】
勝0.0% 複50.0%
・千代田牧場【0.0.1.4】
勝0.0% 複20.0%
「複数頭出走かつ好走歴あり」の生産者をピックアップした。ノーザンF生産馬は2016年以降、毎年好走馬を輩出。直近では昨年の勝ち馬ナミュール、一昨年の勝ち馬メイケイエールなど人気に応えて好走している。
☆ノーザンF生産馬☆
アンリーロード、コナコースト、カフジキアッキエレ、ダルエスサラーム、ペリファーニア
■種牡馬系統
・サンデーサイレンス系【7.9.6.60】
勝8.5% 複26.8%
・ノーザンダンサー系【4.0.0.11】
勝26.7% 複26.7%
・ミスタープロスペクター系【0.0.2.23】
勝0.0% 複8.0%
・ロベルト系【0.0.2.8】
勝0.0% 複20.0%
・ナスルーラ系【0.0.0.2】
勝0.0% 複0.0%
・他ロイヤルチャージャー系【0.0.0.2】
勝0.0% 複0.0%
・他エクリプス系【0.0.0.1】
勝0.0% 複0.0%
サンデー系は出走数が多く好走も多い。このうちディープインパクト系に限ると【5.3.3.30】勝率12.2%にアップ。加えて10年中9回で少なくとも1頭が好走している。現在はディープインパクト産駒の母数が多いものの、近年ではピンハイ(22年2着)やメイケイエール(21年1着)といったミッキーアイル産駒やキズナ産駒のマルターズディオサ(20年1着)が結果を残しており、ディープインパクト系は侮れない。
ミスプロ系が振るっていないのはドゥーラにとって気がかりだが、内訳を見ると前走GI組が【0.0.2.2】で複勝ベースなら信頼できる数字となった。しかしながら頭を取り切れるか不安は残る。
☆父ディープインパクト系☆
アリスヴェリテ、アンリーロード、キタウイング、モズメイメイ、レミージュ
(Text:funaki)
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