2023/02/21 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【阪急杯(GIII)攻略データコラム】高齢馬も活躍 継続騎乗に妙味あり?
阪急杯(GIII) 4歳以上 別定 芝1400m
※データについては本文中に特に記載のない限り、過去10回分を対象として分析している。
■人気別成績
1番人気【4.1.1.4】
2番人気【2.2.2.4】
3番人気【0.0.0.10】
4番人気【0.4.1.5】
5番人気【0.0.2.8】
6-9番人気【3.2.2.33】
10番人気以下【1.1.2.69】
1番人気は勝率40%、複勝率60%、2番人気も複勝率60%なので悪くない数字。その一方で3番人気は大不振。過去10年で1頭も馬券に絡んでいない。偶然かもしれないが少々気になるデータ。
■年齢別成績
4歳【2.2.3.24】
勝率6.5%、連対率12.9%、複勝率22.6%
5歳【3.2.3.32】
勝率7.5%、連対率12.5%、複勝率20.0%
6歳【3.3.2.40】
勝率6.3%、連対率12.5%、複勝率16.7%
7歳【2.2.1.24】
勝率6.9%、連対率13.8%、複勝率17.2%
8歳以上【0.1.1.13】
勝率0.0%、連対率6.7%、複勝率13.3%
芝重賞にしては珍しく年齢による差はほとんどない。まんべんなく勝ち馬が出ており、勝率、連対率、複勝率もほぼ横並びという結果になっている。8歳以上はさすがに勝ち馬こそ出していないが、それでも複勝率ベースなら他世代にヒケを取らない。
昨年も7歳馬のワンツーだったように年齢を気にする必要はなさそうだ。
■位置取り別成績
逃げ【4.0.0.6】
勝率40.0%、連対率40.0%、複勝率40.0%
先行【1.3.5.29】
勝率2.6%、連対率10.5%、複勝率23.7%
中団【3.5.3.57】
勝率4.4%、連対率11.8%、複勝率16.2%
後方【2.2.2.41】
勝率4.3%、連対率8.5%、複勝率12.8%
真っ先に警戒しておきたいのが逃げ馬の一発。一昨年のレシステンシアのような上位人気だけでなく、2018年7番人気ダイアナヘイローのような人気薄での逃げ切りもあるので、テンの速い馬や陣営から逃げ宣言が出ているような馬には注意が必要だ。
次いで勝ち馬が多いのは中団から差し脚を伸ばせる馬。先行馬は複勝率こそ高いが勝ち切れていない点に注意したい。
■前走クラス別成績
条件戦【1.0.0.7】
勝率12.5%、連対率12.5%、複勝率12.5%
OP特別【1.1.3.40】(※リステッド含む)
勝率2.2%、連対率4.4%、複勝率11.1%
GIII【3.3.3.54】
勝率4.8%、連対率9.5%、複勝率14.3%
GII【2.5.2.23】
勝率6.3%、連対率21.9%、複勝率28.1%
国内GI【1.1.2.9】
勝率7.7%、連対率15.4%、複勝率30.8%
海外GI【2.0.0.0】
勝率100%、連対率100%、複勝率100%
前走で重賞を走っていた馬が優勢。それぞれのグレードごとに注目したいレースは以下の通り。
GIIIからは【2.1.1.8】の京都金杯に注目。もう一方の主力路線シルクロードSが【1.2.0.21】であるのと比較すれば、京都金杯組の優秀さがお分かりいただけるだろう。
ちなみに東京新聞杯組は【0.0.1.13】なのでさらに厳しい結果になっている。
GII組のほとんどは同コースの阪神C組。今年の該当馬はグレナディアガーズ、ルプリュフォールの2頭。阪神Cで1-3人気に支持されていた馬が阪急杯に出てきた場合の成績は【1.3.0.5】で連対率44.4%。
これを踏まえると阪神Cで2番人気の支持を受けていたグレナディアガーズはさすがに無視できない。
前走国内GI組はマイルCS組が【1.0.2.6】。意外にもスプリンターズSからの直行は【0.0.0.2】で結果が出ていない。
また2頭が出走してパーフェクトの前走海外GI組はピクシーナイトの回避により今年は該当馬なし。来年以降のために覚えておきたい。
近2年馬券になっている前走OP特別組はいずれも前走1着からの臨戦過程だった。今年はホープフルサインがこの条件を満たす。
また過去10年の前走OP特別組のうち、前走で掲示板に乗っていた馬は【1.1.3.14】で、馬券になった馬はいずれもこの条件を満たしていたこともあり、前走OP特別組はその着順で仕分けるのがベターだろう。
前走条件戦組はサンプル数こそ少ないが、前走との間隔が詰まっている方が狙い目。勝ったベストアクターは中1週、中2週で使ったエントシャイデンも7番人気5着と人気以上に好走した。
もちろんいずれも前走の条件戦を制していたのは共通。今年の登録馬で条件が近いのはトリトンSを制して中2週で臨むサトノラムセスだろうか。
■乗り替わり別成績
前走と同騎手【6.5.4.40】
勝率10.9%、連対率20.0%、複勝率27.3%
乗り替わり 【4.5.6.93】
勝率3.7%、連対率8.3%、複勝率13.9%
高松宮記念の前哨戦のひとつとあって、有力騎手はお手馬のなかで最も期待ができる馬に乗る傾向。そのため前走から乗り替わりのない馬の方が狙いやすい。
・データからのピックアップ
ホープフルサイン(牡7、美浦・本間)
高齢馬でも走れる阪急杯。前走のリステッド・淀短距離Sを制した7歳馬をピックアップしたい。前走は15頭立ての8番手、中団から見事な末脚で差し切り勝利を収めた。
今年はサウジアラビアに遠征する騎手が多く乗り替わりとなる馬が多いなか、前走に引き続き幸騎手が継続して騎乗する予定なのも心強い。
(Text:inoue)
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