2022/10/25 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【天皇賞・秋(GI)攻略データコラム】2着を量産中のディープ産駒 馬券妙味は2着付け?
天皇賞・秋(GI) 3歳以上 定量 東京芝2000m
※データについては過去10年分を参照した。
■人気
・1番人気/【5.3.1.1】
勝率50.0% 複勝率90.0%
・2番人気/【1.2.3.4】
勝率10.0% 複勝率60.0%
・3番人気/【1.1.1.7】
勝率10.0% 複勝率30.0%
・4-6番人気/【3.2.4.21】
勝率10.0% 複勝率30.0%
・7-9番人気/【0.1.0.29】
勝率0.0% 複勝率3.3%
・10番人気以下/【0.1.1.68】
勝率0.0% 複勝率2.9%
1番人気は【5.3.1.1】で最多の5勝をマークし、複勝率は90%と高水準。【1.2.3.4】の2番人気も複勝率60%をマークしており、特に過去5年では2着、1着、6着、3着、3着と好調だ。
一方、昨年勝利した3番人気だが成績は【1.1.1.7】で複勝率30.0%と低調な成績。単勝回収率も34%と馬券的妙味もなく軸にはしづらい。
その他に注目したいのは1番人気に次ぐ勝率を記録する【3.1.0.6】の5番人気と、3着の激走例が多い【0.0.4.6】の6番人気。過去5年の馬連平均配当は3ケタ配当が4回でとにかく近年は特に堅い決着が続いている。
■前走クラス別成績
・OP特別(リステッド含む)/【0.0.0.3】
勝率0.0% 複勝率0.0%
・GIII/【0.0.0.10】
勝率0.0% 複勝率0.0%
・GII/【6.3.6.90】
勝率5.7% 複勝率14.3%
・GI/【4.7.4.24】
勝率10.3% 複勝率38.5%
前走のクラス別成績で比較すると一見前走GII組の方が優勢にも見えるが、勝率、複勝率で見ると前走GI組に軍配が上がる。そのGI組で近年台頭してきたのは春のGI以来の休み明け初戦の馬で、【2.2.1.4】。好走率の高かった前走安田記念組からの出走馬は今年はいないが、5月に行われた日本ダービー組からはイクイノックス、ジオグリフ、ダノンベルーガが登録。この3頭からは目が離せない。
前走GII組を紐解くと、最も勝ち星を挙げているのは【3.1.5.37】の毎日王冠組。3勝は12-14年に挙げたもので、16年以降は3着が最高。ただし、3着以内9頭中8頭が5人気以下と配当妙味的な妙味はあるので一概に軽視はできない。
また、夏から秋にかけてのGII組では【0.1.1.0】のセントライト記念組は買えるものの、【1.1.0.15】の札幌記念組、【1.0.0.21】のオールカマー組、【1.0.0.13】の京都大賞典組は勝ち馬を出しているとはいえ、好走率は低く手を出しづらい。今回人気を集めそうな札幌記念勝ち馬ジャックドール、2着パンサラッサの両頭だが、このデータからは買いづらいと言えよう。
■厩舎所属別成績
・美浦/【6.3.4.47】
勝率10.0% 複勝率21.7%
・栗東/【4.7.6.83】
勝率4.0% 複勝率17.0%
厩舎所属別成績を見てみると、美浦所属馬が【6.3.4.47】で勝率10.0%、複勝率21.7%と優勢。直近5年は鹿戸厩舎-国枝厩舎-国枝厩舎-藤沢和厩舎-堀厩舎と連続で連対中だ。
一方関西馬は【4.7.6.83】で勝率は4.0%止まり。注意したいのが天皇賞・春では強い友道厩舎の管理馬で、天皇賞・秋においては過去10年で【0.0.0.10】。3頭出しの昨年も6着、9着、11着で掲示板すら確保できなかった。開業以来、トータルでも【0.0.0.13】と3着以内はないだけに、大阪杯を制したポタジェにとってはマイナス材料となりそうだ。
■種牡馬別成績
・キングカメハメハ/【2.0.1.16】
勝率10.5% 複勝率15.8%
・ロードカナロア/【2.0.0.2】
勝率50.0% 複勝率50.0%
・ディープインパクト/【1.8.2.41】
勝率1.9% 複勝率21.2%
・キングズベスト/【1.0.1.0】
勝率50.0% 複勝率100.0%
・ハーツクライ/【1.0.0.8】
勝率11.1% 複勝率11.1%
・ブラックタイド/【1.0.0.0】
勝率100.0% 複勝率100.0%
・スクリーンヒーロー/【1.0.0.0】
勝率100.0% 複勝率100.0%
・エピファネイア/【1.0.0.0】
勝率100.0% 複勝率100.0%
・ステイゴールド/【0.1.1.7】
勝率0.0% 複勝率22.2%
・Marju/【0.1.0.2】
勝率0.0% 複勝率33.3%
キングマンボ系種牡馬の産駒が好走しており、【2.0.1.16】のキングカメハメハ、【2.0.0.2】のロードカナロア産駒が好調。今年はトゥザグローリー産駒のカラテやロードカナロア産駒のパンサラッサ、レッドガランが出走予定だが、人気はそこまで被ることもなさそうなだけに押さえておいて良いかもしれない。
また、ディープインパクト産駒が勝ち切れないのも特徴で、【1.8.2.41】と2着を量産している。産駒初出走となった13年からの9年間で2着が8回。勝ち味に遅く、今年出走するディープインパクト産駒のシャフリヤールにはやや不安なデータだ。
(Text:nishidate)
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