2022/09/20 UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」
【オールカマー(GII)攻略データコラム】牝馬の好走目立つレースの重要ポイントは「年齢」
オールカマー(GII) 3歳以上 別定 中山芝2200m
※データについては過去10年分を対象として分析している。
■人気
・1番人気/【2.2.1.5】
勝率20.0% 複勝率50.0%
・2番人気/【3.2.1.4】
勝率30.0% 複勝率60.0%
・3番人気/【1.3.3.3】
勝率10.0% 複勝率70.0%
・4-6番人気/【3.2.3.22】
勝率10.0% 複勝率26.7%
・7-9番人気/【1.1.1.27】
勝率3.3% 複勝率10.0%
・10番人気以下/【0.0.1.50】
勝率0.0% 複勝率2.0%
1番人気は【2.2.1.5】で複勝率50%とまずまずの成績。昨年は1番人気のレイパパレが4着で馬券圏外に沈み、2020年も9頭立てのなかで1番人気だったミッキースワローが5着、2019年もレイデオロが1番人気の支持を得たものの4着と近年は馬券圏外に沈むケースが多くなっている。GI馬や重賞勝ち馬が1番人気に推されることが多いが、秋古馬GIに向けての前哨戦という意味合いからも軸として選ぶのはいささか不安である。
それをカバーするように2番人気が【3.2.1.4】、3番人気が【1.3.3.3】と複勝率で1番人気を上回る成績を挙げている。過去10年の連対馬20頭中18頭が1番人気-5番人気の馬で占めているように、基本的には上位人気馬が強いレース。荒れにくいレースという事もあり、馬連や馬単を買うときは軸は1-5番人気から選ぶことを覚えておきたい。
■前走レース別成績
・宝塚記念/【3.2.2.7】
勝率21.4% 複勝率50.0%
・天皇賞(春)/【2.0.0.5】
勝率28.6% 複勝率28.6%
・七夕賞/【1.2.0.7】
勝率10.0% 複勝率30.0%
・ヴィクトリアマイル/【1.1.0.2】
勝率25.0% 複勝率50.0%
・マーメイドS/【1.0.0.1】
勝率50.0% 複勝率50.0%
・ドバイシーマC/【1.0.0.0】
勝率100.0% 複勝率100.0%
・クイーンエリザベス2世C/【0.1.1.1】
勝率0.0% 複勝率66.7%
・札幌記念/【0.1.0.11】
勝率0.0% 複勝率8.3%
・小倉記念/【0.1.0.6】
勝率0.0% 複勝率14.3%
・安田記念/【0.1.0.1】
勝率0.0% 複勝率50.0%
前走のレース別成績を見てみると、主力は宝塚記念組の【3.2.2.7】で複勝率は50%と高水準。前走宝塚記念組で3着以内に好走した7頭はいずれも1番人気-4番人気だったように、前走宝塚記念組の好走馬を見つけるにはまず上位人気に支持されているかが重要なポイントだ。また、宝塚記念組で斤量56キロの牝馬は5着、4着、57キロ以上の牡・騙馬は3着、7着、3着、4着で、いずれも人気以下の着順になっており、斤量も重要なチェックポイントになる。当日の人気と斤量には注目しておきたい。
次いで【2.0.0.5】の天皇賞(春)組。こちらも勝率28.6%は立派で、昨年は同レースで5着に健闘していた2番人気のウインマリリンが勝利した。
なお、前走で重賞以外に出走した馬は【0.0.3.22】なので大幅に割引となる。今年は神戸新聞杯でコントレイルの3着に健闘していたロバートソンキーが該当。当日穴人気するようなら軽視する手も。
■性別成績
・牝馬/【4.4.0.13】
勝率19.0% 複勝率38.1%
・牡馬、セン馬/【6.6.10.98】
勝率5.0% 複勝率18.3%
性別ごとに成績を見てみると、牡馬、セン馬が【6.6.10.98】で馬券圏内の大半を占めているようにも見えるが、牝馬は【4.4.0.13】で勝率19.0%、複勝率38.1%と率で見ると牝馬の好走率の方が高い。特に近年は勢いを増しており、過去5年に限れば5連対で連対率55.6%とさらに上昇。連対馬8頭中6頭にGI連対実績があり、実績上位の牝馬は買い。4歳馬が連対率60%、5歳馬が22%なので複数出走の場合は4歳馬を優先すべきだろう。
今年、牝馬はデアリングタクト、ウインキートス、ジェラルディーナが出走予定だが、3冠牝馬デアリングタクト、昨年2着のウインキートスは今年で5歳を迎える牝馬なだけに、勢いある4歳牝馬ジェラルディーナに期待してみたい。
■枠順
・1枠【1.4.0.10】
勝率6.7% 複勝率33.3%
・2枠【1.2.1.12】
勝率6.3% 複勝率25.0%
・3枠【1.2.1.12】
勝率6.3% 複勝率25.0%
・4枠【1.1.2.12】
勝率6.3% 複勝率25.0%
・5枠【1.0.4.13】
勝率5.6% 複勝率27.8%
・6枠【3.0.1.14】
勝率16.7% 複勝率22.2%
・7枠【1.0.1.18】
勝率5.0% 複勝率10.0%
・8枠【1.1.0.20】
勝率4.5% 複勝率9.1%
新潟施行の14年を除く過去9年でフタ桁馬番の馬は【2.0.1.39】で、大外枠に入ってしまった馬はすべて着外と外枠は苦戦。成績を見ると【1.4.0.8】の1枠が39%で連対率トップ。【1.2.1.10】で連対率21%の2枠が次点と内枠の方が好走する確率は高く、昨年は1枠2頭のワンツーだった。
また、トリッキーな中山2200mのコース形態もあるのか、大外の8枠は成績不振で、【1.1.0.20】勝率4.5%、複勝率9.1%。昨年は穴人気していたステイフーリッシュ、ロザムールら先行脚質の馬が8枠に入ったが、直線で後退してしまい共に馬券圏外に沈んだ。外枠に先行馬が入ってしまった場合軽視する必要もあるだろう。
(Text:nishidate)
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