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コラム

2021/07/27  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【クイーンS(GIII)攻略データコラム】狙いは前走であのレースを走った馬

クイーンS(GIII) 3歳以上 別定 函館芝1800m
※データについては、過去10年を対象として分析している。

変則開催となっている今年の北海道シリーズ。今週末は牝馬の戦いクイーンSが函館競馬場で開催される。札幌記念へのステップとして使う馬がいれば、ここを大目標とする馬もいる一戦をデータ面から深掘りしてみよう。

■人気別成績

1番人気 【5.2.2.1】
2番人気 【2.0.1.7】
3番人気 【0.0.2.8】
4-9番人気【2.6.4.47】
10番人気以下【1.2.1.32】

まず目に入るのが1番人気の安定感だ。2017年のアドマイヤリード以外は馬券圏内を外しておらず、複勝率は90.0%。馬券の軸としての信頼感はかなりのものだ。一方で、3番人気は振るわない成績となっている。昨年は11番人気のレッドアネモスが好配当を提供してくれたが、2016年には9番人気のマコトブリジャールが1着、11番人気のダンツキャンサーが3着、2019年には9番人気のカリビアンゴールドが3着と人気薄が平気で突っ込んでくる重賞だということも覚えておきたい。

■前走クラス別成績

前走条件戦 【1.2.1.27】
勝率3.2%、連対率9.7%、複勝率12.9%

前走OP特別 【0.1.1.8】
勝率0.0%、連対率10.0%、複勝率20.0%

前走GIII  【3.3.3.36】
勝率6.7%、連対率13.3%、複勝率20.0%

前走GI   【6.4.5.23】
勝率15.8%、連対率26.3%、複勝率39.5%

※前走GII組は出走なし。

前走条件戦組はやや苦戦傾向にある。唯一の勝利は2011年のアヴェンチュラ。同馬は3歳馬ながらこのレースを制し、勢いそのままに秋華賞でも優勝。例外として考えた方が良さそうだ。一方で、数値面から抜けているのは前走GI組。勝率、連対率、複勝率いずれもトップの成績だ。

前走GI組をさらに細かく見てみると、ヴィクトリアマイル組が好成績。【3.4.4.12】でその複勝率は47.8%となる。その他白星を挙げているのは【1.0.1.7】の前走オークス組、【1.0.0.0】の前走NHKマイルC組、【1.0.0.0】の前走海外組。前走桜花賞、天皇賞・春、エリザベス女王杯からの参戦は、絶対数が少ないこともあるが馬券圏内の実績は残せていない。

■前走距離別成績

今回延長 【4.5.5.22】
勝率11.1%、連対率25.0%、複勝率38.9%

今回短縮 【3.3.5.41】
勝率5.8%、連対率11.5%、複勝率21.2%

同距離  【3.2.0.32】
勝率8.1%、連対率13.5%、複勝率13.5%

今回距離延長となる組が最も好成績を残しているという結果に。これは上で述べた前走ヴィクトリアマイル組が好走している事とも関連する傾向だろう。例年クイーンSは夏の札幌開催の開幕週に行われることもあり、絶好の馬場コンディションで開催されることが多い。小回りという特徴もあり、スピードが要求されやすい条件となるため、速い流れに慣れている距離延長組が好成績を残しているという構図だろうか。

ただ今年は変則開催のため、レースが開催されるのはある程度使い込まれた函館芝。Bコース替わり初週にはなるが、当日の馬場コンディションには注意を払いたい。

■レース間隔別成績

連闘 【0.0.0.1】
勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率0.0%

中1週 【1.0.0.3】
勝率25.0%、連対率25.0%、複勝率25.0%

中2週 【0.1.1.17】
勝率0.0%、連対率5.3%、複勝率10.5%

中3週 【0.1.0.5】
勝率0.0%、連対率16.7%、複勝率16.7%

中4週-中8週【2.3.4.27】
勝率5.6%、連対率13.9%、複勝率25.0%

中9週以上【7.5.5.42】
勝率11.9%、連対率20.3%、複勝率28.8%

基本的には間隔をとった組の方が強いレース。中9週以上にはヴィクトリアマイル組が含まれるので、それが底上げをしているのかというと、一概にそういうわけではなく、「中9週以上」かつ「前走ヴィクトリアマイル以外」に該当する馬の成績は【4.1.1.30】で勝率11.1%、連対率13.9%、複勝率16.7%という数字に。他のグループを上回る勝率を残している。

人間でもそうだが、梅雨時期のジメジメした気候は考える以上に体力を奪うもの。梅雨時期に使い込まれていない馬、消耗していない馬を狙うべきレースと言えるだろう。

■上がり3F順位別成績

上がり3F1位 【1.6.2.2】
勝率9.1%、連対率63.6%、複勝率81.8%

上がり3F2位 【1.2.2.6】
勝率9.1%、連対率27.3%、複勝率45.5%

上がり3F3位 【2.1.1.6】
勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%

上がり3F4-5位【3.1.4.12】
勝率15.0%、連対率20.0%、複勝率40.0%

上がり3F6位以下【3.0.1.69】
勝率4.1%、連対率4.1%、複勝率5.5%

小回りの位置取り勝負で末脚は関係ないと思いきや、上がりの脚をきちんと使える馬が有利という結果に。特に上がり3F最速を記録した馬は複勝率8割強とかなりの信頼度だ。反対に上がり3F6位以下の馬は3勝こそしているものの、連対率、複勝率はかなり低い数字に。勝った3頭もアイムユアーズ、アエロリット、ミッキーチャームとGIで勝負になった馬。余程の実績馬でない限り、しっかりとした末脚を使うことの出来ない馬は厳しい戦いを強いられる。

裏を返せば、末脚がしっかりしていれば、人気薄でも狙う余地があるということ。現に2011年コスモネモシン(10番人気2着)や2012年ラブフール(10番人気2着)などの穴馬が最速上がりを使って馬券圏内に突っ込んできている。

前回函館でクイーンSが開催された2013年の結果も、1着アイムユアーズ(上がり3F4位)→2着スピードリッパー(同1位)→3着オールザットジャズ(同2位タイ)→4着マルセリーナ(同2位タイ)としっかりとした上がりの脚を使った馬が上位を独占する結果になっている。競馬場は変われど基本的な傾向は変わらないと思って良さそうだ。

クイーンSと同じ「平坦・小回り・中距離の牝馬限定重賞」として、福島牝馬Sがある。福島競馬場で行われた福島牝馬S過去10回分で同様のデータを抽出すると、以下の通りになった。

上がり3F1位 【3.1.1.6】
勝率27.3%、連対率36.4%、複勝率45.5%

上がり3F2位 【2.1.1.6】
勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%

上がり3F3位 【1.4.2.6】
勝率7.7%、連対率38.5%、複勝率53.8%

上がり3F4-5位【3.2.2.18】
勝率12.0%、連対率20.0%、複勝率28.0%

上がり3F6位以下【1.2.4.83】
勝率1.1%、連対率3.3%、複勝率7.8%

こちらも上がりの脚がある馬が優勢という結果に。「平坦・小回り・中距離」の牝馬限定重賞ではつい逃げ馬を買いたくなるものだが、データからはどうやら末脚を重視するのが良さそう。函館開催となるクイーンSも同様の傾向だと考えたい。

【データからのピックアップ】

・マジックキャッスル
前走はヴィクトリアマイルで3着。勝ったグランアレグリアは別格の強さだったが、この馬もいい走りを見せた。末脚もしっかりしたタイプで、これまで走った11戦のうち、9戦で上がり3F3位以内を記録。平坦小回りの中距離戦は秋華賞で2着という実績も残しており十分に対応可能な条件。愛知杯に続く重賞タイトルをゲットし、秋の更なる飛躍につなげる一戦とできるか。

・テルツェット
こちらも前走ヴィクトリアマイル。初のGIの流れに戸惑ったか14着と大敗してしまったものの、そこに至るまでの4連勝は立派。ダービー卿CTでは先日の中京記念でも好走したカテドラルや七夕賞勝ち馬のトーラスジェミニに先着しており、実力を疑う必要はないだろう。立て直されたここは当然狙い目。しっかりとした末脚を使うことができるのも魅力だ。

・ドナアトラエンテ
国枝厩舎のもう1本の矢。前走の福島牝馬Sでは逃げたディアンドルを捕まえきれず2着だったが、良馬場であれば重賞でもやれるところを見せてくれた。しっかり間隔をとってリフレッシュされているはずで、体調面でも心配はなさそう。自在性のある脚質も小回りの舞台では武器になるだろう。データ面で気になるのは前走が1800mのレースだったこと。データ面からは若干の減点。

(Text:inoue)

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