UMAJIN.net

スマートフォンアプリ

UMAJIN.netのスマートフォンアプリが登場!

バナーをクリックして、リンク先よりお持ちのスマートフォンにダウンロードしてください。
タブレット端末にも対応しております。

iOS端末の方はこちら

app store

Android端末の方はこちら

google play
馬市ドットコム
相川牧場採用情報

コラム

2021/07/13  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【中京記念(GIII)攻略データコラム】小回り得意な小倉巧者を狙え

中京記念(GIII)3歳以上 ハンデ 小倉芝1800m
※同レースは2012年からサマーマイルシリーズ対象レースとなり、例年は中京競馬場・芝1600m、20年が阪神競馬場・芝1600mで行われた。今年は小倉開催で距離が1800mへ変更となる。
よって、コース適性が問われない項目をピックアップし2012年以降のデータをもとに分析する。

■全体傾向
・人気と配当
---------------------
1人気【1.0.2.6】勝11.1% 連11.1% 複33.3%
2人気【0.1.0.8】勝0.0% 連11.1% 複11.1%
3人気【1.0.2.6】勝11.1% 連11.1% 複33.3%
4人気【0.0.2.7】勝0.0% 連0.0% 複22.2%
5人気【3.1.1.4】勝33.3% 連44.4% 複55.6%
6人気【1.4.0.4】勝11.1% 連55.6% 複55.6%
7人気【2.0.0.7】勝22.2% 連22.2% 複22.2%
8人気【0.0.0.9】勝0.0% 連0.0% 複0.0%
9人気【0.0.1.8】勝0.0% 連0.0% 複11.1%
10人気以下【1.3.1.60】勝1.5% 連6.2% 複7.7%
---------------------

阪神開催だった昨年はシンガリ人気のメイケイダイハードが勝利し、3連単300万超えの高額配当を演出したレース。さすがにシンガリ人気は狙いにくいものの、フタ桁人気の馬は2012年から2015年に毎年1頭が絡んでいた。

1-3番人気が揃って馬券外だったのは、過去4回とハンデ重賞らしく波乱要素があるレースと言える。今年も再度フタ桁人気の好走の可能性を捨てずに予想した方が良いだろう。

また5,6番人気が複勝率5割を超えていて、5番人気は最も高い勝率を誇る。馬連平均1万7431円で万馬券4回で、他は上位人気が絡んで2000円から5000円に落ち着いている。思い切って中穴からの馬券に妙味がありそうだ。

・年齢別
---------------------
3歳【1.1.0.7】勝11.1% 連22.2% 複22.2%
4歳【0.0.3.12】勝0.0% 連0.0% 複20.0%
5歳【5.6.3.44】勝8.6% 連19.0% 複24.1%
6歳【3.1.3.30】勝8.1% 連10.8% 複18.9%
7歳【0.1.0.18】勝0.0% 連5.3% 複5.3%
8歳【0.0.0.8】勝0.0% 連0.0% 複0.0%
---------------------

馬券に絡むのは5,6歳馬が中心で、特に5歳馬の連対数が抜けている。単複回収値も349/135と唯一100超えで、配当妙味を持っているのも5歳馬のようだ。

7歳馬で馬券になったのは、14年のミッキードリーム2着のみで、同馬は中京記念を13年2着、12年4着に好走していた。基本的に高齢馬の好走は難しそうだ。

・前走クラス別
---------------------
3勝【0.0.1.8】勝0.0% 連0.0% 複11.1%
オープン【5.6.3.44】勝8.6% 連19.0% 複24.1%
リステッド【0.1.1.11】勝0.0% 連7.7% 複15.4%
GIII【0.0.2.26】勝0.0% 連0.0% 複7.1%
GII【2.1.1.8】勝16.7% 連25.0% 複33.3%
GI【2.1.1.22】勝7.7% 連11.5% 複15.4%
---------------------

GII組(京王杯SC、マイラーズC)の複勝率が高いが、今年は小倉1800mとなるので距離適性の部分で傾向が異なりそう。重賞実績があったとしても短距離寄りのマイラーは慎重にジャッジすべきだろう。ほか、オープン組が馬券に絡んだ数が最も多く、好走率も高い。

リステッドを除くオープン組で斤量「今回増」は【2.0.1.2】とサンプルは少ないが高確率で馬券に絡んでいるので、そういった馬がいれば押さえたい。

・斤量別
---------------------
49.5-51キロ【0.0.0.3】勝0.0% 連0.0% 複0.0%
51.5-53キロ【2.2.0.25】勝6.9% 連13.8% 複13.8%
53.5-55キロ【1.2.2.34】勝2.6% 連7.7% 複12.8%
55.5-57キロ【5.5.6.45】勝8.2% 連16.4% 複26.2%
57.5-59キロ【1.0.1.12】勝7.1% 連7.1% 複14.3%
---------------------

重すぎても軽すぎても良くないが、51.5-53キロは単複回収値578/147と破壊力のある数字。馬券に絡んだ4頭はいずれも3歳馬【1.1.0.5】と5歳馬【1.1.0.7】かつ当日馬体重480キロ以上の馬【2.2.0.8】だった。取捨は年齢と馬体重で良さそう。

■中京記念の傾向から押さえるべき馬
コース適性が問われない項目をピックアップして、中京記念の傾向から押さえるべき馬を探ってみる。

(1)5,6歳馬が中心
【8.7.6.74】勝8.4% 連15.8% 複22.1%

☆今年の該当馬☆
5歳馬⇒アンドラステ、カテドラル、ダノンチェイサー、ディアンドル、ボッケリーニ、ケイアイパープル
6歳馬⇒メイケイダイハード、ダブルシャープ

(2)さらに前走東京阪神かつオープン以上
【8.5.4.51】勝11.8% 連19.1% 複25.0%

☆今年の該当馬☆
アンドラステ、カテドラル、クラヴェル、ディアンドル、メイケイダイハード、ロータスランド、ミスニューヨーク、レインボーフラッグ

(3)さらに前走馬体重480-519キロ
【6.4.3.21】勝17.6% 連29.4% 複38.2% 

☆今年の該当馬☆
カテドラル、ダノンチェイサー、ディアンドル、ドリームソルジャー、ダブルシャープ、ケイアイパープル

☆☆全てに該当した馬☆☆
ディアンドル、カテドラル

全てに該当すると、勝17.6% 連29.4% 複38.2%、単複回収値197/145となり、過去傾向の上位人気馬より好走率は高くなる。
上記2頭が上位人気に推されないようなら、押さえるべきだろう。


■小倉芝1800mで狙うべき馬
馬場状態が異例で読みにくい、かつ天候が不安定という点から、一定の条件に絞り込まず、小倉芝1800m全体の傾向を探ってみる。

(小倉芝1800m 1勝クラス以上 2012年以降)
・脚質別
---------------------
逃げ【28.10.21.131】勝14.7% 連20.0% 複31.1%
先行【78.82.57.400】勝12.6% 連25.9% 複35.2%
中団【41.61.79.667】勝4.8% 連12.0% 複21.3%
後方【23.17.15.624】勝3.4% 連5.9% 複8.1%
マクリ【7.7.5.23】勝16.7% 連33.3% 複45.2%
<上がり3F順位>
1位 【55.40.35.87】勝25.3% 連43.8% 複59.9%
2位 【35.39.24.87】勝18.9% 連40.0% 複53.0%
3位 【25.32.25.126】勝12.0% 連27.4% 複39.4%
4-5位【35.25.28.248】勝10.4% 連17.9% 複26.2%
6位以下【27.41.65.1293】勝1.9% 連4.8% 複9.3%
---------------------

逃げ先行が有利な一方、マクリが決まりやすい舞台。ただレベルが上がるとマクリの好走率が逃げ先行と同じくらいの成績に下がる傾向があった。それを意識しつつもマクリで通用しそうな馬は押さえるべきかもしれない。

また上がり勝負になりやすいため、安定的に速い上がりを使える馬には要注意だ。

ここで、出走予定馬の近5走の1-4コーナー通過順と3F上がり順位の平均を出してみる。

通過1/通過2/通過3/通過4[3F上がり順位]
(通過1昇順)
---------------------
ディアンドル:1.3/1.3/2.0/1.6[13.0]
ダノンチェイ:2.0/3.0/3.8/4.2[8.4]
ロータスラン:3.8/3.8/3.8/3.8[2.8]
ケイアイパー:3.8/3.5/6.2/6.4[7.2]
アメリカズカ:4.2/3.8/4.0/5.2[10.2]
ボッケリーニ:5.0/6.0/6.6/6.2[2.4]
アンドラステ:6.0/5.8/6.8/7.0[3.4]
レインボーフ:7.5/7.5/7.4/7.6[6.6]
クラヴェル :8.0/7.3/7.6/8.8[2.4]
メイケイダイ:8.6/8.6/8.2/9.0[6.4]
ダブルシャー:9.3/9.3/7.8/7.2[4.4]
ミスニューヨ:9.5/9.8/9.8/8.6[6.2]
カテドラル :10.5/13.0/9.6/9.0[5.4]
ドリームソル:12.3/12.8/12.8/10.8[3.6]
アバルラータ:13.0/13.0/12.8/13.2[4.6]
---------------------

今回逃げる馬はディアンドルが濃厚か。小倉の馬場傾向によっては前々で競馬をしたい馬の主張が強くなるかもしれないが、楽に逃げられれば福島牝馬Sの時のような逃げ切り勝ち、もしくは小倉大賞典の時のような粘りこみの可能性は十分。

3F上がりトップは先行から中団に位置しそうなボッケリーニ、中団から後方に位置しそうなクラヴェル。どちらかというとボッケリーニの方が好位から末脚を伸ばす展開に安定感があり狙いやすい。次いで先行勢からロータスランド。ヨーイドンの競馬になった場合はロータスランドが勝ち切る可能性はありそうだ。


・種牡馬別
---------------------
・ディープインパクト(ダノンチェイサー)
【28.28.24.142】勝12.6% 連25.2% 複36.0%
・キングカメハメハ(ボッケリーニ)
【9.11.6.74】勝9.0% 連20.0% 複26.0%
・ハーツクライ(カテドラル)
【9.4.9.73】勝9.5% 連13.7% 複23.2%
・マンハッタンカフェ(アメリカズカップ)
【5.8.4.41】勝8.6% 連22.4% 複29.3%
・ジャングルポケット(レインボーフラッグ)
【3.7.0.53】勝4.8% 連15.9% 複15.9%
・ルーラーシップ(ディアンドル)
【3.4.9.38】勝5.6% 連13.0% 複29.6%
・ディープブリランテ(アバルラータ)
【3.0.2.12】勝17.6% 連17.6% 複29.4%
・オルフェーヴル(アンドラステ)
【2.3.1.23】勝6.9% 連17.2% 複20.7%
・ベーカバド(ダブルシャープ)
【1.3.1.7】勝8.3% 連33.3% 複41.7%
・エピファネイア(クラヴェル)
【1.1.0.3】勝20.0% 連40.0% 複40.0%
・ドリームジャーニー(ドリームソルジャー)
【1.1.0.6】勝12.5% 連25.0% 複25.0%
・パイロ(ケイアイパープル)
【0.1.0.3】勝0.0% 連25.0% 複25.0%
・ハードスパン(メイケイダイハード)出走なし
・Point of Entry(ロータスランド)出走なし
---------------------

今回出走予定の種牡馬別成績を出してみると、ディープインパクト産駒は出走数最多で馬券内率も上位と優秀な成績。ディープインパクト系のディープブリランテ産駒も、数は少ないが、こちらも複勝率約3割と血の影響を受けていそうだ。展開を考慮しつつ、ディープインパクト系は押さえるべきだろう。

ほか、小倉芝1800mは出走なしのハードスパン産駒とPoint of Entry産駒だが、ハードスパン産駒はマイルまでの馬が多く、メイケイダイハード自身も新馬戦のダート1800m以外は芝の短距離からマイルまでを使われていた。1800mへの距離延長で再度の激走はどうか。

Point of Entry産駒はマイルから2000mを主戦場とする馬が多く、中でも右回りのコースは【7.4.3.13】複勝率51.9%と左回り【1.1.0.8】複勝率20.0%より好走率が高い。人気に推されそうなロータスランドだが、馬券内のチャンスはありそうだ。


よって、データから導き出された中京記念は

■中京記念の傾向から押さえるべき馬は、
ディアンドル、カテドラル

■小倉芝1800mの舞台で狙うべき馬は、
ディアンドル、ボッケリーニ、ロータスランド、ダノンチェイサー


となった。


先週のプロキオンSは例年中京ダート1400mだったところ、小倉ダート1700mへと大幅変更となり、結果、荒れに荒れたレースとなった。中京記念も中京から小倉、1600mから1800mへと変更されるので波乱の要素はありそうだ。ハンデ重賞らしく取捨に迷うメンバーが揃ったが、小倉巧者には注意し馬券を組み立てるべきだろう。
(Text:funaki)

☆競馬評論家・田原基成氏の「重賞出走馬全頭分析」は【毎週木曜日】18時公開!

PAGE TOP