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コラム

2021/06/22  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【宝塚記念(GI)攻略データコラム】特殊なコースで目立つ傾向多し!

宝塚記念(GI) 3歳上 定量 阪神芝2200m
※過去10年のデータから分析していく。

■人気
・1番人気/【2.3.1.4】
 勝率20.0% 複勝率60.0%
・2番人気/【2.1.1.6】
 勝率20.0% 複勝率40.0%
・3番人気/【2.0.1.7】
 勝率20.0% 複勝率30.0%
・1-3番人気/【6.4.3.17】
 勝率20.0% 複勝率43.3%
・4-6番人気/【2.3.3.22】
 勝率6.7% 複勝率26.7%
・7-9番人気/【2.1.1.26】
 勝率6.7% 複勝率13.3%
・10番人気以下/【0.2.3.50】
 勝率0.0% 複勝率9.1%

過去10年、1番人気の複勝率は60%とギリギリ及第点。だが1着馬は2頭のみで、これはいかにも物足りない。さらに近5年に限ると、【0.2.0.3】と馬券になる確率は40%と低下するうえ、勝ち馬は一頭も出ていない。

宝塚記念は昔から、ここで初のGIタイトルを手にする馬が目立つ。だがそれは裏を返すと、GI勝ちのある実績馬が勝てていないということ。阪神芝2200mという特殊なコース形態に加え、梅雨時の施行で馬場が悪化するケースが多く、ダービーやジャパンCといった日本の王道GIとは異なる適性が求められるからだろう。それが1番人気の不振として表れているのだ。

ただし、今年は昨年の覇者・クロノジェネシスが1番人気に推される公算が高い。同馬は阪神芝2200mに適性があることは戦歴からも明らか。同様にレース適性のあったゴールドシップが2013年2番人気1着→2014年1番人気1着と連覇を果たしたように、クロノジェネシスの場合は1番人気でも心配する必要はないかもしれない。

続いて、1-3番人気の合算成績を見ると、6頭の勝ち馬こそ出しているものの、複勝率は43.3%と、ひと息。1-3番人気が2頭以上、馬券圏内に入ったのは過去10年で5回。近5年に限っては2度しかなく、上位人気はそこまでアテにはできない。

一方、4-6番人気からは勝ち馬2頭、複勝率は26.7%、7-9番人気からも勝ち馬2頭、複勝率は13.3%と、中穴から人気薄にかけても満遍なく勝ち馬・好走馬が出ている。また、フタ桁人気も1着馬こそいないものの、2、3着には5頭が激走を果たしている。

過去10年で馬単万馬券は5回、3連単10万馬券は4回飛び出しており、総じて荒れやすいレース。どこから入るにしても、高配当の組み合わせはぜひ押さえておきたい。

■年齢
・3歳/【0.0.0.1】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・4歳/【3.1.6.34】
 勝率6.8% 複勝率22.7%
・5歳/【6.5.4.36】
 勝率11.8% 複勝率29.4%
・6歳/【1.3.0.22】
 勝率3.8% 複勝率15.4%
・7歳以上/【0.1.0.22】
 勝率0.0% 複勝率4.3%

年齢別の成績は明快な傾向が出た。5歳馬の成績がもっとも高く、過去10年で6勝2着5回。回収率も単複ともプラス収支を計上していた。

先述したように、宝塚記念は阪神芝2200mという特殊なコース設定で行なわれる。東京芝2400mや京都芝2000mなどとは異なり、瞬発力のみならず、持続力やタフさも大いに要求されるコースなので、充実期に入った5歳馬に一日の長があるのだろう。

一方、4歳馬はもともと5歳馬に比べると成績が劣る傾向があるうえに、今年の4歳世代は古馬戦で好成績を残せていない。ファンからも「弱い世代」と思われており、例年以上に苦戦を強いられそうだ。

6歳以上は4歳よりもさらに成績が悪くなる。しかし前述のように、今年4歳馬が走らないとしたら、その分、浮上するのはこの年代だ。穴で狙うなら、6歳以上かもしれない。

☆5歳馬⇒カレンブーケドール、クロノジェネシス、モズベッロ、ユニコーンライオン

■性別
・牡・セン/【7.8.6.104】
 勝率5.6% 連対率12.0% 複勝率16.8%
 単勝回収率46% 複勝回収率64%
・牝/【3.2.4.11】
 勝率15.0% 連対率25.0% 複勝率45.0%
 単勝回収率173% 複勝回収率224%

牡牝別の傾向もハッキリしている。圧倒的に牝馬優勢なのだ。

好走率は勝率から複勝率まで、牝馬は牡馬・セン馬の倍以上あるし、回収率にいたっては単勝173%、複勝率は224%と、ベタ買いするだけでも大儲けできる数字となっている。

2019年は3番人気リスグラシュー、2020年は2番人気クロノジェネシスと、近2年連続で人気サイドの牝馬が優勝。また人気薄でも、2016年はマリアライトが8番人気で勝っているし、2015年は10番人気デニムアンドルビーが2着、11番人気ショウナンパンドラが3着と、それぞれ激走を果たしている。

牝馬優勢は近年の明確なトレンド。今年も上位人気は牝馬が占めそうだし、馬券圏内を牝馬が独占する可能性も十分ありそうだ。

■枠順
・1枠/【1.1.3.11】
 勝率6.3% 複勝率31.3%
・2枠/【1.1.2.12】
 勝率6.3% 複勝率25.0%
・3枠/【0.1.1.14】
 勝率0.0% 複勝率12.5%
・4枠/【0.3.0.13】
 勝率0.0% 複勝率18.8%
・5枠/【0.2.0.16】
 勝率0.0% 複勝率11.1%
・6枠/【1.0.1.18】
 勝率5.0% 複勝率10.0%
・7枠/【0.2.1.18】
 勝率0.0% 複勝率14.3%
・8枠/【7.0.2.13】
 勝率31.8% 複勝率40.9%

年齢・性別に続いて、枠順にも面白い傾向が見て取れる。内の1、2枠と大外の8枠の成績がいいのに対し、3-7枠の中枠は数字が振るわない。特に8枠は過去10年で7勝もしており、単勝回収率も288%と突出した成績を残している。

なぜ枠順についてはこのような両極端な傾向になっているのか。その秘密は「馬場状態」に隠されていた。

過去10年の成績を「良馬場」時と「稍重馬場」時にわけたうえで(※重・不良での施行はなかった)、それぞれ1-4枠の内目の枠と、5-8枠の外目の枠の成績を比べてみよう。

◎良馬場
・1-4枠/【1.5.4.26】
 勝率2.8% 連対率16.7% 複勝率27.8%
 単勝回収率37% 複勝回収率125%
・5-8枠/【5.1.2.39】
 勝率10.6% 連対率12.8% 複勝率17.0%
 単勝回収率60% 複勝回収率49%

◎稍重馬場
・1-4枠/【1.1.2.24】
 勝率3.6% 連対率7.1% 複勝率14.3%
 単勝回収率46% 複勝回収率67%
・5-8枠/【3.3.2.26】
 勝率8.8% 連対率17.6% 複勝率23.5%
 単勝回収率112% 複勝回収率110%

上記のように、良馬場のときは内目の枠の成績が上昇するが、稍重馬場になると外目の枠の成績がアップする。また、JRA発表は「良馬場」でも、実際は前日以前の雨が残った渋り気味の馬場であった年も多く、2013年から2015年はまさにそういった馬場で、その3年はすべて8枠の馬が優勝していた(※どれも勝ち時計が2分13秒以上かかっており、パンパンの良馬場のタイムではなかった)。

毎年梅雨時に行なわれる宝塚記念は、馬場が使い倒された開催最終日ということもあり、雨にたたられると途端に内の芝が悪化する。こうなると、インの悪いコースを通らされる内枠の馬は不利となり、かたや状態のいい外目の馬場を通れる外枠の馬は、のびのび走れることも相まって圧倒的に有利となる。

まとめると、8枠の馬は馬場状態がいいときでも走ってくるし、馬場が悪化すればさらに好走率が高まる。一方、内枠の馬は馬場状態がいいときは内枠の利を活かせるが、道悪になると途端に不利になる。

枠順と馬場状態の関係性はこのように覚えておいていただきたい。

■前走レース
・天皇賞(春)/【4.3.3.31】
 勝率9.8% 複勝率24.4%
・大阪杯/【2.1.0.9】※GI昇格後のみ
 勝率16.7% 複勝率25.0%
・鳴尾記念/【1.2.1.14】
 勝率5.6% 複勝率22.2%
・目黒記念/【1.0.1.14】
 勝率6.3% 複勝率12.5%
・安田記念/【0.0.0.5】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・クイーンエリザベス2世C/【1.1.0.3】
 勝率20.0% 複勝率40.0%
・ドバイシーマクラシック/【0.1.2.6】
 勝率0.0% 複勝率33.3%

前走のレースを見ると、天皇賞(春)とGI昇格後の大阪杯を使ってきた組の成績がいい。また、今年該当馬がいないので省略したが、GI・ヴィクトリアマイル組も【0.1.3.5】と高い好走率を誇っている。大阪杯がGIIだった頃は【0.0.0.4】とサッパリだったことからも、ここはGI転戦馬が強いのだ。

同じGIの安田記念組も【0.0.0.5】と上辺の成績は不振ながら、5番人気以内に支持された馬はいなかった。2、3番人気が2頭も含まれていたGII時代の大阪杯と同列に語ることはできないだろう。

また、海外のビッグレース組も走っており、香港のクイーンエリザベス2世Cとドバイシーマクラシックからは好走馬が複数出ている。今年もキセキとクロノジェネシスが海外組に該当し、目が離せない存在となる。

GI以外では、鳴尾記念と目黒記念からそれぞれ勝ち馬・好走馬が出ている。鳴尾記念が宝塚記念のステップレースとして移設されたのは2012年からで、2011年以前にそのポジションにあった金鯱賞は、その2011年に宝塚優勝馬となるアーネストリーを送り出している。このことからも目黒記念より鳴尾記念のほうを一枚上に見たほうがいいかもしれない。

☆前走天皇賞(春)⇒アリストテレス、カレンブーケドール、シロニイ
☆前走大阪杯⇒モズベッロ、レイパパレ
☆前走クイーンエリザベス2世C⇒キセキ
☆前走ドバイシーマクラシック⇒クロノジェネシス

■騎手
・C.ルメール/【0.0.0.6】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・川田/【1.2.0.7】
 勝率10.0% 複勝率30.0%
・池添/【1.1.2.3】
 勝率14.3% 複勝率57.1%
・M.デムーロ/【1.1.1.3】
 勝率16.7% 複勝率50.0%
・浜中/【0.1.2.5】
 勝率0.0% 複勝率37.5%
・武豊/【0.1.1.6】
 勝率0.0% 複勝率25.0%
・福永/【0.0.1.7】
 勝率0.0% 複勝率12.5%
・戸崎/【0.0.0.3】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・松山/【0.0.0.5】
 勝率0.0% 複勝率0.0%

騎手成績の中でもっとも目を引くのが、C.ルメール騎手の不振ぶりだろう。同騎手は宝塚記念に6回騎乗して最高4着と、馬券になったことが一度もない。しかも人気のない馬に乗っていたわけではなく、1番人気2回、2番人気3回、4番人気1回と、ほぼ上位人気の馬に騎乗しての結果である。

先に述べたように、宝塚記念は王道GIを勝つような馬に適性が向かないレースであり、C.ルメール騎手はそういった人気馬にばかり跨ってきたというエクスキューズは確かにあろう。とはいえ3着にすら入ったことがないのだから、得意なレースではないことも明らかだ。今年は1番人気確実のクロノジェネシスで参戦するが、果たして汚名返上となるか否か。

対照的に、宝塚記念を滅法得意としているのが、池添騎手だ。過去10年で7回騎乗して、1勝2着1回3着2回。2012年1番人気のオルフェーヴルでしっかり勝利を収めただけではなく、14年9番人気カレンミロティックで2着、15年11番人気ショウナンパンドラで3着、そして昨年も12番人気モズベッロで3着と、超人気薄もバンバン持ってきている。

池添騎手はそれ以前にもスイープトウショウとドリームジャーニーで宝塚記念を制覇し、また暮れの有馬記念でも4勝していることから、ファンの間では「グランプリ男」として知れ渡っている。今年もモズベッロとコンビを組んで出走予定で、上位人気ではなくても軽視することはできない。

川田騎手も過去10年で3度連対しているが、注目したいのはその戦法。馬券に絡んだのは、逃げたときか番手から進めたときだけなのだ。元来、逃げ先行で勝ち星を積み上げている騎手なので、得意戦法がそのまま表れた格好といえよう。今年も大阪杯を逃げ切ったレイパパレで参戦する予定だ。

同じ外国人ジョッキーでもM.デムーロ騎手は本レースと相性がよく、過去10年で5割の好走率を誇る。現時点で出走予定馬はいないが、もし参戦したときは要注意。

武豊騎手は8回騎乗して2着と3着が1回ずつと馬券には来ているものの、勝ち星はない。過去20年に広げても、勝ったのは2006年のディープインパクトのみで、しかもそのときは阪神ではなく京都開催だった。2000年以前には宝塚記念を3勝と、むしろ得意なGIだっただけに、近年の成績には物足りなさを覚える。

騎手データではもうひとつ、興味深い傾向が。今走乗り替わりより、継続騎乗のほうが成績が倍近くいいのだ。

◎乗り替わりの有無
・継続騎乗/【7.7.6.56】
 勝率9.2% 連対率18.4% 複勝率26.3%
 単勝回収率93% 複勝回収率101%
・乗り替わり/【3.3.4.59】
 勝率4.3% 連対率8.7% 複勝率14.5%
 単勝回収率32% 複勝回収率69%

一般的に継続騎乗は好走率が高く、乗り替わりは回収率が高く出るものなのだが、宝塚記念では継続騎乗のほうが好走率も回収率も優秀な数字となっている。タフなレースで最後にひと踏ん張りがきくのは、乗り慣れた騎手のほうなのだろうか。今年はクロノジェネシスとアリストテレスがテン乗りとなるが、果たして!?

(Text:sakura kyosuke)

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