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コラム

2021/05/25  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【目黒記念(GII)攻略データコラム】複勝率100%の鉄板配合を発見!?

目黒記念(GII) 4歳以上 ハンデ 東京芝2500m
※データについては過去10年分を対象として分析している。

ダービーデーの最終レースとしてお馴染みの伝統のハンデ重賞。「むらさき賞」、「ダービー」、「目黒記念」の並びはある意味競馬ファンにとっての大晦日、次週からの新たな1年を告げる文字の並びだ。ダービーが紅白歌合戦なら、目黒記念のファンファーレは競馬ファンにとっての除夜の鐘。ダービーの悲喜こもごも、競馬ファンの様々な思いを乗せて発走する1戦のデータを分析していこう。

■人気別成績

1番人気   【2.3.2.3】
2番人気   【0.1.0.9】
3番人気   【2.0.1.7】
4-9番人気  【5.4.6.45】
10番人気以下 【1.2.1.76】

ハンデ重賞なので1番人気が苦戦しているのかと思いきや、勝率20.0%、連対率50.0%、複勝率70.0%と優秀な数字。一方、2番人気は2着が1回あるだけと苦戦している。3番人気は勝率では1番人気に引けを取らないが、複勝率ベースだと30.0%。4-9番人気は複勝率25.0%なので、こちらもそこそこ優秀。またハンデ戦ではあるが、10番人気以下は勝率1.3%、複勝率5.0%とそれほど数字は良くはない。極端な人気薄を買うよりは中穴人気の馬の評価を上げる方が傾向からは良さそう。

■年齢別成績

4歳  【3.2.3.27】
5歳  【2.7.2.38】
6歳  【2.1.1.28】
7歳  【2.0.3.25】
8歳以上【1.0.1.22】

どの年齢もまんべんなく勝ち星を挙げており、極端な偏りは見受けられない。5歳馬の2着数が抜けて多いのが唯一と言っていいくらいの偏りか。6歳馬の成績が若干見劣りするようにも見えるが、平均10.1番人気に対して、平均着順は9.7着なので人気通りとも言える。特段年齢で評価を上げたり、逆に嫌ったりする必要はなさそうだ。

■前走クラス別成績

前走2勝クラス 【0.0.0.2】
前走3勝クラス 【2.2.0.20】
前走OP特別   【4.5.3.52】
前走GIII   【3.0.2.12】
前走GII    【0.2.2.29】
前走GI     【1.1.3.23】

優秀なのは前走GIII組。勝率と連対率は17.6%、複勝率29.4%というのは他の組と比較して頭一つ抜けた成績だ。近年勢いを増しているのは前走3勝クラス組。18年1着ウインテンダネス、19年2着アイスバブル、20年1着キングオブコージと3年連続で連対馬を輩出している。今年の特別登録馬では前走のサンシャインSを勝ってここに臨むアドマイヤポラリスと前走美浦Sで5着のトラストケンシンが該当する。

また、前走レースごとに分析すると、以下のレースから臨んだ馬の成績が優秀だった。

ダイヤモンドS  【1.0.1.2】勝率25.0%、連対率25.0%、複勝率50.0%
大阪-ハンブルクC 【2.1.0.6】勝率22.2%、連対率33.3%、複勝率33.3%
新潟大賞典    【2.0.1.9】勝率16.7%、連対率16.7%、複勝率25.0%

データ上の盲点になりそうなのは大阪-ハンブルクCだろう。というのもこのレース、創設された97年から16年までは阪神芝長距離のオープンクラスハンデ戦という条件で実施されていたが、17年に突然芝1400mの別定オープン戦にリニューアル、翌18年からは短距離競走のまま1600万下(3勝クラス)のレースとなっていた。昔からのファンは1400mしかも条件戦で行われる大阪-ハンブルクCに違和感を覚えていたかもしれない。筆者自身がそうだった。

そんな声を知ってか知らずか、今年の大阪-ハンブルクCはオープンクラス芝2600mの条件に再設定の上、実施された。

こういった経緯もあって、上述の成績は11年-16年の6年間でマークされた成績となる。6年で勝ち馬2頭を輩出したのはかなり有力なステップだったといえる。今年の目黒記念には勝ち馬ミスマンマミーアと2着馬ヒートオンビートが参戦予定。かつての有力ステップ再び、という可能性は覚えておきたい。

■性別別成績

牡馬 【9.9.9.125】
牝馬 【0.1.0.5】
セン馬【1.0.1.10】

ただでさえ2500mという長距離であることに加え、直線の坂を2回越えるというタフな舞台設定もあり、牝馬の参戦は過去10年で6頭だけ。唯一連対したのは16年2着のマリアライト。前年のエリザベス女王杯1着、有馬記念4着という実績を引っ提げての参戦であり、例外として考えても良さそう。

もっと言えば、マリアライトはこの次走の宝塚記念でドゥラメンテ、キタサンブラック、ラブリーデイ、サトノクラウンなどの一流馬をを向こうに回して勝利したくらいなので、いよいよ牝馬の枠でくくれる馬ではなかったとも言えるとともに、マリアライトほどの牝馬でも勝ち切れないのが目黒記念、と考えることもできる。基本的には牡馬優勢のレースだ。

ちなみに、改築後(03年4月以降)の東京競馬場芝2500mで行われたGII、すなわち目黒記念とアルゼンチン共和国杯における牝馬の成績は【0.2.0.21】で、勝ち馬はおらず、連対率は8.7%。2頭の連対馬は前述のマリアライトと03年の目黒記念で2着となった01年のオークス馬レディパステルのみ。府中2500mのGIIにおける牝馬はGI勝ち馬クラスでようやく勝負になる、という結果となっている。

■前走上がり3F順位別成績

前走上がり3F1位  【2.1.1.14】勝率11.1%、連対率16.7%、複勝率22.2%
前走上がり3F2位  【3.3.1.17】勝率12.5%、連対率25.0%、複勝率29.2%
前走上がり3F3位  【2.0.2.13】勝率11.8%、連対率11.8%、複勝率23.5%
前走上がり3F4-5位 【1.2.2.25】勝率3.3%、連対率10.0%、複勝率16.7%
前走上がり3F6位以下【2.4.4.68】勝率2.6%、連対率7.7%、複勝率12.8%

ご覧の通り、前走上がり3F順位上位の馬が好成績。これは直線が長い東京競馬場の特徴を素直に反映したものだろう。事実、過去10年の目黒記念の勝ち馬のうち6頭が4角10番手以下で通過していたのに対し、4角先頭だった馬は1頭も馬券になっていない。このあたりは上でも触れたように直線の坂を2回越える東京2500mのタフな舞台設定が影響しているのだろう。インを通った先行馬が極端に強いといった馬場にならない限りは、後ろからいい脚を使えそうな馬に本命を託して全く問題はなさそうだ。

■血統別成績

キングマンボ系   【3.0.2.16】
サンデーサイレンス系【4.9.7.80】
グレイソヴリン系  【1.1.0.9】
ロベルト系     【2.0.0.11】
父サンデーサイレンス系×母の父キングマンボ系【0.3.1.0】

好相性なのがキングカメハメハを筆頭とするキングマンボ系。昨年もロードカナロア産駒のキングオブコージがこのレースを制している。サンデーサイレンス系も4勝し、複勝率も20.0%と悪くない数字。2勝を挙げているロベルト系は、11年キングトップガン、13年ムスカテールとどちらもマヤノトップガン産駒だった。

特筆すべきは「父サンデーサイレンス系×母の父キングマンボ系」という配合の馬。この配合の馬はこれまでに目黒記念に延べ4頭が出走し、16年マリアライトが2着、19年、20年アイスバブルが共に2着、20年ステイフーリッシュが3着となっており、その複勝率は驚きの100%。

今年の特別登録馬ではアイスバブル(父ディープインパクト、母の父キングカメハメハ)、サンアップルトン(父ゼンノロブロイ、母の父キングカメハメハ)、トラストケンシン(父ハーツクライ、母の父エルコンドルパサー)及びナムラドノヴァン(父ディープブリランテ、母の父キングマンボ)の4頭が該当する。

<データからのピックアップ>

・サンアップルトン
「父サンデーサイレンス系×母の父キングマンボ系」という目黒記念における特注配合馬の1頭。ちなみに「父ゼンノロブロイ×母の父キングマンボ系」という配合は、サンアップルトンの他に15年の神戸新聞杯を勝利し、キタサンブラックが勝った菊花賞で3着だったリアファルがいる。ちなみに本コラム公開時点で「父ゼンノロブロイ×母の父キングマンボ系」という配合の牡馬及びセン馬が、JRAの競走で3着以内になった時の平均距離を調べてみると2002.3mだった。どうやら長距離ランナーを輩出しやすい配合と言えそうだ。

前走メトロポリタンSのレース映像を改めて見てみると、インの3番手で進めた道中こそパーフェクトに見えたが、直線で逃げたバレリオと番手のパルティアーモが壁になって追い出しを待たされてしまった。

後方待機から4角で力任せに外をブン回して勝利したフルーツラインC、サンシャインSを見ても分かる通り、スパッと切れる脚を使うのではなく、長くいい脚を使えるのがストロングポイントのこの馬にとって、早めにエンジンをフカすことが出来なかったのはかなり痛かったと言える。結局なし崩し的にインを突き、最後まで脚は伸ばしたものの、スローで逃げた逃げ馬は交わし切れず、外から殺到した切れる馬には交わされての4着といった感じだった。それでも上がり3Fは全体3位と脚を見せたのは好材料だろう。

鞍上予定の柴田善騎手はJRA最年長重賞勝利を狙うレースとなる。同騎手は現役騎手の中で最多となる目黒記念4勝を挙げており、先行馬のホットシークレットを中団に待機させ、上がり3F最速の脚で優勝に導いた01年のレースや17頭立てのレースで4角17番手に控え、文字通り直線だけで全頭まとめて面倒を見た03年のトシザブイなど印象に残る騎乗も多い。伝統の重賞で関東が誇る大ベテランの匠の技にも期待したい。

・ヒートオンビート
父はキングカメハメハ、母は11年の桜花賞馬マルセリーナという良血馬。兄のラストドラフトは京成杯を制し、昨年のアルゼンチン共和国杯で2着となっている。

前走大阪-ハンブルクCでは、上がり3F3位の脚を使い、ミスマンマミーアにこそ交わされたもののタイム差なしの2着。このレースが行われたのは桜花賞当日であり、今振り返るとインが強い馬場だった。勝ち馬は直線こそ外から追い込んできたものの、4コーナーまでは内をピッタリ回る競馬だった。一方で、ヒートオンビートは単勝1倍台の人気馬の宿命か、道中は馬群に包まれないよう外々を回すロスの大きい競馬。そのような競馬ながらも勝ち馬とタイム差なしだったということであれば、その内容は勝ちに等しいと言える。

ここは相手強化の1戦とはなるが、兄のラストドラフトも古馬になってからは休み明けのリステッド競走でコロッと負けて、次走の重賞で馬券になるというパターンを繰り返している馬。兄弟揃って相手が強くなってタフな流れになった方が向くタイプかもしれず、それであれば相手強化はドンと来いだ。

・グロンディオーズ
前走ダイヤモンドSでは上がり3F最速の脚を使い、オーソリティやポンデザールを下しての1着。上で示したように前走ダイヤモンドS組は数は少ないながらもこのレースと好相性だ。父ルーラーシップはこのレースと相性のよいキングマンボ系かつ半兄ムスカテールは13年のこのレースの勝ち馬という血統背景。

この馬自身、2400m超のレースでは【3.0.0.1】で、唯一の敗戦はGI菊花賞。東京コースも【4.0.0.1】で、唯一の敗戦は1年8か月の休み明けだった江の島S。東京競馬場芝2500mというこの舞台への適性はメンバー中屈指と言えるだろう。前走は7番人気での勝利であり、ここは実力を証明するレースとしたい。

(Text:inoue)

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