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コラム

2021/04/27  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【天皇賞・春(GI)攻略データコラム】「淀」以外で行われる長距離戦の考え方とは

天皇賞・春(GI) 4歳以上 定量 阪神芝3200m(外→内)
※データについては文中に特に記載のない限り、過去10年分を対象として分析している。

先週のマイラーズCに続き、天皇賞・春も阪神競馬場で開催される。天皇賞・春が阪神競馬場で開催されるのは平成5年、ビワハヤヒデ-ナリタタイシンのBN決着となった年以来。懐かしさを覚えるファンの方もいらっしゃるのではないだろうか。

■人気別成績
1番人気【3.1.0.6】
2番人気【4.0.2.4】
3番人気【0.4.1.5】
4-9番人気【2.3.5.50】
10番人気以下【1.2.2.73】

07年-16年まで1番人気が10連敗と1番人気に厳しいGIの一つであったが、近4年を見ると1番人気は3勝2着1回と抜群の安定感。かつての「1番人気が強い天皇賞・春」が戻ってきたようにも見える。もっとも、1番人気受難の時代に1番多くの勝ち星を挙げていたのは2番人気の馬。3番人気も勝利こそないものの2着4回3着1回で複勝率は50%。なんだかんだ言って上位人気は信頼できるので、そこからのチョイスが重要になりそう。ちなみに7番人気以下で勝利したのは11年のヒルノダムールと12年のビートブラック。共に白帽の1枠だった。

■馬齢別成績
4歳【4.2.4.37】勝率8.5%、連対率12.8%、複勝率21.3%
5歳【5.3.0.37】勝率11.1%、連対率17.8%、複勝率17.8%
6歳【1.4.3.27】勝率2.9%、連対率14.3%、複勝率22.9%
7歳【0.0.3.17】勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率15.0%
8歳以上【0.1.0.20】勝率0.0%、連対率4.8%、複勝率4.8%

アタマをとるのは4,5歳馬で、過去10年で9回優勝している。6歳馬は勝ちきれないものの馬券にはよく絡む。唯一の勝利は15年のゴールドシップ。7歳以上は流石に厳しいが、馬券に絡んだのはカレンミロティック(2回)、レッドカドー、パフォーマプロミス。カレンミロティックとレッドカドーはセン馬。セン馬にすると競走寿命が延びるという説もあるが、それを証明する一つの例かもしれない。

■性別別成績

牡馬【10.9.8.123】
牝馬【0.0.0.6】
セン馬【0.1.2.9】

そもそもの出走数が少なく上位人気に推された馬も皆無であることもあるだろうが、牝馬は苦戦傾向。今年のレースで上位人気の一角になるであろうカレンブーケドール、ウインマリリンはどうなるか。一方で、セン馬は勝利こそないものの上記のカレンミロティック、レッドカドーが馬券に絡み、複勝率は25.0%で複勝回収率は295%。連系馬券のヒモに塗ってみると思わぬ高配当にありつけるかもしれない。

■GI勝ち実績別成績

GI勝ち有【6.3.2.22】勝率18.2%、連対率27.3%、複勝率33.3%
GI勝ち無【4.7.8.116】勝率3.0%、連対率8.1%、複勝率14.1%

「天皇賞・春出走時までにGIを制したことがあるかどうか」を基準にそれぞれのグループの天皇賞・春における成績を抽出した。結果、GI勝ちがある組の方が良好な結果に。GIを勝つような実力上位の馬はこのレースでも素直に信頼ということで良さそうだ。

元々天皇賞・春はGI実績のある馬が強いレース。古い例えで恐縮だが、混戦といわれた03年のレースではメンバー中2頭しかいなかったGI馬の1頭であるヒシミラクルが7番人気の低評価を覆して優勝した。人気のところで触れたとおり、1番人気が強かったかつての傾向を取り戻しつつあると考えれば、GI馬の格がモノを言うかつての傾向も一緒に取り戻しつつあると考えられないか。証拠の1つにこのレース、近5年に限定すればそれまでにGI勝ち実績のある馬が4勝している。

■枠順別成績
1枠【4.1.1.12】
2枠【1.1.1.15】
3枠【1.1.1.16】
4枠【1.1.3.15】
5枠【0.1.0.19】
6枠【1.2.2.15】
7枠【1.2.1.21】
8枠【1.1.1.25】

「天皇賞・春=1枠」と言っていいくらいに1枠の成績が圧倒的。勝率22.2%は他の追随を許さない圧倒的な数字だ。

しかし前書きでも触れたように今年は京都ではなく阪神での開催で、この傾向を鵜呑みにしていいかは疑問。一方で、阪神3200m(外→内)でのレースは今年の松籟Sが唯一の先行事例のため、参考とするにはサンプル数不足。そこで、「3000m超級における枠順の有利不利」という観点から、過去10年でJRAにおいて施行された3000m以上の芝レースの枠順別成績を調査した。

1枠【10.2.6.68】勝率11.6%、連対率14.0%、複勝率20.9%
2枠【6.9.10.68】勝率6.5%、連対率16.1%、複勝率26.9%
3枠【5.7.6.80】勝率5.1%、連対率12.2%、複勝率18.4%
4枠【2.4.14.84】勝率1.9%、連対率5.8%、複勝率19.2%
5枠【5.6.6.90】勝率4.7%、連対率10.3%、複勝率15.9%
6枠【6.11.5.90】勝率5.4%、連対率15.2%、複勝率19.6%
7枠【9.13.10.101】勝率6.8%、連対率16.5%、複勝率24.1%
8枠【18.9.4.109】勝率12.9%、連対率19.3%、複勝率22.1%

こうして並べると外枠も健闘していることが分かる。このうち京都競馬場以外の成績を抽出すると以下の通り。

1枠【4.1.4.30】
2枠【0.4.6.34】
3枠【2.5.3.38】
4枠【1.3.8.40】
5枠【5.1.3.44】
6枠【2.5.2.48】
7枠【4.7.4.47】
8枠【14.6.2.42】

8枠が勝率21.9%、連対率31.3%、複勝率34.4%と突出した成績となった。長距離戦は道中スローになることも多く、京都以外であれば距離ロスのデメリットを差し引いても動きたい時に動けるメリットが勝るということだろうか。

例を挙げるなら19年の阪神大賞典。外目を追走した桃帽シャケトラが早めに動いて4角で2番手に取り付き、最後は後続を5馬身離して圧勝した。ちなみに上の条件にプラスして「8枠かつ1-3番人気」の条件を付けると、【10.4.1.5】で勝率50.0%、連対率70.0%、複勝率75.0%とかなり優秀な成績。人気に推される実力馬が8枠に入った際は、その能力を遺憾なく発揮できていると言えそうだ。京都以外の長距離戦なら大外枠を無理に割り引く必要はない。

■前走着順別成績、前走人気別成績
前走1着【5.4.4.25】
前走2着【2.1.3.23】
前走3着【0.3.1.16】
前走4着【1.0.2.11】
前走5着【1.0.0.13】
前走6-9着【0.1.0.36】
前走10着以下【1.1.0.14】

前走1番人気【5.3.4.18】
前走2番人気【1.2.1.17】
前走3番人気【1.1.1.15】
前走4番人気【0.1.1.17】
前走5番人気【1.1.0.13】
前走6-9番人気【2.2.1.35】
前走10番人気以下【0.0.1.21】

基本的には前走掲示板組から買うのが王道のようで、前走6着以下の組は苦戦している。さらに苦戦しているのが前走10番人気以下の馬。過去10年で馬券に絡んだのは15年のホッコーブレーヴのみ。なお、同馬は前走日経賞で3着だったことから、前走ふた桁人気で見せ場なく敗れた馬の巻き返しは難しそうだ。

■騎手成績
※過去10年間の「JRAにおける芝3000m以上の全レース」を対象に、「騎乗機会10レース以上」及び「今年の天皇賞・春に騎乗が想定される騎手」を条件として分析した。

C.ルメール【6.1.5.8】
武豊   【5.3.5.18】
福永祐一 【4.5.2.21】
内田博幸 【3.1.3.16】
横山典弘 【4.1.2.17】
戸崎圭太 【1.3.1.14】
酒井学  【1.3.0.15】
和田竜二 【2.1.3.23】
池添謙一 【1.3.0.19】
川田将雅 【1.2.2.25】
藤岡佑介 【0.2.0.16】
松若風馬 【0.0.0.12】

「騎手の腕がモノをいう」とも言われる長距離戦で、C.ルメール騎手は流石の数字。複勝率60.0%なので、この条件で5回走ったら3回は馬券になる計算。平均3.0人気ということで、「人気馬に乗っているから当たり前」といういちゃもんをつけたくなるかもしれないが、きちんと上位に持ってくるところは素晴らしいの一言。ディバインフォースでの電撃参戦が決まった武豊騎手は複勝率41.9%、福永騎手も複勝率34.4%と優秀な数字。リーディング上位だと川田騎手は【1.2.2.25】で複勝率16.7%と少々苦戦気味。また、騎乗回数が10回に満たなかったためここでは名前が出てきていないが、北村友騎手は【1.1.1.4】で複勝率42.9%。天皇賞・春でも、19年に8番人気パフォーマプロミスを3着、20年に11番人気スティッフェリオを2着に導いている。今年は同舞台の松籟Sを逃げ切ったディアスティマに騎乗予定だ。

【データからのピックアップ】

☆ワールドプレミア
成績良好の5歳馬かつ特別登録馬中2頭しかいないGI馬の1頭。もう1頭は8歳と高齢のマカヒキのため、GI馬という括りからはこちらをピックアップした。菊花賞後は長期休養を挟んだり、前走の日経賞のように今ひとつ弾けきれないレースを見せたりと苦しんでいるところも窺えるが、3000m超えのこの舞台で「俺は菊花賞馬だ!」というレースを見せてほしいところ。鞍上予定の福永騎手が長距離戦を得意としているのも後押しになる。

☆アリストテレス
昨年の菊花賞では3冠馬コントレイルを追い詰めるもクビ差届かず2着。アメリカJCC勝利後に挑んだ前走の阪神大賞典で7着と崩れたのは減点材料だが、鞍上が天皇賞・春2連覇中で芝3000m超での複勝率6割のC.ルメール騎手という強力な推し材料もありピックアップ。「生まれた時代が悪かった」とは叔父のリンカーンを象徴するワードだが、この馬は自らの時代を掴むことができるか。

☆ゴースト
穴候補からはこの5歳馬をピックアップ。天皇賞・春において人気薄でも馬券に絡むセン馬。父ハーツクライの産駒は過去10年の芝3000m以上のレースにおいて、複勝率32.2%と優秀な数字。天皇賞・春でも【0.5.3.15】で複勝率34.8%、産駒のカレンミロティックは2年連続で高配当を演出した。遡るとテイエムオペラオーやDubai Millenniumが出た名門牝系出身の長距離砲に大仕事を期待したい。

☆「8枠に入った馬」
特定の馬、というわけではないが文中で触れた「京都以外で開催される長距離戦」の傾向からこのワードを挙げておく。京都の長距離戦の印象に引っ張られることで大外枠の実力馬の評価が下がるようであれば、配当妙味が生まれそうだ。

(Text:inoue)

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