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コラム

2021/04/20  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【フローラS(GII)攻略データコラム】東京芝2000mを克服できるか否かが勝負の分かれ目

フローラS(GII) 3歳 馬齢 東京芝2000m
※過去10年のデータから分析していく。

■人気
・1番人気/【3.1.0.6】
 勝率30.0% 複勝率40.0%
・2番人気/【1.5.1.3】
 勝率10.0% 複勝率70.0%
・3番人気/【2.0.2.6】
 勝率20.0% 複勝率40.0%
・4-6番人気/【2.1.2.25】
 勝率6.7% 複勝率16.7%
・7-9番人気/【1.0.2.27】
 勝率3.3% 複勝率10.0%
・10番人気以下/【1.3.3.78】
 勝率1.2% 複勝率8.2%

過去10年で2度も3連単100万馬券が飛び出しているように、波乱のイメージが強い一戦。1-3番人気の合算成績も【6.6.3.15】、勝率20%、複勝率50%で、まさに“半信半疑”といった趣き。片や人気薄はというと、9番人気以下の成績が【2.3.5.78】と過去10年で10頭も馬券に絡んでおり、複勝回収率は150%と高数値を記録している。

フローラSは牝馬限定の世代戦で初めて行なわれる距離2000mのグレードレース。しかも大箱の東京コースで施行されるとあって、タフさやスタミナが問われてくる。広い東京芝2000mを克服するだけのスタミナがあるか否かは、人気の有無にかかわらずわからない面があるために、評判馬が凡走したり、無印馬が激走したりするのだろう。

もっとも、過去10年で1-3番人気馬がそろって馬券圏内を外したことは1度しかなく、しかもそれは7年前の出来事。その翌年は人気上位3頭で順当に決まったように、安易な人気馬軽視は控えるべき。人気馬を軸に、2桁人気馬まで手広く流すか、あるいは軸に面白そうな穴馬を、相手に1-3人気馬をとって、ヒモを手広く流すか。馬券の組み立てはこのように工夫してみたい。

■枠順
・1枠/【2.2.1.15】
 勝率10.0% 複勝率25.0%
・2枠/【3.0.0.17】
 勝率15.0% 複勝率15.0%
・3枠/【2.2.4.12】
 勝率10.0% 複勝率40.0%
・4枠/【1.2.0.17】
 勝率5.0% 複勝率15.0%
・5枠/【0.2.1.17】
 勝率0.0% 複勝率15.0%
・6枠/【1.1.0.18】
 勝率5.0% 複勝率10.0%
・7枠/【0.0.1.25】
 勝率0.0% 複勝率3.8%
・8枠/【1.1.3.24】
 勝率3.4% 複勝率17.2%

「内枠有利・外枠不利」で知られる東京芝2000m戦ということで、枠順別の成績を調べると、予想通りの結果が出た。1-4枠は勝率・複勝率とも、5-8枠の倍以上あり、回収率も単勝は127%、複勝は168%と儲かる数字になっている。

当レースは春の開幕週に行なわれることもあって、馬場状態は絶好。東京芝2000mの形状を考えれば、内枠有利・外枠不利になるのは当然といえよう。ただし、もっとも不利に映る8枠からは過去10年で5頭も3着内馬が出ており、しかもそのうちの2頭は単勝オッズ90倍以上の大穴馬だった。

外枠の中でも8枠だけ走る理由として考えられるのは、ひとつは後述するように、当レースは差し馬に有利なので、内枠を利した先行策が必ずしもハマるわけではないこと。もうひとつは、例年フルゲート(18頭)に近い多頭数で行なわれるため、揉まれにくい外枠の利が働くのではないか。繊細な牝馬だけに外枠から気持ちよく走れるのは、たしかにプラスだろう。

以上をまとめると、「外枠不利」よりは「内枠有利」と考える。そして外枠に入った馬でもスムーズな競馬ができそうであれば、過剰に狙いを下げる必要はない。

■前走上がり3ハロンタイムの順位
・1位/【5.2.3.27】
 勝率13.5% 複勝率27.0%
・2位/【3.3.1.19】
 勝率11.5% 複勝率26.9%
・3位/【0.1.0.22】
 勝率0.0% 複勝率4.3%
・4-5位/【2.1.1.26】
 勝率6.7% 複勝率13.3%
・6位以下/【0.3.5.51】
 勝率0.0% 複勝率13.6%

先に述べたように、フローラSは差し馬に有利なレース。開幕週の施行にもかかわらず、過去10年で逃げた馬が連対したことは一度もなく、過去20年にさかのぼっても逃げ馬が勝ったことはない(2着は2回)。また、例年速い末脚を繰り出した馬が優勝しており、上がり1、2位だった馬の成績は【9.2.2.15】と、勝ち馬10頭中9頭はここから出ている。

牝馬の世代戦としては初の2000m戦の重賞であること。しかも最後に長い直線が待ち受ける底力が必要な東京コースとあって、逃げ先行から押し切るのは容易ではないのだろう。

とはいえ、どの馬が本番で速い上がりを出すのか、戦前に予想するのは難しい。そこで前走の上がり3ハロンタイムの順位を見てみると、1位か2位だった馬の好走率が他の倍近く優秀な数字になっている。合算成績は【8.5.4.46】となり、連対馬の半数以上が該当していた。

この前走上がり1、2位の馬を精査すると、好走しているのは前走で勝った馬が大半で、具体的には【7.2.2.26】という好成績。そのうちタイム差なしで勝った馬は【0.0.0.8】と一頭も馬券になっていないので、前走着差は0秒1以上が条件となる。また、前走上がり1、2位の馬は、負けていても4着まで。サンプル数は少ないものの、5着以下から3着内に巻き返した馬はいなかった。

ただし注意してほしいのは、前走上がり1、2位だった馬で馬券になったのは、人気サイドの馬が大半であったこと。3着内馬17頭のうち、4番人気以内の馬が13頭。もっとも人気がなかったのは9番人気(2頭)で、2桁人気の馬はいなかった。

したがって、人気馬を取捨する際に「前走上がり1、2位」の馬を重視するのはいいと思うが、人気薄をふるいにかける際に、このデータは用いないほうがいいだろう。

<データ注目馬>
☆前走上がり3ハロンタイム順位が1位か2位で4着以内⇒アンフィニドール、ウインアグライア、オヌール、スノークォーツ、パープルレディー、メイサウザンアワー、ユーバーレーベン
☆そのうち前走0秒1以上着差をつけて勝った馬⇒アンフィニドール、オヌール、スノークォーツ

■前走着順
・1着/【9.3.2.42】
 勝率16.1% 複勝率25.0%
・2着/【0.3.2.20】
 勝率0.0% 複勝率20.0%
・3着/【0.1.2.11】
 勝率0.0% 複勝率21.4%
・4着/【1.1.0.16】
 勝率5.6% 複勝率11.1%
・5着/【0.0.1.12】
 勝率0.0% 複勝率7.7%
・6-9着/【0.2.3.26】
 勝率0.0% 複勝率16.1%
・10着以下/【0.0.0.18】
 勝率0.0% 複勝率0.0%

前走の着順を見ると一目瞭然、1着だった馬の成績がすこぶる高い。回収率も単勝183%と儲かる数値が出ており、これは2017年単勝3720円で優勝したモズカッチャンを抜いても、プラス収支となっている。過去10年のうち9回、前走1着馬が優勝しているので、これは重視したいデータだ。

この前走1着組は、先のモズカッチャン(12番人気)以外にも、2018年13番人気2着のパイオニアバイオや2013年9番人気3着のブリュネット、2011年9番人気1着のバウンシーチューンなどなど、人気薄でも多数好走馬を輩出している。

また前走クラスを見てみると、やはり1勝クラス以上のレースを勝った馬の成績が当然高いのだが、それでもパイオニアバイオやブリュネットなど、未勝利勝ちから好走した馬もいる。クラスを問わず、前走勝ち馬には一目置いたほうがいいだろう。

<データ注目馬>
☆前走1着馬⇒アンフィニドール、ウインアグライア、オヌール、ジェニーアムレット、スノークォーツ、スノーハレーション、パープルレディー、ララサンスフル

■レース間隔
・中1週/【0.0.0.15】
・中2週/【1.0.0.6】
・中3週/【4.5.2.35】
・中4-8週/【4.4.6.57】
・中9-24週/【1.1.2.31】
・中25週以上/【0.0.0.1】

先の項目で前走勝ち馬の成績がいいと記したが、これは調子のいい馬や昇り調子にある馬が走ってくるということが推測できる。そこで、前走からのレース間隔を調べると、好走馬の大半が中3週から中8週で使ってきた馬で、その合算成績は【8.9.8.92】。好走馬の中には2桁人気馬が6頭も含まれており、回収率も複勝が130%とプラス収支を記録している。

一方、それ以外のローテーションで来た馬は、【2.1.2.53】と惨憺たる成績。回収率も大損する数字だ。再三述べているが、春の3歳牝馬が東京芝2000mの重賞をいきなりこなすのは大変なことで、順調さを欠いたり、久々のぶっつけで臨む馬にはハードルが高いのであろう。

詰めて使ってきた組を見ると、中1週では過去10年馬券に絡むことは皆無。中2週では2013年にデニムアンドルビーが1着になっているが、同馬は続くオークスでも1番人気に推されて3着に入り、同年のジャパンCでは2着に激走するほどの能力馬だった。それほどの馬でなければ、中2週で前走の疲れをとって、ここで好走するのは難しい。

反対に休み明けはというと、まず年明け初戦だった馬の好走例はゼロ。また前走が1月だった馬で馬券内に来たのは、12年3着のダイワデッセーと14年1着のサングレアルの2頭のみで、しかも7年以上前の古い記録である。タフな芝2000mの重賞を乗り切るには、順調に実戦を使われてきた勢いが必要なのだろう。

<データ注目馬>
☆前走から中3週-中8週⇒アンフィニドール、エトワールマタン、オヌール、オメガロマンス、クールキャット、グローリアスサルム、ユーバーレーベン、ララサンスフル、ルース

■裏切りホースの共通点
人気の項目で1-3番人気の好走率(=複勝率)は50%と記したが、これは裏を返せば、過去10年で半数の人気馬が馬券圏外に消え去ったということ。そこで人気を裏切ったこの15頭を精査して、その共通点を探ってみた。

まず15頭中6頭の馬に、芝1800m以上での勝ち鞍がなかった。東京芝2000mをこなすにはスタミナの裏付けが必要ということだが、この「1800m以上の好走経験」はフローラS攻略では広く知られたデータ。各陣営もそれに気づいているのか、今年の出走予定馬の大半に1800m以上での実績がある。

続いて15頭のうち3頭が「1戦1勝馬」だった。これは人気馬に限った話ではなく、サンプル数は少ないものの、キャリア1戦の馬は8頭出走して、優勝はおろか掲示板に載ったことすらなかった。キャリア2戦馬も【1.0.1.25】という低空飛行で、キャリアの浅い馬にとってキツいレースであるのは間違いない。近年は馬を使い込まない傾向にあり、実際昨年はキャリア2戦のフアナが3着に来ているので、ギリギリ2戦までは許容範囲かもしれない。だが、さすがにキャリア1戦馬にはこのデータからは手が出しにくい。

最後に、当日8キロ以上のマイナス体重か、2戦続けてマイナス体重で計10キロ以上馬体を減らしていた馬が6頭もいた。昨年も牡馬相手の京成杯で2着に好走し、1番人気に支持されていたスカイグルーヴが当日マイナス14キロで出走。直線伸び切れずに5着に敗退している。当日マイナス10キロ以上で好走した人気馬も2頭いたが、そのうち16年2着のパールコードは500キロを超す大型馬であった。

順調に使われながら、かつ上積みがないと、たとえ人気馬でも好走は難しい一戦なのだろう。先のスカイグルーヴは中間に飼い葉を食べないという話が伝わってきており、そういった状態に関する情報には注意したほうがいい。

ほかにも先にNG項目として挙げた、「逃げた馬」に該当した馬は2頭、「中3-8週以外」に該当した馬は7頭いた。これらのチェックポイントを駆使して、人気馬の取捨にぜひとも役立てていただきたい。

(Text:sakura kyosuke)

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