UMAJIN.net

スマートフォンアプリ

UMAJIN.netのスマートフォンアプリが登場!

バナーをクリックして、リンク先よりお持ちのスマートフォンにダウンロードしてください。
タブレット端末にも対応しております。

iOS端末の方はこちら

app store

Android端末の方はこちら

google play
馬市ドットコム
相川牧場採用情報

コラム

2021/04/06  UMAJiN.net/データ部「重賞攻略データ」

【ニュージーランドT(GII)攻略データコラム】波乱必至の重賞

ニュージーランドT(GII) 3歳 馬齢 中山芝1600m

※過去10年のデータから分析していくが、項目によっては阪神で代替開催された2011年を除く過去9年のデータを参考にする。

■人気
・1番人気/【2.2.1.5】 勝率20.0% 複勝率50.0%
・2番人気/【4.1.2.3】 勝率40.0% 複勝率70.0%
・3番人気/【0.2.0.8】 勝率0.0% 複勝率20.0%
・4番人気/【1.1.1.7】 勝率10.0% 複勝率30.0%
・5番人気/【0.1.1.8】 勝率0.0% 複勝率20.0%
・6-9番人気/【1.2.3.34】 勝率2.5% 複勝率15.0%
・10番人気以下/【2.1.2.63】 勝率2.9% 複勝率7.4%

荒れる印象のあるレースだが、過去10年で1-3番人気馬がそろって馬券圏内を外したのは2017年の一度だけ。逆に1-3番人気馬が3着内に2頭入った年は5回あり、馬連配当が穏当に収まる年も多い。

一方、フタ桁人気馬が激走するケースが多いのも、このレースの特徴。過去10年で4回(5頭)も馬券に突っ込んできている。いずれの年も3連単の配当は10万オーバーで、2017年は49万馬券、2016年には105万馬券が打ち上げられている。

このように派手な配当が続いたことから「波乱の一戦」というイメージがついたのだろうが、近3年は馬連配当が3000円未満に落ち着いているように、チョイ荒れ程度に収まっている。また前述のように、高配当が飛び出した年でも、馬券圏内に一頭は人気馬が入っていることが大半。ミリオン馬券が出た2016年も優勝したのは2番人気の馬だった。

馬券の買い目を組む際は、まず上位人気馬の中から軸馬を選び、「今年は荒れる!」と思ったら、超人気薄の馬もためらうことなく相手に選びながら手を広げ、「今年はほどほどかな」と思うのなら、相手にも人気寄りの馬を選び、ヒモで中穴馬を拾っていく…こんなスタンスがよさそうだ。

最後に、荒れるレースでもフタ桁人気馬が入るのはたいてい3着の席なのだが、当レースでは超人気薄馬がお構いなしに1着、2着の席に飛び込んでくる。「荒れる!」と踏んだのであれば、馬単ならオモテウラ、3連単ならマルチで、強気に攻めることをオススメしたい。

■東西比較
・美浦騎手/【5.7.6.95】 勝率4.4% 複勝率15.9%
・栗東騎手/【4.3.4.30】 勝率9.8% 複勝率26.8%
・外国騎手/【1.0.0.2】 勝率33.3% 複勝率33.3%

・美浦厩舎/【2.5.5.79】 勝率2.2% 複勝率13.2%
・栗東厩舎/【8.5.5.49】 勝率11.9% 複勝率26.9%

騎手と厩舎の成績を東西別にそれぞれ見てみると、どちらも「西」に軍配が上がる。

まず騎手の東西比較はというと、好走の実数自体は美浦所属のほうが多いものの、好走確率は勝率も複勝率も栗東所属のほうが上。阪神で代替開催された2011年を除いても、その傾向は変わらない。

厩舎の東西比較に目を移せば、さらに格差は広がって、美浦2勝に対して栗東は8勝。勝率・複勝率ともにダブルスコアの圧勝を見せつけている。

ニュージーランドTはNHKマイルCのトライアルであり、皐月賞やダービーにつながるステップレースではないためか、他の3歳トライアルと比べて地味な印象がある。「王道のクラシック路線から外れた馬の集まり」と見なされて、レベルも低いと思われている節がある。

だが、当レースからは過去10年に4頭も本番・NHKマイルCの優勝馬を送り出しており、ほかにもリアルインパクト、ダノンシャーク、レインボーライン、ワイドファラオといった、後にGI(級)レースを勝った馬も輩出している。つまり、ちょっとした「隠れ出世レース」であり、それだけ素質のある馬が集まるレースだといえる。

「素質馬が集まる」という点では、現状、美浦は栗東にかなわない。また、皐月賞も目前に迫ったこの時期に、マイルの当レースを選ぶということは、陣営も距離適性を踏まえての判断のはず。ポテンシャルはあるけど距離適性が合わなくて、皐月賞ではなくこちらを使う…という関西馬が走ってくるのは当然といえよう。

そこで、「レベルの高い関西馬に、中山コースに慣れた関東の騎手を乗せてきたときは好走率が上がるのではないか?」と思ったのだが、結果は逆。阪神開催の2011年を除いた過去9年の関西馬データを見てみると、勝率・複勝率ともに栗東所属の騎手が美浦所属を上回っていた。回収率ベースで見ても、栗東所属のほうが優秀な数字を残している。

回収率が優秀ということは、栗東の馬で穴をあけるのは栗東の騎手ということなのだが、美浦の馬もこの傾向は同じ。過去10年5番人気以下で馬券になった馬12頭のうち、外国人のシュタルケ騎手が騎乗した2017年ジョーストリクトリ以外は、すべて同じ所属によるコンビだった。テン乗りでの激走も目立つので、一概にはいえないのだが、厩舎と騎手が同じ所属のほうがコミュニケーションがとりやすく、それがまだ若い3歳馬にとって、プラスに作用するのかもしれない。

最後に、関西馬優勢とは記したが、実質は「素質馬優勢」であるのは上記の通り。美浦所属でも能力のある馬なら無理に狙いを下げる必要はない。良血馬が集う堀厩舎が近3年で2度馬券になっているように、美浦所属馬にもしっかり目を光らせたい。ちなみに、今年もその堀厩舎からはサトノブラーヴ、木村厩舎からは上位人気が予想される2戦2勝馬アヴェラーレが出走を予定している。

■枠順別成績
・1枠/【1.0.0.14】 勝率6.7% 複勝率6.7%
・2枠/【1.4.3.10】 勝率5.6% 複勝率44.4%
・3枠/【3.0.2.13】 勝率16.7% 複勝率27.8%
・4枠/【1.1.0.16】 勝率5.6% 複勝率11.1%
・5枠/【0.2.0.15】 勝率0.0% 複勝率11.8%
・6枠/【2.0.1.15】 勝率11.1% 複勝率16.7%
・7枠/【1.1.0.16】 勝率5.6% 複勝率11.1%
・8枠/【0.1.3.14】 勝率0.0% 複勝率22.2%

☆4番人気以下の枠順別成績
・1枠/【1.0.0.12】 勝率7.7% 複勝率7.7%
・2枠/【0.1.3.8】 勝率0.0% 複勝率33.3%
・3枠/【1.0.1.12】 勝率7.1% 複勝率14.3%
・4枠/【1.1.0.15】 勝率5.9% 複勝率11.8%
・5枠/【0.1.0.12】 勝率0.0% 複勝率8.3%
・6枠/【0.0.0.13】 勝率0.0% 複勝率0.0%
・7枠/【0.1.0.16】 勝率0.0% 複勝率5.9%
・8枠/【0.0.3.12】 勝率0.0% 複勝率20.0%

中山で施行された過去9年の枠順別の成績を調べると、傾向は一目瞭然。1-4枠の内目の枠がよく馬券になっているのに対し、5-8枠の外目の枠は劣勢となっている。

さらに「4番人気以下の枠順別成績」を見てみると、この内外格差はより鮮明になる。5-8枠で勝った馬は一頭もいなくなるのだ。小回りの中山芝マイル戦の常識通り、内枠が有利なのは間違いなさそう。

フタ桁人気で馬券になった馬は過去9年に4頭いるのだが、すべて4枠より内に入った馬だった。力が一枚劣る馬が好走するには、枠の助けは不可欠ということだ。

なお、1-3番人気に限った枠順別成績を見ると、枠の有利不利はあまり生じてこない。能力のある馬であるなら、外枠を引かされたからといって過剰に減点する必要はない。

■距離変更
・同距離/【5.4.3.46】 勝率8.6% 複勝率20.7%
 単勝回収率48% 複勝回収率54%
・距離延長/【3.3.5.47】 勝率5.2% 複勝率19.0%
 単勝回収率119% 複勝回収率115%
・距離短縮/【1.2.1.20】 勝率4.2% 複勝率16.7%
 単勝回収率16% 複勝回収率47%

過去9年、前走からの距離変更のデータを調べたら、こちらも興味深い傾向が浮かび上がった。同距離組と距離延長組では好走率には差がないにもかかわらず、回収率では単複ともに倍以上、距離延長組のほうが高かった。つまり穴をあけるのは距離延長組だということ。また、一般的に数値がよく出る距離短縮組は、いまひとつの成績に終わっている。

さらに同距離組と距離延長組の中身をチェックしよう。同距離組で穴を開けたのは、過去9年で2016年3着のエクラミレネールただ一頭。ほかに4番人気が一頭いるだけで、あとはすべて3番人気以内の人気馬だった。一方、距離延長組には、フタ桁人気3頭を含む8頭もの穴馬(5番人気以下)が潜んでいたのである。

これは距離1400mのファルコンSを使ってきた馬が当レースでよく走るからであり、距離延長組の大半がファルコンS組に該当する。今年はGIホースのグレナディアガーズが出走して話題となったが、そこまでいかなくてもファルコンSには例年、素質馬が集まってくる。そこで敗れた馬が当レースに回ってきて、秘めたマイル適性を発揮して激走を果たす、という仕組みなわけだ。

今年はファルコンSから駒を進める馬は7着のヴィジュネルと14着のトーセンウォーリアの2頭の模様。このうち勝ち馬から0秒6差のヴィジュネルには注目したい。

また、少ないながらファルコンS以外のレースからも距離延長での激走はある。単勝オッズ98.6倍で2着(2016年)に突っ込んできたストーミーシーや同105.6倍で3着に粘ったストーミングスターなどは、一見なんで走ったのかはわからない。だが両馬に共通するのは、まずどちらも内目の枠を引いていたこと。そしてもうひとつが距離延長だったのである。

先にも記したが、一般的に好走しやすい距離短縮組が当レースでは振るわない。これを見ても、ニュージーランドTはスタミナよりスピードが求められるレースなのだろう。実際、脚質傾向からも前目につけた馬の成績が高く出ている。人気がなくても距離延長馬には注意を払っておきたい。

勝率や複勝率がもっとも高い同距離馬は、前述のように穴ではほとんど来ない。狙うとするなら人気サイドの馬がよさそうだ。

<データ注目馬>
☆前走から距離延長⇒アヴェラーレ、ヴィジュネル、クインズセージ、ゴールドチャリス、サトノブラーヴ、トーセンウォーリア、フレンドパル、ブルーシンフォニー、ブルーバード、ユキノファラオ、ロンギングバース、ワーズワース

■前走着差
☆前走で勝利
・2着馬に0秒6差以上/【0.2.0.0】 勝率0.0% 複勝率100.0%
・2着馬に0秒1-0秒5差/【3.1.2.20】 勝率11.5% 複勝率23.1%
・2着馬にタイム差なし/【1.1.1.20】 勝率4.3% 複勝率13.0%
☆前走で敗退
・1着馬とタイム差なし/【2.0.2.2】 勝率33.3% 複勝率66.7%
・1着馬から0秒1-0秒2差/【0.2.2.12】 勝率0.0% 複勝率25.0%
・1着馬から0秒3-0秒5差/【2.1.0.16】 勝率10.5% 複勝率15.8%
・1着馬から0秒6-0秒9差/【1.1.1.11】 勝率7.1% 複勝率21.4%
・1着馬から1秒0差以上/【0.1.1.32】 勝率0.0% 複勝率5.9%

最後に、前走での着差を見てみよう(過去9年)。まず勝ち馬について。

2着馬に0秒6以上の差をつけて勝った馬は、1着こそないものの2頭が走って2着2回のパーフェクト連対。0秒1から0秒5差をつけた馬はそこそこ優秀な成績で、複勝回収率では108%をマークしている。そして2着馬にタイム差なしの辛勝だった馬は、好走率・回収率ともに冴えない数字が出ている。

このように、前走勝って臨んだ馬が好走するには2着馬に0秒1以上の差をつけていることが最低条件で、0秒6以上、だいたい3馬身以上の差をつけた馬は馬券になる確率がかなり高そうだ。

続いては、前走負けた馬について。勝ち馬とタイム差なしだった馬は当レースでもかなり走ってくるのだが、好走馬の前走はすべて重賞レース。今年は重賞でタイム差なしだった馬は見当たらない。

次に、1着馬から0秒1から0秒9差だった馬をそれぞれ見てみると、バラツキはあるもののだいたい同じくらい走ってくる。ところが前走のクラスを調べると、前走1勝クラスかオープン特別で負けた馬は、勝ち馬から0秒2差以内だった馬しか激走することができず、それ以上(0秒3以上)着差をつけられながら本番で巻き返したのは、すべて前走重賞を走った馬だった。下のクラスで差をつけられた馬の激走はないということだ。

前走重賞でも1秒以上差をつけられると好走率はグンと下がる。サンプル数は少ないが、2秒以上負けて巻き返した馬はいない。

まとめると、前走重賞を負けた馬は勝ち馬から0秒9差以内。前走1勝クラスかオープン特別で負けた馬は勝ち馬から0秒2差以内。これが大きな目安となるはずだ。

<データ注目馬>
☆前走2着馬に0秒1以上の差をつけて勝利⇒アヴェラーレ、ゲンパチミーティア、サトノブラーヴ、ドラミモン、バスラットレオン、ユキノファラオ、ワーズワース
☆前走重賞で勝ち馬から0秒9差以内⇒ヴィジュネル、ククナ、ゴールドチャリス、タイムトゥヘヴン
☆前走1勝クラスかオープン特別で勝ち馬から0秒2差以内⇒該当馬ナシ

(Text:sakura kyosuke)

☆競馬評論家・田原基成氏の「重賞出走馬全頭分析」は【毎週木曜日】18時公開!

PAGE TOP