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コラム

2017/10/05  平松さとし「世界の騎手列伝」

【世界の騎手列伝 vol.104】オイサン・マーフィー

徐々に欧州で存在感を増しつつあるO.マーフィー騎手。その名を覚えておきたい若武者だ。

 エネイブルが勝った今年の凱旋門賞。最終レースに組まれていたフォレ賞(GI)を制し、全身で喜びを表現したのが今回紹介するオイサン・マーフィーだ。

 現在22歳の彼はアイルランドで生まれ、かの地のポニーレースで騎手を目指した。正式に騎手デビューする前には、叔父であり元騎手のジム・カロッティや、エイダン・オブライエン調教師の下で修行。18歳だった2013年の5月にデビュー。ヨーロッパのジョッキーとしては比較的遅いデビューだ。

 1年目に42勝を挙げると2年目も76勝。見習いリーディングとなった彼はその後も毎年自己最多勝記録を更新。昨年は初めて100勝の大台に乗る122勝を挙げ、今年も100勝を突破。さらに更新する勢いで勝っている。

 14年5月にはホットストリークに騎乗してテンプルS(GII)を勝利。初の重賞制覇を飾ると、同年は他に準重賞も3勝。翌15年にはカルピノでドイツ2000ギニー(GII)、ドルメロでUAEのアブダビチャンピオンシップ(GIII)なども優勝した。

 勝ち鞍が三桁に乗った16、17年は重賞勝ちもさらに増えた。オペラティアラではドバイ、メイダン競馬場のバランシーン(16年、GII)、ブロンドミーではイギリス、ヨーク競馬場のミドルトンS(17年、GII)、ローリングライオンではニューマーケットのジャドモンドロイヤルロッジS(17年、GII)、そして冒頭で紹介したフランスのフォレ賞制覇など、世界中で活躍をしている。

 14~15年シーズンはUAE、16~17年シーズンは香港でも短期免許を取得して騎乗。後者では4勝を挙げた。カタールレーシングとの契約も結んでおり、今後、ますますの活躍が見込める若手騎手だ。(文中敬称略)

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