10番人気で挑んだ前走オーシャンSで重賞初V。しかしそこまで強くない相手関係で、大混戦から僅かに抜け出したものだっただけに、これで評価急上昇という雰囲気はありません。相手が一気に強くなる今回も伏兵の一角に留まりそうです。しかし関係者は「冬に休ませ、思った以上にガッシリして帰ってきたね。バリバリ追ったんだけど休み明けのシルクロードSがプラス16キロ、そしてオーシャンSが更にプラス6キロ。ボテッとしたところはなく、ほとんどすべてが成長分、充実してきた分だよ。いま考えれば、結局除外になったけどスプリンターズS出走に向けてかなりのハードトレを積んできて、そこからのいわゆる“超回復”が目下の充実度に繋がっているのかもしれない。もともと高い競馬センスと勝負根性があった馬で、そこにハード面が追いついたという感じかな。前走はフロックじゃなく、それらが噛み合ったひとつの証だと思うよ」と、まず肉体面の成長を強く主張。
そして「実際、稽古で見せている動きやオーラなんかは別馬かと思えるほど。休み明けを2回使われ更に研ぎ澄まされてきたようで、まさしく一流馬の雰囲気を漂わせている。抜け出すとフワッとしてしまう癖があるんだけどヒロシ(北村宏)はその辺をしっかり心得ており、それが前走の結果に繋がったよな。このコンビでGIに向かえるのは心強い」とも語っており、初のGI挑戦にも単なる参加賞で終わらせないという意気込みを感じましたね。久々の左回り、外めの枠と苦しい材料もあるにはありますが、それに目を瞑っても押さえておきたい1頭です。
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