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佐倉京助

2021/09/04 21:16

【9月5日(日)】新潟記念、小倉2歳S うわっ…この馬の単勝オッズ、つけすぎ…?

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【第32夜・新潟記念、小倉2歳S】

土曜の札幌競馬でチャレンジした「未勝利厩舎の手ぶらでは帰れません作戦!」

3R・3歳未勝利のメイショウシンウチは惜しかった…!!!

直線でいったん先頭に立ったときは、「もらった!!」と思ったのですが…、武豊騎手十八番の鮮やかな追い込みの前に、2着に屈しました…。1着だったら馬単1万5000円強が的中してた…。

小沢騎手は完璧に乗ってくれたので悔いはない。そうはいっても……悔しかったなあ…。

それに何より、ここは後がない3歳未勝利戦。陣営もオーナーもさぞかし悔しかったことでしょう。心中、お察し申し上げます…。

この悔しさを晴らすべく、本当に最後となる日曜札幌でも、「手ぶらでは帰れません作戦!」を決行したいと思います。

今夜は日曜日の2重賞の予想を優先させるので、ここで買い目は記しませんが、崖っぷち厩舎の狙い馬を一頭だけ挙げるとすれば、6Rの古馬1勝クラスに出走するマウンテンムスメ。同馬を管理する中野厩舎はここまで40走以上しながら、いまだ北海道で未勝利なので、応援の意味合いも込めてのものであります。がんばれムスメ!

さて、それでは予想に参りましょう!

まずは、小倉開催のフィナーレを飾る小倉2歳S(芝1200m)から。

今年は10頭立てと寂しい頭数ながら、傑出した馬は見当たらず、一長一短のメンバーが揃った印象で取捨に悩まされます。

当初はスリーパーダが本命候補でした。昨年の覇者・メイケイエールと同じミッキーアイル産駒で、姉にオークス馬・シンハライトを持つ、ケチのつけようがない血統。また、管理する斉藤崇厩舎は当レースに過去3頭出走させて、2着2回3着1回と、すべて馬券圏内に走らせている。ただし、まだ1着はないので、今年はこの良血馬で戴冠を狙っているのではないか、と。

しかし、ひとつ引っかかったのは馬体の小ささ。スリーパーダの初戦の馬体重は400キロを切る398キロ。本レースは体重の軽い馬も馬券にはなっていて、昨年も当日402キロのフォドラが3着に好走しています。とはいえ、やはり重賞のスプリント戦では小柄なボディが有利に働くとは思えない。

また、肝心のデビュー戦の内容も平凡ですよね。レースは前半34秒6-後半35秒3とゆるい流れで、そこを2、3番手から押し切っただけ。2着以下からその後勝ち上がった馬は一頭もいないし、掲示板に載った馬で次走着順を上げた馬すらいない。勝ち馬は相手を選べないとはいうものの、レースレベルが高いとはお世辞にも言えません。

良血馬ゆえのパフォーマンスの跳ね上げはあるかもしれませんが、現段階の材料では本命に推すことはできませんでした。

では、本命はどうするか? ◎は4番のインプロバイザーに打ちました。

出走馬の過去走をチェックして、レベルの高い走りをした馬は見当たらない。だったら、キャリアを買おう、と。

本レースはキャリア1戦と2戦の馬しか出走していませんが、若駒にとってキャリア1戦と2戦では大きな違いがあります。特にスリーパーダのようにゆるい流れを一戦しているだけの馬は、次戦で急な流れに戸惑って凡走するケースが多々見受けられます。

レースでの経験というものは、人間が思う以上に馬にとっては大きくて、馬は実戦のレースからさまざまなことを学んでいきます。抜きん出た存在がいない組み合わせだったら、経験が少しでも多い馬にアドバンテージがあると思うのです。

インプロバイザーは、初戦の中京は出遅れて後方から直線で差してきて2着。2戦目の前走小倉はスタートを決めて2番手先行から押し切り勝ち。異なるコースで異なる競馬ぶりをしながら、いずれも好走をしている“経験”は、キャリアの浅い馬同士の争いにおいて、高く評価することができます。

それに初戦は物見をしたり、2戦目は抜け出してソラを使ったりと、まだ幼い面も残しており、それだけ上積みや伸びしろもあるはずです。管理する音無厩舎は2017年にアサクサゲンキでこのレースを勝っていますし、そのときもキャリア3戦を積んでの臨戦でした。小倉2歳Sの走らせ方を熟知しているのではないでしょうか。

父は2歳戦に強いダイワメジャーですし、母のリトルゲルダはスプリント重賞2勝で同コースの北九州記念も制しています。配合的にもドンピシャですから、この馬から馬券を買ってみたいと思います。

対抗には、これもキャリアを買って9番ナムラクレアを指名します。

前走のフェニックス賞はレースレベル自体は低いと思うものの、雨降る不良馬場で行なわれた2歳馬にとっては過酷なレースで、そこを未勝利馬の身ながら勝ち切ったことは一定の評価ができると思います。前述のように父ミッキーアイルは当コース走りますし、乗り替わる和田竜騎手は2012年、2013年と、このレースを連覇している。タフな流れになって、人気の1戦1勝馬たちが最後に息切れしたとき、渋太く脚を伸ばしてきてくれれば。

単穴は2番ソリッドグロウにしました。デビュー戦は相手が弱かったにせよ、後続を1秒1も千切る、なかなか強い勝ちっぷり。全兄のモントライゼが2戦目の未勝利を大勝したことから、妹も同じように2戦目で大きくパフォーマンスを上げる可能性があります。

函館からの臨戦過程に不安を持つ向きもあるでしょうが、実は当レースは、意外と前走小倉以外の馬が好走しています。こちらも本命候補の一頭だったのですが、関東の厩舎所属ということで狙いを下げた次第です。

そのほかのシルシや序列は以下のようになりました。買い目と併せてご覧ください。

〈小倉11R・小倉2歳S〉
◎4 インプロバイザー
○9 ナムラクレア
▲2 ソリッドグロウ
☆8 ブレスレスリー
注7 スリーパーダ
△3 ショウナンマッハ
△5 デュガ
△6 エトワールジェンヌ

【馬単ウラオモテ】4⇔2、3、5、6、7、8、9(14点)
【3連複フォーメ】4=2、7、8、9=2、3、5、6、7、8、9(18点)


ここまでに資金が増えていたら、◎インプロバイザーと○ナムラクレアとの2頭軸3連単マルチを買ってみたいです。

続いては、夏の新潟開催のトリを飾る新潟記念(芝2000m)を。

ここはスンナリ本命が決まりました。というのも、もっとも好走確率が高くて1番人気確実と思っていた馬が、土曜日の夕方過ぎの段階でも2-4番人気あたりをウロウロしているからです。

その馬とは、17番トーセンスーリヤです。

前走1着の函館記念は、誰が見ても強い勝ち方でした。それもそのはず、2着馬につけた着差0秒5は、同レース近10年で最大のもの。しかも重めのハンデ56キロを背負って突き放したのですから、掛け値なしの圧勝だったといえます。

新潟の芝外回り2000mは昨年の新潟大賞典を制し、2走前の同レースでも復調途上ながら4着に健闘したように、得意といえるコース。函館記念を使う前は、陣営の勝負はここなのではないか? と見ていたくらいです。

また、土曜日の新潟の芝レースを見ても、閉幕週のわりには先行馬が残っていて、あからさまな外差し馬場にはなっていません。この春の新潟大賞典は変則開催のため例年より使い込まれた馬場で行なわれ、そのせいもあってか、レースでは差し馬に先着されました。先行脚質の同馬にとって、今の馬場状態は望ましい方向にあると思います。

僕の想定よりも買われていないのは、おそらくトップハンデの57.5キロが嫌われているからでしょう。けれども今年は、ほかに力がある馬がそこまで見当たりませんし、最大のライバル・ザダルも同じトップハンデの57.5キロを背負わされています。

重斤量は先行馬よりも差し馬に、より悪影響をもたらすと思うので(瞬発力を発揮するなら軽斤量のほうが有利なのは、速い上がりが飛び出す夏の新潟の芝レースを見ればわかるかと)、同じトップハンデなら先行脚質のトーセンスーリヤのほうが有利なはず。土曜日は外枠からの先行馬が複数馬券にもなっていましたし、大外17番枠は不利どころか、“ラッキーゲート”になるやもしれません。

ダメを押すのは、サマー2000シリーズの存在。トーセンスーリヤは現在10ポイントの3位につけており、暫定トップ・ソダシの12ポイントを抜くには、あと3ポイントが必要です。新潟記念はサマー2000の最終戦で、ここで4着以内に入れば、6ポイントのショウナンバルディに勝たれない限り、シリーズに優勝することができます。

優勝賞金は5000万円! 4着以内に入ればこの大金が転がり込んでくるのですから、掲示板の上のほうに入るべく、騎手も厩舎もシャカリキになるに違いありません。

このように馬の能力も陣営のモチベーションも高いにもかかわらず、土曜20時前段階で、単勝オッズは7.5倍前後もついています。おそらくレース直前にはガタッと下がると予想はするものの、それでもこんな望外の数字を示しているのなら買うしかありません。不動の本命印を献上します。

対抗以下は手短に紹介します。

対抗には15番プレシャスブルーを抜擢。この馬も新潟の芝2000mは得意で、昨年の新潟大賞典では3着、同コースで代替開催された今年の福島民報杯も2着に激走しています。前走の七夕賞はイン先行有利な決着ながら、後方外からメンバー最速の脚で突っ込んできて5着。いつ走るか掴みどころのない馬ではありますが、前走の走りに上昇気配を感じて高評価しました。人気もまったくないですし、鞍上はこの夏存在感を示した大ベテラン・柴田善騎手というのもいいですよね。

単穴は1番サトノアーサー。昨年の関屋記念の優勝馬で、この時期このコースとは相性がいいはず。今年の関屋記念は馬群に詰まって脚を余すもったいない競馬。背中が名手・戸崎騎手から、若手の石川騎手に替わったせいか、こちらも人気がありませんが、この石川騎手は最内か大外かの両極端な枠で一発大駆けを見せる穴ジョッキー。1番枠でのこの騎手は買いと見て、3番手に推しました。

それ以外のシルシや序列は下記にまとめました。買い目と併せて発表します。

〈新潟11R・新潟記念〉
◎17 トーセンスーリヤ
○15 プレシャスブルー
▲1 サトノアーサー
☆3 ショウナンバルディ
注2 ザダル
注16 マイネルファンロン
△6 パルティアーモ
△13 クラヴェル
△5 リアアメリア
△10 ラーゴム

【馬単ウラオモテ】17⇔1、2、3、5、6、10、13、15、16(18点)
【3連複フォーメ】17=1、2、3、15、16=1、2、3、5、6、10、13、15、16(30点)


シルシは内目と外目に固まりましたが、もともと新潟の芝外回りは中枠がいささか不利と見ているので、こうなった次第であります。

この夏競馬はあまりイイところを見せられませんでしたが、最後くらいは一発大きな配当が引っかかってほしいところです。

それでは、無敵の現状維持を突破せよ!

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