フェブラリーSの1着賞金が1億2000万円。サウジCは1着賞金約15億円で、5着でも約1億5000万円と、フェブラリーSの1着賞金を上回っちゃう状況。

そりゃ、サウジに行っちゃうよなー！と思いつつも、しっかり面白くしてくれるのが、今の国内ダート戦線。レモンポップが引退しても、新興勢力がずらりとタレント揃い。

今年は同じ5歳世代であり同じGI初挑戦のコスタノヴァとエンペラーワケアが、その「政権交代」を担うか否か、に注目が集まっているけど、ちょっと待った！と言ってみるのが、今回の予想テーマ。

□新興勢力2騎は2列目

エンペラーワケアは前走・武蔵野Sが直線、前が壁から川田さんの鬼追いで抜け出し快勝。ダートは9戦7勝2着2回で連対率100％と底を見せていないし、欅Sで敗れたコスタノヴァがその後に根岸Sを圧勝。しかも、その時がコスタノヴァと2キロ差なら逆転もできる、が大方の予想。

そのコスタノヴァは東京5戦5勝。崩れた盛岡・クラスターCは台風の影響で2日間の順延を受け、レースでは出負け＆初のスプリント戦で追走がやっとなら仕方なし。根岸Sがぶっちぎりの4馬身差、抜け出した脚は他馬が止まって見えるレベルだった。サウジの招待レースからキング姐さんを召喚する荒技で、一気のGI獲りを狙う。

ただ、エンペラーワケアは戦ってきた相手があまりに格下であり、まだ連続で使えない体質の弱さがある。コスタノヴァは見た目に圧勝だったけど、空馬が直線で各馬の前をカットした隙の抜け出し。そもそもこの2頭、けっこう前進気勢が強くて、千四寄りのイメージがある。

フェブラリーSを振り返ると、昨年のペプチドナイルは千八以上を主戦場としここが初のマイルだった。レモンポップは千四寄りながらもその後にチャンピオンズCを連覇、カフェファラオも千八以上の経験が豊富で、インティ、ノンコノユメ、ゴールドドリーム……となんだかんだ、千八以上の実績がある馬が活躍する舞台だ。

この2頭は実績の割に人気が予想され、ならば2列目評価の☆マークで妙味を追いたい。

□これひょっとして化けた？

本命は◎ミッキーファイト！

今の国内ダート路線は4歳世代の層がとにかく厚い。その代表格フォーエバーヤングに国内で最も近付いたのが同馬であり、ジャパダートクラシックで先着したサンライズジパングとラムジェットは古馬を相手に通用した。

それを思えば、直線で前が壁になり抜け出せず3着に敗れたユニコーンS、フォーエバーヤングに敗れたジャパダートクラシックの2敗だけという同馬は、ハイレベルの4歳ダート路線における実質ナンバー2の存在。名古屋大賞典はクビ差ながら、大跳びの同馬には明らかに不向きな超小回りコース。

大箱のワンターンはより同馬の持ち味を発揮できる舞台であり、トモのバランス強化もあり前進気勢が出た今ならマイルも忙しくないと見た。

日曜の美浦坂路が4F50秒9-1F11秒5とエグいし、馬体は見るからにパンパン。これひょっとして化けたんじゃないかな？ということで、この馬を中心視！

ただ、確かに初マイルはやってみないとわからないし、ならばレモンポップと真っ向勝負で見せ場を作ってきた○ペプチドナイル、チャンピオンズCが大外でチグハグに終わったワンターンの申し子▲ガイアフォースの逆転も想定し、馬単のマルチと3連単でケア。

穴はチャンピオンズCで新味が出た今なら東京マイルでも不気味な注ドゥラエレーデ、目下好調キープの△サンデーファンデー。

印と買い目は以下のとおり。点数は増えたけど、この組み合わせならトリガミはないはず。3連系は3連複のみ、3連単のみなど、お好みでチョイスしてもらえれば！

■フェブラリーS予想【印・買い目】

◎14ミッキーファイト
○11ペプチドナイル
▲15ガイアフォース
☆9 コスタノヴァ
☆1 エンペラーワケア
注8 ドゥラエレーデ
△7 サンデーファンデー

【単勝】14（1点）
【馬単/マルチ】14⇔11,15（4点）
【馬連】14＝9,1,8（3点）
【3連複/フォーメ】14＝11,15,9,1＝11,15,9,1,8,7（14点）
【3連単/フォーメ】
14→11,15,9,1→11,15,9,1,8,7（20点）
11,15→14→11,15,9,1,8,7（10点）
11,15→11,15,9,1→14（6点）

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