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競馬サロン

調教ライター 西村武輝

2024/12/13 12:03

朝日杯フューチュリティステークス 2024 調教からの有力馬&穴馬ジャッジ!【重賞深掘りPROJECT】

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「朝日杯FS」全頭追い切り診断動画はこちら!

【朝日杯フューチュリティステークス2024|調教診断】休養効果抜群の伏兵を【S評価】 鞍上が我慢を教えた穴馬も必見!

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毎週金曜、その週メイン重賞の気になる有力馬&穴馬を「追い切り」目線で徹底解説、および「S」「A」「B」の3段階で格付け。今週の対象は「朝日杯FS」です!

■タイセイカレント

【中間調整】中京芝1600mの新馬戦は出遅れてしまうも、スピードの違いでハナに立ち結局押し切って快勝。続くサウジアラビアRCもゲート内でソワソワしたところでスタートを切られてしまい、ここではポツンと最後方からの競馬に。初戦と異なる形で戸惑いは大きかったはずだが、直線では馬群を割る形で長くいい脚を使い、2着を確保してみせた。

ここで賞金加算に成功したことから、中9週と間隔を取り再鍛錬したうえで朝日杯FSへ進むことに。ノーザンファームしがらきでの放牧を挟み11月26日に栗東へ帰厩。プール調整から立ち上げ、29日には坂路4F53秒6(馬なり)と上々の初時計をマークしている。1週前のCW併せ馬には坂井騎手が跨り、2歳未勝利を1秒以上先に行かせて追走。直線半ばでもまだ前との差はあったが、仕掛けにスッと反応し一気に回転数を上げると豪快に抜き去って1馬身差の先着とした。

【最終追い切り】レース当週も坂井騎手が騎乗し、坂路で併せ馬。終い重点の緩いペースのなか、やや行きたがるも鞍上が絶妙に制御する。目標とした古馬1勝クラスに取り付いてアオり、ラストで軽く促されるとここでも機敏に回転数を上げ、結局1馬身半差抜け出し先着としている。

【見解】サウジアラビアRCでの2着で手に入れた「中9週」という期間をフルに活用し、休養そして充実の調整が施されている。中間は再三プール調整が行われているが、太め残り解消のためではなく、狭い空間で我慢する感覚を覚えさせるためとのこと。過去2戦で怪しかったゲート内の対策をしっかり考えているのは好感だ。時計を出す調教でも1週前CW、最終坂路の併せ馬でいずれもド迫力の伸びを披露しており、放牧でのパワーアップぶりは顕著だし、今回テン乗りとなる鞍上とのコンタクトも抜群。絶好の気配で本番に臨めそう。

総合評価「S」

■エイシンワンド

【中間調整】新馬戦、小倉2歳Sと中京芝1200m戦で連勝。スピード任せのタイプでなく、調整も順調だったことから1400m戦の京王杯2歳Sでは2番人気に支持されるも、1秒0差の8着と凡走に終わってしまった。1F延長がどうこうではなく、スタート後しばらくして折り合いがついたところで外から被される形となり、力んだのが敗因のよう。小雨が降っておりノメるような馬場だったのも影響したか。

初の右回り、さらに1F延長と高いハードルは並ぶものの、高いポテンシャルを陣営は信じ予定通り朝日杯FSに向けて調整を再開。エイシンステーブルでの短期放牧を挟んで、11月21日に坂路4F54秒2(馬なり)という中間初時計をマークした。1週前追いには幸騎手が騎乗し、CWで3頭併せ。直線ではかなりタイトな2頭の間をこじ開けるように割って入り、しっかり負荷を掛けられると豪快に抜け出して最先着としている。

【最終追い切り】レース当週も幸騎手が騎乗し、CWで併せ馬。前後に馬を置く隊列で入り、直線手前では敢えて仕掛けを待って先に抜け出した2頭の間に割って入る、実戦想定の内容をこなした。ピタッと折り合って馬の後ろで我慢ができており、3頭併せとなった直線では最優勢の手応えでそれぞれに先着。

【見解】過去3走は坂路メインの調整で、最終追いも坂路。しかし今回は揉まれて力を出し切れなかった前走の反省を踏まえ、CW3頭併せを1週前&最終追いに組み込む調整にシフトしてきた。いずれも馬の後ろで鞍上の仕掛けを待てたし、いざ揉まれる形となっても怯まず脚を伸ばせていたのは好感。特にまったくの馬なりで切れた最終追いの動きは申し分なかった。右回りコース調教でのコーナリングはスムーズで、初の右回りでも割り引く必要はないだろう。主戦・幸騎手が懸命に競馬を教え込んできた成果が、ここで花開く可能性は考えておくべき。

総合評価「A」

■アルレッキーノ

【中間調整】半兄に新潟記念勝ちノッキングポイント、そして一つ上の半姉が2冠牝馬チェルヴィニアという良血馬。デビュー戦は2着に終わったが、勝ち馬は後に東京スポーツ杯2歳Sを制すクロワデュノールなら単純に相手が悪かった。続く未勝利戦は単勝オッズ1.1倍の期待に応え、7馬身差の圧勝。続く重賞初挑戦のサウジアラビアRCでも断然の1番人気に支持されるも、ここでは0秒3差5着に終わっている。新馬戦、未勝利戦が逃げる形だったが、サウジアラビアRCは敢えて控える戦法に出た分、馬が行きたがってしまいチグハグとなったのが敗因か。

賞金的には未勝利勝ちのみの立場だが、陣営は予定通り朝日杯FSへ駒を進めることに。ノーザンファーム天栄へ短期放牧に出し、11月29日に美浦へ戻っている。初時計だった12月1日のウッド追いで3F38秒6-1F12秒4(馬なり)とさっそく速いところをやれたあたり、牧場では順調に過ごせたようだ。1週前追いもウッド単走。やや掛かり気味となってしまい、コーナリングが大雑把にならざるを得なかったようで大外に持ち出される格好に。直線の脚捌きは軽快だったが、ギアは上がり切らずワンペースのままだった。

【最終追い切り】レース当週もウッドで単走。脚捌きそのものはまずまずも、終始鞍上が促さないと動いていかないような感じ。直線でも走り自体のバランスは悪くなかったものの、最後まで前向きさに欠けた。

【見解】1週前、最終追いともに水準以上のパワフルさはあるし脚捌きも悪くない。しかし高いポテンシャルをどう走りに繋げればいいのか、まだ馬が理解していないようなメンタルの不安定さは気になるところ。最終追いは報道されているように馬場入りをゴネにゴネて、結局併せ馬の予定が単走となったものだった。これまでの3走、必ずどこかで併せ馬を行ってきたが、今回は結局単走オンリー。これは「ウッド併せ馬調整」を勝ちパターンとしている国枝厩舎にとって大きな誤算だろう。血統背景から買いたくなる1頭だが、大きく信頼するのは禁物かも。

総合評価「B」

<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝>
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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=重賞深掘りPROJECT関連動画=

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