競馬サロン
田原基成
2024/11/30 18:50
【チャンピオンズC】「3.0.0.0」で砂の頂点へ レモンポップ以外に本命◎ サンライズジパングは“消し”
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8年連続で4角5番手以内を進んだ馬が馬券内に入っているチャンピオンズC。
そのなかには1000m通過60秒3とハイペースで流れた年もあったが、それでも先行馬総崩れの結果にはならなかった。加えて本レースは内枠有利。“イン前”で運ぶアドバンテージは計り知れない。
クリソベリル。
テーオーケインズ。
サウンドトゥルー。
本レースを制したこれらの馬ですら、馬番フタ桁番の年は馬券外。もう、そういうレースだと割り切って予想を組み立てるしかない。徹底して“イン前”を狙うのが得策だろう。
まずは“消しホース”から。
サンライズジパングは前走みやこSを好時計で制した3歳馬。いつ沈んでもおかしくない手応えから差し切った底力は立派も、自分のタイミングで進出可能な外枠だからこそ成し得た芸当との見方もできる。過去10年のチャンピオンズCにおいて、前走みやこSを4角2番手以下で勝った馬の成績は【0-0-0-8】。未経験の中京かつ【0-0-1-1】の良馬場想定でもあり、ここは“消し”が妥当と判断。
初ダートのフェブラリーSで2着と、砂適性は申し分ないガイアフォース。ただ近2走はいずれもマイル戦で、掲示板外のない得意距離の恩恵があったのもまた事実だ。1800mへの距離延長に加えて、今回引き当てたのは8枠16番。距離ロスを強いられる可能性が高く、一筋縄ではいかないだろう。
2頭以外に外めの枠を引いた馬はGI実績に乏しいフタ桁人気馬ばかり。純粋に能力が足りない可能性が高く、馬番1-8番までが勝負圏内と見た。このゾーンに入った馬はすべて拾うのが予想の前提だ。
次に展開。
ディフェンディングチャンピオンであるレモンポップがレースの中心となるが、中京ダート1800mのチャンピオンズCで連覇を達成した馬はゼロ。厳しいマークを潜り抜ける難しさを物語る。国内無敵のダート最強馬とはいえ、私は同馬が“何かに差される”結末にベットしたい。
それを踏まえ、本命としたのはペプチドナイル。
11番人気でフェブラリーSを制し、一躍ダート路線のトップグループに上り詰めた馬。同レースは600m通過33秒9の激流を4角4番手から押し切る好内容で、レモンポップを追い詰めた前走マイルCS南部杯の走りも上々と言えるものだった。少なくともフェブラリーSの勝ち方はフロックではない。
過去10年のチャンピオンズCにおいて、前走マイルCS南部杯かつ年内にJRA左回り重賞勝利がある馬は【3-0-0-0】。3頭中すべてが勝利を挙げており、同じ左回りのGI勝ちがもたらす価値の高さがうかがえる。冬の良馬場ダートは3勝と、寒さへの適性も見逃せないところだ。
正直言って、マイルCS南部杯はどこまでいってもレモンポップが勝っていたと思う。そこから同馬もグンと状態を上げているが、ペプチドナイルで強調したいのは叩き2戦目の成績が【4-1-0-1】であること。このローテで9着→1着、10着→1着、7着→1着がある典型的な叩き一変型だ。淀みなく流れる想定の今回は、ベテルギウスSのように控える競馬でのイン差しに期待したい。
相手本線に抜擢するのはセラフィックコール。
川崎記念→帝王賞と地方交流GIで馬券外続き。約半年ぶりの実戦がこの条件では分が悪い印象も、みやこSまでのパフォーマンスは鮮烈だった。惨敗を喫した昨年は使い詰めローテと初コースの影響あり。この馬のポテンシャルをまだ諦めたくはない。
レモンポップはこの位置。
今回が引退レースとなるディフェンディングチャンピオン。1400mが主戦場だった4歳時のイメージから距離不安の声が常に囁かれているが、上がり3F2位の脚で逃げ切った昨年のパフォーマンスは立派だった。目標にされやすい並びではあるものの、これ以下の評価にすることはできない。
さらにはウィルソンテソーロ。
前走JBCクラシックで悲願のGI初勝利。他馬が避ける馬場の内めをスルスルと進出し突き抜けたレースは、皐月賞2012のゴールドシップを思わせるものだった。昨年2着の舞台替わりになんらマイナス要素はないかもしれないが、個人的にはコリアCから始動したローテーションが気がかり。韓国→佐賀→中京の臨戦過程は決して楽ではないだろうし、能力を認めつつ中心に据えるには躊躇してしまう。人気との比較でやや評価は下げた。
もう1頭、ハギノアレグリアスもピックアップ。
馬番4番以内の成績【2-1-1-0】が示すとおりの内枠巧者。その内容も斤量59.5キロでの勝利、カラ馬がいて不完全燃焼の東海S2着など申し分ないものだ。騎手のJRA初GI制覇が続く今年のトレンドから、岩田望来も悲願達成なるか……そのあたりも含めて注目の1頭。
【中京11R チャンピオンズC予想の印】
◎4 ペプチドナイル
〇7 セラフィックコール
▲2 レモンポップ
☆8 ウィルソンテソーロ
注3 ハギノアレグリアス
△6 ドゥラエレーデ
△5 ペイシャエス
△1 クラウンプライド
【単勝】4(1点)
【馬連】4=7,2,8,3(4点)
【3連複/軸1頭】4=7,2,8,3,6,5,1(21点)
【3連単/フォーメ】4→7,2,8,3→7,2,8,3,6,5,1(24点)
そのなかには1000m通過60秒3とハイペースで流れた年もあったが、それでも先行馬総崩れの結果にはならなかった。加えて本レースは内枠有利。“イン前”で運ぶアドバンテージは計り知れない。
クリソベリル。
テーオーケインズ。
サウンドトゥルー。
本レースを制したこれらの馬ですら、馬番フタ桁番の年は馬券外。もう、そういうレースだと割り切って予想を組み立てるしかない。徹底して“イン前”を狙うのが得策だろう。
まずは“消しホース”から。
サンライズジパングは前走みやこSを好時計で制した3歳馬。いつ沈んでもおかしくない手応えから差し切った底力は立派も、自分のタイミングで進出可能な外枠だからこそ成し得た芸当との見方もできる。過去10年のチャンピオンズCにおいて、前走みやこSを4角2番手以下で勝った馬の成績は【0-0-0-8】。未経験の中京かつ【0-0-1-1】の良馬場想定でもあり、ここは“消し”が妥当と判断。
初ダートのフェブラリーSで2着と、砂適性は申し分ないガイアフォース。ただ近2走はいずれもマイル戦で、掲示板外のない得意距離の恩恵があったのもまた事実だ。1800mへの距離延長に加えて、今回引き当てたのは8枠16番。距離ロスを強いられる可能性が高く、一筋縄ではいかないだろう。
2頭以外に外めの枠を引いた馬はGI実績に乏しいフタ桁人気馬ばかり。純粋に能力が足りない可能性が高く、馬番1-8番までが勝負圏内と見た。このゾーンに入った馬はすべて拾うのが予想の前提だ。
次に展開。
ディフェンディングチャンピオンであるレモンポップがレースの中心となるが、中京ダート1800mのチャンピオンズCで連覇を達成した馬はゼロ。厳しいマークを潜り抜ける難しさを物語る。国内無敵のダート最強馬とはいえ、私は同馬が“何かに差される”結末にベットしたい。
それを踏まえ、本命としたのはペプチドナイル。
11番人気でフェブラリーSを制し、一躍ダート路線のトップグループに上り詰めた馬。同レースは600m通過33秒9の激流を4角4番手から押し切る好内容で、レモンポップを追い詰めた前走マイルCS南部杯の走りも上々と言えるものだった。少なくともフェブラリーSの勝ち方はフロックではない。
過去10年のチャンピオンズCにおいて、前走マイルCS南部杯かつ年内にJRA左回り重賞勝利がある馬は【3-0-0-0】。3頭中すべてが勝利を挙げており、同じ左回りのGI勝ちがもたらす価値の高さがうかがえる。冬の良馬場ダートは3勝と、寒さへの適性も見逃せないところだ。
正直言って、マイルCS南部杯はどこまでいってもレモンポップが勝っていたと思う。そこから同馬もグンと状態を上げているが、ペプチドナイルで強調したいのは叩き2戦目の成績が【4-1-0-1】であること。このローテで9着→1着、10着→1着、7着→1着がある典型的な叩き一変型だ。淀みなく流れる想定の今回は、ベテルギウスSのように控える競馬でのイン差しに期待したい。
相手本線に抜擢するのはセラフィックコール。
川崎記念→帝王賞と地方交流GIで馬券外続き。約半年ぶりの実戦がこの条件では分が悪い印象も、みやこSまでのパフォーマンスは鮮烈だった。惨敗を喫した昨年は使い詰めローテと初コースの影響あり。この馬のポテンシャルをまだ諦めたくはない。
レモンポップはこの位置。
今回が引退レースとなるディフェンディングチャンピオン。1400mが主戦場だった4歳時のイメージから距離不安の声が常に囁かれているが、上がり3F2位の脚で逃げ切った昨年のパフォーマンスは立派だった。目標にされやすい並びではあるものの、これ以下の評価にすることはできない。
さらにはウィルソンテソーロ。
前走JBCクラシックで悲願のGI初勝利。他馬が避ける馬場の内めをスルスルと進出し突き抜けたレースは、皐月賞2012のゴールドシップを思わせるものだった。昨年2着の舞台替わりになんらマイナス要素はないかもしれないが、個人的にはコリアCから始動したローテーションが気がかり。韓国→佐賀→中京の臨戦過程は決して楽ではないだろうし、能力を認めつつ中心に据えるには躊躇してしまう。人気との比較でやや評価は下げた。
もう1頭、ハギノアレグリアスもピックアップ。
馬番4番以内の成績【2-1-1-0】が示すとおりの内枠巧者。その内容も斤量59.5キロでの勝利、カラ馬がいて不完全燃焼の東海S2着など申し分ないものだ。騎手のJRA初GI制覇が続く今年のトレンドから、岩田望来も悲願達成なるか……そのあたりも含めて注目の1頭。
【中京11R チャンピオンズC予想の印】
◎4 ペプチドナイル
〇7 セラフィックコール
▲2 レモンポップ
☆8 ウィルソンテソーロ
注3 ハギノアレグリアス
△6 ドゥラエレーデ
△5 ペイシャエス
△1 クラウンプライド
【単勝】4(1点)
【馬連】4=7,2,8,3(4点)
【3連複/軸1頭】4=7,2,8,3,6,5,1(21点)
【3連単/フォーメ】4→7,2,8,3→7,2,8,3,6,5,1(24点)
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