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田原基成

2024/11/29 18:50

【ステイヤーズS】特殊なレース性質から浮上した不動の本命◎ 相手3頭+ダンディズムは“消し”

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「5.4歳」

これは過去10年のステイヤーズS勝ち馬の平均年齢だ。同日に行われるチャレンジCのそれが3.4歳である点を踏まえると、2歳も平均年齢が上ということになる。

3連覇を達成したアルバートの存在がバランスブレイカーの役割をはたしていると思われるが、そもそもアルバートのようなタイプが何度も好走することにステイヤーズSの本質が隠されている。この路線、恐ろしいほどに新陳代謝が活性化されていない。

理由はいくつかある。

先日のジャパンCが良い例だが、近年の高速馬場化と中距離-クラシックディスタンス路線の充実は世界に誇れるもの。そして、その争いに敗れた馬がマイル、スプリント路線へとシフトチェンジしていく。言い方は悪いかもしれないが、いわば競馬ピラミッドの2番目に位置する馬たちだ。

では、長距離路線は?

さらにキツイ言い方をすれば「3番手グループ」いわゆるピラミッドの真ん中あたり。近年メンバーが集まらない天皇賞・春の価値低下はこの構図が原因だ。そろそろ本格的に、天皇賞・春を2400mへと距離短縮する議論がなされても良いと思うが……。

構図を読み解くことで、ステイヤーズSの狙い馬は自然と絞られてくる。連覇を狙うアイアンバローズ。この馬が本命だ。

今年に入ってからは精彩を欠いているものの、海外競馬の連戦ゆえノーカウントと捉えられる。開幕週の中山芝で内めの枠、すんなり先手を奪えそうなメンバー構成も含めて好材料が揃った。この条件なら狙える。

ジャスティンパレスの兄という血統背景を持ち合わせているとはいえ、いま馬産地が抱える事情を鑑みると、アイアンバローズが種牡馬入りできる可能性は極めて低い。デルタブルース、マイネルキッツ、ジャガーメイル……長距離GIを勝ったこれらの馬ですら種牡馬入りは叶わなかった。

自身のストロングポイントで勝負し続けるアイアンバローズ。その名の通り“アイマンマン”としてステイヤーズSにあと3年ぐらい参戦してほしいぐらいだ。少なくなってきたコントレイル世代の現役馬として、魂を揺さぶられる走りに期待する。

相手だが、14頭立てとそれなりの頭数にしては前走ダート組、フタ桁着順が続く馬など見栄えのしない馬柱という印象。ここは相手を絞って攻略を目指すのがベターと判断した。

それを踏まえ、相手本線にはシュヴァリエローズを。

距離を延ばした京都記念以降、安定した成績を残している馬。休み明けの前走京都大賞典は中団に控える競馬から、ディープボンドを差し切ったのだから立派だ。広いコースが合っているタイプで小回りコースの中山芝3600mはベスト条件とは言い切れないが、近走の充実ぶりを考えると上位評価は当然か。

フルールも軽視禁物。

前走古都Sは先行策で3着と健闘。長距離戦を前々から粘り込むスタイルを確立しており、開幕週に施行されるステイヤーズS向きのタイプと言えそうだ。全3勝が非急坂コースゆえ急坂適性がどうかも、馬場の利を活かした競馬ならノーマークにはできない。

さらにはゴールデンスナップ。

差し届かずの惜敗が続く近走。それでも戦ってきた相手はセレシオン、ハヤヤッコ、サヴォーナなど牡馬の重賞好走馬が並んでおり、GIIの格でも見劣りすることはないだろう。直線急坂コースの成績【0-0-1-3】は気がかりも、今年のメンバーなら極端に評価は下げられない。

【中山11R ステイヤーズS予想の印】
◎3 アイアンバローズ
〇4 シュヴァリエローズ
▲2 フルール
☆14 ゴールデンスナップ

【単勝】3(1点)
【馬連】3=4,2,14(3点)
【3連複/軸1頭】3=4,2,14(3点)
【3連単/フォーメ】3→4,2,14→4,2,14(6点)

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