競馬サロン
馬体アナリスト 伊藤
《ステイヤーズステークスの馬柱》
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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。
-------冒頭は土曜重賞で共通-------
先週のジャパンカップはジャスティンパレスが大駆けすることを期待したのですが、着順は5着。ポジションを取りに行ったC.デムーロ騎手の判断は間違いではなかったと見ていますが、結果的には気負ってしまったこととスローで脚を余してしまったことが響いた印象です。
天皇賞・秋で本命に4歳馬のタスティエーラを抜擢しながら、今回は4歳馬のドゥレッツァに重い印を打つこともできず、予想の面から完敗でした。
京阪杯ではビッグシーザー、ウインカーネリアンを本命候補に考えながら、エイシンスポッターに本命を打つミスチョイスも痛かったですね。
今週は先週の結果を反省し、上昇へと転じられるように頑張ります。
-------冒頭ここまで-------
それではステイヤーズステークスの予想を進めていきます。
まずステイヤーズステークスの過去ラップ分析ですが、近10年を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。
------------------------------
2014年 前半5F64秒5 後半5F59秒4⇒超後傾
2015年 前半5F64秒5 後半5F59秒7⇒超後傾
2016年 前半5F64秒0 後半5F59秒3⇒超後傾
2017年 前半5F62秒2 後半5F59秒4⇒超後傾
2018年 前半5F63秒1 後半5F59秒4⇒超後傾
2019年 前半5F62秒8 後半5F60秒2⇒超後傾
2020年 前半5F66秒2 後半5F59秒4⇒超後傾 ※稍重馬場
2021年 前半5F65秒3 後半5F58秒9⇒超後傾
2022年 前半5F64秒8 後半5F59秒4⇒超後傾
2023年 前半5F63秒9 後半5F60秒1⇒超後傾
------------------------------
※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、2秒以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。
ステイヤーズステークスはスローの上がり勝負が定番で、前半5Fが流れることはまずないです。3600mという距離を考えれば前半5Fが緩むのは当然かもしれません。前半6Fと後半6Fを比べても同様で、最後いかに鋭い上がりを中山で繰り出せるかが大事です。
スローの上がり勝負なら飛節が曲飛の馬の出番ですが、本重賞の勝ち馬の飛節の形はバラバラで、ラップと飛節の連動性は確認できませんでした。
続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」「胴の長さ」という3つの尺度から見ていきます。
「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。「胴の長さ」は短い、標準、長いの3パターンで分類。
勝ち馬の特徴は次の通りです。3連覇があるアルバートは例外的な存在として除外。
--------------------------
2014年デスペラード 中間/中間/長め
2018年リッジマン 瞬発/シャープ/標準 ※四肢が長い
2019年モンドインテロ 中間/中間/長め
2020年オセアグレイト 瞬発/中間/長め
2021年ディバインフォース 瞬発/シャープ/標準
2022年シルヴァーソニック 中間/中間/長め
2023年アイアンバローズ 瞬発/中間/長め
--------------------------
瞬発力タイプが優勢で、かつ胴が長めの馬が多いという傾向が確認できます。胴の長さ以上に四肢の長さが距離適性に直結しますが、胴の長さも距離適性を図る上で大切な要素です。
また、レースがほぼほぼスローの上がり勝負になりますので、瞬発力タイプの馬の出番が増えるのは当然のことかもしれません。
重賞を勝てる力があることが前提となりますが、過去の勝ち馬のオセアグレイトやアイアンバローズと似た馬体の馬を探すことができればレースの正解に近づけるでしょう。
それでは今年の有力馬を見ていきましょう。
今回有力馬としてカウントしているのは4頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」は次の通りです。
--------------------------
ダンディズム 瞬発/シャープ/長め
アイアンバローズ 瞬発/中間/長め
シュヴァリエローズ 瞬発/中間/長め
ゴールデンスナップ 中間/中間/標準
--------------------------
4頭中、3頭は瞬発力タイプかつ胴長めでレース適性は高いと考えられます。牝馬のゴールデンスナップは父ゴールドシップよりも父父ステイゴールドが強く出た馬体ですね。
ダンディズム、アイアンバローズ、シュヴァリエローズの3頭が本命候補となりますが、リピーターが台頭するレースの性質も考えれば、昨年の優勝馬アイアンバローズに目がいくのは当然です。
ただし、海外遠征の疲労が残りアルゼンチン共和国を使えなかった過程はどうしても気になりますね。稽古も絶好時と比べると物足りなく見えます。
ダンディズムは、福島記念から中2週での参戦。前述したようにレース適性は高いはずですが、開幕直後の馬場だと届かずに終わるのが本馬のパターン。あくまで2、3着候補でしょうか。
シュヴァリエローズは、距離を2400m以上に延ばした5月以降は成績がド安定。目黒記念ではクロミナンス(後にアルゼンチン共和国2着)、京都大賞典では実績馬のディープボンドに先着と6歳秋に本格化を迎えた印象があります。
3600mの距離は未知数ですが、折り合いに難があるタイプではなく、馬体からスローで流れるようならこの距離も対応は可能でしょう。
開幕週の馬場で3枠4番の枠も歓迎材料。逃げるアイアンバローズを目標に好位を確保できるはずで、4角でアイアンバローズを交わす形に持ち込めればまず勝ち負けになるでしょう。
他にも枠順、展開、各馬の調整過程、中山芝開幕週の傾向などを考慮した最終結論は次の通りです。
《ステイヤーズステークスの最終結論》
◎4シュヴァリエローズ
○3アイアンバローズ
▲1ダンディズム
☆14ゴールデンスナップ
△2フルール
△6ミクソロジー
△7メイショウブレゲ
△13シルブロン
本命はディープインパクト産駒のシュヴァリエローズ。馬体が瞬発力タイプかつ胴長であることは先に述べた通りですが、本馬は胸前を中心とした前躯の発達が目立ちパワーも十分。中山の急坂は今なら難なく対応できるはずです。鞍上の北村友一騎手は10月以降で重賞3勝と好調。2週連続の勝利があっても驚けません。
対抗評価はアイアンバローズ。いい頃と比べるとひと息と陣営から泣きコメントが出ていますが、行くだけ行って粘ってしまう場面は考えておきたいですね。
単穴評価はダンディズム。自分から動くといつものように甘くなりそうですが、先行しやすい枠を引けた以上軽視は禁物。
☆評価は条件馬のゴールデンスナップ。先の3頭と比べると実績では劣るものの、長距離戦での安定感を評価。
馬券はシュヴァリエローズを軸に馬連と3連複で勝負します。
《ステイヤーズステークスの買い目》
◎4シュヴァリエローズ
○3アイアンバローズ
▲1ダンディズム
☆14ゴールデンスナップ
△2フルール
△6ミクソロジー
△7メイショウブレゲ
△13シルブロン
【馬連】4=3,1,14,2,6,7,13(7点)
【3連複/フォーメ】4=3,1,14=3,1,14,2,6,7,13(15点)
《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。
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《ステイヤーズステークスの馬柱》
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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。
-------冒頭は土曜重賞で共通-------
先週のジャパンカップはジャスティンパレスが大駆けすることを期待したのですが、着順は5着。ポジションを取りに行ったC.デムーロ騎手の判断は間違いではなかったと見ていますが、結果的には気負ってしまったこととスローで脚を余してしまったことが響いた印象です。
天皇賞・秋で本命に4歳馬のタスティエーラを抜擢しながら、今回は4歳馬のドゥレッツァに重い印を打つこともできず、予想の面から完敗でした。
京阪杯ではビッグシーザー、ウインカーネリアンを本命候補に考えながら、エイシンスポッターに本命を打つミスチョイスも痛かったですね。
今週は先週の結果を反省し、上昇へと転じられるように頑張ります。
-------冒頭ここまで-------
それではステイヤーズステークスの予想を進めていきます。
まずステイヤーズステークスの過去ラップ分析ですが、近10年を集計対象に設定。各年度のラップ構成は次の通りです。
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2014年 前半5F64秒5 後半5F59秒4⇒超後傾
2015年 前半5F64秒5 後半5F59秒7⇒超後傾
2016年 前半5F64秒0 後半5F59秒3⇒超後傾
2017年 前半5F62秒2 後半5F59秒4⇒超後傾
2018年 前半5F63秒1 後半5F59秒4⇒超後傾
2019年 前半5F62秒8 後半5F60秒2⇒超後傾
2020年 前半5F66秒2 後半5F59秒4⇒超後傾 ※稍重馬場
2021年 前半5F65秒3 後半5F58秒9⇒超後傾
2022年 前半5F64秒8 後半5F59秒4⇒超後傾
2023年 前半5F63秒9 後半5F60秒1⇒超後傾
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※前半と後半の5Fを比べて0秒7差以内をイーブン、0秒7以上の差がついたケースを前傾または後傾、2秒以上の差がついたケースを超前傾または超後傾と定義。
ステイヤーズステークスはスローの上がり勝負が定番で、前半5Fが流れることはまずないです。3600mという距離を考えれば前半5Fが緩むのは当然かもしれません。前半6Fと後半6Fを比べても同様で、最後いかに鋭い上がりを中山で繰り出せるかが大事です。
スローの上がり勝負なら飛節が曲飛の馬の出番ですが、本重賞の勝ち馬の飛節の形はバラバラで、ラップと飛節の連動性は確認できませんでした。
続いて過去好走馬の馬体分析ですが、今回は「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」「胴の長さ」という3つの尺度から見ていきます。
「競走馬としてのタイプ」は瞬発力、中間、持続力の3パターンで分類。「筋肉の付き方」はシャープ、中間、ボリューミーの3パターンで分類。「胴の長さ」は短い、標準、長いの3パターンで分類。
勝ち馬の特徴は次の通りです。3連覇があるアルバートは例外的な存在として除外。
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2014年デスペラード 中間/中間/長め
2018年リッジマン 瞬発/シャープ/標準 ※四肢が長い
2019年モンドインテロ 中間/中間/長め
2020年オセアグレイト 瞬発/中間/長め
2021年ディバインフォース 瞬発/シャープ/標準
2022年シルヴァーソニック 中間/中間/長め
2023年アイアンバローズ 瞬発/中間/長め
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瞬発力タイプが優勢で、かつ胴が長めの馬が多いという傾向が確認できます。胴の長さ以上に四肢の長さが距離適性に直結しますが、胴の長さも距離適性を図る上で大切な要素です。
また、レースがほぼほぼスローの上がり勝負になりますので、瞬発力タイプの馬の出番が増えるのは当然のことかもしれません。
重賞を勝てる力があることが前提となりますが、過去の勝ち馬のオセアグレイトやアイアンバローズと似た馬体の馬を探すことができればレースの正解に近づけるでしょう。
それでは今年の有力馬を見ていきましょう。
今回有力馬としてカウントしているのは4頭で、その「競走馬としてのタイプ」「筋肉の付き方」は次の通りです。
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ダンディズム 瞬発/シャープ/長め
アイアンバローズ 瞬発/中間/長め
シュヴァリエローズ 瞬発/中間/長め
ゴールデンスナップ 中間/中間/標準
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4頭中、3頭は瞬発力タイプかつ胴長めでレース適性は高いと考えられます。牝馬のゴールデンスナップは父ゴールドシップよりも父父ステイゴールドが強く出た馬体ですね。
ダンディズム、アイアンバローズ、シュヴァリエローズの3頭が本命候補となりますが、リピーターが台頭するレースの性質も考えれば、昨年の優勝馬アイアンバローズに目がいくのは当然です。
ただし、海外遠征の疲労が残りアルゼンチン共和国を使えなかった過程はどうしても気になりますね。稽古も絶好時と比べると物足りなく見えます。
ダンディズムは、福島記念から中2週での参戦。前述したようにレース適性は高いはずですが、開幕直後の馬場だと届かずに終わるのが本馬のパターン。あくまで2、3着候補でしょうか。
シュヴァリエローズは、距離を2400m以上に延ばした5月以降は成績がド安定。目黒記念ではクロミナンス(後にアルゼンチン共和国2着)、京都大賞典では実績馬のディープボンドに先着と6歳秋に本格化を迎えた印象があります。
3600mの距離は未知数ですが、折り合いに難があるタイプではなく、馬体からスローで流れるようならこの距離も対応は可能でしょう。
開幕週の馬場で3枠4番の枠も歓迎材料。逃げるアイアンバローズを目標に好位を確保できるはずで、4角でアイアンバローズを交わす形に持ち込めればまず勝ち負けになるでしょう。
他にも枠順、展開、各馬の調整過程、中山芝開幕週の傾向などを考慮した最終結論は次の通りです。
《ステイヤーズステークスの最終結論》
◎4シュヴァリエローズ
○3アイアンバローズ
▲1ダンディズム
☆14ゴールデンスナップ
△2フルール
△6ミクソロジー
△7メイショウブレゲ
△13シルブロン
本命はディープインパクト産駒のシュヴァリエローズ。馬体が瞬発力タイプかつ胴長であることは先に述べた通りですが、本馬は胸前を中心とした前躯の発達が目立ちパワーも十分。中山の急坂は今なら難なく対応できるはずです。鞍上の北村友一騎手は10月以降で重賞3勝と好調。2週連続の勝利があっても驚けません。
対抗評価はアイアンバローズ。いい頃と比べるとひと息と陣営から泣きコメントが出ていますが、行くだけ行って粘ってしまう場面は考えておきたいですね。
単穴評価はダンディズム。自分から動くといつものように甘くなりそうですが、先行しやすい枠を引けた以上軽視は禁物。
☆評価は条件馬のゴールデンスナップ。先の3頭と比べると実績では劣るものの、長距離戦での安定感を評価。
馬券はシュヴァリエローズを軸に馬連と3連複で勝負します。
《ステイヤーズステークスの買い目》
◎4シュヴァリエローズ
○3アイアンバローズ
▲1ダンディズム
☆14ゴールデンスナップ
△2フルール
△6ミクソロジー
△7メイショウブレゲ
△13シルブロン
【馬連】4=3,1,14,2,6,7,13(7点)
【3連複/フォーメ】4=3,1,14=3,1,14,2,6,7,13(15点)
《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。
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