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調教ライター 西村武輝

2024/11/29 18:30

チャレンジカップ2024 最終結論【調教】“ルーティン”栗東での攻め絶好 重賞2勝目を狙うエピファニーで勝負【重賞深掘りPROJECT】

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【チャンピオンズC 2024|調教診断】レモンポップ盤石も… GI制覇狙う中京巧者を【S評価】!

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今年の関西年末開催は阪神競馬場改修の余波で、引き続き京都で開催

そんな第7回京都開幕初日に行われるのが古馬の芝2000m重賞「チャレンジC」ですね。

過去の調教傾向を見るにあたって今回の舞台となる京都でのサンプルを採りたいところですが、チャレンジCは過去10年一貫して阪神で開催。

近い時期、近いクラス(GIIIなり、リステッドなりですね)の京都古馬芝2000m戦もサンプル抽出が難しく、今回は素直に阪神で開催された過去3年の馬券対象9例から見ることとします。

最終追いはコースが5、坂路が4で拮抗。

コース組は昨年勝ち馬のベラジオオペラのCW5F66秒0(馬なり)、2021-22連覇のソーヴァリアントが1週前ウッドで21年5F65秒6(馬なり)、22年5F66秒0(馬なり)と速い全体時計を出していたのが特徴的。

阪神開幕初日のスピード馬場に対応できる下地を序盤から出していく調整で作れていたと考えれば納得のいくところ。今回は京都連続開催となりますが、まだコンディションのいいCコースならば“応用”できるかもしれません。

以上を参考程度に踏まえ「チャレンジC」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。

■アウスヴァール【7】
古川吉騎手騎乗 栗東CW単走 今週はセーブ気味の入りだったが、それでも稽古駆けする馬らしく軽快に速いラップを刻んで直線へ。直線入口で他厩舎の馬が走路上にいたが、これを仮想敵としてスパッと抜き取り、抜け出しても気持ちを切らさず加速できていた。前走は結果こそ案外も、状態は悪くなく、引き続き好調を維持。

■エピファニー【8】
杉原騎手騎乗 栗東CW単走 序盤はピタッと折り合い、時計となったのは4Fあたりから。素軽さを保ってスルスルと加速していき、ラストは首を上手に使って豪快な加速を示した。4カ月ぶりをまったく感じさせない、絶好の仕上がりにある。

■セイウンハーデス【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 活気十分の雰囲気で坂に向かい、ブレの少ないフォームで登坂。まったくの馬なりを保ったまま軽快に加速し、駆け抜けた。1週前には自己ベストタイの時計を出せているし、1年5カ月ぶりでも攻め気配は好調時と遜色なし。あとは本番でのレース勘がどうかだけだろう。

■ディープモンスター【7】
助手騎乗 栗東CW単走 中1週を考慮して70-40程度の調整。重心が高いのは許容範囲で、溜めるだけ溜めたラストでは意図した通り弾けることができていた。久々だった前走を使われ、グンと良くなってきたか。

■バビット【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に団野騎手が跨り、自己ベストを出したのが実質の最終追い。今週は終い重点の内容だったが、促されたラストで力強い踏み込みから上々の加速を示した。前走からの上積みは大きそうだ。

■マキシ【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 1週前のCW追いである程度負荷を掛けており、今週はリズム重視に徹した内容。いかにも体幹が強そうな、シャープな走りでジワジワと加速していく。ラストまでまったく無理をさせなかったが、渋った馬場のなか軽快に脚を伸ばした。中間は遅れ入線連発だが、稽古でトボける面がある馬なのでそこまで割り引く必要はない。最終追いの動きから、ほぼ万全に仕上がったと判断したい。

■ラヴェル【7】
助手騎乗 栗東CW単走 GI激走後の中2週なので、3Fあたりから時計になる終い重点の内容。鞍上の手が動いてやや素軽さに欠けるが、いつもこんなところがある馬なので問題ない。伸びそのものは迫力があった。デキ落ちはなく、引き続き好調。

▼「チャレンジC」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/20584/0/112

昨年のベラジオオペラほど絶対的に抜けたデキの存在はおらず、上位横並びではあったんですが、そんななか最高【8】点としたのはエピファニーです。

美浦・宮田厩舎所属ながら関西および小倉のレースでは早めに栗東入りして調整されるのがもはやルーティン。

地力強化プラス、ルーティン化しての環境の慣れもあってか栗東滞在&西日本のレースではここ1年、ほぼ安定して走れていますね。

唯一の大敗はGI・大阪杯。これは使い詰めでカリカリした影響でゲートが怪しく、結局序盤で窮屈になり本来取りたい位置が取れなかったものでした。もちろんGIの強力相手関係もあり、それを考えれば0秒7差(10着)に収めたのは力の証明と言っていい。

中間は「脚部不安」で長めの休みを取っていますが、深刻なトラブルではなくあくまで疲れをしっかりとってやるための策とのことで、帰厩後はここ一本に絞って順調です。

この馬にとっては楽に出る数字ではありますが、帰厩後最初の美浦ウッド追いで5F66秒8(馬なり)なら復帰戦でなんなくスピード競馬に対応できそう。日曜、水曜はルーティンに従って栗東で調整。前走時の最終追いCWラスト1F10秒9に比べると、今回の11秒6は物足りなくも感じますが、馬場がかなり渋っており走路も大きく外を回していた。

数字以上の豪快さで伸びており、絶好のデキと判断しました。阪神巧者なイメージも、今年の小倉重賞での好成績から考えると直線平坦の京都はむしろドンと来いかも。

二人三脚で来ている杉原騎手の連続騎乗は心強い限りです。このタッグでの2度目の重賞Vに期待して本命。

対抗にマキシ。条件戦連勝からひと息入れ、前走・ケフェウスSがオープン初挑戦でしたが2着とやれるメドを立てました。

そのレースではかなりモタれてしまい、鞍上・川田騎手がかなり手を焼いたようですが、適性体重に戻ったものとはいえ前走からプラス18キロの馬体増、そして9月半ばの残暑が影響したものでしょう。連戦を選ばず、課題修正のために中10週でのリセットを選んだあたりは好感が持てます。

中間は併せ馬で遅れ連発ですが、過去の調教を見ると併せ馬では気を抜くタイプのよう。そこまで目くじらを立てる必要はなく、調整の順調さを評価すべき。今週の坂路はかなり走りにくいコンディションでしたが、体幹をブラさず、ラスト1F12秒8-12秒9と失速幅を最小限に抑えて馬なりで駆けていたのもいい。本番でどうかですが、モタれたり、変にハミに頼るような面がなかったあたり、ひと息入れた効果てきめんか。

未完成だった3歳春の京都新聞杯でタイム差なしの4着で、京都適性十分。C.デムーロ騎手に導かれ、良血馬がここで覚醒の重賞初Vというシーンがあっていい。

ディープモンスターはあとワンパンチ欲しいところですが、2000m路線での安定感が光ります。前走はまともに力んで1秒以上の差(着順は4着)ですが、そこでしっかりガスが抜けたといい方に捉えたい。体質面でしばらく連戦できなかった馬が、中1週で使えること自体も好感です。

前回の叩き2戦目は1年前、中4週のアンドロメダSで1着快勝でした。ならば今回もパフォーマンス向上に期待していい。

ラヴェルは秋に1回使った分の上昇度と、乗り難しい馬を川田騎手がしっかり御しての前走大激走。そこからのこの中間でCWラスト1F11秒0→11秒2なら、反動はないと見ていい。

京都でも外回りのほうがより走りそうですが、引き続き川田騎手が騎乗なら。

ダノンエアズロックは人気先行型な嫌いがあり、今回の攻めもまだ良化の余地を感じるところ(採点は【6】)。さらに言えば手前の関係で左回りがベターでしょう。さすがに上位評価はしづらかったですが、完全に仕上がり途上に思えた前走・毎日王冠で0秒3差6着で地力は確か。押さえておきます。

穴でバビット。前走・京都大賞典はケイアイサンデラにハナを叩かれ2番手の不本意な競馬も、早めに交わし先頭で直線へ。切れ負けしての8着も休み明けで挑んだGII戦、距離も気持ち長かったことを考えれば0秒5差にまとめたのは上出来。力に衰えは感じません。

今回なんと1週前に坂路自己ベストを大幅更新の4F50秒4をマーク。ラスト2F12秒0-12秒1と止まっておらず、心身がしっかり整ってきたことの証明でしょう。仇敵アウスヴァールに突かれオーバーペースとなった鳴尾記念(7着)の苦い記憶がよぎるところですが、うまく振り切れるようなら。

そのアウスヴァールは、前走が最後に歩いてしまっての大敗だったとは思えない攻め気配。好調維持と見ていい。バビットとの兼ね合い次第ですが“共倒れ”となった鳴尾記念の再現を避けるべくアウスヴァール、バビット両陣営ともに無策で臨むとは思えません。なんらか折り合いをつけ、今回はどちらかが残る可能性を考えておくべきでしょう。

以下、最終結論です。どうぞご参考に!
<調教ライター・西村武輝「チャレンジC」最終結論>
◎2 エピファニー
○4 マキシ
▲1 ディープモンスター
☆9 ラヴェル
△14 ダノンエアズロック
△11 セイウンハーデス
△3 バビット
△13 アウスヴァール

【単勝】2(1点)
【馬連】2=4,1,9,14,11,3,13(7点)
【3連複/フォーメ】2,4=2,4,1,9=2,4,1,9,14,11,3,13(24点)
【3連単/フォーメ】2,4→2,4,1,9→2,4,1,9,14,11,3,13(36点)


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=重賞深掘りPROJECT関連動画=

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