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UMAJIN.net編集部

2024/11/04 17:30

【今週の重賞】[エリザベス女王杯]レガレイラがふたつ目のタイトル獲得となるか

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【今週の注目重賞】
■エリザベス女王杯

11月10日(日)、京都競馬場で第49回・エリザベス女王杯(3歳上牝馬、GI、定量、芝2200m)が行なわれる。

レガレイラ(牝3、美浦・木村)は唯一の3歳馬。GI昇格後、牝馬として初めてホープフルSを制覇。皐月賞は6着、ダービーは5着と、いずれも敗れはしたものの着差は小さく、牡馬相手に健闘を続けた。秋初戦のローズSは5着に敗退したが、大外枠と展開に泣いたもの。シャカリキに勝ちにいくレースでもなかった。全6戦すべて上がり最速をマークしており、末脚の破壊力は古馬に混じっても随一。斤量のアドバンテージもあり、今年の手薄なメンバーなら十分勝ち負けに持ち込めるだろう。

スタニングローズ(牝5、栗東・高野)はもう一頭のGIホース。秋華賞1着、オークス2着、GIII2勝と、実績面は最上位。一方で、秋華賞以降は勝利はおろか馬券内にも入れず。脚部不安による長期休養もあり、ここまで低迷が続いている。ただし前走のクイーンSは先行勢に不利な展開ながら0秒2差の6着に踏みとどまり、復調気配がうかがえた。オークス2着から距離は持つはずだし、今回は名手・C.デムーロ騎手に乗り替わり。展開が向けば復活の可能性はある。

シンリョクカ(牝4、美浦・竹内)は牡馬相手の重賞に勝ったもう一頭の存在。デビュー2戦目の阪神JFでリバティアイランドの2着に入り、一躍注目を集める。しかしその後は低空飛行が続き、春の福島牝馬Sでは転倒骨折のアクシデント。ところが復帰初戦の新潟記念を2番手先行から押し切って、待望の2勝目が嬉しい重賞初制覇となった。昨年も0秒5差には走っており、今年のメンバーなら上位に入線しても不思議はない。

ホールネス(牝4、栗東・藤原)はまだ底をまったく見せていない。3歳4月の遅いデビューで、ここまで6戦4勝2着1回3着1回と、すべて馬券圏内に好走。格上挑戦で初の重賞出走だったマーメイドSは勝ち馬が逃げ切る展開で、差して3着。新潟牝馬Sは堂々の差し切りで完勝を収めた。一線級との対戦は今回が初となるが、大物感あふれる走りから不安より期待が上回る。初コースながら2200mで3勝しており、距離はベスト。また血統的にも実績的にも道悪巧者と思われるので、馬場が渋ったら一発大駆けがあるかもしれない。

シンティレーション(牝5、美浦・池上)はここに来ての上昇が目覚ましい。3歳時フラワーCで1番人気(3着)に推されたほどの期待馬ながら、体質が弱く出世はスロー。しかし5歳になって順調に使われるようになり、新潟日報賞を勝ってOP入り。伏兵扱いだった府中牝馬Sでは鋭く追い込んで昨年の女王杯勝ち馬・ブレイディヴェーグの2着に激走した。本番と相性のいい府中牝馬Sでの好走は素直に評価。実績のない関西遠征など課題はあるものの、勢いだけならメンバートップだ。

そのほかには、中山牝馬Sの勝ち馬・コンクシェル(牝4、栗東・清水久)、福島牝馬S1着、小倉記念2着のコスタボニータ(牝5、栗東・杉山佳)、昨年の紫苑S勝ち馬・モリアーナ(牝4、美浦・武藤)、ダイヤモンドS2着など重賞好走多数のサリエラ(牝5、美浦・国枝)、猪苗代特別と魚沼Sを連勝してOP入りしたシランケド(牝4、栗東・牧浦)なども出走を予定している。

【そのほかの重賞】
■福島記念

11月10日(日)、福島競馬場では第60回・福島記念(3歳上、GIII、ハンデ、芝2000m)が行なわれる。主な出走予定馬は、前走・ケフェウスSに勝ったフライライクバード(セ7、栗東・福永)、ラジオNIKKEI賞2着、弥生賞3着のシリウスコルト(牡3、美浦・宗像)、昨年2着に好走し、夏の七夕賞も4着善戦したダンディズム(セ8、栗東・野中)、福島記念で3着好走が2度あるアラタ(牡7、美浦・和田勇)、関ケ原Sに勝って臨んだ京都大賞典で6着健闘のドクタードリトル(牡4、栗東・今野)など。

■武蔵野S
11月9日(土)、東京競馬場では第29回・武蔵野S(3歳上、GIII、別定、ダ1600m)が行なわれる。1着馬にはチャンピオンズCの優先出走権が付与される。主な出走予定馬は、今年の根岸Sで快勝を収めたエンペラーワケア(牡4、栗東・杉山晴)、前走・エルムSで3つ目の重賞タイトルを手に入れたペイシャエス(牡5、美浦・小西)、人気薄ながらグリーンチャンネルCを制したショウナンライシン(牡4、美浦・大竹)、地方交流重賞で連続2着と力をつけてきたクロジシジョー(牡5、栗東・岡田)、ユニコーンS1着はじめダートOPで好走多数のぺリエール(牡4、美浦・黒岩)など。

■デイリー杯2歳S
11月9日(土)、京都競馬場では第59回・デイリー杯2歳S(2歳、GII、馬齢、芝1600m)が行なわれる。主な出走予定馬は、ジュンブロッサムやステファノスを出した牝系出身のロンドボス(牝2、栗東・藤原)、現・OP馬のリプレーザの全妹・ロヴィーサ(牝2、栗東・大根田)、札幌の新馬戦で素質馬ダノンミッションを下したダイシンラー(牡2、栗東・梅田)、内回りコースながら京都芝1600mの未勝利を勝ち上がったドラゴンブースト(牡2、栗東・藤野)、前走未勝利を1馬身半差で勝利したランフォーヴァウ(牝2、栗東・福永)など。

(Text:Hattori)

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