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血統サイエンティスト ドクトル井上

2024/10/26 18:00

天皇賞・秋2024 最終結論【血統】爆発力がケタ違い 東京芝2000mで弾ける末脚

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≪今週の動画/天皇賞・秋≫
▼この舞台はベストの条件!





皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。

この記事では土曜日の東京メイン・天皇賞・秋の最終結論をば。

考察
ディープインパクト産駒は【1-9-3-44】で勝ち切れないものの2着が多い。またハーツクライ産駒の通算成績は【1-0-1-11】で複勝率15.4%、近10年に限ると【0-0-1-10】で複勝率9.1%に留まる。人気馬もいながらこの数字なのであまり相性はよろしくない印象を受ける。

リバティアイランド
父はドゥラメンテ、母ヤンキーローズは豪州でGIを2勝の実績。牝系からは短距離重賞の活躍馬・ビコーペガサスやCBC賞を制したシンボリグランらが出る。この牝系を見るとジャパンCやドバイSCといった12Fのビッグレースは少々距離が長かった感も。今回の2000mへの距離短縮はプラスに働くだろう。

名牝ベストインショウの血を何重にも増幅したリバティアイランドの配合については「アーモンドアイとやっていることはだいたい一緒です」という結論(※詳細は月曜展望をどうぞ)。ならば東京の2000mは、秋天連覇のアーモンドアイと同様にリバティアイランドにとっても大好物だろう。休み明けとはいえ、今回はキャリアハイのパフォーマンスに期待できる。

7枠と言えど12番であれば許容範囲だし、変に包まれるリスクが低いのは歓迎材料。好位からバキューンと弾けてレースを決めてくれると見た。

レーベンスティール
父はリアルスティール。母はトウカイテイオー×リアルシャダイ×ターゴワイス×キングオブダービーなので、距離は2000m以上あって良さそう。父リアルスティールより上がり性能がありそうなのは、母父トウカイテイオーからフランス血統の切れを受け継いだからか。

8枠不利が東京2000mの定説で、このレースでも桃帽は振るわないのだが、何って鞍上がC.ルメール。ラッキーライラックのエリザベス女王杯、ドゥレッツァの菊花賞、スターズオンアースの有馬記念など、幾度となく「神騎乗」を見せつけられてきた。この鞍上なら枠の不利を打ち消す乗り方をしてくるはずで、大きな割り引きにはならないだろう。

ディープ系のリアルスティール産駒なので勝ち切れない場面も想定しつつ、着をまとめてくるシーンを考えておきたい。

ソールオリエンス
父は言わずと知れたキタサンブラック、母スキアはフランスで芝2100mのGIIIフィユドレール賞を制した実績。半兄には富士Sを制しドバイターフでも好走したヴァンドギャルドがいる。

「この馬は大箱向きだろう」ということで前走の宝塚記念の動画では穴馬枠で指名したわけだが、結果はご存じのとおり7人気ながら2着に好走。最終的にジャスティンパレスからの馬券を買っていた私はモニタの前でひっくり返る結果になった。その前走に続き今回も大箱コース。その点はプラスだろう。

この中間、美浦ウッドの1週前追い切りでラスト1F10秒台を計時したように、ここへきて良化している様子も窺える。

半兄ヴァンドギャルドは3歳秋から上昇気流に乗り、初めて重賞を制したのが4歳秋の富士S。母スキアが初めて重賞を勝ったのも4歳になってからだった。かねてより横山武騎手が「この馬は古馬になってから完成する」と言っていたことも考えると、4歳秋になってもう一段階良くなってきた印象を受ける。

重馬場ベターなのは間違いないところだが、今のデキなら良馬場でもあるいは。スプリンターのシングシングが入る牝系なので、この配合なら距離は2000m前後の方がベター。秋古馬3冠ならここが最も条件が合うはずだ。

天皇賞・秋の最終結論
◎12リバティアイランド
○14レーベンスティール
▲6 ソールオリエンス
☆9 ホウオウビスケッツ
△11ジャスティンパレス
△7 ドウデュース
△1 ベラジオオペラ
△10ダノンベルーガ
△8 キングズパレス

【3連複/フォーメ】12=14,6,9=14,6,9,11,7,1,10,8(18点)
【馬単】12→14,6,9,11(4点)


リバティアイランドの差し切りに期待したい。この舞台なら爆発力が違う。

末脚性能が求められる天皇賞・秋にあって、歴代最速の上がり600m31秒4を記録したこの馬は打ってつけの存在だろう。落馬の影響が心配された川田騎手も、土曜日の騎乗を見るかぎり問題なさそうに見える。

レーベンスティールは完全に「競馬はルメール」案件。

枠は不利だが、それでもルメールなら…、ルメールならきっと何とかしてくれる…! そういう目をしてレースを見守ろう。馬は大箱向きなのでこの舞台は悪くないですし。

ソールオリエンスは晩成の血が目覚めたことに期待して。大箱なら良馬場でも。

恐らくスローからミドルペースになるので、前に行く組から1頭は2列目に入れておきたいという発想で、☆ホウオウビスケッツをピックアップ。

重厚な母ホウオウサブリナにアメリカンな父マインドユアビスケッツというバランスは悪くなく、「重厚なアエロリット」という趣も。3歳2月のフリージア賞@東京2000mで見せた上がり1000m57秒7のパフォーマンスは掛け値なしに優秀で、舞台適性は決して低くないはず。

陣営からは「この夏で一気に良化した」とのコメントが出ていたが、超遅生まれ、6月生まれのホウオウビスケッツなので、成長曲線がようやく他馬に追いついてきたのもありそうだ。

同じく先行したい同門のノースブリッジより上がり性能が高いので、直線ではこの馬がいったんは抜け出す形になるのでは。そこからどこまで粘れるか。後ろがまごつくようだとワンチャンス。

馬券は◎リバティアイランドから○▲☆を2列目に置いた3連複フォーメーションが本線。加えて、リバティアイランドから○▲☆と△筆頭のジャスティンパレスを相手に馬単を押さえておこう。

<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上

在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。
凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【DATA診断/天皇賞・秋】お宝DATAハンター リーダー・ハットリ


【調教診断/天皇賞・秋】調教ライター・西村武輝


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