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調教ライター 西村武輝

2024/10/04 12:55

毎日王冠2024 調教からの有力馬&穴馬ジャッジ!【重賞深掘りPROJECT】

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「毎日王冠」全頭追い切り診断動画はこちら!

【毎日王冠 2024|調教診断】エルトンバローズ盤石も 体質強化のあの1頭を【S評価】!

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毎週金曜、その週メイン重賞の気になる有力馬&穴馬を「追い切り」目線で徹底解説、および「S」「A」「B」の3段階で格付け。今週の対象は「毎日王冠」です!

■エルトンバローズ

【中間調整】昨年のラジオNIKKEI賞で重賞初勝利を果たし、続く毎日王冠では斤量差の恩恵があったにせよソングライン、シュネルマイスターら一線級を相手に回して重賞連勝を果たした実力馬だ。GI初挑戦だった昨秋マイルCSも道中窮屈だったことを考えれば大健闘の0秒2差4着。今年に入って勝ち切れていないが、中山記念はノメる特殊な馬場状態が、安田記念は香港遠征から中4週とタイトな日程が響いた。そこから中6週で立て直された中京記念も1番人気に応えられずの3着だが、酷量59キロを背負って早めに勝ちにいったもの。復調の兆しを感じさせた一戦だったと言っていい。

秋は昨年と同じこの一戦から始動。放牧からの帰厩後9月14日に坂路15-15の初時計を出し、以降坂路とCW併用の調整が順調に進んでいる。1週前は西村淳騎手が騎乗し、CWで3頭併せ。骨っぽい先行2頭を外からマクるというかなりハードな内容だったが、ラストは豪快な伸びを示してそれぞれに3馬身ほどの先着を果たした。時計も5F65秒3(一杯)と上々。

【最終追い切り】レース当週も西村淳騎手が騎乗し、坂路で単走。ある程度走路が混雑した時間帯に追われたが、落ち着き払ってまったく力まず序盤からブレの少ないフォームでスピードに乗っていく。坂の途中で前にいた他厩舎の馬を勢いの違いであっさり抜き去り、ラストも余力たっぷりのまま1F11秒9と切れた。脚捌きもそうだが、精神面がしっかり整っていることも大きくアピールした内容。

【見解】今年前半は軌道に乗れなかったが、陣営の懸命なケアでしっかり立ち直ってきたようだ。ベスト条件と言える東京芝1800m重賞の毎日王冠に向け、帰厩後は順調そのもの。時計は昨年時と比べてもまったく見劣らない。1週前追いは昨年がインをついて先着、今年は外をマクって先着だから攻め気配は昨年以上かも。スプリンターズSでルガルを復活Vに導いた西村淳騎手×杉山晴厩舎のタッグが2週連続……はいささか話が出来過ぎな感もあるが、なんにせよ勝ち負け濃厚の好仕上がりだ。

総合評価「S」

■シックスペンス

【中間調整】中山芝1600mでデビューから2連勝。ひと息入れ、重賞に初めて挑んだスプリングSは1F延長もなんの、好位3番手でピタッと折り合うと直線では最速の末脚で抜け出す横綱相撲で3連勝とした。間隔がタイトとなる皐月賞はパス。中9週で日本ダービーに挑んだが、ここではかなり昂った状態で臨んでしまい、流れも異例のスローだったことで折り合いを大きく欠いての1秒0差9着に終わってしまった。それまでの連勝が大きく間隔を取ってのものだっただけに、中9週ではテンション面が収まらなかったということか。

夏は全休に充て、スプリングSと同じ1800m重賞のここから秋は始動となる。まだ暑さの残る9月上旬からウッド主体で乗り込まれ、ラスト1F11秒台前半を連発。休養効果で逞しさがアップしたようだ。2週前、1週前と馬なりでウッド5F66秒台と全体時計も上々。日曜追いはウッドで左右2頭の馬を置く3頭併せで1頭に併入。1頭には遅れたが、相手はその週JDCに出走するサトノエピックだったので、敢えて抜かせる形を取ったものだろう。

【最終追い切り】レース当週もウッドで併せ馬。序盤から比較的速いラップを刻む意欲的な内容で、目標の相手がいい抵抗を見せる。しかしこれを終始アオり気味に進んで、結局半馬身の先着とした。時計は内目を回ったにしてもかなり速い5F64秒3(馬なり)。

【見解】春は体質面の弱さを考慮してか坂路で最終調整を行ってきたが、休養で強化を果たした今回はウッド主体で、日曜&最終追いもウッド。充実ぶりは著しい。今週の併せ馬で見せた気迫も申し分なく、前走大敗の憂さを晴らす走りは十分に可能。

総合評価「A」

■ダノンエアズロック

【中間調整】昨年秋に東京芝1800mの2歳リステッド・アイビーSでレガレイラらを下し快勝。その後ノドの状況などから12月のGIは見送り、4カ月半ぶりで臨んだ弥生賞は7着に終わっている。能力を考えれば案外も、レース後に骨折が判明したように全力を出したものではなかった。骨折自体は軽微で再起戦のプリンシパルSは大外13番枠の不利をまったく感じさせず、メリオーレム(のちに神戸新聞杯で1番人気5着)に1馬身以上の差をつけて勝利。あらためて世代上位の実力をアピールしてみせた。そこから中2週の日本ダービーはタイトな間隔ゆえイレ込んでしまい、本番前にレースが終わっていたので大敗(14着)も致し方なしだろう。

休養を挟んでアイビーSと同じ東京芝1800mの重賞で賞金加算を狙うことに。9月7日に帰厩し、12日のウッド併せ馬を皮切りに順調にメニューを消化している。再三の併せ馬で先着を果たしているようにさすがの脚力を誇示するも、行きっぷり、終いの伸びともに素軽さに欠けメンタル面でなにかしら引っ掛かっているようだ。1週前のウッド併せ馬でも好時計で先着を果たしたが、ラストは鞍上の手が動いており反応という点で物足りなさがあった。

【最終追い切り】レース当週はウッドで2頭を追走しインへ潜り込む形の3頭併せ。馬を前に置いた状態でやや力んでしまい、直線でのギアチェンジも一瞬モタついた。それでも脱落した1頭に先着、もう1頭のオープン馬ルコルセールと格好はつく動きはできてはいた。

【見解】脚捌きに問題はないし馬体もすっきりしておりいわゆるハード面の問題はなさそう。ただし1週前、最終追いと鞍上の扶助がないとギアがしっかり入らない走りでもあり、やはり気持ちの面でどうか。時計自体は出ているが、逆に言えばオーバーワークでは?の疑念も浮かんでくる。アイビーS、プリンシパルSともに馬なりオンリーの調整だったことを考えると、今回そこまでの信頼は禁物かも。

総合評価「B」

<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝>
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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=重賞深掘りPROJECT関連動画=

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