UMAJIN.net

競馬サロン

調教ライター 西村武輝

2024/09/19 15:45

神戸新聞杯2024 【調教】出走全15頭調教診断レポート【重賞深掘りPROJECT】

62
【競馬サロン】読者の皆さん、こんにちは。

調教ライター・西村武輝です。

今週は西の菊花賞トライアル「神戸新聞杯」ですね。

今年同様に中京開催だった2020年-2022年の3年間も阪神とそこまで趣は変わらず、ダービー組が上々の仕上がりから上位を占めるケースが目立ちました。

今年もそうなるのか、それとも格下勢が下剋上の狼煙を挙げるのか。

調教面でしっかり確認しておきたいところです。

まずはシンプルに調整過程と動きの部分での気配評価、採点を行った以下のレポートをご確認ください。週末にはこの「調教診断」を軸として調教ライター・西村武輝の「印・見解・買い目」を公開する重賞の最終結論コラムもお届けいたします。こちらもどうぞご期待ください。

それでは「神戸新聞杯」全頭追い切り診断となります。

●9月22日 神戸新聞杯(GII、中京、芝2200m)
 
■インテグレイト 助手騎乗 栗東CW単走 日曜追いで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は単走・終い重点で脚捌きを確認する程度だった。緩いペースでも力まずに折り合い、促された直線でスムーズな加速を示した。あと少し体を沈めて切れて欲しかったところではあるが、悪くない状態で走れそう。【6】

■ヴィレム 小沢騎手騎乗 栗東坂路単走 1週前のCW併せ馬で強い負荷を掛けられており、今週は坂路単走で息を整える調整。混雑した走路で序盤こそ若干力んだが、半ばからは集中し体を大きく使ってグングン加速。ラストはさらに気持ちを乗せて切れた。大型馬の中14週とは思えない、絶好の気配。【8】

■ウエストナウ 助手騎乗 栗東坂路併せ馬 デビュー前の新馬を追走。相手があっさり脱落して早々と抜け出す格好となったが、気持ちを切らさないよう鞍上が仕掛けると、これに応えて力強く踏み込んで加速し5馬身の先着とした。1週前にはJDC初代王者を狙うラムジェットに先着しているし、4カ月半ぶりを感じさせない好仕上がり。【7】

■オールセインツ 助手騎乗 栗東ポリ単走 1週前にCWでしっかり追い、当週にポリで流すのは勝利した前走と同じパターン。ピタッと折り合い直線でもリラックスムードで進み、ラスト1Fだけ促されるといい加速を示した。1週前は遅れ入線に終わっていたが、この動きなら問題なさそう。持てる力は出せるのでは。【6】

■ゴージョニーゴー 助手騎乗 栗東坂路単走 中間にCW併せ馬2本を消化しており、今週は坂路単走で確認程度。ラストで手応えが鈍ったが、坂路ではそこまで動かないタイプなので致し方ない面もあるか。本数消化は順調で、デキ落ちはなく体調安定。【6】

■サブマリーナ 武豊騎手騎乗 栗東CW併せ馬 稽古駆けする1勝クラスを追走し、序盤から速いラップを刻む意欲的な調整。さすがにラストは手応え一杯となったが、相手をねじ伏せ1馬身の先着とした。5F全体は自己ベストを大幅更新の64秒1(一杯)。1週前坂路でも目一杯の負荷を掛けられており、持てる力をフルに出してきそう。【7】

■ジューンテイク 藤岡佑騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 土曜追いでCW5F64秒9(馬なり)をマークしており、これが実質の最終追い。今週は終い重点の併せ馬で実戦感覚の確認を行った。1勝クラスに取り付き併走。相手の加速への対応が若干遅れたが、ジワッと盛り返し併入としている。まだ良化の余地を残していそうだが、ひとまず走れる態勢だ。【6】

■ショウナンラプンタ 鮫島駿騎手騎乗 栗東坂路単走 馬なり・終い重点で疲れを残さないことに主眼を置いた内容をこなした。走りにややブレがあり、手前の替え際でバランスを崩しかけるなど若さを覗かせるが、意図した通り上々の折り合いで脚を溜め、ラストは滑らかに回転数を上げることができていた。悪くない状態で秋初戦へ。【6】

■トラストボス 助手騎乗 美浦坂路単走 輸送を考慮して13-13程度の軽めの調整。ラストに手が動いたが、いつものことで問題はない。健康面は悪くなさそうだが、やはり芝重賞を走るにあたっては切れ不足は気になるところだ。【5】

■バッデレイト 助手騎乗 栗東坂路併せ馬 1週前にCW併せ馬である程度速い時計を出しており、今週は坂路で息の出し入れを確認する程度。準オープン馬と併走し、相手に合わせて併入としている。相手が久々を叩かれ順当に気配を上げていることを考えると、これと互角以上に動けたことは評価すべきだろう。高いレベルで好調維持。【7】

■ビザンチンドリーム 幸騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 2勝クラスを相手に終い重点の併せ馬。体幹がまだしっかりしていないのかややモタれるような面があり、最後は切れ負けしてクビほどの遅れ入線に終わっている。見栄えは悪いが、もとから坂路では動けないタイプ。夏の休養での成長こそ強調しづらいが、中間にCWで見せた動きは悪くなかった。この馬なりに順調。【6】

■ミスタージーティー 北村友騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 先行させたオープン馬チェイスザドリームに坂の入口で取り付き併走。ラストでは先に手が動いてしまい、アオられる格好となったが渋太く脚を伸ばしてアタマほどの先着を果たした。素軽さに物足りなさはあるものの、乗り込みは順調。恥ずかしくない競馬はできるのでは。【6】

■メイショウタバル 浜中騎手騎乗 栗東CW単走 重心をやや高く見せるが、それはいつものこと。走路に他の馬がいても変にエキサイトせず、鞍上としっかりと折り合って直線に入ると、まったくの馬なりのまま軽快に加速できていた。休養を挟み、気性面で大幅に成長を果たしたか。乗り込みそのものも順調で、好気配と言える。【7】

■メリオーレム 助手騎乗 栗東ポリ単走 1週前にCWで強い負荷を掛けられており、これで仕上げはほぼ完了。今週はポリトラックで微調整程度の内容をこなした。ゆったりとしたペースのなかでも気を抜かず、闘志を内に秘め直線へ。楽な手応えのまま外ラチ沿いを進み、力強い踏み込みから鋭く加速した。中10週とひと息入っているが、高いレベルで安定。【7】

■ヤマニンステラータ 助手騎乗 栗東坂路併せ馬 目標とした2歳1勝馬に取り付いて併走。気持ちの強さで食らいつき、最後は渋太く抜け出し半馬身の先着を果たしたが、手応えは完全に劣勢だった。ただし前走時の中間も遅れ入線を連発しており、稽古ではまったく動かないタイプなのでそこまでの懸念視は不要か。近2走のCW最終追いから今回坂路最終追いに切り替えたのがどうかも、依然順調と言える。【6】


<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
重賞深掘りプロジェクト TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP