競馬サロン
2024/09/13 12:50
ローズS2024 調教からの有力馬&穴馬ジャッジ!【重賞深掘りPROJECT】
「ローズS」全頭追い切り診断動画はこちら!
【ローズステークス 2024|調教診断】レガレイラを上回る豪快さ!前走から気配急上昇の【S評価】馬とは?
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毎週金曜、その週メイン重賞の気になる有力馬&穴馬を「追い切り」目線で徹底解説、および「S」「A」「B」の3段階で格付け。今週の対象は「ローズS」です!
■フレミングフープ
【中間調整】母は米の2歳GI勝ち馬、半兄に東スポ杯2着のダノンザタイガー。体質が弱く精神面も未完成だった2歳シーズンには勝ち上がれなかったが、ノドの手術を施され半年ぶりの復帰戦だった今年6月の未勝利戦で快勝。そこから中1週の1勝クラス特別は5着に終わるも、半年ぶりのレースを勝った反動が残っていただろうし、単純に重馬場も不向きだったか。そこから中7週と間隔を取って立て直された前走の御在所特別(中京芝2000m)では、スローで前が止まらない展開ながら大外を豪快に駆け上がり勝利。2着に1馬身半という着差以上の強さだった、
その後、中3週でローズSへ在厩調整で挑むことに。反動を残さないよう慎重に立ち上げられ、本格的に速い時計を出したのは1週前追いから。2勝クラスを追走し1馬身ほどの遅れ入線に終わったが、これは相手が飛ばし過ぎただけ。CW5F65秒1(一杯)と時計・負荷ともに十二分の内容で、タイトなローテでも戦える態勢にあることをアピールした。
【最終追い切り】レース当週はCW単走。1週前の猛時計で負荷は十分掛かっており、ここでは終いだけ重点の内容だった。直線の入り際で一瞬バランスを崩しかけるが、スッと体勢を整え素軽く加速する。ラストは促しへ鋭く反応し重心をグンと沈めて鋭く切れた。
【見解】厳しい暑さが残るなかの中3週で心身両面の反動が気になるシチュエーションだが、1週前、最終追いの動きを見る限り杞憂に終わりそうだ。特に最終追いではなんなく体勢を立て直せたあたり、メンタル面はかなりいい状態にありそう。前走はAコース、今回はBコースの違いはあれど同じ中京芝2000mでの快勝経験は大きなアドバンテージ。レガレイラを筆頭とする春の実績馬勢にひと泡吹かせるとすれば、この馬ではないか。
総合評価「S」
■レガレイラ
【中間調整】曾祖母にウインドインハーヘアを持つ良血馬だ。牝馬ながらに挑戦した2歳GI・ホープフルSでは出遅れる不利がありながら圧巻の末脚で差し切って勝利を収め、その能力は間違いなく世代トップクラスと言っていい。今春は果敢に牡馬クラシック路線を歩み1番人気の皐月賞6着、2番人気の日本ダービーは5着と結果を残せなかったが、いずれも前が止まらない展開のなか苦しい位置取りから押し上げたもの。皐月賞、ダービーともにメンバー最速の末脚を繰り出せており、なんら恥じる必要のない戦いぶりだったと言える。
秋の大レースへ弾みをつけるべく、夏休み明けは引き続きC.ルメール騎手とのコンビでローズSから復帰することに。8月15日に帰厩し、じっくりとケアの期間を取って22日から時計を出し始めている。9月4日の1週前追いはウッドで併せ馬。稽古駆けするオープン馬ヒップホップソウルを長めから追いかけるハードな内容でラストに若干だけズブさを見せたものの、ジワッと取り付き余力を残して併入とした。5F64秒4(強め)は自己ベスト更新の数字。
【最終追い切り】レース当週はウッドで“木村厩舎流”の3頭併せ。抜群の折り合いで進んで行き、直線ではヒップホップソウルらオープン馬2頭の間に陣取る。3歳牝馬というのをまったく感じさせない貫禄たっぷりの走りを披露。最後は自然と切れで優り、2頭それぞれにクビほどの先着とした。
【見解】鋭さという点ではまだ良くなる余地こそ感じさせるが、1週前の猛時計、最終追いで見せた貫禄と秋初戦のGIIを走るにあたっては申し分のない状態まで仕上がっている印象。気負いがなく、成長した体を持て余すような面がないのがいい。メンバー内で唯一のGI馬として、きっちりその能力を発揮できそうな態勢は整っている。
総合評価「A」
■カニキュル
【中間調整】昨年11月に東京芝2000mの未勝利戦を快勝。その後骨折があり長期離脱を余儀なくされたが、復帰戦のフラワーCで6着、そしてフローラSでは3着に入ってみせた。その後、惜しくもオークス切符獲得ならなかった憂さを晴らすように6月の1勝クラス・三浦特別を快勝。以降、夏は休養に充て、得意の左回りで行われるローズSでラスト1冠への権利獲得を目指すことに。
8月22日に帰厩し、25日に坂路単走で初時計。2週前のウッド追いは序盤から飛ばす意欲的な内容だったが、最後はやや勢い鈍ったものの馬なりを保って走れていた。1週前追いは菊沢師が騎乗し、準オープン馬2頭を追走。ここでは2週前にしっかり動かした効果か、いくぶんシャープさを増し最先着としている。
【最終追い切り】レース当週は中京への輸送を考慮しウッド単走調整。緩めに入りたいところだったが、気負いがあるのか掛かり気味に進んで行き、発汗も目立つ。直線に向いてもギアチェンジに一瞬手間取ったが、ラストは体を使って悪くない伸びを示した。
【見解】スタミナ維持に長けたタイプで、攻めではラストまで馬なりを保って悠然と伸びることができている。とはいえテンション面に課題を抱える馬らしく、最終追いではイレ込み気味だったのが気になるところ。フローラS、三浦特別と好走した近2走では最終追いを併せ馬で行えていたが、今回は単走で行わざるを得なかったあたりも精神面の危うさゆえか。同様に休み明けで“ガス”が抜けていなかったフラワーCも最終追いは単走。そのフラワーCは結局レース前のイレ込みがキツく、発汗が目立つ状況で本番を迎え、0秒3差だったとはいえ勝ち負けには加われなかった経緯がある。今回はそのフラワーCを思い起こさせる雰囲気にあり、くわえて自身初の関東以外でのレース。能力や舞台適性の高さは認めつつも、全幅の信頼まではどうか。
総合評価「B」
<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝>
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
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