UMAJIN.net

競馬サロン

調教ライター 西村武輝

2024/09/05 15:55

セントウルステークスS2024 【調教】全18頭調教診断レポート【重賞深掘りPROJECT】

54
【競馬サロン】読者の皆さん、こんにちは。

調教ライター・西村武輝です。

さあいよいよ今週から秋競馬が開幕!

とはいえ、まだ夏との“はざかい”で今週の3重賞のうち2つがサマーシリーズの最終戦として行われますね。

日曜中京ではサマースプリントシリーズの最終戦にしてスプリンターズSの最重要前哨戦「セントウルS」が開催。

先週の新潟記念同様ですが、調教面では夏稼働組の状態推移、そしてここから復古する組の仕上がり具合をを見極めたいところです。

まずはシンプルに調整過程と動きの部分での気配評価、採点を行った以下のレポートをご確認ください。週末にはこの「調教診断」を軸として調教ライター・西村武輝の「印・見解・買い目」を公開する重賞の最終結論コラムもお届けいたします。こちらもどうぞご期待ください。

それでは以下「セントウルS」全頭追い切り診断となります。

●9月8日 セントウルS(GII、中京、芝1200m)
 
■アサカラキング 美浦坂路併せ馬 目標としたオープン馬ロードエクレールに取り付き坂の序盤から併走。加速してモタれるなどまだ体を持て余している感はあるものの、前向きさは上々。ひとまず走れる態勢にはあるようだ。【6】

■アネゴハダ 助手騎乗 栗東CW単走 中2週となるため反応を確認する程度。終始素軽く走れており、促されたラストでしっかり加速できていた。いかにも急仕上げだった前走時よりいい状態で走れそう。【6】

■カリボール 助手騎乗 栗東坂路単走 日曜追いで終いに負荷を掛けており、今週は流す程度。序盤はまずまずの折り合いを示して進んだが、ラストは一本調子で伸びあぐねた。変わり身は強調しづらい。【5】

■キミワクイーン 助手騎乗 栗東CW単走 札幌から栗東に入り調整されている。馬体維持が念頭にあり確認程度の内容。首をリズミカルに使えて加速できており、疲れはそこまでではなさそうだ。この馬なりに順調。【6】

■グレイトゲイナー 助手騎乗 栗東坂路単走 中2週を考慮して軽めの調整。行きたがるタイプだが、しっかり制御されておりラストは加速ラップで締めくくれていたのはいい。休み明けを2回使われ、この馬なりに前進。【6】

■サウザンサニー 菊沢騎手騎乗 美浦ウッド単走 序盤から速いラップを刻む意欲的な調整。終始楽な手応えを保ち、モチベーションの高さを示すように馬自ら気持ちを乗せて加速していく。ラストも機敏に手前を替え、鋭く伸びた。好仕上がり。【7】

■ジョウショーホープ 西村淳騎手騎乗 栗東CW単走 スプリント重賞への対応を意識してか序盤からスピードに乗せていく調整。終始軽快さを保ち、単走とは思えない気迫を感じさせ進んでいく。ラストでは四肢を柔軟に使って鋭く切れていた。速い流れでも脚を溜めることができており、気持ちの乗りは絶好レベル。文句なしの好気配だ。【8】

■ストーンリッジ 松山騎手騎乗 栗東坂路単走 鞍上の判断で坂の手前から促して加速。ラストはさすがに勢いは鈍ったものの、馬なりのまま1F12秒7でまとめた。4F全体は50秒3で自己ベスト更新の数字。馬なりオンリーなのがどうかだが、1年ぶりを感じさせない素軽さはあった。恥ずかしくない競馬はできそう。【6】

■ダノンスコーピオン 福永師騎乗 栗東坂路単走 1週前にCWで猛時計を出しているが、今週も序盤から意識的に速いラップを刻むハードトレ。手前の替え際でヨレるなど若さは覗かせるが、終始活気十分の雰囲気で力強く進む。ラスト2Fは11秒7-12秒4と失速ラップとはなったが、最後まで余力十分。4F全体は目一杯追って出した自己ベストに0秒1差まで迫る51秒1だった。いかにも体調良好で、持てる力をフルに出せそう。【7】

■テイエムスパーダ 助手騎乗 栗東坂路単走 序盤にやや力み、ラストは若干スブさがあったが前走時もこんな感じ。加速そのものは力強く、夏場にこれだけ負荷を掛けて問題ないあたり体調は高いレベルで安定と見ていいだろう。【7】

■テンハッピーローズ 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に津村騎手が騎乗しCWで強く追ったのが実質の最終追い。今週は坂路で気分を損ねないよう流した程度だった。道中口向きの悪さは見せるたものの、軌道修正に鞍上が手を焼いていた前走ヴィクトリアマイル時に比べればかなりマシ。馬なりのまま、わずかながらでも加速ラップで締めくくれており、いい状態で秋初戦を走れそうだ。【7】

■トウシンマカオ 菅原明騎手騎乗 美浦ウッド併せ馬 1週前にある程度負荷を掛けており、今週は馬なり調整。古馬2勝クラスを追走し、コーナーワークで取り付いていく。相手が案外伸びなかったこともあり、直線半ばであっさり抜き去ると余力十分のまま抜け出し3馬身の先着を果たした。ほぼ万全。【7】

■トゥラヴェスーラ 助手騎乗 栗東坂路単走 1週前に強い負荷を掛けており、今週は終いだけ重点の内容。まだ重苦しさがあるようで序盤は外へ張り気味だったが、ラストはベテランらしくしっかり加速した。久々だった前走時から着実に良化。【6】

■ピューロマジック 安田翔騎手騎乗 栗東CW単走 序盤はゆったり入り、時計となるのは4Fからというここ2戦のルーティンを踏襲。終始素軽さを保ち、リラックスした雰囲気で直線に向かうと柔軟な四肢の捌きからいい加速を見せた。先週の坂路併せ馬も軽快に動いており、CBC賞を回避した影響は軽微だろう。好調キープ。【7】

■ママコチャ 鮫島駿騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 準オープン馬を追走。坂に入っても相手の後ろでピタッと我慢させると、最後の最後でスパッと加速し2馬身抜け出しての先着とした。鞍上の手が大きく動いていたようにまだキンキンの状態ではなさそうだが、前哨戦としては申し分のない仕上がり。【7】

■ミッキーハーモニー 助手騎乗 美浦ウッド単走 中3週を考慮してか終い重点の軽い内容。緩いペースでも力むことなく、しっかり脚を溜めて直線へ。促されたラストでは力強く踏み込んで加速できていた。デキ落ちはなく安定。【6】

■モズメイメイ 国分恭騎手騎乗 栗東坂路単走 前進気勢の強い馬らしく序盤から前向きさにあふれた雰囲気で登坂。一本調子ではあるが、軽快に回転数を上げて駆け抜けている。夏に稼働した疲れは感じさせず、特に精神面はかなりいい状況にありそう。好調維持だ。【7】

■ヨシノイースター 助手騎乗 栗東坂路単走 外ラチ沿いにブレの少ないシャープなフォームで登坂。ラストに促されると重心を沈め、機敏にギアチェンジできていた。先を見据えているからか、文句なしの仕上がりに思えた前走時ほどの迫力は感じさせないにしても、ほぼ万全の状態だ。【7】

<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。

この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)

エール0

この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます

お気に入り登録
重賞深掘りプロジェクト TOP

人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!

月額コースはコチラ

ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!

全コラムが見放題
月額コースはコチラ

月額コース購入に進む

この記事のみをご覧になりたい方はコチラ

単品購入(500pt)に進む

本記事は単品購入限定となります

PAGE TOP