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競馬サロン

調教ライター 西村武輝

2024/08/03 18:30

レパードステークス2024 最終結論【調教】“ミッキー”2頭のデキと実力を信頼 本命は……【重賞深掘りPROJECT】

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「レパードステークス」全頭追い切り診断動画はこちら!

【レパードステークス 2024|調教診断】脚元不安払拭!軽快に動いたあの馬を【S】評価!古馬圧倒の穴馬も必見!

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今週も新潟開催は暑熱対策として、競走時間帯を拡大して実施。メインレースは土曜、日曜ともに「第7R」として行われますね。

日曜の重賞「レパードS」も第7R。先週も申し上げましたが、マークシートを塗りつぶし馬券購入をされている方は改めてお気を付けください。

その「レパードS」は開催時期や開催場は例年通りながら、今年から1着馬に「ジャパンダートクラシック」の優先出走権が与えられるトライアルレースとして行われることとなり、これまで以上に重要度が増したと言っていいのではないでしょうか。

「レパードS」、過去3年の馬券対象となった馬の調教傾向を探ると坂路最終追いが5例(単走3/併せ馬2)、ウッドが3例(単走2/併せ馬1)、ポリ併せ馬が1例。

調教場所・内容で目立った有意な差はありませんが、坂路組では昨年1着ライオットガールが坂路ラスト2Fラップ12秒4-12秒4、同3着ルクスフロンティアが12秒7-12秒1、2022年1着カフジオクタゴンが12秒6-12秒4、同3着ハピが12秒3-11秒9など等速もしくは加速ラップを踏んでいました。

全体時計はそこまで速くなくとも、新潟の長い直線に対応すべく終いにしっかりギアを上げる鍛錬をこなしていた馬が優勢ということでしょうか。

以上を踏まえ、まずは「レパードS」追い切り診断で【8点】【7点】と上位評価された馬を見ていきましょう。」

■サトノフェニックス【7】
助手騎乗 栗東坂路併せ馬 2歳未勝利へ序盤から取り付き相手に合わせて併走。左に張り気味ではあったが、スピードの乗りは良く許容範囲だろう。ラストは仕掛けに対して力強く反応し、長くいい脚を使った。1週前は坂路自己ベストを大幅に更新しているし、海外帰りの4カ月ぶりとは思えない上々の仕上がり。

■サンライズソレイユ【7】
助手騎乗 栗東坂路単走 日曜追いで速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は息を整える程度の軽い調整に徹した。緩いペースでも力まず、大きな完歩でジワジワと加速。ラストの軽い促しに対しては滑らかに加速できており、精神的にかなりいい状況にありそう。久々を感じさせない好気配。

■ジーサイクロン【7】
助手騎乗 栗東坂路併せ馬 土曜のCW3頭併せで強い負荷を掛けており、輸送を控えた今週は14-14ペースで脚捌きを確認する程度。デビュー前の新馬に取り付き、終始バランスのいい走りを保って相手に合わせる形で併入とした。中間は質の高い併せ馬を再三こなせており、高いレベルで安定だろう。

■ソニックスター【7】
助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 “木村厩舎流”の左右2頭の間に割って入る3頭併せ。若干掛かり気味ではあったが、しっかり脚を溜めた状態で直線に向かい、重心をグンと沈めて加速。楽な手応えのまま1頭に併入、1頭に先着を果たした。このひと追いで万全の状態まで持ってこれたか。

■ノットイナフ【7】
助手騎乗 栗東坂路併せ馬 1週前に強い負荷を掛けられており、輸送を控える今週はリズム重視の内容。緩いペースの入りでも高いモチベーションを感じさせるように、低重心で勢いよく坂に向かっていく。3歳未勝利との併走ではブレの少ないフォームでアオり気味に進み、ラストは馬自ら気持ちを高めてクビほど抜け出し先着を果たした。中9週とひと息入れたことで、心身ともに充実してきたようだ。好気配。

■ミッキークレスト【8】
坂井騎手騎乗 栗東坂路単走 馬場の真ん中をブレの少ないシャープな走りで駆け上がり、手前を替えてからは一気に回転数を上げ鋭く切れた。いかにも鞍上との呼吸がぴったり合っている印象。1週前の動きも申し分ないし、絶好の仕上がりと見ていい。

■ミッキーファイト【7】
助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 NST賞(8/18)出走へ向け調整されているオープン馬ベジャールを追走。並び際に一瞬だけ怯むような雰囲気もあったが、しっかり気持ちを入れ直し、直線では互角以上の手応えで併走。そのまま併入とした。超大型馬の中13週だが、持てる力はしっかり出せそう。

■ロジアデレード【7】
内田騎手騎乗 美浦坂路併せ馬 準オープン馬に取り付き、手応え圧倒で併入した。相手が転厩直後とあって調整面で手探りだったにしても、どちらが年長馬かわからないほどに落ち着きある走りができていたのは好感。夏場の中2週でも先、今週と時計を出せており健康面はすこぶる良さそうだ。休み明けの前走を快勝した反動は感じられず、引き続き好調。

▼「レパードS」全頭追い切り評価はコチラ
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/18884/0/112

最高点【8】点はミッキークレストとしました。1週前のCW追いは手応えで見劣ったものの、稽古駆けする馬を相手に回したもので問題はなし。時計そのものは3F36秒9-1F11秒1(一杯)とかなり優秀でした。最終追いは軽い負荷でもスルスルと機敏に反応し、本番が待ち切れないといった雰囲気で駆け抜けています。

最終追いは坂路でラスト2Fラップ12秒9-12秒4(馬なり)と加速で締めくくれており好走パターンに合致ですね。

前走が1勝クラス勝ちで、今回は初の重賞挑戦。相手関係的にどうかですが、ここ3年で馬券対象となった馬12頭のうち「前走が条件戦」だった馬は11頭という近年の傾向から考えても通用していいのでは。

先週はアイビスSDの1番人気馬チェイスザドリームに騎乗しながら9着に終わっていた坂井騎手。このミッキークレストで憂さを晴らす走りを見せるのでは。本命とします。

1着、2着馬がそのまま交流GI・東京ダービーでワンツー。間違いなくメンバーレベルが高かったユニコーンSで3着に入れていたミッキーファイトが実績では最上位か。

攻めも最終追いで古馬オープンと互角以上に動き、1週前では内を回ったとはいえウッドラスト1F11秒0を馬なりでマークするなどデキに関しても言うことはありません。

ただし組み立ての難しい最内枠に入ったのはネック。その分だけ評価を落としての対抗とします。

前走も2枠4番スタートから内に包まれて窮屈なレースを強いられ、1番人気に応えられませんでしたしね……

ロジアデレードは前走が溜めて逃げ、後続をいったん引き付けてから改めて直線で突き放すという味な競馬。地力強化ぶりを大いに物語る内容でした。夏場の中2週ながら1週前、最終追いと中間2本の時計を出せているあたり、健康面はすこぶる良好でしょう。逃げずとも好位でスムーズに運べる自在性は大きな武器。▲評価とします。

前走、青竜Sを制したソニックスターも力上位の存在。攻めは順調にこなせており、7月28日の日曜追いでは圧巻の栗東坂路ラスト1F11秒4(一杯)をマークしています。2戦2勝の川田騎手への手替わりも好感。

ただし最終追いでは掛かり気味になるなど精神面でまだ粗削りな感も。4走ぶりとなる1800m戦への対応もやや気になるところで、☆評価まで。

決め手強烈ジーサイクロンも順調で☆とします。前が速くなりそうなメンバー構成なだけに出番は十分。

採点【6】ですが、差し巧者の台頭を考えアラレタバシルは押さえておきたい。付きっ切りで稽古をつけている野中騎手の努力が実を結ぶか。

穴でノットイナフ。近3走は凡走続きでオープンクラスでは厳しい印象もありますが、平凡な攻め時計や減っていた体重などから考えてその3戦は本調子になかった可能性も。中9週とひと息入れて立て直し、動き上々のここなら変わってきていい。

【7】点評価馬のうちサトノフェニックスは動きそのものは上々も、1週前、最終追いと坂路のラストが失速ラップに終わっていたのがどうか。やはり海外帰りでの調整の難しさはあるようで、無印とします。

以下、最終結論です。どうぞご参考に!

<調教ライター・西村武輝「レパードS」最終結論>

◎9 ミッキークレスト
○1 ミッキーファイト
▲13 ロジアデレード
☆8 ソニックスター
☆4 ジーサイクロン
△15 アラレタバシル
△12 サンライズソレイユ
△3 ノットイナフ

【単勝】9(1点)
【馬連】9=1,13,8,4,15,12,3(7点)
【3連複/フォーメ】9,1=9,1,13,8,4=9,1,13,8,4,15,12,3(30点)
【3連単/フォーメ】9,1→9,1,13,8,4→9,1,13,8,4,15,12,3(48点)


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<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝>
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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=重賞深掘りPROJECT関連動画=

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