※2024年8月1日時点の見解であり、実際の結論（印・買い目）は週末の予想コラムにてご確認ください。

・アラレタバシル
この馬で注目したいのは2走前の伏竜S。勝ったテーオーパスワードはケンタッキーダービー5着馬で、3着以下に目を転じると本レースに出走する3頭の名前が。ハイレベルレースにあって勝ち馬とタイム差なしの2着は高く評価できる。メンバー中唯一、夏の新潟ダート1800m勝利実績がある馬。穴候補として一考すべきだ。

・サトノフェニックス
新馬戦にヤマボウシ賞、兵庫ジュニアGPと好走時の時計は平凡。強調材料は乏しい。

・サンライズソレイユ
1900→2100mと距離を延ばすことで成績上昇。将来は2100mの主になりそうな1頭だが、1800mの重賞レベルでは距離不足の感が否めない。連闘ローテから間隔をあけて臨む一戦でもあり、大きく狙うなら次走距離延長時か。

・ジーサイクロン
3月から怒涛の3連勝で重賞挑戦。その勢いには目を見張るものがあるが、3-4コーナーの勝負どころで鞍上の手が激しく動いているようにズブさを覗かせているのも事実だ。終いの脚は確実も、馬の癖を知り尽くした川田将雅からスイッチする点はマイナス材料。中心に据えるには躊躇してしまう。

・ソニックスター
カトレア賞からマイルを3戦連続で使われている馬。前走は1000m通過58秒5のハイペースだったが、先行策から抜け出したようにマイル向きのスピードを兼ね備えた1頭だ。個人的に重なるのはレモンポップやカフェファラオ、モーニンといった歴代マル外のフェブラリーS勝ち馬。大きく狙う舞台が冬の東京ダート1600mと仮定したとき、正反対に近いこの条件では何かに差される可能性を考えるべきだろう。

・ノットイナフ
オープンクラスの壁に跳ね返されている現状。ダート1800mで挙げた2勝の走破時計は平凡で、上積み材料は乏しい。

・ハビレ
大井競馬を3連戦して久々の中央場所へ。その3戦はいずれも勝ち馬と1秒以上離されており、まだオープンクラス通用に向けて力をつけている段階と判断したい。

・バロンドール
芝スタートかつワンターンの東京マイル、海外競馬のUAEダービーを使われた近2走は参考外。ダート1800mは【2-0-2-0】馬券内率100％と大崩れがなく、500キロを超える馬格が示すとおりのパワー型。週末の新潟がパサパサに乾いたダートなら一発の可能性を秘めた1頭だ。

・ハーバーライト
前走、2走前と先着を許した馬が多数出走する今回。ここは相手関係で分が悪いと言わざるを得ない。

・ピュアキアン
控える競馬では持ち味が発揮されないタイプで、逃げ戦法がマスト。ここも先手を主張すると思われるが、古馬相手のプロキオンSでもハナを切ったブルーサンの存在が厄介と言える。上位進出は至難の業か。

・ブルーサン
古馬相手に果敢な挑戦を見せた前走プロキオンS。ヤマニンウルスに早め先頭を奪われる展開はさすがに厳しかったのか、ズルズルと後退してしまった。夏競馬での使い詰めローテは楽ではないだろうし、一変を望むのは酷に映る。

・ミッキークレスト
2走前の3着から条件戦替わりで勝ち切った前走。良馬場ダート1800mで1分52秒9の走破時計はまずまずも、大楽勝と言えるほどでもなかった前走で負かした馬の次走成績【0-0-1-6】は気がかりだ。状態面だけならトップクラスも、本命級の評価に据えられるかどうかは疑問。

・ミッキーファイト
ユニコーンSはもったいない競馬だった。道中は四方左右を囲まれる厳しい位置取りかつ、勝負どころではラムジェット、サトノエピックに外から圧力をかけられる始末。そんななか、完全に突き放されたサトノエピックとの差をじわじわ詰めたのは高い能力の証だ。過去10年のレパードSにおける戸崎圭太騎乗馬の成績は【2-2-1-2】馬券内率71％。砂を被らない競馬での強さは2走前が示すとおりで、巻き返しを警戒したい。

・メイショウフウドウ
過去10年のレパードSにおいて、前走1勝クラスのダート1700mから臨んだ馬の成績は【0-0-0-8】。減量騎手起用の前走は斤量面の恩恵もあったレースだった。当舞台の実績こそあれ、戦ってきた相手のレベルを考えると重賞即通用は難しい注文と言えそうだ。

・ロジアデレード
先に挙げたメイショウフウドウのデータはこの馬にも当てはまってしまう。現状は脚抜きの良いダートが合う印象で、乾いたダートが予想される週末新潟の馬場コンディションも気がかりだ。

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