次週、中京記念週（7月15日-21日）は重賞プロジェクトチーム夏季休業のため、YouTube動画、コラムの掲載をお休みさせていただきます。
アイビスSD/クイーンS週（7月22日-）以降の動画/コラムにつきましてはお盆期間も含め通常通りの掲載を予定しております。
休載期間中は大変ご不便をおかけいたしますが、今後とも重賞深掘りプロジェクトをお楽しみいただければ幸いです。

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《馬体アナリスト 伊藤の最新動画》
【函館記念 2024｜馬体診断】函館向きの持続力なら○○を見よ！　想定10番人気を穴指名！　函館2歳ステークスのイチオシ馬体馬も公開！


《函館記念の馬柱》


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競馬サロン読者の皆さん、こんばんは。
「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバー・馬体アナリストの伊藤です。

早いもので今年の函館競馬は日曜の開催をもって閉幕。6週間はあっと言う間ですね。注目の函館騎手リーディング争いは土曜終了時点で横山武史騎手が一歩リード。佐々木大輔騎手、鮫島克駿騎手、武豊騎手、北村友一騎手らがどこまで迫れるかに注目です。

それでは日曜重賞・函館記念の予想を進めていきます。

ここまでの予想コラムで述べた内容と重なり恐縮ですが、私の重賞の予想方法は

（1）過去好走馬の馬体分析
（2）馬体以外で重視すべきファクターの選定
（3）出走有力馬の馬体分析
（4）総合的に判断した印と想定人気を考慮した買い目並びに点数の決定

以上です。

まず、過去好走馬の馬体分析ですが、函館記念は過去好走馬のシルエットがバラバラですね。

函館の閉幕週に行われることもあり、パワー寄りの馬が好走しやすそうなイメージですが、昨年は馬体をシャープに見せるローシャムパーク、ルビーカサブランカ、ブローザホーンのワンツスリー。

とは言え、シャープな馬が毎年走るとも言い切れず、馬体の厚みよりは他のパーツに注目すべき重賞です。

馬体分析を行った結果、今回注目したいのは「飛節」の形です。



飛節＝足根（そっこん）関節は人間で例えると「足首」や「かかと」に該当する部分です。

ただし、飛節だけを見ればいいわけではなく、各馬の脚質とレースのラップ構成をあわせて考えていく必要がありますね。

飛節のメカニズムについては省略しますが、飛節の角度によって名称が分かれています。

■直飛（飛節が真っ直ぐに近い）
→長くいい脚を使う　ディープインパクト産駒に多い

■曲飛（飛節が「く」の逆に近い形に深く折れている）
→一瞬の瞬発力に優れる　ハーツクライ産駒に多い

2021年1着のトーセンスーリヤ、2022年2着のマイネルウィルトスなどは「直飛」でビュンとは切れませんが、前傾ラップのレースで最後まで長く脚を使えていました。

前半の3F、5Fとも前傾ラップになりやすい函館記念は「直飛」で前々での競馬や機動力を売りにする馬が狙いと考えます。

なお、飛節に関して「直飛のディープインパクト産駒は何であんなに切れたの？」と疑問をもたれる読者さんがいらっしゃると思いますが、それこそがディープインパクト産駒の凄さで、産駒の身体のバネ＝瞬発力＝上がり性能が他の種牡馬の産駒と比べて抜けていたと考えています。

ディープインパクトの孫になると「直飛」で切れない産駒が多くなってしまいますね。


続いて馬体以外で重視すべきファクターの選定ですが有力各馬の「鞍上」はチェックしておくべきでしょう。

函館の騎手リーディング争いは熾烈で、ここでの1勝がモノを言う可能性は考えられます。有力馬の内、リーディング争い中の鞍上が跨っているのが、エンパイアウエスト、デビットバローズ、チャックネイト。乗れている鞍上は加点要素です。


さらに出走有力馬の馬体分析です。

有力馬7頭の馬体は表にまとめましたのでご確認ください。



チェックポイントは「馬体のデキ」「飛節の形」の2点。

馬体のデキから強調できるのはトップナイフです。菊花賞以来8カ月半ぶりのレースですが、あばら骨が浮いた隙のない仕上がりですね。

飛節の形からピックアップできるのが直飛のエンパイアウエスト、チャックネイト、ホウオウビスケッツです。

エンパイアウエストとホウオウビスケッツは直飛の馬らしい成績と言えるかもしれません。速い上がりをバンバン使えるわけではありませんが、好位を確保する先行力があり、最後までバテることなくジワジワと脚を伸ばせていますね。

チャックネイトもスパッと切れるタイプではありませんが、前半3F、5Fとも前傾ラップとなったAJCCでは3番手から渋太く脚を伸ばし勝利しています。

なお「馬体のデキ」「飛節の形」ともクリアしている馬は見当たらず、今回は「飛節の形」をより重く考えたいです。

エンパイアウエスト、チャックネイト、ホウオウビスケッツが本命候補となりますが、実績を思えば人気がないのがGII勝ち馬のチャックネイト。

58.5キロのトップハンデと距離短縮が嫌われていますが、AJCCでGII・GIIIの番人的な存在であるボッケリーニに先着できていれば、ここでは能力上位と考えられます。また、鞍上は大逆転で函館リーディングを狙う佐々木大輔騎手。函館2歳SでJRA重賞初Vを決めた美浦の若武者が跨るのも魅力でしょう。

エンパイアウエストは想定していた10番人気と比べるとだいぶ売れてしまいましたが、それでも妙味はありそうです。

他にも函館の馬場状態、枠順、調教なども考慮した最終結論は次の通りです。

《函館記念の最終結論》
◎15チャックネイト
○3エンパイアウエスト
▲12ホウオウビスケッツ
☆10トップナイフ
△1サヴォーナ
△6リカンカブール
△13デビットバローズ
△16マイネルクリソーラ

本命はチャックネイト。天皇賞・春大敗後ですが、前走よりふっくら見せていてデキは良好です。胴、四肢とも長い中長距離向きのシルエットをしていますね。小回りの2000mは少し忙しそうですが、前半3F、5Fとも前傾の持久力勝負になりやすい函館記念は「直飛」の本馬にとって向くと考えます。できれば1角までに好位を確保したいですね。

対抗評価はエンパイアウエスト。馬体は背中に比べて胴まわりが長い長駆短背で馬体構造上しなります。好位を確保しつつ「直飛」の馬らしく最後まで長くいい脚を使えるのが長所で、2枠3番から3、4番手を確保できれば最後までいい粘りを見せそうです。

単穴評価はホウオウビスケッツ。馬体は巴賞時のデキをキープ。3歳時と比べると前駆が強化されより逞しい馬体になりました。おそらくアウスヴァールの逃げが有力で本馬は2番手でしょう。早めに逃げ馬を交わして4角先頭が理想です。

☆評価は自在な競馬ができるトップナイフ。飛節は直飛ではありませんが、本馬はデキの良さから推せますね。札幌記念でも面白そうですが、函館記念から勝負になると考えます。

なお、混戦の中1番人気に推されているサヴォーナはデキに少し疑問符がつき△までとします。

馬券はオッズが大きく割れていることから、単勝は◎チャックネイト○エンパイアウエストの2点買いで攻めます。3連複も2頭が軸のフォーメーションで手広く勝負。チャックネイトが軸の馬連も買います。

《函館記念の買い目》
◎15チャックネイト
○3エンパイアウエスト
▲12ホウオウビスケッツ
☆10トップナイフ
△1サヴォーナ
△6リカンカブール
△13デビットバローズ
△16マイネルクリソーラ

【単勝】15,3（2点）
【馬連】15＝3,12,10,1,6,13,16（7点）
【3連複/フォーメ】15,3＝15,3,12,10＝15,3,12,10,1,6,13,16（24点）

《馬体アナリスト 伊藤のプロフィール》
競馬業界歴は20年。競馬専門紙を経て「重賞深掘りプロジェクト」重賞深掘り隊の第一期メンバーに選抜された馬体アナリスト 伊藤です。馬の馬体に惚れ込み馬体重視の予想を展開。現在は南関東の重賞開催日を中心にプレスとして出入りしています。

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