競馬サロン

田原基成
70
2024/07/06 18:55
【七夕賞】本命◎は「馬券内率80%超」のコンビで軸不動 相手は人気馬を消して“1500倍”視野に

「七夕賞=秋華賞」
私はこのレースを、秋の京都で施行される秋華賞に重ね合わせている。脚質や好走馬の特徴があまりにも似通っているからだ。
類似性の高いレースを探り当てることは予想において重要。たとえば関西馬がはじめて福島芝2000mを使われるとき、京都芝2000m実績を重ね合わせることで克服可能かどうかの判断ができる。過去の七夕賞で言えばブラヴァス、ロードヴァンドール、メドウラーク、マデイラなど人気薄激走馬が該当……決してバカにできない情報だ。
七夕賞=秋華賞説をもう少し掘り下げよう。
秋華賞はオークス馬の勝利が目立つレース。すなわちスタミナ寄りの適性が求められる条件というわけだ。人気薄に目を転じると、マジックキャッスルやソフトフルート、ミッキーチャームなど長めの距離で掲示板内orタフな洋芝好走馬と好相性を誇っている。
さまざまな選択肢が揃ったところで、有力馬の分析に移ろう。
現在1番人気に支持されているのはキングズパレス。
久々の重賞挑戦となった前走新潟大賞典。勝ち馬に逃げ切られたものの、タイム差なしの2着は立派な内容だ。【2-4-0-0】と大崩れのない芝2000mなら上位評価可能と言えるが、陣営は右回りだとササってしまう課題に言及。元来が勝ち切れないキャラでもあり、能力は認めつつ再度の差し損ねパターンは頭に入れておきたい。
舞台巧者のリフレーミングは?
3勝クラスを勝ち上がるまでに時間を要したものの、勝ち上がり後はトントン拍子にリステッド競走を勝利。良くも悪くも相手なりのタイプなのだろう。その末脚は大きな武器と言えるが、過去10年の七夕賞において、前走新潟大賞典で4角10番手以下だった馬は【0-0-0-4】。該当馬はすべて5番人気内馬だったにもかかわらず馬券内ゼロは気がかりだ。ここでは危険な印象が拭えない。
人気馬に浮かび上がる不安要素。これらの要素で総合的に判断したとき、本命はもっとも欠点の少ない馬・レッドラディエンスで大丈夫だろう。
デビュー戦を除いて馬券外がない安定株。どんな条件でも大崩れなく走るので見落としがちだが、新馬戦を含めた中2カ月以上の休み明け成績【1-4-1-1】に対し、新馬戦後を含めた叩き2戦目の成績【3-1-0-0】が示すとおりの叩き良化型だ。
ドゥレッツァ。
バトルボーン。
シュヴァリエローズ。
今回が重賞初挑戦だが、これまで戦ってきた相手は強力。夏競馬で勝ち上がったように暑さへの適性も問題なく、前述の「七夕賞=秋華賞」説で浮上した京都芝2000m巧者かつ、マジックキャッスルやソフトフルート、ミッキーチャームらと同じディープインパクト産駒である点も追い風となる。
そして、戸崎圭太。
2024年の戸崎圭太騎手×友道厩舎の成績は【5-5-1-2】。馬券内率は80%超え、ジャスティンミラノをはじめ今年は鉄板級と呼べる相性の良さを示している。良くも悪くも教科書通りの騎乗スタイルゆえいろんな意見が出る騎手だが、計3勝を挙げる七夕賞は自身の庭。3勝すべてが4角4番手以内と強気の競馬、四の五の言わずその戦法でいい。
遅れてきた5歳世代の素質馬に戴冠を。レッドラディエンスの本命に迷いはない。
相手本線にはボーンディスウェイを。
過去10年の七夕賞において、前走福島芝2000mを4角5番手以内から連対した馬は【0-1-2-0】。同コースの先行連対歴がリンクするとのデータだ。立ち回りの上手さが身上のタイプゆえ内枠を引き当てたのはプラス材料。要警戒の1頭だ。
キングズパレスを3番手に据え、そのあとにはノッキングポイント。
近走不振を極める4歳馬。やはり世代レベルが……と言いたくなるところだが、昨年は夏競馬の新潟記念勝利と、夏馬の可能性を覗かせている点は見逃せない。気温30度超えが当たり前の夏競馬は夏好走馬のリピーターが生まれやすいシチュエーション。見限るには早計だ。
【福島11R 七夕賞予想の印】
◎4 レッドラディエンス
〇3 ボーンディスウェイ
▲11 キングズパレス
☆7 ノッキングポイント
△2 レッドランメルト
△6 アラタ
△9 バビット
△14 フェーングロッテン
【単勝】4(1点)
【馬連】4=3,11,7(3点)
【3連複/軸1頭】4=3,11,7,2,6,9,14(21点)
【3連単/フォーメ】4→3,11,7→3,11,7,2,6,9,14(18点)
田原基成のプロフィールはこちら
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私はこのレースを、秋の京都で施行される秋華賞に重ね合わせている。脚質や好走馬の特徴があまりにも似通っているからだ。
類似性の高いレースを探り当てることは予想において重要。たとえば関西馬がはじめて福島芝2000mを使われるとき、京都芝2000m実績を重ね合わせることで克服可能かどうかの判断ができる。過去の七夕賞で言えばブラヴァス、ロードヴァンドール、メドウラーク、マデイラなど人気薄激走馬が該当……決してバカにできない情報だ。
七夕賞=秋華賞説をもう少し掘り下げよう。
秋華賞はオークス馬の勝利が目立つレース。すなわちスタミナ寄りの適性が求められる条件というわけだ。人気薄に目を転じると、マジックキャッスルやソフトフルート、ミッキーチャームなど長めの距離で掲示板内orタフな洋芝好走馬と好相性を誇っている。
さまざまな選択肢が揃ったところで、有力馬の分析に移ろう。
現在1番人気に支持されているのはキングズパレス。
久々の重賞挑戦となった前走新潟大賞典。勝ち馬に逃げ切られたものの、タイム差なしの2着は立派な内容だ。【2-4-0-0】と大崩れのない芝2000mなら上位評価可能と言えるが、陣営は右回りだとササってしまう課題に言及。元来が勝ち切れないキャラでもあり、能力は認めつつ再度の差し損ねパターンは頭に入れておきたい。
舞台巧者のリフレーミングは?
3勝クラスを勝ち上がるまでに時間を要したものの、勝ち上がり後はトントン拍子にリステッド競走を勝利。良くも悪くも相手なりのタイプなのだろう。その末脚は大きな武器と言えるが、過去10年の七夕賞において、前走新潟大賞典で4角10番手以下だった馬は【0-0-0-4】。該当馬はすべて5番人気内馬だったにもかかわらず馬券内ゼロは気がかりだ。ここでは危険な印象が拭えない。
人気馬に浮かび上がる不安要素。これらの要素で総合的に判断したとき、本命はもっとも欠点の少ない馬・レッドラディエンスで大丈夫だろう。
デビュー戦を除いて馬券外がない安定株。どんな条件でも大崩れなく走るので見落としがちだが、新馬戦を含めた中2カ月以上の休み明け成績【1-4-1-1】に対し、新馬戦後を含めた叩き2戦目の成績【3-1-0-0】が示すとおりの叩き良化型だ。
ドゥレッツァ。
バトルボーン。
シュヴァリエローズ。
今回が重賞初挑戦だが、これまで戦ってきた相手は強力。夏競馬で勝ち上がったように暑さへの適性も問題なく、前述の「七夕賞=秋華賞」説で浮上した京都芝2000m巧者かつ、マジックキャッスルやソフトフルート、ミッキーチャームらと同じディープインパクト産駒である点も追い風となる。
そして、戸崎圭太。
2024年の戸崎圭太騎手×友道厩舎の成績は【5-5-1-2】。馬券内率は80%超え、ジャスティンミラノをはじめ今年は鉄板級と呼べる相性の良さを示している。良くも悪くも教科書通りの騎乗スタイルゆえいろんな意見が出る騎手だが、計3勝を挙げる七夕賞は自身の庭。3勝すべてが4角4番手以内と強気の競馬、四の五の言わずその戦法でいい。
遅れてきた5歳世代の素質馬に戴冠を。レッドラディエンスの本命に迷いはない。
相手本線にはボーンディスウェイを。
過去10年の七夕賞において、前走福島芝2000mを4角5番手以内から連対した馬は【0-1-2-0】。同コースの先行連対歴がリンクするとのデータだ。立ち回りの上手さが身上のタイプゆえ内枠を引き当てたのはプラス材料。要警戒の1頭だ。
キングズパレスを3番手に据え、そのあとにはノッキングポイント。
近走不振を極める4歳馬。やはり世代レベルが……と言いたくなるところだが、昨年は夏競馬の新潟記念勝利と、夏馬の可能性を覗かせている点は見逃せない。気温30度超えが当たり前の夏競馬は夏好走馬のリピーターが生まれやすいシチュエーション。見限るには早計だ。
【福島11R 七夕賞予想の印】
◎4 レッドラディエンス
〇3 ボーンディスウェイ
▲11 キングズパレス
☆7 ノッキングポイント
△2 レッドランメルト
△6 アラタ
△9 バビット
△14 フェーングロッテン
【単勝】4(1点)
【馬連】4=3,11,7(3点)
【3連複/軸1頭】4=3,11,7,2,6,9,14(21点)
【3連単/フォーメ】4→3,11,7→3,11,7,2,6,9,14(18点)
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