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血統サイエンティスト ドクトル井上

2024/07/06 18:30

プロキオンステークス2024 最終結論【血統】小倉のダートが生まれ変わった!? スピード勝負に対応できる血統を狙う

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≪今週の動画・七夕賞≫
▼七夕賞・馬券になるキンカメの秘密とは…?

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皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。

日曜小倉5レースの新馬戦ではセレクトセールで3億円以上の値が付いたダノンシーマと名門・友道厩舎の一番槍バズアップビートが激突。

個人的には圧倒的にバズアップビート推しでして、何故ならこの馬の母ビートマッチにガッツリと出資していたから。当時のシルクはこの馬ですら一次募集で満口にならなかったんですよね。カタツムリでも満口になりそうな今とは隔世の感です。

「キングマンボ≒ジェイドロバリーとダイナカール≒マックホープかつサンデーサイレンスが1/4異系になる配合は繁殖としてもポテンシャルがあるはず」と思っていたので、ようやくビートマッチさんの産駒から大物候補が出てきてくれたのは嬉しいかぎり。まぁキャロでの募集になったのはだいぶアテが外れたのですが……。

とはいえ母の種市特別で見た夢の続き(←5馬身差の圧勝で「重賞はもらった!」と思ったものです…)を見せてくれるのなら、この際勝負服の柄は気になりません。名前どおりの「見る者の鼓動を震わせる」走りに期待したいところです。

さてさてこの記事では、日曜小倉のメイン・プロキオンSの最終結論をば。

過去のレース傾向
「過去のレース傾向」といったところで、プロキオンSはいまやすっかり流浪の重賞と化している。その流浪っぷりたるや、かつての鳴尾記念や金鯱賞と肩を並べるくらいであろう。そろそろ「毎度お馴染み……」という前口上でレースが始まっても驚けない(←んなこたぁない)。

ということでプロキオンSの過去レースを立脚点にすることは難しい。中京1400mと小倉1700mでは別のスポーツだし。

その一方で、個人的に今の小倉ダート1700mで気になっているのが1点。去年の夏開催以降、何だか時計が速くなった気がするのだ。

それを顕著に示すのが良馬場で1分45秒0を切ったレースの数。21年1回-23年2回開催の間、良馬場の小倉ダート1700mで1分45秒0を切ったレースの数が6件だったのに対し、去年の3回小倉以降だけで既に13件が該当する。全然ちゃうやんけ。

「なんでこんなことになったんじゃろか?」と思いながら色々と文献を漁っていると、去年の夏開催前にダートコースの路盤を改修したことが分かった。芝ならともかくダートの路盤改修でどこまで変化が生じるかというのは判然としないものの、それでも今のところは影響は小さくないと見た方が良さそう。実際に時計は速くなっているわけだし。

そこで昨年の3回小倉を基準に前後に分けて種牡馬の傾向を調べてみたところ、何点か面白い傾向が出てきたので共有したい。なお、集計期間は21年1回小倉-23年2回小倉と23年3回小倉から24年3回小倉2日目までの2パターンとし、前者を「旧」、後者を「新」として定義している。

サンデーサイレンス系
・旧【63-62-60-794】
 勝率6.4% 連対率12.8% 複勝率18.9%
・新【10-16-15-271】
 勝率3.2% 連対率8.3% 複勝率13.1%


キズナ産駒
・旧【7-4-6-64】
 勝率8.6% 連対率13.6% 複勝率21.0%
・新【1-0-1-20】
 勝率4.5% 連対率4.5% 複勝率9.1%


オルフェーヴル産駒
・旧【6-4-4-44】
 勝率10.3% 連対率17.2% 複勝率24.1%
・新【0-0-0-12】
 勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%


父キングマンボ系
・旧【40-39-40-445】
 勝率7.1% 連対率14.0% 複勝率21.1%
・新【17-15-23-158】
 勝率8.0% 連対率15.0% 複勝率25.8%


父ボールドルーラー系
・旧【26-17-18-226】
 勝率9.1% 連対率15.0% 複勝率21.3%
・新【12-11-8-83】
 勝率10.5% 連対率20.2% 複勝率27.2%


ガクッと成績を落としているのが父サンデーサイレンス系で、勝率ベースだと半減している。これはキズナとオルフェーヴルの産駒がサッパリ走らなくなったのが大きなウェイトを占めていて、旧期間であれば勝利数10傑に入っていた2頭の産駒がビックリするくらい振るわないのだ。

エーピーインディに代表されるボールドルーラー系がその分のシェアを食っているあたり、芝でもやれる両刀のスピードよりダートに特化した血統の方に分があるということか。

ただ同じ両刀使いでもキングマンボ系は成績をキープ。芝中距離質なサンデーとは異なり、こちらは根っこがミエスクのマイラー質なスピードなので、高速ダートに対応できる余地はこちらの方が大きかったよう。先週も薩摩Sでキングカメハメハ産駒のレリジールダモーレが高配当を演出した。

各馬の個別検討
スレイマン
キングカメハメハ産駒で、半姉にはジェンティルドンナやドナウブルーがいる超良血馬。母ドナブリーニはイギリスの2歳6ハロンのGI・チェヴァリーパークS勝ち馬。

キンカメにスプリンターの母と考えれば、小回りの機動力型でマイル前後が適距離の感。実際にOPに上がってから馬券になったレースの多くは1700-1800mで、前走の1900mはシンプルに距離が長かった印象だ。距離短縮は歓迎だろう。

「新」小倉の時計勝負にも対応していて、このコースで負けたのはGI級2勝のキングズソードのみ。やはり適性は高いと見る。

ヤマニンウルス
母ヤマニンパピオネは芝とダートの短距離でJRA4勝。スウェプトとダンジグのスピードでかっ飛ばす、いかにもな短距離馬だった。

ウルスのスピードは母由来だと思うが、暴れまわる右前脚のフットワークを見るとジャスタウェイな感もあって、やはり広いコース向きの印象。「べよーん」って感じで外に流れるのが目立つのよね。コース相性としては京都>小倉だと思うので、重賞のペースで小回りに対応できるかどうかだろう。

メイショウダジン
いわゆる「小倉ダ1700mのトランセンド」案件。地味オブ地味な種牡馬トランセンドだが、小倉ダ1700mでは通算【5-3-4-25】で複勝率32.4%、複勝回収率241%というなかなか素敵な成績を記録している。

同産駒は路盤改修前後で大きく成績を落とした様子もないし、引き続き狙えるのでは? ということでピックアップ。力が足りるのかという根本的な疑問はあるが、押さえの印は回しておきたい。

ラインオブソウル
「新」小倉ダ1700mで産駒好調なのがシニスターミニスター。この期間において【4-5-4-23】で複勝率36.1%を記録している。

特に外寄り枠に入った際の好成績は顕著で、内寄り枠と成績を比較するとこんな感じに。

■1-4枠【1-2-1-12】
 勝率6.3% 連対率18.8% 複勝率25.0%

■5-8枠【3-3-3-11】
 勝率15.0% 連対率30.0% 複勝率45.0%


もともと「外枠のシニスター」とか言って狙うことが多かったのだが、いよいよそれに磨きがかかった感がある。今回ラインオブソウルが引いたのは大外8枠16番。相手は強いし定量戦替わりではあるが一発狙ってみても。

プロキオンステークスの最終結論
◎5 スレイマン
○11ヤマニンウルス
▲16ラインオブソウル
☆14ブラックアーメット
△10メイショウダジン
△15グロリアムンディ
△12デシエルト
△9 ハピ
△2 ヴァンヤール

【3連複/フォーメ】5=11,16,14=11,16,14,10,15,12,9,2(18点)


スレイマンの距離短縮を軸に据える。またの名を「好位に控えてヤマニンウルスが逃げ馬をスイープしたところをこんにちは」作戦である。

1キロもらいだったとはいえ、キングズソードに迫った同コース阿蘇Sは価値が高い。勝った門司Sも好パフォーマンスだった。このコースなら重賞でも十分に通用すると見る。

ヤマニンウルスが予想の生殺与奪を握る存在。早めに仕掛けて前を潰してもらわないと、◎▲☆に出番が回ってこないので。3角過ぎから動いてくれることを祈ろう。

ラインオブソウル、☆ブラックアーメットはヤマニンウルスをアテにしての3番手、4番手評価。何も考えずに外を回してほしいところだ。

ハピは「新」小倉ダート1700mで調子の上がらないキズナ産駒。なので思い切って下げることにした。ウルスが前をお掃除すれば当然展開は向くだろうが、今回は血統傾向に殉じ、飛んでくれても構わない形で馬券を組む。

ブルーサン、レガーメ、バスラットの逃げ候補3頭は無印に。武豊さんが早めに前を回収したところからレーススタートということでいかがでしょう。

馬券は◎スレイマンから○▲☆を2列目に置いた3連複で。

<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上

在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

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