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血統サイエンティスト ドクトル井上

2024/07/06 18:00

七夕賞2024 最終結論【血統】2000mなら主役は譲らん! キンカメ譲りのマルチな適性に◎

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≪今週の動画・七夕賞≫
▼七夕賞・馬券になるキンカメの秘密とは…?

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皆さま、お元気ですか。血統サイエンティストのドクトル井上です。

夏競馬になり新馬戦がいよいよ本格化しつつあります。日曜の福島6レースはなかなか香ばしい種牡馬の名前が並んでいて、トウケイヘイロー、キタノコマンドール、ノーブルミッション、ヤングマンパワー、ウインブライト、タワーオブロンドン、マクフィと、さながら異種格闘技戦の様相。これだけ見てもレースの条件がサッパリ分からんな(※芝1200mです)。

さてこの記事では日曜の福島メイン・七夕賞の最終結論をば。

過去のレース傾向
(※月曜展望記事から再掲)

13年に開幕2週目の日曜メインに実施時期が移動して以降、父キングカメハメハ系が【1-4-3-17】で複勝率32.0%をマーク。同期間での父サンデーサイレンス系が【7-6-2-65】、複勝率18.8%なので、狙いやすいのは父キンカメ系の方

特に「父キンカメ系×母父ディープインパクト」という組み合わせは【1-3-1-1】で連対率66.7%、複勝率83.3%という驚きの数字を記録している。

その一方で、「父キンカメ系以外×母父ディープインパクト」という馬の成績はヒンドゥタイムズしか該当がないとはいえ、【0-0-0-2】とイマイチな成績に留まる。母父ディープなら何でも走るというわけではなく、キンカメ系との組み合わせに何か秘密があるのでは? と考えたい。

今回注目したのがキンカメが持つトムフールの血。この血はディープの母父に入るアッティカという血と非常に似通った構成をしている(※ファラモンド、アルシバイアディーズ、ブルドッグ=サーギャラハッドが共通)。

キンカメの血統構成を見たときに「最も小回り向きの器用さを伝える血」がどれかという話になると、それはやはりトムフール。この血をうまく刺激するのが小回り福島向きの適性を向上させることに繋がる。

「父キンカメ系×アッティカを持つ母」という組み合わせの馬は七夕賞で【1-4-1-2】で複勝率75.0%という成績。先述の母父ディープインパクト一門の他にロザムールも好走している。父キンカメ系からはこのパターンに該当する馬を狙いたい。

各馬の個別検討
キングズパレス
父はキングカメハメハ、母ドバウィハイツはアメリカで芝中距離のGIを2勝。半姉リバティハイツはフィリーズレビューの勝ち馬という血統背景。

条件戦で勝ち切れない成績を続けていたものの、これは単純に使う距離を間違えていた印象。ベストディスタンスは2000mだろうに、条件戦ではなぜかずっと2200m以上の距離にこだわって使われてきた。

キンカメ産駒で母父はマイラーのドバウィ、母も1800-2000mのGI馬で、半姉は1400mのGII勝ち馬。長距離感のある血統ではなく、長い距離で最後に伸び切れずの敗戦を繰り返していたのは、距離の壁に泣いていたとしか思えない。実際に2000mでは連対率100%なわけで。

キンカメにサーアイヴァーを入れてトムフール≒アッティカの形を取った点も七夕賞における父キンカメ系の傾向を考えるとプラスになるだろう。

前走は広い新潟外回りで好走したが、内回りにも対応できる配合でここでも十分に通用すると見る。モタれる悪癖があるのでアタマ付けはリスキーかもしれないが、連軸・複軸なら十分。2000mを使ってくれる以上、重い印を打ちたい存在だ。

ボーンディスウェイ
父はハーツクライ、母ウィンドハックはイタリア1000ギニーを制したドイツ産馬。ハーツクライにドイツ血統と聞くと東京2400mの本格派をイメージしそうになるが、ボーンディスウェイは小回り2000m型に出た。

これは母がレッドゴッドの4×5を持つマイラーだったことに加え、リファールの血を引いていたからだろう。リファールクロスのあるハーツクライ産駒はフェアトライアルを内包する影響か、比較的小回りをこなす傾向にある。

ボーンディスウェイもスパッと切れる脚はない代わりに、コーナーでも失速せずにポジションをキープできるので、やはり福島コースは合っている。前走も自分で前を捕まえて抜け出しかかったところを勝ち馬の強襲に遭った格好であり、決して力負けではなかった。

好枠を引いたしキチンと評価したい存在だ。

ノッキングポイント
父はモーリス、母はオークス2着のチェッキーノ、半妹に今年のオークスを制したチェルヴィニアがいる超良血馬だ。

シンコウラブリイに代表されるハッピートレイルズの牝系は、コディーノのような小脚を使える機動力型が多い。前向きな気性の馬も多く、個人的には小回りで評価を上げたいファミリーという認識。

ただノッキングポイントの「モーリス×キングカメハメハ」という配合は、カーネギー≒ラストタイクーンという組み合わせになるため、長い直線向きの切れ味を受け継ぐことも多い。代表例の当馬やアルビージャは、いずれも東京や新潟外回りといった直線の長いコースで結果を出した。

ということで、陣営が東京だったり新潟の外回りを選んで使ってきた理屈も理解できる。

とはいえここ最近の頭打ちっぷりを見るに、「何か変える必要がありそうだぞ?」というのも偽らざる感想。そこで小回りコースに目線を変えてみるのはハッピートレイルズ的に「あり」な選択肢だと考える。

グラスワンダーにハッピートレイルズと考えれば、それこそ小回り・内回り向きの配合なので、うっかり変身する可能性はあるんじゃなかろうか。

フェーングロッテン
小回り向きのヘイロー≒サーアイヴァーを重ねたうえ、母母には短距離血統のラインレジーナが鎮座する形になったので、フェーングロッテンは配合どおりの中距離の先行馬に出た。ラジオNIKKEI賞勝ちの実績が示すように福島コースはベストの舞台。

去年の七夕賞以降、行き脚がつかずの敗戦が続いていたが、去勢明け一発目となった前走の小倉大賞典では久々に序盤から位置を取れた。復調の兆しと見たい。

後は枠が遠いのをいかにして誤魔化すか。ラジニケも金鯱賞も鳴尾記念もそうだったように、この馬は内ラチを頼りたいタイプ。桃帽は少々誤算と言える。

レッドランメルト
ヘイローマシマシの機動力血統。昨年のこのレースでは5着だったが、インに入るタイミングがなく外をダラッと追走したのが敗因と見る。

その後はピリッとしない成績が続いているものの、この舞台で内枠ならマークが必要。個人的には同じ東サラのディープ産駒ならラディエンスよりこっちの感がある。

七夕賞の最終結論
◎11キングズパレス
○3 ボーンディスウェイ
▲7 ノッキングポイント
☆2 レッドランメルト
△14フェーングロッテン
△10リフレーミング
△4 レッドラディエンス
△6 アラタ
△15セイウンプラチナ

【馬連】11=3,7,2(3点)
【3連複/フォーメ】11=3,7,2=3,7,2,14,10,4,6,15(18点)


「キングズパレスを2200m以上から解放しろ」を合言葉に、昨年下半期の3勝クラスをウォッチしてきた身としては、2000mに使ってくれるのならこの馬に本命を打たざるを得ない。新潟大賞典と全く同じ思考回路が働いた。

キンカメ×ドバウィなのでまさしく2000mベストで、内回り外回りは問わないタイプ。小回り福島でも対応できるし、血統的な適性は一番と言って良いだろう。

相手は好枠を引いた○ボーンディスウェイ、「小回り替わりで変身があるかも?」な▲ノッキングポイント、5着だった昨年からガラッと条件が好転した☆レッドランメルトを上位に取った。

月曜展望でも触れたとおり、レッドラディエンスの血統は大箱ベターかつ2400mくらいあった方が良いと思っている。ぶっちゃけた話、週中に雨が降って馬場が渋るようなら無印の予定だったが、それほど降雨はなく馬場は乾いているようなので、うすーく印は回しておく。ただ、いなくなっても構わない形で馬券は組んでおこう。

馬券は◎から○▲☆への馬連とこれを2列目に置いた3連複フォーメーションで。

<プロフィール>
“血統サイエンティスト”ドクトル井上

在野の血統研究家。旧知のオーナーを中心として、セリや配合のコンサルティング業務を請負中。
好きな種牡馬はダノンレジェンドとハービンジャー。苦手な種牡馬はMore Than Ready。凱旋門賞馬Ace Impactの血統表は芸術品なので、ルーヴル美術館に収蔵されるべきとわりと本気で考える三十路の牡馬。

=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【DATA診断・七夕賞】お宝DATAハンター リーダー・ハットリ


【馬体診断・七夕賞】馬体アナリスト・伊藤


【調教診断・七夕賞】調教ライター・西村武輝


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