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調教ライター 西村武輝

2024/07/05 12:40

七夕賞2024 調教からの有力馬&穴馬ジャッジ!【重賞深掘りPROJECT】

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「七夕賞」全頭追い切り診断動画はこちら!

【七夕賞 2024|調教診断】先週はシリウスコルト&ヨシノイースターを最高評価!七夕賞はブリンカー効果あり!の小回り巧者に「S評価」!

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毎週金曜、その週メイン重賞の気になる有力馬&穴馬を「追い切り」目線で徹底解説、および「S」「A」「B」の3段階で格付け。今週の対象は競馬の祭典「宝塚記念」です!

■ボーンディスウェイ

【中間調整】2歳暮のホープフルSで5着、3歳春の弥生賞ではアスクビクターモア、ドウデュースと差のない3着に入った実績の持ち主。古馬となってからは自己条件でやや足踏みが続いたが、昨年12月に3勝クラスを卒業。今年2024年からはオープンで走り中山金杯4着、中山記念10着、福島民報杯2着と来ている。

前走で適性を示したことで、福島芝2000mの重賞・七夕賞へ進むことがすんなり決まり、いったん放牧で休養。6月上旬に帰厩し、初時計だった13日のウッド併せ馬では馬なりで追走併入に持ち込み、放牧で緩んだ雰囲気は感じられない。1週前追いは木幡巧騎手が騎乗し、ウッドで単走。序盤から速いラップを刻む意欲的な内容ながら、ラストもタレることなく、馬場の外を回して1F11秒2(強め)と豪快な伸びを示している。

【最終追い切り】レース当週も木幡巧騎手が騎乗。しらかばS(7/21)に向けて調整されているオープン馬マスクオールウィンを追走し、直線で併走。自身は泰然と構え、相手がギアを上げてきたのに即対応して加速すると、そのまま楽々併入とした。序盤の行きっぷりも上々で走ることへのモチベーションは相当高そう。

【見解】1週前の時点でほぼ仕上がっていたが、最終追いではブリンカーの効果を確かめるため稽古駆けするオープン馬とのスパーリングを選択。惚れ惚れする集中ぶりから、最後はスムーズにギアを上げておりブリンカー効果はてきめんといったところ。2週続けてラスト1F11秒2をマークと充実ぶり著しく、抜群の攻め気配だ。3歳時に臨んだ福島重賞・ラジオNIKKEI賞は1番人気を裏切る6着に終わっているが、凝縮した馬群の外々を回す競馬が災いして余計に脚を使った分の敗北だった。本来、小回り向きの高い機動力の持ち主。状態絶好、そして経験値を積みあげて臨むここで2年前の憂さを晴らす快走を見せてくれそう。

総合評価「S」

■アラタ

【中間調整】2021年、2022年と福島記念で連続3着。2022年札幌記念で4着、2023年金鯱賞で3着などがある実力馬だ。昨年は金鯱賞からひと息入れて函館の巴賞に進み勝利を収めたが、今年は前年の巴賞勝ちによる賞金加算で斤量が厳しくなることから、金鯱賞(5着)後は巴賞ではなく七夕賞へ進むことに。

いつもの休み明けと同様、レース3週前に逆算して帰厩。2週前追いだったウッド併せ馬では5F65秒8(馬なり)とさっそく速い時計を出し、8馬身先に行かせた未勝利馬を楽に抜き去った。1週前も同じく5F65秒8(強め)をマークし、大差追走先着。順調そのものと言える。

【最終追い切り】レース当週もウッド追いだが、ここまで負荷は十分掛かっており終い重点の確認程度。前向きな雰囲気で進んでいくが、しっかり制御され脚は溜まっており、ラストは仕掛けに対して軽快に反応した。

【見解】過去3年、夏は北海道で好成績を残してきた。洋芝適性は高そうだが、それ以上にこの時期調子を上げる馬なのだろう。この中間、時計の単純比較で言えば昨年巴賞時より速い時計が出ており、順調に気配を上げている。七夕賞は自身初参戦となるが、小回り適性の高さは言うまでもなし。トップタイのハンデ58キロも、この斤量自体は昨年巴賞で克服済みだ。上位食い込みは十分にありそうなシチュエーションと言える。

総合評価「A」

■カレンルシェルブル

【中間調整】5歳シーズンの昨年2023年からオープンで走り始め、重賞での連対こそないものの福島民報杯勝ち、小倉記念5着、福島記念0秒2差3着など右小回りコースで存在感を示した1年となった。今年は守備範囲外と言えるGII・日経新春杯で5着と健闘。連覇を狙った福島民報杯は5着に終わったものの、ゴール前で寄られる不利があっての0秒2差で、改めて巧者ぶりを示したと言っていい。

そこからひと息入れて得意の福島で行われる重賞・七夕賞に進むのは既定路線。6月半ばに栗東へ戻り調整が進んでいる。帰厩2本目の坂路追いで負荷を掛け、レースが近づいていることを知らせ、1週前はCWで1勝クラスを追走。1秒以上の差があったとはいえ、手応えで完全に見劣って格下に届かずの入線だった。

【最終追い切り】輸送を考慮してか、坂路で単走。渋っていた馬場を苦にしたのか、手前が安定せずいささか躍動感に欠ける。最後まで馬なりを保って駆け抜けてはいたが、迫力の面でいまひとつだった。

【見解】調整の早い段階で坂路で終いにガツンと負荷を掛けるのがルーティンとなっており、日経新春杯時にはラスト1F12秒3、前走・福島民報杯では1F12秒6を計時していた。それを考えると今回の1F13秒0はいかにも物足りない。それを踏まえてレースモードになってくるはずの1週前追いも、遅れ入線だった。遅れること自体は珍しい馬ではないが、手応えで完全に見劣っていたあたりは気になる。最終追いも上述の通り、躍動感に欠けており中間の攻め過程全体に物足りなさが漂う。そもそもこれまで1年以上続けてきたCWでの最終追いを坂路へ切り替えてきたのもどうか。コース適性を評価されある程度人気にはなりそうだが、思い切って消しの選択も考えておくべき。

総合評価「B」

<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝>
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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=重賞深掘りPROJECT関連動画=

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