競馬サロン
2024/05/11 18:00
ヴィクトリアマイル2024 最終結論【DATA予想】マスクトディーヴァに過去10年勝利ゼロの驚愕データが!【重賞深掘りPROJECT】
【2024年 ヴィクトリアマイルをデータで的中!】マスクトディーヴァ、危うし!? 前走1着馬は過去10年すべて負けている! 穴はVM得意厩舎から!
こんばんは。そして、お初の方は、はじめまして。お宝DATAハンターのリーダー・ハットリです。
土曜日の京王杯SCは本命のウインマーベルがハナ差で勝利! 2着▲レッドモンレーヴ、3着△スズハロームで、馬単1790円と3連複6450円が引っかかってくれました。
1、2着は際どい勝負でしたが、あれは「枠」の差。もしレッドが外枠で、ウインが内枠なら、結果は逆になっていたと思います。「枠」を最重要視したのが吉と出ましたね。
やはり「枠」は重要。日曜メインのヴィクトリアマイル(GI、東京芝1600m)も「枠」は大きなカギを握るはずです。
それでは、マイル女王決定戦の予想に参りましょう。
■ヴィクトリアMには高い重賞実績が求められる
ヴィクトリアマイルの近5年の勝ち馬を見ると、錚々たる名前が連なっているのがわかります。ノームコア、アーモンドアイ、グランアレグリア、ソダシ、ソングライン…。牡馬混合のGIでも勝負になる、というか、牡馬を蹴散らしてしまうくらいの女傑揃いなのです。
近年は牝馬の活躍が目覚ましく、それはすなわち、牝馬全体の底上げが行なわれているということ。ヴィクトリアマイルのここ5年の優勝馬がその象徴であり、牝馬限定戦だからといって、一枚落ちのGIと見るのは危険だと思います。
そしてそのことは、データ分析からも読み取ることができました。というのも、ヴィクトリアマイルで好走するには、高い重賞実績が2点求められることがわかったからです。
ひとつは「芝マイル重賞勝利実績」。過去10年(文中データの集計期間は断りがない限り以下同)、それまでに芝マイル重賞を勝ったことがある馬の成績は【6.7.3.54】複勝率22.9%。連対馬20頭のうち13頭が該当しています。
もうひとつが「前年以降の芝GIでの連対実績」。前年以降の芝GIで連対したことがある馬は【7.5.6.38】複勝率32.1%。こちらは好走馬30頭のうち、実に18頭が該当します。
前者は芝マイルの距離適性を、後者は現在の能力の高さを証明するものであり、ヴィクトリアマイルが高いレベルでの牝馬の戦いと考えると、ひじょうに理にかなった必要条件だと思います。
ちなみに、このふたつの条件をクリアすると、【6.3.3.21】勝率18.2%、複勝率36.4%、単勝回収率187%、複勝回収率94%という素晴らしい成績になります。これはまさに、お宝データといえますね。
今年、このふたつの重賞実績を有する馬は、内からマスクトディーヴァ、ハーパー、ナミュールの3頭。やはり二強は当然のように必要条件をクリアしてきます。
■マスクトディーヴァは個人的には推したいのだが…
この3頭の中では、個人的にはマスクトディーヴァに惹かれます。マスクトディーヴァのローズSの大レコードには驚かされて、秋華賞ではあのリバティアイランドを負かすことができるのでは…と、同馬の1着づけでタンマリ(自分なりに)馬券を買っていたくらいですから。
GIに勝てるだけの能力を持っていると見ているうえに、鞍上は連続騎乗のモレイラ騎手。穴党としては憎たらしい存在(笑)なのですが、その手腕は認めざるを得ません(というか白旗か…汗)。
ただし、このマスクトディーヴァにはひとつ、ヴィクトリアマイルの“負のデータ”が立ちはだかります。それは「前走1着馬は過去10年、一頭も勝っていない」というもの。具体的には【0.3.0.36】で、複勝率は7.7%という低水準。レース創設まで遡っても【1.4.3.57】複勝率12.3%で、連勝できたのは2008年のエイジアンウインズ一頭しかいないのです。
GIはチャンピオンを決める頂上戦。普通に考えれば、前走勝っている馬の成績がよくなるもの。強い馬は往々にして前走も勝っているはずですからね。笑
そこで、2014-2023年の10年、2歳戦を除いた芝GIの成績を調べたところ、以下のような結果が出てきました。
■2014-2023年 2歳戦以外の芝GI
前走1着馬の成績
着別度数ワースト5
・ヴィクトリアマイル/【0.3.0.36】
勝率0.0% 複勝率7.7%
・大阪杯※/【2.1.4.20】
勝率7.4% 複勝率25.9%
・NHKマイルC/【2.2.1.39】
勝率4.5% 複勝率11.4%
・エリザベス女王杯/【2.2.2.35】
勝率4.9% 複勝率14.6%
・宝塚記念/【3.2.4.18】
勝率11.1% 複勝率33.3%
※大阪杯はGI昇格後の7年分なので着別度数の比較では不利になる。ただし今年も前走1着馬は好走できず、それを加えると【2.1.4.25】勝率6.3%、複勝率21.9%という成績。
(参考・着別度数ベスト3)
・皐月賞/【7.8.6.53】
勝率9.5% 複勝率28.4%
・オークス/【6.6.2.39】
勝率11.3% 複勝率26.4%
・天皇賞・春/【5.5.5.21】
勝率13.9% 複勝率41.7%
なんと、前走1着馬が一頭も勝っていないGIは、このヴィクトリアマイルしかなかったのです。同様に前走1着馬の成績が悪いNHKマイルCやエリザベス女王杯にしても、それぞれ2頭の優勝馬が出ていました。勝ち馬ゼロというのは、GIとしては考えられない異常な傾向です。
前走勝ち馬が勝てないのは、3つの理由が考えられます。ひとつは牝馬は反動が出やすいので、前走勝った馬はパフォーマンスを落としがちなこと。もうひとつは、牡馬混合のGIで負けた実力牝馬が巻き返してくるから。
最後は本番につながる前哨戦がないため。トライアルの福島牝馬Sと阪神牝馬Sに、中山牝馬Sは、どれも東京芝マイルで行なわれるヴィクトリアマイルとは求められる適性が異なりますからね。
マスクトディーヴァは阪神牝馬Sを勝って臨みます。そして阪神牝馬Sの勝ち馬はここ10年連続で参戦していますが、その成績は【0.1.0.9】。阪神牝馬Sからは4頭も優勝馬が出ているのに、そこを勝った馬で好走したのは2020年2着のサウンドキアラが2着だけなのです。
個人的に、マスクトディーヴァ&モレイラ騎手なら、この“前走1着馬の呪縛”は解き放てるのではないかと思っています。しかしデータ分析担当として、この重大なデータを無視するわけにはいきません。
芝マイル重賞勝ち&芝GI連対というお宝データには該当するので高評価であるのは変わりませんが、本命にすることははばかられました。
それともうひとつ、ひと口に「芝マイル重賞勝ち」といっても、やはり同じ東京の芝マイル重賞を勝った馬のほうが、成績がいいんですよね。
中山の芝マイル重賞勝ちだと【0.2.0.10】複勝率16.7%、阪神だと【3.2.2.31】複勝率18.4%、京都だと【1.2.0.5】複勝率37.5%であるのに対し、東京の芝マイル重賞勝ちは【5.3.1.14】勝率21.7%、複勝率39.1%と、大きくリードしているのです。(※念のため、各場のデータには重複する馬も含まれています)
ハーパーはクイーンC、ナミュールは富士Sと、それぞれ東京芝マイルの重賞に勝っていますが、マスクトディーヴァは阪神芝マイルの阪神牝馬Sしか勝っていません。この点もマスクトディーヴァの“データ評価”が下がった理由になりました。
■決め手はここも「枠」!
本命はハーパーとナミュールの2頭に絞られましたが、ここはハーパー(牝4、栗東・友道)を上にとることにしました。
理由のひとつは「枠」。ヴィクトリアマイルはBコース替わりの初週に行なわれるために、イン前有利になりやすく、必然的に内枠有利な傾向になります。
データ的にも、内の1-4枠が【7.3.7.62】勝率8.9%、複勝率21.5%と良好であるのに対し、外の5-8枠は【3.7.3.83】勝率3.1%、複勝率13.5%と劣勢になっていました。
また、内過ぎるのも良くないようで、1番枠から3番枠は連対馬が皆無。牝馬は繊細なところがあるので、揉まれたり押圧される最内は不利なのだと推測できます。
好走率が高く出ているのが4番枠から7番枠で、その合算成績は【7.2.2.29】勝率17.5%、複勝率27.5%。ハーパーは7番枠で、この好走枠に入りました。
ほかにもハーパーには強力な推し材料があります。それは友道厩舎の管理馬であることです。
友道厩舎はヴィルシーナで2013年、2014年と連覇を達成していますし、2021年には11番人気のランブリングアレーが2着に激走。昨年も15番人気のディヴィーナが4着に大健闘しました。このように、友道厩舎はヴィクトリアマイルを滅法得意としているのです。
それにハーパーは、ヴィルシーナが最初に本レースを勝ったときの状況とよく似ているんですよね。どちらもクイーンCに勝って、牝馬三冠は皆勤ながら最高でも2着止まり。4歳の年明けは大阪杯を叩いて(ヴィルシーナのときはまだGII)、ここに臨む、と。
友道先生もヴィルシーナのときのことを思い出しながら調整をしているのは間違いないのでは。名伯楽の手腕と経験則は大きな後押しになると思った次第です。
前走の大阪杯は13着に大敗しましたが、好枠の7番枠を活かすことなく、道中は中途半端なポジションで終始外々を追走。阪神芝2000mは内回りコースですから、この走りは大きな距離ロスが生じます。
しかも4コーナーではあろうことか大外を回してしまいます。直線の外はまったく伸びないのに…。レース結果を見れば、4角を2番手で通過した馬と、直線最内を突いた馬が馬券内を占めた、大阪杯らしい“イン前決着”。それとは真逆の走りをしたハーパーが好走する目はまったくありませんでした。
今回は鞍上が池添騎手にチェンジ。同騎手はマイルCSを4勝、安田記念を2勝、桜花賞を2勝、阪神JFを1勝と、芝マイルGIで実に9勝も挙げています。また、同コースの安田記念での2勝はグランアレグリアとソングラインで、牝馬による勝利である点もポイントが高い。
お宝データに合致するうえに、買い材料満載にもかかわらず、前日段階で8番人気あたりをウロウロしています。穴党がこれを見逃す手はありません。今年の本命はハーパーとします。
■データ分析が探知したもう一頭の狙い馬とは!?
さてもう一頭、データ分析に引っかかった馬がいます。それはウンブライル(牝4、美浦・木村)です。
阪神牝馬Sは【4.3.4.57】と、もっとも多くの好走馬を出しているステップレース。ただし先に述べたように、勝ち馬の成績は振るいません。本番で好走するのはそこで負けた馬です。
6着以下に敗れた馬からも2頭の勝ち馬が出ているのですが、その2頭とは2014年のヴィルシーナと2016年のストレイトガール。いずれも前年の覇者であり、阪神牝馬Sを完全に叩き台と割り切った馬でした。今年の阪神牝馬S組には似たような存在は見当たりません。
狙い目は2着から5着に“チョイ負け”した馬。過去10年で延べ8頭の好走馬がおり、半数の4頭は近走準OPを勝ち上がった馬。もう半分の4頭には芝GIでの連対経験がありました。
今年、阪神牝馬Sで2-5着だったのは内からウンブライル、モリアーナ、ドゥアイズの3頭。この中に近走準OPを勝った上がり馬は不在。一方、芝GIで連対経験がある馬は1頭。それがウンブライルだったのです。
ウンブライルはNHKマイルC後に手術を行なったために、9カ月の長期休養を取りました。私はこの手術、てっきりレースで骨折をしたからだと思っていたのですが、改めて調べてみたところ、それまで靭帯を刺激していた右前脚の骨の突起部分を除去するという、極めて前向きなものでありました。
どうやらそれまでは、走ると痛みがあったようで、それが能力発揮の障害にもなっていた模様。その不安が手術で解消したことが、復帰2戦目の阪神牝馬Sでの2着好走につながったのだと思われます。上昇理由が明快な馬を見逃すことはできません。
まして血統を見れば、マイルCSに勝ったステルヴィオの妹。ノーザンファーム天栄&美浦・木村厩舎の黄金タッグの馬でもありますから、さらなるパフォーマンスの跳ね上げも見込めるはずです。このウンブライルも上位評価いたします。
〈2024年ヴィクトリアマイル予想〉
◎7 ハーパー
○10 ナミュール
▲5 ウンブライル
☆6 マスクトディーヴァ
注2 フィアスプライド
△8 サウンドビバーチェ
△3 スタニングローズ
△4 コンクシェル
買い目
【馬単/マルチ】7⇔10,5.6,2(8点)
【馬単/マルチ】5⇔10,6,2(6点)
【3連複/フォーメ】7,5=10,6,2=7,10.5,6,2,8,3,4(27点)
【3連単/フォーメ】10⇒7,5⇒7,5,6,2,8,3,4(12点)
〇ナミュールはお宝データに該当し、東京芝マイル重賞勝ちもあるということで、本命にするかどうか最後まで悩んだ馬。能力とコース適性は断然で、突き抜けても不思議ありません。
ただし、やはりドバイ帰りでの中5週というキツめのローテと、女馬の鞍上テン乗りという点は気になりました。武豊騎手とは手がバッチリ合う可能性と、まったく合わない可能性、五分五分とも思いますし。
▲ウンブライルは先に説明した通り。☆マスクトディーヴァはこの位置になりました。
馬券は、穴馬ハーパー&ウンブライルと、人気のナミュール&マスクトディーヴァに、フィアスプライドを加えた、往年の「AB=XY方式」的な買い方を、馬単と3連複で。
それと3連単はナミュール1着で、2着にハーパーとウンブライルを置いたフォーメーションを。これはボーナス的な意味合いの馬券になります。
穴馬2頭のどちらかが馬券に絡み、二強のうち1頭が馬券を外せば、好配当も期待できます。池添騎手と川田騎手には内枠を活かした騎乗をしてくれることを願います。
■プロフィール
かつて「重賞攻略データ」班のチームリーダーを担当していたことから“リーダー・ハットリ”と名乗る。数あるデータの中から馬券に有効なデータを看破し、期待値の高い馬をピックアップ。高配当GETに全精力を傾ける! 無類の穴馬券好きで、これまで数々の高配当をプライベートで獲得。100万馬券は3回的中経験アリ!
■最近のスマッシュヒット
【2024年天皇賞・春】
◎テーオーロイヤル、☆ディープボンドで3連複7750円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17750/0/113
【2024年皐月賞】
ジャスティンミラノ本命で馬単5570円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17571/0/113
【2024年アンタレスS】
5人気ミッキーヌチバナ本命で馬単5530円&3連複2390円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17562/0/113
【2024年スプリングS】
シックスペンス本命で3連単5万3380円&3連複9100円を的中!
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【血統診断・ヴィクトリアマイル】血統サイエンティスト・ドクトル井上
【馬体診断・ヴィクトリアマイル】馬体アナリスト・伊藤
【調教診断・ヴィクトリアマイル】調教ライター・西村武輝
この記事が参考になった方は
主宰者に「エール」を送ろう!(最大10回)
この主宰者をお気に入りに登録しよう!
マイページから確認できます
新着記事
-
直撃砲:時事の心臓部2024/04/26 17:30
【正式サービスSTART!】世界初「誰でも競走馬オーナーになれる」仮想馬主体験
【正式サービス開始】 「好きな事で稼げる世界」 世界初の仮想馬主体験 世界初「稼げるPOG&超リアル馬主体験」META POG。この度、遂に正式サービスが開始!詳しい...
特集 -
- 固定記事
-
覆面馬主7号2024/10/13 22:11
7号のマイルCS南部杯予想!
秋華賞は◎チェルヴィニアまでは良かったが、なんと、馬券取れず…という馬券下手炸裂。 GIの借りはGIで返すとばかりに、南部杯にもチャレンジしようと思う。 まず...
印買い目見解 -
- 固定記事
-
SPREAD編集長・山田2024/10/13 18:05
【マイルCS南部杯2024予想】レモンポップ、格下遅れも逆らえない 「2着はどの馬か?」を決める一戦 馬単2点+3連単2点
連覇を目指すレモンポップがよもや追い切りで新馬2頭に遅れた。これには「緩慢」と辛口のコメントを残した指揮官。土曜に追加追いを敢行し、ここでは美浦坂路単走で4F55秒8-1F12秒0...
印買い目見解コラム -
- 固定記事
人気主宰者の「重賞」「自信の一鞍」など複数の予想を30日間定額で!
月額コースはコチラ
ただいま30日間
無料お試しキャンペーン実施中!
全コラムが見放題
月額コースはコチラ
この記事のみをご覧になりたい方はコチラ
単品購入(500pt)に進む本記事は単品購入限定となります