競馬サロン

お宝DATAハンター リーダー・ハットリ
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2024/04/26 22:00
青葉賞2024 最終結論【DATA予想】ヘデントールは買いデータに合致も大きな不安要素が? 本命はフタ桁人気の大穴!【重賞深掘りPROJECT】

2024年4月「競馬をより深く楽しんでいただく」ため新たなPROJECTがスタート!
その名も【重賞深掘りPROJECT】。
重賞のことなら「ここを見れば完璧!」と言っていただける『重賞コーナー』に育てていくことを目指します!
===新PROJECT発足のご挨拶===
このPROJECTのプロモーター「ブッシー」からのご挨拶です。
【重賞深掘りプロジェクト】始動のご挨拶
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17517/0/109
☆天皇賞・春のYouTube動画を公開中です!
【2024年 天皇賞・春をデータで的中!】3週連続的中! マイラーズCは◎セリフォス2着! 〇ニホンピロキーフ3着!

こんばんは。そして、お初の方は、はじめまして。お宝DATAハンターのリーダー・ハットリです。
ユニコーンSの予想は先に公開しております。こちらでは東京メインの青葉賞(GII、東京芝2400m)の予想をお届けします。
■大前提となる二大データとは?
青葉賞は大前提として、ふたつの重視したいデータ、傾向があります。
ひとつは「内枠有利・外枠不利」であること。以下は過去10年(文中データの集計期間は断りがない限り以下同)、青葉賞の馬番別のデータです。
■青葉賞 過去10年
馬番別成績
・1-11番/【10.9.7.84】
勝率9.2% 複勝率23.9%
単勝回収率97% 複勝回収率62%
・12-18番/【0.1.3.46】
勝率0.0% 複勝率8.0%
単勝回収率0% 複勝回収率24%
過去10年の勝ち馬はすべて11番枠以内から出ており、12番より外からは1着馬はゼロ。2着馬もわずかに1頭。ちなみにその2着馬とは2018年のエタリオウで、同馬は・次走ダービーでも3着にタイム差なしの4着に走った素質馬でした。勝ち馬ゴーフォザサミットはダービーでは7着だったので、もしエタリオウが枠に恵まれていれば、青葉賞を勝ったのは同馬だったかもしれません。
ダービーやジャパンCもイン有利で知られるように、東京芝2400mは内枠有利が基本です。
また先週の東京の芝戦11レースを見ても、開幕週だけあって、やはり内枠有利の傾向が。11番以内が【10.11.10.85】複勝率26.7%に対し、12番から外は【1.0.1.33】複勝率5.7%という青葉賞と瓜二つの結果になっていたのです。
これらのデータから本命馬は「11番枠以内」から選ぶのが大前提。過去10年、勝ち馬が出ていない枠からは、相手やヒモは拾えても、軸馬を選ぶことはとてもできません。
青葉賞で重視したいデータ、ふたつ目は「差し馬狙い」です。
以下は過去10年の青葉賞の脚質別成績です。
■青葉賞 過去10年
脚質別成績
・逃げ/【1.0.0.9】
勝率10.0% 複勝率10.0%
・先行/【0.4.0.29】
勝率0.0% 複勝率12.1%
・差し/【6.3.8.50】
勝率9.0% 複勝率25.4%
・追込/【2.3.2.41】
勝率4.2% 複勝率14.6%
・マクリ/【1.0.0.1】
勝率100.0% 複勝率100.0%
過去10年で差し馬6勝、追い込み馬2勝は、なかなか見ない成績です。マクリを除けば差しは複勝率が抜けたトップ。それに続くのが追い込み。差し追い込み有利なレースであることは明白です。昨年などは1着から3着まで4コーナー通過順位がフタ桁番手という、完全な追い込み決着でした。
同じ東京芝2400mの3歳重賞でも、ダービーはもっと先行馬が馬券になります。なぜ青葉賞がここまで差し有利になるのかというと、ひとつはダービーにも駒を進められるほどの能力を持つ馬がそこまで集まらないから。最後の直線が長い長距離戦を先行策で押し切るのは、相当の能力がないとできない芸当です。
もうひとつは東京の芝2400mは若駒にとってはタフなコースで、最後はサバイバルな消耗戦になるから。差しが利くという以上に、最後まで脚が残っているかどうか、という戦いになるからです。これは、牡馬よりも体力のない牝馬のオークスが差し有利になるのと同じ理屈であります。
以上の重視すべきふたつのデータより、ここは「11番から内にいる差し馬」を本命候補に選ぶことにします。
■ヘデントールは買いデータに合致するのだが…
次に、別の角度から青葉賞の狙いを探ります。それは前走クラス別のデータです。
まず過去10年で6頭の勝ち馬を出している前走・1勝クラス組は、「前走1番人気かつ上がり最速で1着の馬」は、【4.4.5.15】勝率14.3%、複勝率46.4%という素晴らしい成績になっています。昨年の勝ち馬・スキルヴィングはまさにこの条件に合致した馬でした。
今年の該当馬はヘデントール1頭のみ。シュガークンは1番人気1着ながら上がりは2位でしたし、同じく1番人気1着のマーシャルポイントは上がりはメンバー8位だっただけでなく、枠も外の13番に入ってしまいました。
ヘデントールは新馬戦こそ2着に敗れたものの、先着を許したのは3連勝で皐月賞をレコード勝ちしたジャスティンミラノ。しかもスタートで出遅れて、東京コースでは禁じ手ともいえる3コーナーまくりを発動。贅沢に大外を回りながら、スムーズに先行したジャスティンミラノに最後は0秒3差にまで詰め寄ったのですから、その走りは勝ち馬とそん色ないほど強いものだったといえます。
その後は、いずれも中山芝2000mで未勝利と1勝クラスを楽勝。2レースとも後続を0秒4以上突き放しましたし、次戦で馬券になった馬が多数と、メンバーが弱かったわけでもありません。ちなみに未勝利戦の走破タイムは2分00秒2で、レース上がり4ハロンは46秒7だったのですが、中山芝2000mの2・3歳の条件戦で「勝ち時計2分00秒9以内・上がり4ハロン46秒9以内」だったのは、近10年で5例のみです。
このように、ここまでのレース内容に文句はないうえに、枠は9番枠に入りました。これは1番人気でも本命にするほかないか…と思ったのですが、ヘデントールにはどうしても気がかりなことがあります。
それは、鞍上のタイグ・オシェア騎手が初騎乗となることです。
青葉賞はどちらかというと継続騎乗が成績が良く、特に1着に限っては、乗り替わりが3勝・勝率3.3%であるのに対し、継続騎乗が7勝・勝率10.4%と大きくリードしています。
さらに、今回乗り替わるオシェア騎手は今回の来日が日本初騎乗。しかも“東京“でのデビューとなります。
東京競馬場は大箱だから乗りやすいのではないかと思いきや、それはとんでもない思い違い。東京コースは大箱ゆえに、仕掛けどころが難しく、特に芝レースは3-4コーナーをうまく回らないと、最後の直線で末がなくなってしまいます。かつて柴田善臣騎手が東京芝1400mで抜群の成績を残していたのは、この3-4コーナーの回り方が絶妙に巧かったからにほかなりません。
そして外国人ジョッキーも東京競馬場は難しいらしく、名手で知られるクリスチャン・デムーロ騎手などは驚くことに東京では重賞に勝ったことがありません。また、ほかの日本の競馬場では結果を残していても、東京競馬場でいきなり結果を出せる外国人は意外と少ない。
例えば、現在短期免許で大暴れ中のモレイラ騎手も、最初の来日時は東京で未勝利。2度目の東京挑戦ではダートでは勝てても芝では勝てず。芝の初勝ちは3度目の挑戦まで待たねばなりませんでした。ちなみに札幌や中山は、騎乗初日にいずれも芝で複数勝利を挙げています。
ムーア騎手もジャパンCなどでの何度かの騎乗を経て、正式に初めて短期免許で来日した2010年は東京で3日乗って芝は未勝利。2012年来日時も東京で4日乗って芝は未勝利。芝で勝ったのは2013年の来日初日でありました。
先述のC.デムーロ騎手やビュイック騎手といった欧州のトップジョッキーも東京の芝は何日か乗らないと勝つことはできませんでした。いきなり勝てたのはレーン騎手とマーフィー騎手くらいではないでしょうか。
しかもオシェア騎手はUAEでは3期連続でリーディングを獲ったそうですが、大レース勝ちはドバイのレースに限られ、手腕には疑問符がつきます。おまけに年齢は42歳と、失礼ながら騎手としては下り坂に入る年齢。日本で活躍できる外国人は対応力の高い若いジョッキーが多く、今冬初来日した外国人は若い騎手が少なかったせいか、キング騎手以外は残念な成績で日本を去りました。
この鞍上で、果たしていきなり府中の2400mを乗りこなすことができるのでしょうか。しかも出遅れ癖があり、ルメール騎手でも乗りづらそうだったヘデントールを初騎乗で。ちなみに調教にも乗っていないようなので、まさにテン乗りであります。
それでいて、前日オッズを見ると1番人気に推されそうな勢い。これはちょっと本命にはしにくい。ここは対抗にとどめておきます。
そして本命には、グランアルティスタ(牡3、栗東・寺島)を抜擢しました!
■前走2400m組は最多の5勝!
まず大前提である“枠”は2番枠で、ばっちりクリア! そしてグランアルティスタには、もうひとつの“買いデータ”があるのです。
それは、「青葉賞は前走も2400mを走った馬が強い」というデータ。以下は過去10年の距離別データになります。
■青葉賞 過去10年
前走距離別成績
・1800m/【1.1.1.37】
勝率2.5% 複勝率7.5%
・2000m/【2.3.2.33】
勝率5.0% 複勝率17.5%
・2200m/【2.4.3.35】
勝率4.5% 複勝率20.5%
・2400m/【5.2.3.21】
勝率16.1% 複勝率32.3%
全体として前走距離が長くなるほど好走率も高くなります。そして前走2400m組が、最多の5勝を挙げ、勝率・複勝率ともに抜けた1位になっているのです。
先ほども述べたように、青葉賞はタフな消耗戦になりやすいレース。なので前走も同じ距離を走って、スタミナをつけている馬が有利になるわけです。
そこで、この前走2400m組をさらに絞り込みます。まず好走馬は1頭の2着馬を除いて、すべて前走1着。さらにそのうち1頭の3着馬を除き、残る好走馬はすべて前走最速上がりで勝っていました。
この条件をクリアする馬は【5.1.2.6】勝率35.7%、複勝率57.1%。これは先ほどヘデントールを導き出した前走1勝クラス組の買い条件を上回る成績です。これこそまさに、お宝データといえますね。
このお宝データに合致するのは、内からグランアルティスタ、ウインマクシマム、ショウナンラプンタの3頭。このうちショウナンラプンタは8枠15番の外枠なので脱落。またウインマクシマムは2勝はいずれも逃げてのもの。
ここは「内枠の差し馬」を狙いたいと冒頭で宣言しました。グランアルティスタはお宝データに該当するうえに、内枠に入った差し馬。文句のない本命馬です!
以前の青葉賞は前走・未勝利組は苦戦を強いられていたのですが、一昨年のプラダリアは未勝利勝ちから格上挑戦で優勝し、そのジンクスを打ち破りました。同馬も前走は阪神の芝2400mに勝ち上がった関西馬で、グランアルティスタとプロフィールが重なります。
グランアルティスタの父ミッキーロケットはキングマンボ系種牡馬で、同系は過去10年で3勝を挙げ、わずかな差とはいえ種牡馬系統別で勝率はトップ。母父はダービーとジャパンCに勝ったスペシャルウィークですし、東京芝2400mはピッタリの配合ではないでしょうか。
前日段階では11番人気くらいと人気もなく、穴党としては申し分なし。ここはグランアルティスタから勝負したいと思います。
〈2024年 青葉賞 予想〉
◎2 グランアルティスタ
○9 ヘデントール
▲8 パワーホール
☆7 シュガークン
注1 サトノシュトラーセ
注6 フォスターボンド
△13 マーシャルポイント
△10 ウインマクシマム
△15 ショウナンラプンタ
△17 トロヴァトーレ
買い目
【単勝】2(1点)
【馬単/マルチ】2⇔9,8,7,1,6,13,10,15,17(18点)
【3連複/フォーメ】2=9,8,7,1,6=9,8,7,1,6,13,10,15,17(30点)
【3連複/フォーメ】9=8,1=8,7,1,6,13,10,15,17(13点)
〇ヘデントールは先に述べた通り。オシェア騎手がしっかり乗ってくれれば、アッサリ楽勝もあるでしょう。
▲パワーホールは、「前走・重賞で4着以内馬は【2.3.1.9】複勝率40.0%」の買いデータに該当。枠は8番枠で合格ですし、前走・共同通信杯は1着ジャスティンミラノを筆頭に、次走好走馬を多数輩出しています。
☆シュガークンは「前走1勝クラスで1番人気1着」。上がり順位も最速ではなかったものの2位なので、これ以上評価を下げることはできませんでした。
馬券は本命グランアルティスタからの買い目に加えて、対抗ヘデントールからの3連複も押さえで購入します。相手には▲パワーホールと注1番手のサトノシュトラーセの2頭。☆シュガークンを相手に入れなかったのは、さすがに押さえ馬券で1、2番人気軸を買うのは気が引けるからです。汗
グランアルティスタは3着でも高配当が期待できます。乗り替わる原騎手には奮起を期待します。
■プロフィール
かつて「重賞攻略データ」班のチームリーダーを担当していたことから“リーダー・ハットリ”と名乗る。数あるデータの中から馬券に有効なデータを看破し、期待値の高い馬をピックアップ。高配当GETに全精力を傾ける! 無類の穴馬券好きで、これまで数々の高配当をプライベートで獲得。100万馬券は3回的中経験アリ!
■最近のスマッシュヒット
【2024年皐月賞】
ジャスティンミラノ本命で馬単5570円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17571/0/113
【2024年スプリングS】
シックスペンス本命で3連単5万3380円&3連複9100円を的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17215/0/107
【2024年アンタレスS】
5人気ミッキーヌチバナ本命で馬単5530円&3連複2390円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17562/0/113
【2024年きさらぎ賞】
本命ウォーターリヒトが10番人気で2着に激走!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/16610/0/107
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【血統診断・天皇賞・春】血統サイエンティスト・ドクトル井上
【血統診断・香港チャンピオンズデー】血統サイエンティスト・ドクトル井上
【馬体診断・天皇賞・春】馬体アナリスト・伊藤
【調教診断・天皇賞・春】調教ライター・西村武輝
その名も【重賞深掘りPROJECT】。
重賞のことなら「ここを見れば完璧!」と言っていただける『重賞コーナー』に育てていくことを目指します!
===新PROJECT発足のご挨拶===
このPROJECTのプロモーター「ブッシー」からのご挨拶です。
【重賞深掘りプロジェクト】始動のご挨拶
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17517/0/109
☆天皇賞・春のYouTube動画を公開中です!
【2024年 天皇賞・春をデータで的中!】3週連続的中! マイラーズCは◎セリフォス2着! 〇ニホンピロキーフ3着!

こんばんは。そして、お初の方は、はじめまして。お宝DATAハンターのリーダー・ハットリです。
ユニコーンSの予想は先に公開しております。こちらでは東京メインの青葉賞(GII、東京芝2400m)の予想をお届けします。
■大前提となる二大データとは?
青葉賞は大前提として、ふたつの重視したいデータ、傾向があります。
ひとつは「内枠有利・外枠不利」であること。以下は過去10年(文中データの集計期間は断りがない限り以下同)、青葉賞の馬番別のデータです。
■青葉賞 過去10年
馬番別成績
・1-11番/【10.9.7.84】
勝率9.2% 複勝率23.9%
単勝回収率97% 複勝回収率62%
・12-18番/【0.1.3.46】
勝率0.0% 複勝率8.0%
単勝回収率0% 複勝回収率24%
過去10年の勝ち馬はすべて11番枠以内から出ており、12番より外からは1着馬はゼロ。2着馬もわずかに1頭。ちなみにその2着馬とは2018年のエタリオウで、同馬は・次走ダービーでも3着にタイム差なしの4着に走った素質馬でした。勝ち馬ゴーフォザサミットはダービーでは7着だったので、もしエタリオウが枠に恵まれていれば、青葉賞を勝ったのは同馬だったかもしれません。
ダービーやジャパンCもイン有利で知られるように、東京芝2400mは内枠有利が基本です。
また先週の東京の芝戦11レースを見ても、開幕週だけあって、やはり内枠有利の傾向が。11番以内が【10.11.10.85】複勝率26.7%に対し、12番から外は【1.0.1.33】複勝率5.7%という青葉賞と瓜二つの結果になっていたのです。
これらのデータから本命馬は「11番枠以内」から選ぶのが大前提。過去10年、勝ち馬が出ていない枠からは、相手やヒモは拾えても、軸馬を選ぶことはとてもできません。
青葉賞で重視したいデータ、ふたつ目は「差し馬狙い」です。
以下は過去10年の青葉賞の脚質別成績です。
■青葉賞 過去10年
脚質別成績
・逃げ/【1.0.0.9】
勝率10.0% 複勝率10.0%
・先行/【0.4.0.29】
勝率0.0% 複勝率12.1%
・差し/【6.3.8.50】
勝率9.0% 複勝率25.4%
・追込/【2.3.2.41】
勝率4.2% 複勝率14.6%
・マクリ/【1.0.0.1】
勝率100.0% 複勝率100.0%
過去10年で差し馬6勝、追い込み馬2勝は、なかなか見ない成績です。マクリを除けば差しは複勝率が抜けたトップ。それに続くのが追い込み。差し追い込み有利なレースであることは明白です。昨年などは1着から3着まで4コーナー通過順位がフタ桁番手という、完全な追い込み決着でした。
同じ東京芝2400mの3歳重賞でも、ダービーはもっと先行馬が馬券になります。なぜ青葉賞がここまで差し有利になるのかというと、ひとつはダービーにも駒を進められるほどの能力を持つ馬がそこまで集まらないから。最後の直線が長い長距離戦を先行策で押し切るのは、相当の能力がないとできない芸当です。
もうひとつは東京の芝2400mは若駒にとってはタフなコースで、最後はサバイバルな消耗戦になるから。差しが利くという以上に、最後まで脚が残っているかどうか、という戦いになるからです。これは、牡馬よりも体力のない牝馬のオークスが差し有利になるのと同じ理屈であります。
以上の重視すべきふたつのデータより、ここは「11番から内にいる差し馬」を本命候補に選ぶことにします。
■ヘデントールは買いデータに合致するのだが…
次に、別の角度から青葉賞の狙いを探ります。それは前走クラス別のデータです。
まず過去10年で6頭の勝ち馬を出している前走・1勝クラス組は、「前走1番人気かつ上がり最速で1着の馬」は、【4.4.5.15】勝率14.3%、複勝率46.4%という素晴らしい成績になっています。昨年の勝ち馬・スキルヴィングはまさにこの条件に合致した馬でした。
今年の該当馬はヘデントール1頭のみ。シュガークンは1番人気1着ながら上がりは2位でしたし、同じく1番人気1着のマーシャルポイントは上がりはメンバー8位だっただけでなく、枠も外の13番に入ってしまいました。
ヘデントールは新馬戦こそ2着に敗れたものの、先着を許したのは3連勝で皐月賞をレコード勝ちしたジャスティンミラノ。しかもスタートで出遅れて、東京コースでは禁じ手ともいえる3コーナーまくりを発動。贅沢に大外を回りながら、スムーズに先行したジャスティンミラノに最後は0秒3差にまで詰め寄ったのですから、その走りは勝ち馬とそん色ないほど強いものだったといえます。
その後は、いずれも中山芝2000mで未勝利と1勝クラスを楽勝。2レースとも後続を0秒4以上突き放しましたし、次戦で馬券になった馬が多数と、メンバーが弱かったわけでもありません。ちなみに未勝利戦の走破タイムは2分00秒2で、レース上がり4ハロンは46秒7だったのですが、中山芝2000mの2・3歳の条件戦で「勝ち時計2分00秒9以内・上がり4ハロン46秒9以内」だったのは、近10年で5例のみです。
このように、ここまでのレース内容に文句はないうえに、枠は9番枠に入りました。これは1番人気でも本命にするほかないか…と思ったのですが、ヘデントールにはどうしても気がかりなことがあります。
それは、鞍上のタイグ・オシェア騎手が初騎乗となることです。
青葉賞はどちらかというと継続騎乗が成績が良く、特に1着に限っては、乗り替わりが3勝・勝率3.3%であるのに対し、継続騎乗が7勝・勝率10.4%と大きくリードしています。
さらに、今回乗り替わるオシェア騎手は今回の来日が日本初騎乗。しかも“東京“でのデビューとなります。
東京競馬場は大箱だから乗りやすいのではないかと思いきや、それはとんでもない思い違い。東京コースは大箱ゆえに、仕掛けどころが難しく、特に芝レースは3-4コーナーをうまく回らないと、最後の直線で末がなくなってしまいます。かつて柴田善臣騎手が東京芝1400mで抜群の成績を残していたのは、この3-4コーナーの回り方が絶妙に巧かったからにほかなりません。
そして外国人ジョッキーも東京競馬場は難しいらしく、名手で知られるクリスチャン・デムーロ騎手などは驚くことに東京では重賞に勝ったことがありません。また、ほかの日本の競馬場では結果を残していても、東京競馬場でいきなり結果を出せる外国人は意外と少ない。
例えば、現在短期免許で大暴れ中のモレイラ騎手も、最初の来日時は東京で未勝利。2度目の東京挑戦ではダートでは勝てても芝では勝てず。芝の初勝ちは3度目の挑戦まで待たねばなりませんでした。ちなみに札幌や中山は、騎乗初日にいずれも芝で複数勝利を挙げています。
ムーア騎手もジャパンCなどでの何度かの騎乗を経て、正式に初めて短期免許で来日した2010年は東京で3日乗って芝は未勝利。2012年来日時も東京で4日乗って芝は未勝利。芝で勝ったのは2013年の来日初日でありました。
先述のC.デムーロ騎手やビュイック騎手といった欧州のトップジョッキーも東京の芝は何日か乗らないと勝つことはできませんでした。いきなり勝てたのはレーン騎手とマーフィー騎手くらいではないでしょうか。
しかもオシェア騎手はUAEでは3期連続でリーディングを獲ったそうですが、大レース勝ちはドバイのレースに限られ、手腕には疑問符がつきます。おまけに年齢は42歳と、失礼ながら騎手としては下り坂に入る年齢。日本で活躍できる外国人は対応力の高い若いジョッキーが多く、今冬初来日した外国人は若い騎手が少なかったせいか、キング騎手以外は残念な成績で日本を去りました。
この鞍上で、果たしていきなり府中の2400mを乗りこなすことができるのでしょうか。しかも出遅れ癖があり、ルメール騎手でも乗りづらそうだったヘデントールを初騎乗で。ちなみに調教にも乗っていないようなので、まさにテン乗りであります。
それでいて、前日オッズを見ると1番人気に推されそうな勢い。これはちょっと本命にはしにくい。ここは対抗にとどめておきます。
そして本命には、グランアルティスタ(牡3、栗東・寺島)を抜擢しました!
■前走2400m組は最多の5勝!
まず大前提である“枠”は2番枠で、ばっちりクリア! そしてグランアルティスタには、もうひとつの“買いデータ”があるのです。
それは、「青葉賞は前走も2400mを走った馬が強い」というデータ。以下は過去10年の距離別データになります。
■青葉賞 過去10年
前走距離別成績
・1800m/【1.1.1.37】
勝率2.5% 複勝率7.5%
・2000m/【2.3.2.33】
勝率5.0% 複勝率17.5%
・2200m/【2.4.3.35】
勝率4.5% 複勝率20.5%
・2400m/【5.2.3.21】
勝率16.1% 複勝率32.3%
全体として前走距離が長くなるほど好走率も高くなります。そして前走2400m組が、最多の5勝を挙げ、勝率・複勝率ともに抜けた1位になっているのです。
先ほども述べたように、青葉賞はタフな消耗戦になりやすいレース。なので前走も同じ距離を走って、スタミナをつけている馬が有利になるわけです。
そこで、この前走2400m組をさらに絞り込みます。まず好走馬は1頭の2着馬を除いて、すべて前走1着。さらにそのうち1頭の3着馬を除き、残る好走馬はすべて前走最速上がりで勝っていました。
この条件をクリアする馬は【5.1.2.6】勝率35.7%、複勝率57.1%。これは先ほどヘデントールを導き出した前走1勝クラス組の買い条件を上回る成績です。これこそまさに、お宝データといえますね。
このお宝データに合致するのは、内からグランアルティスタ、ウインマクシマム、ショウナンラプンタの3頭。このうちショウナンラプンタは8枠15番の外枠なので脱落。またウインマクシマムは2勝はいずれも逃げてのもの。
ここは「内枠の差し馬」を狙いたいと冒頭で宣言しました。グランアルティスタはお宝データに該当するうえに、内枠に入った差し馬。文句のない本命馬です!
以前の青葉賞は前走・未勝利組は苦戦を強いられていたのですが、一昨年のプラダリアは未勝利勝ちから格上挑戦で優勝し、そのジンクスを打ち破りました。同馬も前走は阪神の芝2400mに勝ち上がった関西馬で、グランアルティスタとプロフィールが重なります。
グランアルティスタの父ミッキーロケットはキングマンボ系種牡馬で、同系は過去10年で3勝を挙げ、わずかな差とはいえ種牡馬系統別で勝率はトップ。母父はダービーとジャパンCに勝ったスペシャルウィークですし、東京芝2400mはピッタリの配合ではないでしょうか。
前日段階では11番人気くらいと人気もなく、穴党としては申し分なし。ここはグランアルティスタから勝負したいと思います。
〈2024年 青葉賞 予想〉
◎2 グランアルティスタ
○9 ヘデントール
▲8 パワーホール
☆7 シュガークン
注1 サトノシュトラーセ
注6 フォスターボンド
△13 マーシャルポイント
△10 ウインマクシマム
△15 ショウナンラプンタ
△17 トロヴァトーレ
買い目
【単勝】2(1点)
【馬単/マルチ】2⇔9,8,7,1,6,13,10,15,17(18点)
【3連複/フォーメ】2=9,8,7,1,6=9,8,7,1,6,13,10,15,17(30点)
【3連複/フォーメ】9=8,1=8,7,1,6,13,10,15,17(13点)
〇ヘデントールは先に述べた通り。オシェア騎手がしっかり乗ってくれれば、アッサリ楽勝もあるでしょう。
▲パワーホールは、「前走・重賞で4着以内馬は【2.3.1.9】複勝率40.0%」の買いデータに該当。枠は8番枠で合格ですし、前走・共同通信杯は1着ジャスティンミラノを筆頭に、次走好走馬を多数輩出しています。
☆シュガークンは「前走1勝クラスで1番人気1着」。上がり順位も最速ではなかったものの2位なので、これ以上評価を下げることはできませんでした。
馬券は本命グランアルティスタからの買い目に加えて、対抗ヘデントールからの3連複も押さえで購入します。相手には▲パワーホールと注1番手のサトノシュトラーセの2頭。☆シュガークンを相手に入れなかったのは、さすがに押さえ馬券で1、2番人気軸を買うのは気が引けるからです。汗
グランアルティスタは3着でも高配当が期待できます。乗り替わる原騎手には奮起を期待します。
■プロフィール
かつて「重賞攻略データ」班のチームリーダーを担当していたことから“リーダー・ハットリ”と名乗る。数あるデータの中から馬券に有効なデータを看破し、期待値の高い馬をピックアップ。高配当GETに全精力を傾ける! 無類の穴馬券好きで、これまで数々の高配当をプライベートで獲得。100万馬券は3回的中経験アリ!
■最近のスマッシュヒット
【2024年皐月賞】
ジャスティンミラノ本命で馬単5570円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17571/0/113
【2024年スプリングS】
シックスペンス本命で3連単5万3380円&3連複9100円を的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17215/0/107
【2024年アンタレスS】
5人気ミッキーヌチバナ本命で馬単5530円&3連複2390円的中!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17562/0/113
【2024年きさらぎ賞】
本命ウォーターリヒトが10番人気で2着に激走!
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/16610/0/107
=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【血統診断・天皇賞・春】血統サイエンティスト・ドクトル井上
【血統診断・香港チャンピオンズデー】血統サイエンティスト・ドクトル井上
【馬体診断・天皇賞・春】馬体アナリスト・伊藤
【調教診断・天皇賞・春】調教ライター・西村武輝
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