競馬サロン

調教ライター 西村武輝
80
2024/04/19 11:20
マイラーズカップ2024 調教からの有力馬&穴馬ジャッジ!【重賞深掘りPROJECT】

2024年4月「競馬をより深く楽しんでいただく」ため新たなPROJECTがスタート!
その名も「重賞深掘りPROJECT」。
重賞のことなら「ここを見れば完璧!」と言っていただける『重賞コーナー』に育てていくことを目指します!
『重賞深掘りPROJECT』では血統、DATA、馬体、追い切り、情報の5大ファクターを中心にその道のプロが各重賞の最終結論まで導き出していきます。
『重賞深掘りPROJECT』深掘り隊の今後の活躍にどうぞご期待ください!
=新PROJECT発足のご挨拶=
このPROJECTのプロモーター「ブッシー」からのご挨拶です。
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17517/0/109
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「マイラーズC」全頭追い切り診断動画はこちら!
【マイラーズC 2024|調教診断】実績断然の2頭に明暗?上り調子の4歳馬を穴馬指名!
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毎週金曜、その週メイン重賞の気になる有力馬&穴馬を「追い切り」目線で徹底解説、および「S」「A」「B」の3段階で格付け。今週の対象は「マイラーズC」です!
■セリフォス
【中間調整】2歳時に重賞連勝を含むデビューからの3連勝。12月の朝日杯FSではドウデュースに半馬身差の2着に入るなど、早期から大活躍を見せている。3歳春シーズンはNHKマイルCで4着、安田記念で4着と大舞台で惜敗が続いたが、秋は富士S勝ちをステップにマイルCSでは1馬身1/4差の快勝。待望のGIタイトルをつかんでいる。昨年は安田記念で2着。秋は連覇を狙ったマイルCSが8着、香港マイルが7着と案外も夏負けの影響があり、本調子になかったようだ。
3度目の安田記念参戦の前哨戦として、今年はマイラーズCから始動することに。放牧先から栗東に3月22日に帰厩。27日に坂路14-14を出したのが初時計で、坂路とCWを併用して順調に時計を詰めている。1週前は中内田師が騎乗し、CW単走。序盤から飛ばし、大外を意識的に回したがラスト1F10秒9(一杯)とマークしたあたりはさすが。体を伸び伸びと使えていたのも好感。
【最終追い切り】レース当週は川田騎手が騎乗 感触を確かめる程度の坂路単走 斜め前方にいる馬を仮想敵とし、序盤から気持ちを乗せて速いラップを刻む。最後まで楽な手応えを保ちながらも、ラストは2F24秒2とさすがの脚力を示した。
【見解】夏負けがあり、調整に難しさがあったという昨年秋のマイルCS時は帰厩後も強い負荷を掛け続けなんとか間に合わせたという調整内容だった。それが仇となったのか、本番では力みがあって8着。それを考えると今回は強く追ったのが2本。最終追いは坂路で微調整程度で済んでおり、順調さで段違いと言える。もちろん安田記念を見据えてキンキンの仕上げではないだろうが、前哨戦で恥ずかしくない状態まで仕上げるのがこの厩舎のスタイル。能力では抜けた存在だし、勝ち負けは必至だろう。
総合評価「S」
■ニホンピロキーフ
【中間調整】2014年のフィリーズRで2着に入り桜花賞にも進出したニホンピロアンバーの第3仔。昨年2月に小倉芝1800mの未勝利戦を勝利以降、地道に自己条件で走り続けてきた。馬体をぐんと成長させた昨年の秋からは、一層充実。休み明けだった京都芝マイルの2勝クラスを競り勝ち、準オープン初戦こそスタートでゴチャついて7着に終わったものの、続く飛鳥Sでエアサージュの2着、そして前走・関門橋Sで2馬身半差の快勝を収め、条件馬の立場に別れを告げた。
その後オープン入り初戦として、ひと息入れてマイラーズCへ進むことが決定。いきなり別定GIIへの参戦は陣営サイドが同馬の充実ぶりを信じているからだろう。短期放牧を挟んで3月31日に坂路14-14を出したのが中間の初時計。1週前のCW併せ馬ではオープン馬を外から追走、並び掛けると一気にスイッチを入れ相手を3馬身突き放しての先着を果たした。これがニホンピロキーフにとって初のオープン馬との併せ馬だったが、それをまったく感じさせない豪快なデモンストレーションとなった。
【最終追い切り】レース当週は今回で7戦連続騎乗となる主戦・田口騎手が騎乗しCW単走。負荷は1週前で十分に掛かっており、今回は終い重点で調整程度の内容となった。序盤は抜群の折り合いで脚を溜め、直線半ばの見せムチで仕掛けられると一気に加速し弾けた。精神面でかなりいい状況にありそう。
【見解】1週前がその週の重賞に出走するオープン馬(アンタレスS出走のクリノドラゴン)を外を回ってねじ伏せ、時計も自己ベストタイをマークするという豪快な内容。陣営がGII参戦を決めたのも頷けるような攻め気配だった。最終追いは一転、メリハリを意識したものとなり、ここでは鞍上のピッタリ息が合っているところを見せた。一気の相手強化、久しぶりのマイル戦とハードルは高いが、平坦コース巧者でもあり、いきなりの好走があって不思議はない。
総合評価「A」
■コレペティトール
【中間調整】昨年12月に阪神芝1800mの元町Sで後方から鋭く内を突いて勝利。そこから中4週で参戦したのが年明けの京都金杯だった。オープン昇級初戦とあって8番人気という評価に留まっていたが、実戦ではまた最後の直線でラチ沿いを巧みに突き、最後の最後でスルッと抜け出し重賞初勝利を果たしている。その京都金杯が叩き3戦目とあって、ひと息入れて春に備えることに。
放牧からの帰厩後は当初の予定通りマイラーズCを本線として順調に本数をこなしている。1週前の坂路単走では追ったほど弾けなかったが、もともと稽古駆けしない馬。予定通り強い負荷を掛けたこと自体は評価していいだろう。
【最終追い切り】レース当週も坂路で単走。馬場の真ん中をまとまりのあるフォームで駆け上がる。ラストは手前の変換に少しモタつき、伸びもそこまでではなかったが、馬場が荒れた時間帯だったことを考えれば悪くない動きだったか。
【見解】前走時も攻めでは目立たず、それで勝利を収めるのだからいわゆる調教では判断しづらいタイプ。また中竹厩舎は坂路の馬場が荒れた時間帯に敢えて追う傾向にあり、ラストで伸びあぐねるのも情状酌量の余地はあるだろう。とはいえ、今回の動きはさすがに物足りない。2週続けて強い負荷を掛けられているので体調面は整っていそうだが、やはり気持ちが乗り切っていない印象がある。近2走の連勝は「中1週」「中4週」。それ以前の勝利も詰まった間隔で使われてのもので、中14週となる今回は割り引いて考えたほうがいいかもしれない。
総合評価「B」
<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝><br />
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
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=重賞深掘りPROJECT関連動画=
【マイラーズカップ 2024|血統診断】“ディープの庭”に異変発生!?新装京都の外回りマイルで狙える血統パターンはコレだ!
【2024マイラーズカップをデータで的中!】桜花賞に続き皐月賞も◎ジャスティンミラノで的中! アンタレスSも◎ミッキーヌチバナ1着! アーリントンCは◎チャンネルトンネル3着!
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その名も「重賞深掘りPROJECT」。
重賞のことなら「ここを見れば完璧!」と言っていただける『重賞コーナー』に育てていくことを目指します!
『重賞深掘りPROJECT』では血統、DATA、馬体、追い切り、情報の5大ファクターを中心にその道のプロが各重賞の最終結論まで導き出していきます。
『重賞深掘りPROJECT』深掘り隊の今後の活躍にどうぞご期待ください!
=新PROJECT発足のご挨拶=
このPROJECTのプロモーター「ブッシー」からのご挨拶です。
https://uma-jin.net/new/salon/salon_detail/17517/0/109
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【マイラーズC 2024|調教診断】実績断然の2頭に明暗?上り調子の4歳馬を穴馬指名!
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毎週金曜、その週メイン重賞の気になる有力馬&穴馬を「追い切り」目線で徹底解説、および「S」「A」「B」の3段階で格付け。今週の対象は「マイラーズC」です!
■セリフォス
【中間調整】2歳時に重賞連勝を含むデビューからの3連勝。12月の朝日杯FSではドウデュースに半馬身差の2着に入るなど、早期から大活躍を見せている。3歳春シーズンはNHKマイルCで4着、安田記念で4着と大舞台で惜敗が続いたが、秋は富士S勝ちをステップにマイルCSでは1馬身1/4差の快勝。待望のGIタイトルをつかんでいる。昨年は安田記念で2着。秋は連覇を狙ったマイルCSが8着、香港マイルが7着と案外も夏負けの影響があり、本調子になかったようだ。
3度目の安田記念参戦の前哨戦として、今年はマイラーズCから始動することに。放牧先から栗東に3月22日に帰厩。27日に坂路14-14を出したのが初時計で、坂路とCWを併用して順調に時計を詰めている。1週前は中内田師が騎乗し、CW単走。序盤から飛ばし、大外を意識的に回したがラスト1F10秒9(一杯)とマークしたあたりはさすが。体を伸び伸びと使えていたのも好感。
【最終追い切り】レース当週は川田騎手が騎乗 感触を確かめる程度の坂路単走 斜め前方にいる馬を仮想敵とし、序盤から気持ちを乗せて速いラップを刻む。最後まで楽な手応えを保ちながらも、ラストは2F24秒2とさすがの脚力を示した。
【見解】夏負けがあり、調整に難しさがあったという昨年秋のマイルCS時は帰厩後も強い負荷を掛け続けなんとか間に合わせたという調整内容だった。それが仇となったのか、本番では力みがあって8着。それを考えると今回は強く追ったのが2本。最終追いは坂路で微調整程度で済んでおり、順調さで段違いと言える。もちろん安田記念を見据えてキンキンの仕上げではないだろうが、前哨戦で恥ずかしくない状態まで仕上げるのがこの厩舎のスタイル。能力では抜けた存在だし、勝ち負けは必至だろう。
総合評価「S」
■ニホンピロキーフ
【中間調整】2014年のフィリーズRで2着に入り桜花賞にも進出したニホンピロアンバーの第3仔。昨年2月に小倉芝1800mの未勝利戦を勝利以降、地道に自己条件で走り続けてきた。馬体をぐんと成長させた昨年の秋からは、一層充実。休み明けだった京都芝マイルの2勝クラスを競り勝ち、準オープン初戦こそスタートでゴチャついて7着に終わったものの、続く飛鳥Sでエアサージュの2着、そして前走・関門橋Sで2馬身半差の快勝を収め、条件馬の立場に別れを告げた。
その後オープン入り初戦として、ひと息入れてマイラーズCへ進むことが決定。いきなり別定GIIへの参戦は陣営サイドが同馬の充実ぶりを信じているからだろう。短期放牧を挟んで3月31日に坂路14-14を出したのが中間の初時計。1週前のCW併せ馬ではオープン馬を外から追走、並び掛けると一気にスイッチを入れ相手を3馬身突き放しての先着を果たした。これがニホンピロキーフにとって初のオープン馬との併せ馬だったが、それをまったく感じさせない豪快なデモンストレーションとなった。
【最終追い切り】レース当週は今回で7戦連続騎乗となる主戦・田口騎手が騎乗しCW単走。負荷は1週前で十分に掛かっており、今回は終い重点で調整程度の内容となった。序盤は抜群の折り合いで脚を溜め、直線半ばの見せムチで仕掛けられると一気に加速し弾けた。精神面でかなりいい状況にありそう。
【見解】1週前がその週の重賞に出走するオープン馬(アンタレスS出走のクリノドラゴン)を外を回ってねじ伏せ、時計も自己ベストタイをマークするという豪快な内容。陣営がGII参戦を決めたのも頷けるような攻め気配だった。最終追いは一転、メリハリを意識したものとなり、ここでは鞍上のピッタリ息が合っているところを見せた。一気の相手強化、久しぶりのマイル戦とハードルは高いが、平坦コース巧者でもあり、いきなりの好走があって不思議はない。
総合評価「A」
■コレペティトール
【中間調整】昨年12月に阪神芝1800mの元町Sで後方から鋭く内を突いて勝利。そこから中4週で参戦したのが年明けの京都金杯だった。オープン昇級初戦とあって8番人気という評価に留まっていたが、実戦ではまた最後の直線でラチ沿いを巧みに突き、最後の最後でスルッと抜け出し重賞初勝利を果たしている。その京都金杯が叩き3戦目とあって、ひと息入れて春に備えることに。
放牧からの帰厩後は当初の予定通りマイラーズCを本線として順調に本数をこなしている。1週前の坂路単走では追ったほど弾けなかったが、もともと稽古駆けしない馬。予定通り強い負荷を掛けたこと自体は評価していいだろう。
【最終追い切り】レース当週も坂路で単走。馬場の真ん中をまとまりのあるフォームで駆け上がる。ラストは手前の変換に少しモタつき、伸びもそこまでではなかったが、馬場が荒れた時間帯だったことを考えれば悪くない動きだったか。
【見解】前走時も攻めでは目立たず、それで勝利を収めるのだからいわゆる調教では判断しづらいタイプ。また中竹厩舎は坂路の馬場が荒れた時間帯に敢えて追う傾向にあり、ラストで伸びあぐねるのも情状酌量の余地はあるだろう。とはいえ、今回の動きはさすがに物足りない。2週続けて強い負荷を掛けられているので体調面は整っていそうだが、やはり気持ちが乗り切っていない印象がある。近2走の連勝は「中1週」「中4週」。それ以前の勝利も詰まった間隔で使われてのもので、中14週となる今回は割り引いて考えたほうがいいかもしれない。
総合評価「B」
<【重賞深掘りプロジェクト】 調教ライター 西村武輝><br />
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。
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=重賞深掘りPROJECT関連動画=
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