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競馬サロン

調教ライター 西村武輝

2024/04/18 15:45

マイラーズカップ2024 【調教】全17頭調教診断レポート【重賞深掘りPROJECT】

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2024年4月「競馬をより深く楽しんでいただく」ため新たなPROJECTがスタート!
その名も「重賞深掘りPROJECT」。

重賞のことなら「ここを見れば完璧!」と言っていただける『重賞コーナー』に育てていくことを目指します!
『重賞深掘りPROJECT』では血統、DATA、馬体、追い切り、情報の5大ファクターを中心にその道のプロが各重賞の最終結論まで導き出していきます。

『重賞深掘りPROJECT』深掘り隊の今後の活躍にどうぞご期待ください!

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【競馬サロン】読者の皆さん、こんにちは。調教ライター・西村武輝です。

春のGIシリーズの序盤戦、大阪杯・桜花賞・皐月賞が終了。今週はGIがなく“中休み”の週となりますね。

とはいえ今後のGI戦線に直結する魅力的なGII競走が日曜日には2鞍開催され、GI週と変わらぬ熱量で攻略に臨みたいと思います。

日曜京都では「安田記念」の前哨戦「マイラーズC」。

京都開幕週の外回りマイル戦。スピードが要求される好コンデイションにおいて序盤で流れに乗っていける気持ちの醸成、そして直線平坦とあってそのスピードを維持できる能力により磨きをかける調教が望ましいところ。

まずは木曜段階での「マイラーズC」全頭追い切り診断、採点を以下で公開いたします。

週末にはこの「診断・採点」を軸として調教ライター・西村武輝の「印・見解・買い目」を公開する重賞の最終結論コラムもお届けいたします。こちらもどうぞご期待ください。


●4月21日 マイラーズC(GII、京都、芝1600m)

■アリストテレス 古川吉騎手騎乗 栗東坂路併せ馬 準オープン馬と併走。やや口向きの悪さはあるものの、一定の素軽さを保って駆け抜けた。あと少し迫力は欲しいが、転厩後ではいちばんいい状態か。【6】

■エアロロノア 助手騎乗 栗東坂路併せ馬 古馬2勝クラスに取り付き追い比べ。しっかり負荷を掛けられると相手をねじ伏せるようにグイッと抜け出して1馬身の先着を果たした。去勢手術明けで10カ月半ぶりとなるが、自分の競馬はできそう。【6】

■エエヤン 助手騎乗 美浦坂路併せ馬 3歳1勝クラスを大きく先に行かせて追走。坂の手前で取り付き併走に持ち込む。相手もよく走ったが、これを終始アオって、手応え優勢のまま併入としている。四肢を大きく使えていたのは好感。好調キープだ。【7】

■コレペティトール 助手騎乗 栗東坂路単走 馬場の真ん中をまとまりのあるフォームで駆け上がる。ラストは手前の変換に少しモタつき、伸びもそこまでではなかったが、馬場が荒れた時間帯だったことを考えれば悪くない動き。動ける状態。【6】

■スパイダーゴールド 助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 先週のレースを除外となりスライド。さらに輸送を考慮して終いだけ重点の3頭併せ。3歳馬2頭を追走し、脱落した1頭に先着。もう1頭に遅れ入線だが、無理をさせなかったもの。一定の素軽さはあり、除外があったとはいえこの馬なりに順調だろう。【6】

■セッション 坂井騎手騎乗 栗東坂路単走 中2週となるので鞍上と呼吸を合わせることに主眼を置いた内容。全体もラストもそこまで派手な時計ではなかったが、ゴーサインにスッと反応し軽快に加速ラップで締めくくれていたのはいい。走りのバランスも上々。前走からの上積みは大きそうだ。【7】

■セリフォス 川田騎手騎乗 栗東坂路単走 斜め前方にいる馬を仮想敵とし、序盤から気持ちを乗せて速いラップを刻む。最後まで楽な手応えを保ちながらも、ラストは2F24秒2とさすがの脚力を示した。1週前にCWで猛時計を出しているし、ほぼ万全。【7】

■ソウルラッシュ 助手騎乗 栗東CW併せ馬 準オープン馬を追走し直線ではインへ進路を取る。相手をロックオンして仕掛けられると猛然と脚を伸ばして突き抜け、3馬身の先着フィニッシュとした。坂路だった昨年の最終追いと異なるあたりはどうかだが、動きに関しては申し分なし。【7】

■ソーヴァリアント 助手騎乗 美浦ウッド併せ馬 福島牝馬Sに出走するグランベルナデットと最終スパーリング。外先導の形から直線で併走し、やや一本調子ではあったが素軽く伸びて併入とした。いかにも体調は良さそう。3カ月ぶりだった前走時よりいい状態で走れそうだ。【6】

■トゥードジボン 助手騎乗 栗東CW単走 コンスタントに使われているため4Fから流す程度の内容。加速してやや頭が高くなったが、まずまずの躍動感を保って脚を伸ばせていたはいた。大幅上積みはどうかも、デキ落ちはなく順調。【6】

■トランキリテ 助手騎乗 栗東CW併せ馬 オープン馬レッドファーロを追走し、序盤から速いラップを刻む意欲的な調整。気迫十分の雰囲気で相手をパスすると、序盤飛ばした分さすがに手応えは鈍ったが力強い踏み込みは保って1馬身半差の先着とした。充実一途の感があり、持てる力をフルに出せそう。【7】

■ニホンピロキーフ 田口騎手騎乗 栗東CW単走 1週前に猛時計を叩き出しており、今週は調整程度。序盤は抜群の折り合いで脚を溜め、直線半ばの見せムチで仕掛けられると一気に加速し弾けた。精神面でかなりいい状況にありそう。絶好の仕上がり。【8】

■ノースザワールド 助手騎乗 美浦ウッド単走 中3週で関西遠征を考慮して単走・馬なり調整。やや集中できていない素振りもあったが、この馬なりに素軽さを保って脚を伸ばした。先週は併せ馬をこなしているし、体調は安定だろう。【6】

■ビーアストニッシド 助手騎乗 栗東坂路単走 まずまずまとまりのあるフォームで駆け上がるが、気難しさを出したのかバランスを崩しそうになる場面も。ズブさがあり仕掛けたほどの伸びもなかった。転厩後3戦目となるが、変わり身はどうか。【5】

■フリームファクシ 富田騎手騎乗 栗東CW併せ馬 同じレースに出走するリューベックと併せ馬。外先導の形で入り、内からの相手を迎え撃つ。相手の加速にいったん受け流し、ジワッと反撃し最後はクビほどの先着とした。先週は馬なりで速い時計を出せているし、中10週とひと息入れての立て直し成功か。【7】

■ボルザコフスキー 吉村騎手騎乗 栗東CW併せ馬 外先導の形で入り、最後は内から来た馬にパスされての半馬身遅れ入線。ただし相手は売り出し中シュガークンで、これが動きすぎた感もある。ボルザコフスキー自身力強く伸び、3F35秒9-1F11秒2(一杯)なら申し分なし。高いレベルで好調キープ。【7】

■リューベック 浜中騎手騎乗 栗東CW併せ馬 フリームファクシと最終スパーリングを敢行。内後方から追走し、取り付いてからの追い比べで最後は若干見劣ったが、追走差があったことを考えれば悪くない動き。この馬の競馬はできそう。【6】


<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
 

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