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2024/04/02 17:30

【ニュージーランドT(GII)攻略データコラム】前走重賞組が中心 470キロ以上の大きめの馬が狙い目

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ニュージーランドT(GII) 3歳 馬齢 中山芝1600m

※2014年以降、過去10年分のレースデータを基に分析する。

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■人気
・1番人気/【1.3.0.6】
 勝率10.0% 複勝率40.0%
・2番人気/【5.0.2.3】
 勝率50.0% 複勝率70.0%
・3番人気/【1.2.0.7】
 勝率10.0% 複勝率30.0%
・4-6番人気/【1.3.2.24】
 勝率3.3% 複勝率20.0%
・7-9番人気/【1.1.4.24】
 勝率3.3% 複勝率20.0%
・10番人気以下/【1.1.2.57】
 勝率1.6% 複勝率6.6%

1番人気は過去10年で1勝、2着3回と、頼りない成績。その分、2番人気が5勝、複勝率70.0%と優秀。回収率も単勝225%、複勝128%と、プラス収支を達成。軸に狙うならここだ。

それ以外は特に目立った傾向はなく、各人気から満遍なく好走馬が出ている。12番人気から1着馬、14番人気から2着馬が出ているように、フタ桁人気の激走もある。

なので人気にはとらわれず、買いたい馬は素直に押さえたほうがいい。

■騎手・厩舎 東西比較
◎厩舎
・美浦/【3.6.5.82】
 勝率3.1% 複勝率14.6%
・栗東/【7.4.5.39】
 勝率12.7% 複勝率29.1%

◎騎手
・美浦/【4.7.8.95】
 勝率3.5% 複勝率16.7%
・栗東/【5.3.2.25】
 勝率14.3% 複勝率28.6%
・外国/【1.0.0.1】
 勝率50.0% 複勝率50.0%

関東の3歳重賞にもかかわらず、栗東所属馬が7勝、複勝率も美浦所属のダブルスコア近い29.1%を記録。昨年こそ上位を関東馬が独占したものの、関西馬の出走数は過去10年では最低の3頭。しかも1番人気の関西馬・ドルチェモアは7着にコケてしまった結果。全体として関西馬優勢と見て問題はない。

近年、格付管理委員会よりグレード降格の警告を受けているように、例年GII戦とは思えないほどメンバーレベルが低い。それはクラシック戦線において谷間の重賞であることにくわえ、中山開催で力の劣る関東馬の出走が多くなるから。

一方、中山は東京に比べると関西陣営は積極的に出走してこない。それでもあえて東上する関西馬はそれだけ勝算がある証拠だし、そもそも能力に勝る馬も多い。それが関西馬優勢のデータに表れているのだろう。

騎手もそれに準じて、栗東所属のジョッキーのほうが好走率は高い。実数こそ美浦所属のほうが上なのだが、その半数は関西馬に騎乗してのもの。

さらに2022年マテンロウオリオンで2着、2021年はシティレインボーで3着好走した横山典騎手と、2022年リューベックを3着に持ってきた吉田隼騎手は、書類上は美浦所属だがレース当時は栗東を拠点に活動しており、実質的には“栗東所属”。そう考えると、上掲の数字以上に関西ジョッキーが優勢ということができる。

このように、厩舎・騎手とも“関西上位”と覚えておきたい。

■性別
・牡・セン/【10.7.8.97】
 勝率8.2% 複勝率20.5%
・牝/【0.3.2.24】
 勝率0.0% 複勝率17.2%

過去10年、すべて牡馬が勝利。実は中山に移設された2000年以降、牝馬が優勝したことは一度もない。

2、3着には来ており、複勝率はそこまで悪くはないが、それでも牡馬優勢と言わざるを得ない。

■生まれ月
・1月生まれ/【2.1.0.8】
 勝率18.2% 複勝率27.3%
・2月生まれ/【0.5.4.25】
 勝率0.0% 複勝率26.5%
・3月生まれ/【4.1.4.45】
 勝率7.4% 複勝率16.7%
・4月生まれ/【4.3.2.34】
 勝率9.3% 複勝率20.9%
・5月生まれ/【0.0.0.9】
 勝率0.0% 複勝率0.0%

生まれ月別のデータを調べると、多少のバラツキはあるものの、「1月生まれ」→「2月生まれ」→「3月生まれ」と、早く生まれたほうが好走率(複勝率)が高くなっていることがわかる。馬は人間よりも成長が速いためか、基本的に2、3戦では早生まれのほうが有利。その傾向は本レースにも表れているようだ。

■馬体重
・419キロ以下/【0.0.0.3】
 勝率0.0% 複勝率0.0%
・420-439キロ/【0.0.1.10】
 勝率0.0% 複勝率9.1%
・440-459キロ/【0.1.1.25】
 勝率0.0% 複勝率7.4%
・460-479キロ/【3.6.4.36】
 勝率6.1% 複勝率26.5%
・480-499キロ/【6.2.2.23】
 勝率18.2% 複勝率30.3%
・500キロ以上/【1.1.2.24】
 勝率3.6% 複勝率14.3%

小さな馬は苦戦を強いられており、439キロ以下からは連対馬がゼロ。459キロ以下からは勝ち馬ゼロとなっている。

ボーダーラインは460キロ以上で、特に470から499キロのゾーンだと【8.8.3.41】勝率13.3%、複勝率31.7%となり、単勝回収率は153%とベタ買いで儲かるレベルになる。ホットゾーンはここだ。

500キロ以上になると好走率が下がるが、3歳春時点でここまで巨体となると体をうまく使い切れず、小回りの中山コースでモタついてしまうのだろう。

■枠別
・1枠/【1.1.1.13】
 勝率6.3% 複勝率18.8%
・2枠/【0.2.2.15】
 勝率0.0% 複勝率21.1%
・3枠/【5.0.2.12】
 勝率26.3% 複勝率36.8%
・4枠/【1.1.0.17】
 勝率5.3% 複勝率10.5%
・5枠/【0.2.0.16】
 勝率0.0% 複勝率11.1%
・6枠/【2.0.2.16】
 勝率10.0% 複勝率20.0%
・7枠/【1.1.0.18】
 勝率5.0% 複勝率10.0%
・8枠/【0.3.3.14】
 勝率0.0% 複勝率30.0%

・1-4枠/【7.4.5.57】
 勝率9.6% 複勝率21.9%
 単勝回収率130% 複勝回収率105%
・5-8枠/【3.6.5.64】
 勝率3.8% 複勝率17.9%
 単勝回収率18% 複勝回収率42%

3枠が半数の5勝を挙げ、特注枠になっている。また、この3枠の好成績に牽引されて、1-4枠の内枠の各種成績がいずれも5-8枠を上回っている。

馬番ベースで見ても、10番枠から外のフタ桁馬番は【2.4.4.52】勝率3.2%、複勝率16.1%と低調。また13番より外からは勝ち馬が出ていない。

このように全体としては「内枠有利・外枠不利」。ただし、有利なはずの2番-4番枠から勝ち馬が出ていないところを見ると、内過ぎる枠は馬群で揉まれるリスクがあるのかもしれない。3枠の勝ち馬が多いのは、内寄りでありながら揉まれにくい、ちょうどいいところだからだと思われる。

■脚質
・逃げ/【3.1.0.7】
 勝率27.3% 複勝率36.4%
・先行/【3.1.5.31】
 勝率7.5% 複勝率22.5%
・差し/【4.6.4.49】
 勝率6.3% 複勝率22.2%
・追込/【0.2.1.33】
 勝率0.0% 複勝率8.3%
・マクリ/【0.0.0.1】
 勝率0.0% 複勝率0.0%

逃げは3勝2着1回と、よく馬券に絡む。また3勝はすべて良馬場時で、その成績は【3.0.0.5】勝率・複勝率ともに37.5%へと上昇する。一方、馬場が渋って稍重で行なわれた3回は逃げ切りはない。逃げ馬を狙うなら、良馬場時にしたほうがいい。

先行と差しは好走率はほぼ同じ。ただし頭数が多い分、好走数は差しのほうが多い。一方で、後方一気の追い込みは1着には届かず、2着止まり。

このように、極端な追い込み以外は馬場状態や展開次第で、どの脚質でも好走のチャンスはありそうだ。

■前走クラス
・未勝利/【1.0.0.2】
 勝率33.3% 複勝率33.3%
・1勝クラス/【3.3.2.47】
 勝率5.5% 複勝率14.5%
・OP特別/【1.0.1.16】
 勝率5.6% 複勝率11.1%
・GIII/【5.5.6.37】
 勝率9.4% 複勝率30.2%
・GII/【0.2.1.15】
 勝率0.0% 複勝率16.7%
・GI/【0.0.0.2】
 勝率0.0% 複勝率0.0%

GII戦とあって、やはり前走重賞を走った馬が【5.7.7.54】勝率6.8%、複勝率26.0%とよく馬券になっている。過去10年重賞組が馬券に絡まなかった年はなく、2014年と2017年にいたっては3着内すべてが前走重賞に使われていた。

重賞組の中ではGIII組の成績がダントツに優秀で、格上のGI・GII組から勝ち馬は出ていない。ただし3歳馬のローテーション的に、このレースに参戦するGI・GII組は“ワケあり”が多く、そもそもGI組は過去10年で2頭しか挑戦していない。

重賞組は前走着外馬からも好走馬が出ており、目立った好走傾向はない。それでもフタ桁着順からの巻き返しは2018年3着のデルタバローズ1頭だけ。9着以内のヒト桁着順に限れば、【5.7.6.27】勝率11.1%、複勝率40.0%と好走率が高まり、回収率も単勝175%、複勝121%と、プラス収支をマークする。

好走馬をもっとも多く出しているのは【3.1.3.22】のファルコンSだが、勝率10.3%、複勝率24.1%と、GIII組の中で特に好走率が高いわけではない。

1勝クラス組は全体成績こそ今ひとつなものの、近4年で3頭の勝ち馬を輩出し、昨年も前走1勝クラスを勝ち上がったエエヤンが優勝している。

同組の取捨のひとつは「前走の人気」。前走1番人気だと【3.1.1.14】勝率15.8%、複勝率26.3%と好走率が上昇する。

もうひとつの取捨は「前走の着差」。サンプル数は少ないものの、2着以下を0秒3以上離して勝っていると、【2.1.0.2】勝率40.0%、複勝率60.0%とハイアベレージ。一方、勝っていてもタイム差なしだと【0.0.1.16】とサッパリなのだ。

ちなみに昨年の勝ち馬エエヤンは、前走1勝クラスを1番人気で2着に0秒5差をつけて勝利と、どちらの条件もクリアしていた。

■種牡馬系統
・サンデーサイレンス系/【5.4.3.53】
 勝率7.7% 複勝率18.5%
・キングマンボ系/【1.2.2.24】
 勝率3.4% 複勝率17.2%
・ロベルト系/【1.1.2.9】
 勝率7.7% 複勝率30.8%
・ナスルーラ系/【1.1.0.2】
 勝率25.0% 複勝率50.0%
・ノーザンダンサー系/【0.1.1.12】
(ストームキャット系を除く)
 勝率0.0% 複勝率14.3%

もっとも馬券に絡んでいるのはサンデーサイレンス系だが、その分、出走数も多く、好走率は平均的。その中で好走が目立つ種牡馬は、2着馬2頭、3着馬1頭を出しているダイワメジャーくらい。ただし同馬を筆頭に、キンシャサノキセキやマツリダゴッホ、ジョーカプチーノなど、サンデー系の中でも短距離寄りの種牡馬の名前が多いかもしれない。

キングマンボ系も特筆すべき点はない。字面の回収率がいいロベルト系やナスルーラ系もサンプル不足でアテにはならない。

このように、種牡馬系統については、特に気にする必要はなさそうだ。

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(Text:Hattori)

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