競馬サロン
田原基成
2024/03/02 18:30
【弥生賞】本命はシンエンペラーにあらず。ダービー制覇まで見据える2戦2勝馬に不動の本命
80
キャットファイト、サフィラ、エコロヴァルツ。
年明け以降の3歳重賞は実績豊富な人気馬受難が続いている。
これを単なる世代レベルと捉えるか、何らかの背景が理由にあると捉えるか。そこが予想における大きな分岐点だと私は思う。
3頭の共通点を紐解くと、春のGI戦線への出走確実な賞金を有している点が浮かび上がる。キャットファイトはボーダーラインのギリギリかもしれないが、その他2頭+共同通信杯に参戦したジャンタルマンタルも該当馬に挙げられる1頭。今回より先を見据えた一戦という点がこのような結果を生んでいるのだろうか。
次に、上記の馬が敗れたレースの勝ち馬から共通点を見つけ出したい。
フェアリーSを制したイフェイオン、クイーンCを制したクイーンズウォーク、共同通信杯を制したジャスティンミラノ。いずれも春のGI出走に向けて「勝つしかない」場所に位置していた馬だ。GI、とりわけ生涯一度のクラシックは出走できるものなら出走させたいと考える舞台。すでに賞金加算済みの馬と比較した際の“本気度”に大きな差が出るのは当然だろう。
「狙いはGI出走のボーダーラインに位置する馬」
その視点から、トロヴァトーレに本命の印を託す。
同じ人気馬でもシンエンペラー、ダノンエアズロックはいずれも牡馬クラシック初戦の出走をほぼ確実なものにしている馬。同じ2勝馬でも立場が違う。鞍上にC.ルメールを配したここは是が非でも賞金加算がほしい“勝負駆け”の一戦と捉えられるだろう。
昨年は同じ新種牡馬のスワーヴリチャード産駒に後れを取っていた感があるレイデオロ産駒。それでも今年は、すみれSを同産駒のサンライズアースが、セントポーリア賞をペッレグリーニがそれぞれ勝利。2戦2勝のアドマイヤテラも含めて確かな成長力を示している。日本ダービーを制した自身と同様、産駒の完成は3歳を迎えてからなのかもしれない。
トロヴァトーレについて補足すると、注目したいのは前走。上がり3F33秒台の末脚で制した一戦だが、12-4月の中山2000mを上がり33秒台で勝った2-3歳馬はダイワメジャー、ドゥラメンテ、マカヒキとのちのGI馬が名を連ねているのだ。前述の父レイデオロの主戦騎手は今回、この馬の手綱を握るC.ルメール。実績馬斬りの可能性は十分だ。
いざ、クラシックへ。トロヴァトーレに本命の印を託す。
相手本線にはシンエンペラーを。
昨年のホープフルS2着馬。勝ったレガレイラの決め手に屈したものの、差し馬勢が上位を占めた一戦で4角2番手から連対を確保したレースぶりには高い価値がありそうだ。過去10年の弥生賞において、前走GIで2着内だった馬は【1-3-3-0】。本番への叩き台となる今回だが、大崩れは考えにくい。
穴妙味を求めるならシリウスコルト。
前走ホープフルSは6着と強豪相手にまずまずの結果。右回りでは【2-0-0-1】と好走が目立つ馬でもあり、ボーンディスウェイやタガノエスプレッソ、タイトルホルダーなどオープンクラス実績馬が配当妙味を上げるレース傾向から、当舞台の芙蓉S勝ち馬であるこの馬をノーマークにはできない。
ダノンエアズロックはこの位置。
前走アイビーSは上がり3F32秒7の脚で勝利。東京芝1800mを上がり3F32秒台で制した2歳馬にはスマートオーディン、クロノジェネシス、イクイノックスといった重賞勝ち馬がズラリと並んでおり、その価値は計り知れない。とはいえ当時とは180度異なる中山芝2000m替わりかつ、上がりのかかる馬場が濃厚。それを踏まえてこの評価とした。
【中山11R 弥生賞予想の印】
◎6 トロヴァトーレ
〇5 シンエンペラー
▲8 シリウスコルト
☆9 ダノンエアズロック
△10 ファビュラススター
△3 シュバルツクーゲル
△1 アドミラルシップ
【単勝】6(1点)
【馬連/ながし】6-5,8,9(3点)
【3連複/ながし】6-5,8,9,10,3,1(15点)
【3連単/フォーメ】6→5,8,9→5,8,9,10,3,1(15点)
田原基成のプロフィールはこちら
関連コラム「走破ラップから2戦2勝馬に“ドゥラメンテ級”の可能性 弥生賞2024全11頭診断」
年明け以降の3歳重賞は実績豊富な人気馬受難が続いている。
これを単なる世代レベルと捉えるか、何らかの背景が理由にあると捉えるか。そこが予想における大きな分岐点だと私は思う。
3頭の共通点を紐解くと、春のGI戦線への出走確実な賞金を有している点が浮かび上がる。キャットファイトはボーダーラインのギリギリかもしれないが、その他2頭+共同通信杯に参戦したジャンタルマンタルも該当馬に挙げられる1頭。今回より先を見据えた一戦という点がこのような結果を生んでいるのだろうか。
次に、上記の馬が敗れたレースの勝ち馬から共通点を見つけ出したい。
フェアリーSを制したイフェイオン、クイーンCを制したクイーンズウォーク、共同通信杯を制したジャスティンミラノ。いずれも春のGI出走に向けて「勝つしかない」場所に位置していた馬だ。GI、とりわけ生涯一度のクラシックは出走できるものなら出走させたいと考える舞台。すでに賞金加算済みの馬と比較した際の“本気度”に大きな差が出るのは当然だろう。
「狙いはGI出走のボーダーラインに位置する馬」
その視点から、トロヴァトーレに本命の印を託す。
同じ人気馬でもシンエンペラー、ダノンエアズロックはいずれも牡馬クラシック初戦の出走をほぼ確実なものにしている馬。同じ2勝馬でも立場が違う。鞍上にC.ルメールを配したここは是が非でも賞金加算がほしい“勝負駆け”の一戦と捉えられるだろう。
昨年は同じ新種牡馬のスワーヴリチャード産駒に後れを取っていた感があるレイデオロ産駒。それでも今年は、すみれSを同産駒のサンライズアースが、セントポーリア賞をペッレグリーニがそれぞれ勝利。2戦2勝のアドマイヤテラも含めて確かな成長力を示している。日本ダービーを制した自身と同様、産駒の完成は3歳を迎えてからなのかもしれない。
トロヴァトーレについて補足すると、注目したいのは前走。上がり3F33秒台の末脚で制した一戦だが、12-4月の中山2000mを上がり33秒台で勝った2-3歳馬はダイワメジャー、ドゥラメンテ、マカヒキとのちのGI馬が名を連ねているのだ。前述の父レイデオロの主戦騎手は今回、この馬の手綱を握るC.ルメール。実績馬斬りの可能性は十分だ。
いざ、クラシックへ。トロヴァトーレに本命の印を託す。
相手本線にはシンエンペラーを。
昨年のホープフルS2着馬。勝ったレガレイラの決め手に屈したものの、差し馬勢が上位を占めた一戦で4角2番手から連対を確保したレースぶりには高い価値がありそうだ。過去10年の弥生賞において、前走GIで2着内だった馬は【1-3-3-0】。本番への叩き台となる今回だが、大崩れは考えにくい。
穴妙味を求めるならシリウスコルト。
前走ホープフルSは6着と強豪相手にまずまずの結果。右回りでは【2-0-0-1】と好走が目立つ馬でもあり、ボーンディスウェイやタガノエスプレッソ、タイトルホルダーなどオープンクラス実績馬が配当妙味を上げるレース傾向から、当舞台の芙蓉S勝ち馬であるこの馬をノーマークにはできない。
ダノンエアズロックはこの位置。
前走アイビーSは上がり3F32秒7の脚で勝利。東京芝1800mを上がり3F32秒台で制した2歳馬にはスマートオーディン、クロノジェネシス、イクイノックスといった重賞勝ち馬がズラリと並んでおり、その価値は計り知れない。とはいえ当時とは180度異なる中山芝2000m替わりかつ、上がりのかかる馬場が濃厚。それを踏まえてこの評価とした。
【中山11R 弥生賞予想の印】
◎6 トロヴァトーレ
〇5 シンエンペラー
▲8 シリウスコルト
☆9 ダノンエアズロック
△10 ファビュラススター
△3 シュバルツクーゲル
△1 アドミラルシップ
【単勝】6(1点)
【馬連/ながし】6-5,8,9(3点)
【3連複/ながし】6-5,8,9,10,3,1(15点)
【3連単/フォーメ】6→5,8,9→5,8,9,10,3,1(15点)
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