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競馬サロン

齋藤翔人

2023/11/25 19:00

【京阪杯】 今度こそ自慢の末脚が活きる舞台 重賞制覇のチャンスが到来したエイシンスポッター

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先ほど掲載されたジャパンCの予想コラムで、GIウイナーの引退が相次いで発表されたことについて触れましたが、11月22日。ダイワメジャーを繋養している社台スタリオンステーションの徳武英介場長から「来年は種付けをやめるつもり」と発表があり、事実上の種牡馬引退が決まりました。

芝はもちろん、ダートでもGI馬を送り出したダイワメジャー。とりわけ、2歳戦に強いイメージがありますが、古馬になって重賞を勝利する馬も少なくありません。ブルドッグボスに至っては、7歳でJBCスプリントを制しています。

また、リーディングサイアーを獲得した実績こそないものの、2015年には2歳リーディングの座を獲得。既に、種牡馬としても絶対的な地位を築いていたディープインパクトを引きずり下ろしての1位で、非常に価値あるものでした。

そんなダイワメジャーの特徴、武器といえば、スピードの持続力に優れている点。勝負根性も素晴らしく、並びかけられても再び突き放すという、実にしぶとい馬でした。
同じサンデーサイレンス産駒でも、瞬発力を武器に活躍したディープインパクトとは対照的。産駒も同様のタイプが多く、瞬発力を武器に活躍するセリフォスは、その中でも異色の存在といえます。残念ながら、先週のマイルCSで史上初となる父仔同一GI連覇の偉業はならなかったものの、勝ったナミュールの母父はダイワメジャーでした。

さらに、ダイワメジャーが生まれた2001年は、種牡馬の宝庫といえる世代。今年、3歳限定GIを制した馬の父、ドゥラメンテ、キタサンブラック、サトノクラウンは、いずれも2012年生まれだったことが話題になりましたが、それ以前に一流種牡馬が数多く誕生したのが2001年生まれ世代です。

リーディングを2度獲得したキングカメハメハを筆頭に、ハーツクライやブラックタイド、スズカマンボ、メイショウボーラー、そしてダイワメジャーらがGI馬を輩出。ハットトリックも、海外でGIウイナーを複数送り出しています。

数は少ないものの、2023年も12頭に種付けしたダイワメジャー。来年産まれてくる産駒がラストクロップとなり、自身は引き続き社台スタリオンステーションで余生を過ごすそう。1日でも長生きしてくれることを願わずにはいられません。

それでは予想に。

今回は、年内の京都競馬を締めくくる京阪杯の過去5年を深掘り調査。好走傾向から買い条件を探し、本命馬を導き出します。

(1)今回馬番
(2)騎手の東西別成績
(3)生月
(4)前走上がり
(5)父の系統
(6)前走4コーナーでの位置取り
(7)前走着順

近年の傾向から買い条件になりそうなのは、上記7項目。その中で、まずは(1)。今回の馬番です。
ジャパンCと同様、内枠有利の京阪杯。今回の馬番が1から7番で、前走の出走頭数が16頭立て以下、かつGII以外のレースに出走した牡・せん馬は[2-2-3-6/13]。勝率15.4%、複勝率53.8%。単勝回収率68%、複勝回収率201%。該当馬の半数以上が、好走していました。

次は(2)。騎手の東西別成績。
大幅に騎乗数が違うとはいえ、当レースで好走率が高いのは、栗東所属騎手騎乗馬。その中で、(1)とやや被りますが、前走も今回も馬番が偶数番。なおかつ、前走1200m以下のレースに出走した馬は[3-3-1-5/12]。勝率25.0%、複勝率58.3%。単勝回収率265%、複勝回収率244%。こちらも、該当馬の半数以上が好走しています。

(3)は、生月について。
近年の京阪杯は遅生まれが有利。5月以降に生まれた馬が[2-2-2-6/12]。勝率16.7%、複勝率50.0%。単勝回収率79%、複勝回収率286%と、かなりの好成績でした。

折り返しの(4)は、前走の上がり。ここは2パターンご紹介します。
まず、前走上がりが6位以下の馬は、その前走で4番人気以内。なおかつ関西馬が[2-1-2-6/11]。勝率18.2%、複勝率45.5%。単勝回収率82%、複勝回収率271%とまずまず。

一方、前走上がり3位以内は、4歳以下の若馬が[2-3-0-2/7]。勝率28.6%、複勝率71.4%。単勝回収率132%、複勝回収率167%。サンプルは少ないものの、超抜の成績を収めていました。

(5)は、父の系統です。
ノーザンダンサー系種牡馬を中心とする、ニアークティック系種牡馬の産駒が活躍している当レース。その中でも、前走時、馬体重の増減がなかった。もしくは馬体重が減っていた馬は[3-1-2-4/10]。勝率30.0%、複勝率60.0%。単勝回収率337%、複勝回収率360%と、素晴らしい成績でした。

続いては(6)。前走4コーナーの位置取り別成績について。
短距離戦だけに、近走、先行した馬の頑張りが目立つ京阪杯。今回と異なる競馬場のレースに前走出走し、4コーナーで2から5番手に位置。かつ、乗り替わりとなる馬は[1-3-2-4/10]。勝率10.0%、複勝率60.0%。単勝回収率57%、複勝回収率346%。好走率は(6)と同じでした。

そして最後は(7)。前走の着順。ここも2パターンご紹介します。
まず、前走重賞で10着以下だった馬。この組は、今回ブリンカー不使用。かつ、母父がロイヤルチャージャー系種牡馬か、ニアークティック系種牡馬であれば[2-1-2-5/10]。勝率20.0%、複勝率50.0%。単勝回収率282%、複勝回収率261%と、該当馬の半数が好走。

一方、前走3着以内と好走した馬は、どういうわけか毛色が鹿毛以外であれば[1-2-2-4/9]。勝率11.1%、複勝率55.6%。単勝回収率42%、複勝回収率173%。該当馬の半数以上が好走しています。

これら7つの条件を踏まえ、印と買い目を下記のとおりとしました。

◎6  エイシンスポッター
○7  ショウナンハクラク
▲16 ヴァトレニ
☆11 シュバルツカイザー
△2  ビッグシーザー
△3  シングザットソング
△5  キミワクイーン
△10 ルガル
△14 ディヴィナシオン
△12 モズメイメイ
△1  バンデルオーラ
△17 トウシンマカオ
△4  スマートリアン
△9  グレイトゲイナー


【買い目】

・単勝 6
・馬単マルチ 6=2、3、5、7、10、11、12、14、16 計18点
・ワイド 6→1、2、3、4、5、7、9、10、11、12、14、16、17 計13点
・3連複軸1頭ながし 6→2、3、5、7、11、16 計15点


いつもどおり、印をつけすぎてしまいましたが……、本命は単独4項目合致のエイシンスポッター。以下、2項目に合致した馬が6頭いました。

4走前、このコースでおこなわれた鞍馬Sを勝利して以降、いずれも着外に終わっているエイシンスポッター。ただ、CBC賞とセントウルSは、いずれも逃げ有利の開幕週の馬場。前走のスプリンターズSも先行有利の展開で、なおかつGI。後方からレースを進めるこの馬にとっては、不利な展開でした。

ただ、鞍馬Sから毎レース速い上がりをマークし、しまいは確実。このコラムは金曜日に書いているため土曜日の競馬を見たわけではありませんが、先週も段々と差し有利の馬場になってきており、この馬の末脚が活きるのではないでしょうか。

馬券は、エイシンスポッターの単勝と、同馬からのワイド。そして、馬単マルチに関しては印をつけた馬すべてにながすと買い目が増えすぎるため、2項目に合致した6頭と、1項目に合致した馬の中から、好走率の高い(2)に該当したディヴィナシオン、(4-2)に該当したルガル。さらに、このコースで重賞勝ちのあるモズメイメイの3頭の計9頭にながし、3連複は2項目に合致した6頭にながします。

それでは日曜日も競馬を楽しみましょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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