どうも！覆面馬主１号です！

熊沢重文騎手、長い間、お疲れ様でした。
先日、熊沢重文が、引退した。彼は、とても個性的で素敵な騎手だったよな。
それに、オレは彼に大きな恩を感じている。

遡ること３２年。
オレが若き頃、とあるイベントの企画を頼まれ、その時の余興のひとつに有馬記念の馬券を全員に配るというのをやった。
その日は、ちょうど有馬記念当日で、そのイベントは１４時開始。後半にファンファーレが鳴る。
イベントの後半の盛り上げのために考えた企画だった。

クライアントや、上の人からは、おまえ、馬券なんか配って、本当に面白くなるのか？
と言われたが、この日の有馬記念は何かとんでもない事が起こりそうな予感があった。

参加していた人が６０名くらいだったので、出走馬全頭１５頭分の単勝１０００円馬券を６０枚、WINSで買ってきて、入場の時に配ったのだった。しめて６万円。安いものだ。
これで皆で盛り上がれる。どの馬が勝っても、４名が当たる訳だからね。
そして、配当は、その仔の人気次第って事になる。

この日の有馬記念は、メジロマックイーンが断然の１番人気で、ナイスネイチャ、プレクラスニーと続いていた。

競馬が知らない人は、何この名前！可愛いとか、カッコいいとか言って既に盛り上がっていた。

イベントの後半の目玉で正面のスクリーン（といってもそんなに大きくない）に競馬中継が映し出され、中山競馬場の大歓声が聞こえてきた！
いよいよスタートだ！

当時は、ネットもないし、オッズを確認する術もなく、テレビから聞こえる中継の情報だけ。
メジロマックイーンが勝ちそうという前評判が聞こえてきて、その単勝馬券を持っている人は、笑顔になっていたと思う。

そして、レースが始まると、結果は皆さんもご存知の通り、メジロマックイーンが物凄い剛脚の一頭に交わされたのだった！
あれ、あれ何だ？画面が見にくくて、オレもちょっと分からなかったが、実況でダイユウサク！という名前が聞こえた。
え？え？ダイユウサク？って何だ？

１４番人気のこの馬をオレですら忘れている状況だった。
が、現実には、その馬が、メジロマックイーンを倒してグランプリホースに輝いたのだった。

司会者が、あわあわしていたので、オレは、マイクを借り、こう説明した。

「皆さん！今年の有馬記念は、大、大、大波乱です！勝ったのは、１４番人気のダイユウサクという馬です。大穴です。ダイユウサクの単勝馬券をお持ちの方、手を挙げてください。そして、
前に出てきてください。
これから、とんでもない配当が発表されますので、楽しみにお待ちください！」

すると、４人が前に出てきて、オレに「ねえ、これ、幾らもらえるの？」と口々に聞いてきて、すでに大興奮状態。

ようやく払い戻しの金額が発表された。
単勝、１万３７９０円！

それを聞いた４人は、一瞬ぽかんとして、これは、幾らになるの？と聞いてきた。
オレは、「凄いよ、１３万７９００円だ！」

おおおおおおおお！
４人は、狂喜乱舞！めちゃくちゃ喜んでいた。
イベントは大成功で、盛り上がって終了した。

その立役者は、この大波乱を巻き起こした熊沢重文騎手だ。
あの日、彼に、心からありがとうございます！と感謝したのだった。
もう３２年も前になるのか・・・オレもジジイになる訳だ(笑)

ということで、明日は、マイルチャンピオンシップ！やっと京都に帰ってきたね。

今年のマイルチャンピオンシップが京都開催というのが、予想のポイントだよね。

京都のマイル戦というのは、前後半は、ほぼイーブンなんだけど、向こう正面から３コーナーにかけての上り坂のせいで、ここでラップが緩み、その後、３コーナーから下り坂になるので、この坂をいかに上手く降りてスピードに乗るかがポイント。
しかも直線の最後に阪神のような坂もないので、前が止まりにくいというのもある。

総じて、上がり３ハロンが１位みたいな馬が来ないコースとも言える。
というのも、３ハロンだけで、大外ズドンみたいな競馬はほぼあり得ず、下り坂のあたりからうまく進出して、前でそれなりの脚を使う仔が、上位に来るからね。
この辺が、東京の安田記念との決定的な違いなんだよね。

で、オレの本命なんだけど、阪神じゃない京都でやるなら、この仔以外にないと思う。

◎９ シュネルマイスター

もうね、春のマイラーズカップの競馬を見て、本当にビックリしたんだよね。
京都のマイル外回りで、あんな勝ち方をする馬、あんまり見たことないからね。
上がり３ハロンが、３２秒９と破格だったんだけど、レースをよくみると、この仔、京都の下り坂を上手く利用できているんだよね。
それに、驚いたのは、前走の毎日王冠。直線残り２００ｍくらいの時点で、ほぼ最後方になってしまい、前も壁。一度ブレーキを踏み、立て直して大外に出して、そこから凄まじい鬼脚で３着。あり得ない位、脚が余ってたし、ゴール板があと２０ｍ先なら勝ってる競馬だった。

この鬼脚を見て、シュネルマイスターは、５歳秋にして更に一段、レベルアップしたんじゃないかと思うんだよね。
阪神より断然京都が向くし、そろそろマイルG１を獲るチャンスが来たと思うんだよね。

もしセリフォスが、一度使えていたら、セリフォスに本命を打ったが、向こうは安田記念以来の競馬なので、今回は、シュネルマイスターで断然だと思うね。
マイルの帝王キングマンの血が、ここで完全に覚醒すると思う。

それに、今日もそうだったけど、京都競馬場は、向こう正面が向かい風で、直線が追い風。
しかも結構な強風で、外差しがガンガン決まりやすい状況だ。その上、馬場も傷みつつあって逃げ馬にはきつい感じになっている。
前残りになりやすいマイルチャンピオンシップだが、明日は、追い込み一閃、突き抜けると思うね。

もちろん、最近は、G１って川田かルメールしか勝たないっぽいから、それが継続って感じかな。

◎９ シュネルマイスター
〇１１セリフォス
▲１ ソウルラッシュ
☆５ ジャスティンカフェ
注１２レッドモンレーヴ
△７ エルトンバローズ
△１０マテンロウオリオン
△１６ナミュール
△６ ダノンザキッド

という順番にした。

対抗は、セリフォス。もしかして、この仔が、圧勝する可能性もないとは言えない。というのも、マイルチャンピオンシップを３歳で勝つというのは、かなりの才能がいる事。それに、マイルチャンピオンシップと安田記念で、両方とも勝ち負け出来る馬って、過去そんなにいない。
それくらい、東京のマイル戦と京都、阪神のマイル戦は、違うからだ。
両方とも好走出来ているのは、押しも押されもせぬG１馬と言える。

今回、一度叩くローテーションが取れず、ぶっつけ本番になったが、それでもこの相手なら、確実に上位に来ると思うね。
ダイワメジャー産駒だけど、母系のルアーヴルあたりのフランスのキレキレの血が強く出ている感じだね。

▲が、ソウルラッシュ。というより、モレイラ騎手。モレイラは、マジでマジックマンだよ。
ヤバい。馬が変わってしまうから、凄い。
ソウルラッシュは、マイルチャンピオンシップのレース傾向に脚質が合っていると思う。
好位から長く良い脚で、後続を完封。
そういう競馬をモレイラはしてくるはず。

それと、１１月の京都競馬場は、やたらキングマンボ系が走っていて、土曜もルーラーシップ産駒や、ヤマカツエース産駒が勝っている。

馬場が合ってきたのも追い風だ。

☆が、ジャスティンカフェ。昨年のマイルチャンピオンシップが６着なんだけど、これが酷い不利で、直線まともに追えなかった。この仔、ペースが上がった方がいいタイプで、G１のペースが合うんだと思うね。毎日王冠を一度叩いて、今年はどうだろうか？
坂井騎手が、どういう乗り方をしてくるか、それにかかっている。
馬のポテンシャルは、相当高いと思う。

注で、レッドモンレーヴ。この仔もキングマンボ系。前走はナミュールに負けたが、好時計の２着。
一度叩いて、上昇している感じだし、この仔も京都の外回りが合うと思う。

ナミュールは、ローテーションが詰まると凡走が多い。長く間隔を取った休み明けこそ狙い目の馬だからね。あって３着。いや、ないかな。

馬券は、単複、馬連、馬単。

三連系の馬券は、以下のフォーメーションで。

1着・・・◎
2着・・・〇▲☆注
3着・・・〇▲☆注△△△△

これで、三連複、三連単を買いたい！