競馬サロン

2023/09/30 19:55
【凱旋門賞】フクムは勝負の無印 “フランスのマツクニ”の信念に◎を託す!の巻

毎度おなじみ流浪の海外競馬予想、“裏・地引き網”のお時間がやってまいりました。
今年の凱旋門賞には日本からスルーセブンシーズが出走。日本調教馬の悲願達成なるかという点にも注目が集まります。
さっそく予想の方にまいりましょう。
■パリロンシャン4R 凱旋門賞(芝2400m)
◎13エースインパクト
○12フィードザフレーム
▲6 ウエストオーバー
☆3 オネスト
△5 ベイブリッジ
△10フリーウインド
△11ミスターハリウッド
△14ファンタスティックムーン
【3連複/流し】
13-12,6,3,5,10,11,14(21点)
◎はエースインパクトとします。
以前にも触れましたがこの馬の配合で真っ先に目がいくのが「ガリレオ≒アナバーブルーの3×2」という強烈な組み合わせ。サドラーズウェルズ、アーバンシー、ダンジグなどなど名血を巧みに使ったこの組み合わせを見た時は目ん玉が飛び出ました。
表1:エースインパクト血統表

表2:ガリレオ、アナバーブルー血統表

仏ダービーの2分2秒63というタイムも衝撃的なもの。それより前に2分2秒台を記録したのが2019年のソットサスで、同馬はその年の凱旋門賞で古馬を相手に3着に好走。
時計の比較から脚力という点で心配することは何もありません。
今回は初めての12F戦、そしてあまり好走例のない8月のギヨームドルナーノ賞からの臨戦過程が不安視されているようですが個人的にはあまり気にしていません。
ルジェ師はこの中間に「凱旋門賞を制すのはフレッシュな馬だと思う」というコメントを残していました。
この「フレッシュ」というのがキーワード。このフレッシュさを保つための構想、具体的には8月の重賞から直行してアークトライアルの12F戦を使わないプランって、ルジェ師がずっと前から挑戦しているローテーションなんですよね。
2014年のアヴニールセルタン、2017年のブラムト、昨年のアルハキーム、そして故障のため出走が叶わなかった2016年のラクレソニエールなど、ルジェ師はこのローテに幾度となく挑んできました。
もちろんソットサスやヴァデニのように9月のレースを使って凱旋門賞を走った馬もいるので、最終的には個々のタイプにもよるのでしょうが、秋の大一番にベストの状態で向かわせるためにはこのローテーションは効果的だとルジェ師は考えているのだと思います。
そこに現れた無敗のダービー馬・エースインパクト。自身の仮説を証明するためにこれほど適した存在はいません。ルジェ師がギヨームドルナーノ賞を使った直後に凱旋門賞への直行を明言したのも納得です。
また台所事情として、10F戦に適性のある血統をした馬が多く入厩する自身の厩舎のキャラクターを考え、消耗の大きい12F戦をなるべく使わないようにしたいという考えもそこにはありそう。このあたりの事情もルジェ師がこのローテにこだわる一因になっていると思います。
凱旋門賞の賞金は欧州競馬では破格の500万ユーロ(約6億円)。そのうえ種牡馬・繁殖牝馬としての価値もべらぼうに上がります。
管理馬とそのオーナーに最大の成果を得させるべく一般的なパターンから外れたローテーションを考え抜く名伯楽。「日本の競馬で既視感があるな?」と思い、ふと浮かんだのが松田国英・元調教師でした。
“マツクニローテ”と言われたNHKマイルCからダービーのローテーション。賞金と種牡馬価値という成果を管理馬にもたらすべく、マツクニ先生は批判に負けずこのローテーションを選び続けました。
そしてクロフネ、タニノギムレットが成しえなかったNHKマイルC→ダービーの連勝を成し遂げたのがご存じキングカメハメハ。
諦めなかったマツクニ先生の下に彗星のごとくキンカメが現れたように、信念の調教師・JC.ルジェ師の下に現れたスーパースターがエースインパクト。
アヴニールセルタンやラクレソニエールを経て、“ルジェローテ”をめぐる物語はとうとう最終章までやってきました。
今年の凱旋門賞は非の打ち所がないその血統表と“フランスのマツクニ”の信念に本命を託したいと思います。
○フィードザフレームはオープンストレッチを活かせそうな内枠にゲートイン。同馬の鞍上はスミヨン騎手。この人に凱旋門賞の内枠をあげるとだいたい馬券になっている気がします。エルボーをかますエキセントリックさもあるのですが、腕は世界トップなんですよねホント。
▲ウエストオーバーは“キングジョージ”で2着でしたが、4角でパイルドライヴァーに寄られてかなりのコースロスがあったので、フクムよりよっぽど強い競馬をしていたのは間違いありません。相性の悪い“キングジョージ”からの直行組ですがこの馬だけは拾います。
あとホーンビーさんはお願いですから詰まらないでください(英ダービーの映像を見ながら)。
☆オネストは昨年の凱旋門賞で豪雨に泣かされたクチ。ジャパンCでもインでドン詰まりとどうにも噛み合わない競馬が続き、なぜか2走前はマイルのジャックルマロワ賞に。そこでヘンに流れに乗せてしまったものですから、前走の愛チャンピオンSでは前半で位置を取り過ぎてしまい、結果的になし崩し的に脚を使って直線でお釣りがなくなりました。
ただ去年のパリ大賞を見ても、ロンシャンの12Fは間違いなくベストコースのはず。久々にパスキエさんに手が戻りますし、かつての輝きをここで取り戻すシーンに期待しました。
フクムは近年好走例の少ない“キングジョージ”からの直行ローテと外枠が引っかかり無印に。上でも触れたように、“キングジョージ”はウエストオーバーの方が強い競馬をしていたと思います。なのでそちらを上位に取った次第。
またエースインパクトから買う以上、人気どころをどこか切りたかったというのもあります。
同じく無印なのがスルーセブンシーズ。日本馬なので応援したい気持ちはあるのですが、この馬のベストコースはドリームジャーニー譲りの機動力が活かせる内回りコースのはず。直線の長いパリロンシャンが同馬に向いた舞台だとはどうにも思えませんでした。
応援とお布施の意味を込めて単複を100円ずつ買うつもりですが、この記事で公開する予想としては無印とします。仮にスルーセブンシーズが勝ったらもちろんそれは嬉しいことですしね。ある意味、隙を生じぬ二段構えということで。
ハーツクライ産駒のコンティニュアスはローテが厳しいという判断。英セントレジャー組は例年の中2週でも結果が出ていないのに、変則日程で中1週の今年はもっと辛くなるのではなかろうかと。もちろんこちらも応援はしていますが。
朝から晩まで競馬漬けの日曜日。ロングラン開催の1日になりますが最後まで全力で挑戦しようと思います!
▼阪神・中山12Rの予想はこちらから
https://uma-jin.net/new/salon/salon_list/0/102
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