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UMAJIN.net【馬クダンカード班】

2023/09/25 19:15

「120点の復帰戦」【オールカマー】【神戸新聞杯】回顧

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どうも!

UMAJINさんの「馬クダンカード」情報元【栗東某厩舎関係者】です。

先週は「まだまだ暑い」って書いてたわけやけど、さすがに涼しくなって一気に秋めいてきたね。

ようやく過ごしやすい秋本番が到来し、そして競馬は今週末からGIシリーズ開幕。

ここからしばらく最高のシーズンをいい形で過ごしたいところやね。

馬券ファンの皆さんはいい的中をモノにし、我々関係者はまず人馬無事に競走を終え、そのうえでいい競走成績を残したい。

とにかく気を張って頑張るしかないね。

では先週の「重賞回顧」コラムをお届けします。参考になれば「エール」を押していただくと、励みになります。

【オールカマー】

またまた昔の話やけど「地方競馬招待競走」として行われ、かつ負担重量「馬齢」で仮にGI馬でもフラットな条件で出られた10年ほどの期間(正確には1986年-1994年)がいちばん“誰でも来いや”っちゅうレース名にふさわしい時期やった気がするね。

現在は別定で、言うたら普通のGIIなんやけど、施行時期としては秋の古馬王道路線のステップとしてちょうどいいタイミングに行われることもあり、平均レーディングでは毎日王冠にちょっとだけ足らんとしても、ある程度“スーパー”感のある名物重賞や。

今年もGI勝ち馬が3頭参戦。それ以外もだいたい重賞勝ちがあるという豪華メンバーで行われたね。

そんななかでも抜けた実績馬は言うまでもなくタイトルホルダー(1番人気)

超実力馬の秋初戦という以上に、天皇賞・春をハ行で競走中止してからの復帰戦という意味合いが強く、仕上がりと走りっぷりに注目が集まった一戦やったね。

そういう意味では120点あげていい復帰戦やったんと違うかな。

内面はどうかも、馬体重の数字、そして見た目の張りや逞しさはまったく問題なし。

攻めは単走馬なりオンリーで、コメントでも「手前の替え方が……」「ここが最大目標ではない……」と、めっちゃ予防線を張っていたように、陣営としては100%の仕上げじゃなかったのは確かやろうね。それでもある程度の勝算はあったはずや。少なくとも今年3月の日経賞よりはいい雰囲気に見えたし、そんでもその日経賞で圧勝してるように、ここは“行き掛けの駄賃”があってなんら不思議はなかった。

実戦ではこの馬の持ち味である前向きさにあふれた行きっぷりを披露。序盤は後続を離し、いい感じで息が入る前半5F61秒1のマイペースなら、このまま押し切ってしまうかもな……と正直思ったデ。

しかし稽古で珍しく動いたように、仕上がり過ぎていた感のあるハヤヤッコが積極的に絡んできて、それで一気に苦しくなったのが誤算やったかな。

これを振り切って押し切りを図り抜け出しかけたけど、そっからギアはそこまで上がらず。差してきた2着馬に抵抗できずの1馬身1/4差2着までやったね。

まずは人馬無事に回ってくること、次に持ち味である前向きな走りを見せること、そのうえで結果を残すこと……という段階のある命題が課せられたレースやったとしたら、最初に述べたように満点以上をあげていい内容やった。

次が本当に楽しみやね。

勝ったのは前走・函館記念を制し良血馬本格化!の兆しを感じさせていたローシャムパーク(4番人気)

夏に使われた反動を感じさせず、稽古は順調でデキは抜群。陣営は、以前ひ弱やった肉体面もそうやけど、精神面での進境がより著しいとかなりの自信を抱いていたことから、馬クダンカードの推奨馬としても取り上げた馬やね。

実戦ではルメールが惚れて連続騎乗するのも納得の、好位外めでの落ち着いた追走ぶり。

ウインマリリンマリアエレーナとこの馬より外枠にいたライバル勢が1角までに早々とイン前方に切れ込んだことで、揉まれることなく泰然と流れに乗れた幸運はあったにせよ、落ち着いて道中リズムを刻めたあたりは、まさに本格化を感じさせるものがあった。

脚は十分に残っており、最後の攻防ではルメールがタイトルホルダー1頭にターゲットをロックオン。

本当ならそのタイトルホルダーがもっと渋太いはずやったけど、上で述べたような状況でもあり、結局あっさり差し切って4番人気というのが嘘のような完勝を収めたね。

まだ奥がありそうな感じはあるし、この馬もまた次が楽しみや。

ちなみにタナパク(田中博)厩舎はこれで先々週、先週と中山芝2200mのGIIを連勝。一流ステーブルへの階段を着々と上りつつあるね。

【神戸新聞杯】

このレースも前に話したローズS同様、ジワッと地位低下が進んでいる感があるレースや。

ダービーを制した関西馬が菊花賞へ向かうにせよ、秋天などに進むにしても、まずは秋初戦としてここを楽に勝つ……みたいなイメージがどうしてもあるけど、近2年はそのパターンが崩れてるもんね。

断然人気に推されたシャフリヤールがまさかの敗北(2021年 4着)を喫してから、潮目が変わったんかも。

去年はダービー馬(ドウデュース)が凱旋門賞に向かったんで出てこず、ルメール騎乗の良血クラブ馬やけど、6月に1勝クラスを勝って以来やった関東馬(パラレルヴィジョン)をみんな悩んだ挙句、1番人気に支持した感じやった。案の定というかコロッと負けてもうたけどね。

今年はまたその流れに逆らえずというか、ダービー馬が不在。関東馬は4頭参戦し、そのうち日本ダービー3着と実績上位のハーツコンチェルトが1番人気に支持されたレースになった。

そのハーツはデキは上々。枠は大外ながらむしろそれを歓迎とばかり、鞍上は外々を回して中団後方で脚を溜める策に出ていた。

しかし、3歳トライアルによくあることなんかもしれんけどスロー過ぎる流れに落ち着き、勝負どころで一気にペースアップしたところでの対応に遅れがあったようやね。不器用なこの馬の弱みが出てしまった感じや。結局そこでのロス、プラス単純に外を回った距離ロスも響いて0秒1差5着。

まあ、右回りがダメという感じではなかったし、淀みない“本番”の流れならパフォーマンスは上がってくるやろう。悲観するような内容ではなかったかな。

勝ったんは、こちらも馬クダンカード推奨馬やったサトノグランツ(3番人気)

11着やったダービーにしても隣枠のドゥラエレーデの落馬の影響が大きかったことを考えれば度外視できる結果。京都新聞杯を制した春の時点ですでに能力は世代上位にあり、夏を経てさらに上昇してきた大器やね。

レースは高速馬場を利し前残りを図るファントムシーフ(2番人気⇒3着)、サヴォーナ(10番人気⇒2着)を測ったように差し切って勝利。僅差やったけど、いわゆる見た目以上の強さやったね。

鞍上との絆がさらに深まった感じはあるし、攻めの雰囲気から菊花賞までにまたさらに良くなってきそう。直行かつテン乗りのタスティエーラ、秋初戦をまさかの敗北で終えたソールオリエンスより優位な立場で臨んでくるかもしれないってとこや。

今週末の「馬クダンカード」情報も、先週以上の結果を残せるよう努力しますのでよろしくお願いいたします。

(栗東某厩舎関係者)

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