競馬サロン

2023/07/15 18:31
≪単品≫【函館記念】◎は【3-0-0-1】など好走データ多数。“30万馬券超え”も想定

私はこのレースを、上記のように位置付けている。小回りコースだからといって、スピードに秀でた1800m寄りのタイプにフォーカスしすぎるのは危険。古い常識を捨て、新しい常識にシフトチェンジする……そのタイミングを逃してはならない。
この書き出しでピンときた読者もいるかと思われるが、2週間前に私は「ラジオNIKKEI賞=スプリングS」との仮説を立てていた。スプリングSは圧倒的先行有利のレース。その傾向を引き継いだラジオNIKKEI賞でレーベンスティールが差し損ね、1.2着を先行勢が占めたのは記憶に新しいところだ。
ハヤヤッコ。
マイネルウィルトス。
ルミナスウォリアー。
タマモベストプレイ。
重馬場で施行された2022年、2017年の連対馬はいずれも同年に芝2200m以上での掲示板内歴あり。極悪馬場という条件が乗っかることで、ステイヤーの祭典はさらにお祭り感を増すのだろう。土曜函館芝は終日重馬場での施行。日曜函館も芝を超速で乾かすほどの好天には恵まれないとなれば、狙うべきはステイヤータイプ一択だ。
それを踏まえ、ここからは有力馬の分析に入る。
今年の実績で頭ひとつ抜けている印象にあるのはドーブネ。
前走巴賞は4角先頭の積極策で2着。前残りの馬場コンディションを読み切った鞍上の好判断と言える一戦だった。翻って、今回は開催最終週の馬場替わりかつ200mの距離延長。3勝クラス以上の好走は開催前半の馬場に集中しており、今回の条件替わりでのプラス材料を見つけるのは難しい。
その巴賞を制したアラタは?
斤量58キロをものともせず勝ち切った前走巴賞。まさに完勝と言えるレース内容だったが、オープンクラスでの好走の多くを占める中2カ月以上の休み明けローテが味方した側面は否めないだろう。過去10年の函館記念において、前走巴賞勝ち馬は【0-0-0-8】。前走の反動+掲示板外の昨年と似た馬場コンディション、巴賞勝ち馬にのしかかるデータとマイナス材料は少なくない。
私は本命馬に対して“死角の少なさ”を求める。一長一短の特徴がある上記の馬たちに今回の条件では本命を託せない。
そこで浮上したのがブローザホーンだ。
函館芝2000mでは【1-0-1-0】と安定。前走烏丸Sは不良馬場で2着に5馬身差をつける圧勝だった。使われるたびにスケールアップしている印象すら受ける。
「函館記念=ステイヤーの祭典」
冒頭に記した説はブローザホーンにそのまま当てはまる。全4勝中3勝が芝2200-2500mという馬。初陣がマイル戦だったことが今となっては信じられないぐらいだが、紆余曲折を経てステイヤー適性が高い馬であると陣営がたどり着いた。重馬場まで悪化した土曜函館を見るより、一日でパンパンの良馬場レベルまで回復することは難しい。ならばスタミナ豊富なこの馬の独壇場だ。
中2カ月以上の休み明けでは【1-1-0-0】。
芝2000m以上の稍重-不良では【3-0-0-1】。
岩田康誠は函館記念で5度の馬券内。
どれをとっても本命に不足なし。ブローザホーンにもっとも重い印を託す。
相手本線に抜擢するのはルビーカサブランカ。
休み明けの前走巴賞は5着。開幕週の前残り決着を思えば決して悲観する内容ではないだろう。叩き2戦目は【2-1-0-0】連対率100%。函館芝の成績【0-2-2-1】掲示板外なしも含め、穴妙味ある1頭だ。
ローシャムパークも軽視禁物。
立て直しを図った前走むらさき賞は鮮やかな勝利。2走前に敗れていた1800m適性が不安視されていたが、1000m通過59秒1と比較的流れたことも味方した印象だ。馬券外の2走前が道悪だったことから日曜函館の馬場適性をどう捉えるかだが、開催最終週の稍重で7馬身差圧勝歴がある馬。のちの重賞連対馬がひしめくハイレベルレースだったセントライト記念3着は価値が高く、重賞のメンバー相手でもポテンシャルでは引けを取らない。
穴妙味を求めるならマイネルウィルトス。
昨年のこのレース2着馬。【16-16-10-3】の道中通過順が示すように強引なマクリ差しだったが、武器であるスタミナを存分に活かすスタイルが合っているのだろう。1年ぶりの休み明けローテは気になるところだが、得意の道悪ならノーマークにはできない。
【函館11R 函館記念予想の印】
◎8 ブローザホーン
〇7 ルビーカサブランカ
▲9 ローシャムパーク
☆11 マイネルウィルトス
注3 ハヤヤッコ
△15 アルナシーム
△16 キングオブドラゴン
△12 ローゼライト
【単勝】8(1点)
【馬連/ながし】8-7,9,11,3(4点)
【3連複/ながし】8-7,9,11,3,15,16,12(21点)
【3連単/フォーメ】8→7,9,11,3→7,9,11,3,15,16,12(24点)
田原基成のプロフィールはこちら
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