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UMAJIN.net編集部

2023/04/27 13:15

【重賞出走馬追い切りレポート】天皇賞・春/青葉賞

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●4月30日 天皇賞・春(GI、京都、芝3200m)

■アイアンバローズ 助手騎乗、栗東CW単走。先週終いにビッシリと追われており、今週は流す程度の内容。若干の力みは感じさせつつもしっかり脚を溜め、直線では見せムチに反応してジワッと脚を伸ばした。中間は入念で体調や脚元に問題なさそう。あと少し機敏さは欲しいところだが、悪くないデキ。【6】

■アスクビクターモア 助手騎乗、美浦ウッド単走。先週横山武騎手が騎乗し、自己ベストをマークしたのが実質の最終追い。輸送を控える今週は脚慣らし程度に留まる。それでも終始前向きな雰囲気で進み、手綱を緩められた直線半ばから首をリズミカルに使い、躍動感ある動きから伸びた。前走時も状態としては悪くなく、引き続き高いレベルで好調維持だ。【7】

■アフリカンゴールド 助手騎乗、栗東CW単走。2週前、1週前にハードな内容をこなしており、今週は終い重点の調整。相変わらずズブくて追わせるが、この馬なりに力強い踏み込みから伸びていた。中間にかなりの負荷を掛けて問題なかったあたり、体調面は安定と見ていいだろう。順調。【6】

■エンドロール 永野騎手騎乗、美浦ウッド単走。コンスタントに使われており、自身初となる関西圏への輸送も考慮され序盤はゆったり入る、終い重点の内容。力みが目立ち、直線で加速すると頭が高くなるが一定の素軽さは保てていた。この馬の力は出せそう。【6】

■サンレイポケット M.デムーロ騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。古馬1勝クラスに取り付いて併走。相手に勢いで見劣りながらも、なんとか余力を保って併入した。ラスト1F13秒2(馬なり)は切れるこの馬としては案外な数字だが、降雨で渋って走りにくい馬場だったことを考えれば情状酌量の余地あり。大幅上積みはどうかも、安定。【6】

■ジャスティンパレス C.ルメール騎手騎乗、栗東CW併せ馬。先週速い全体時計を出しており、これが実質の最終追い。今週は序盤折り合いに専念し、鞍上との意思疎通をより深めるような内容。やや行きたがる面を見せるもしっかりなだめられ、目標の相手と体が並んだ直線では相手が加速してきたのに即応しギアを上げ、最後にもうひと伸びして1馬身の先着。重苦しさは一切なく、しなやかな動きに好感。依然好調域にある。      【7】

■シルヴァーソニック D.レーン騎手騎乗、栗東坂路単走。渋った馬場では走りにくそうな雰囲気があり、無理をさせず鞍上が感触を掴む程度の内容に留まる。時計はさすがに地味だったが、ある程度の前向きさがあったのはいい。中間はコースでハードに追われており、海外遠征の疲れはしっかり癒えたよう。この馬の力は出せる。【6】

■タイトルホルダー 横山和騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。先週速い全体時計を出しており、今週は3歳未勝利を目標に終いだけ伸ばす内容。相手にあっさり取り付き、脚力の違いで抜け出しにかかる。相手が盛り返してきて結局は併入となったが、無理をさせず余力はたっぷり残っていた。低重心でシャープな走りは好印象。ほぼ万全だ。【7】

■ディアスティマ 北村友騎手騎乗、栗東坂路単走。馬場の影響で時計は遅いが、ブレの少ない力強いフォームで登坂できていた。単走とすれば気合い乗りも悪くない。休み明けの前走で好走した反動は感じられず、順調と言える。【6】

■ディープボンド 和田竜騎手騎乗、栗東CW単走。1週前に強い負荷を掛け、当週に流すいつも通りの調整。道中はやや散漫さを感じさせたが、促された直線では迫力ある伸びを見せた。鞍上との息はぴったり。調子の波が少ないこの馬らしく、デキ落ちは感じられない。持てる力はフルに出せそう。【7】

■ディープモンスター 助手騎乗、栗東坂路単走。先週CWでハードな併せ馬をこなしており、これが実質の最終追い。今週は坂路単走で息を整える程度となった。渋った馬場を苦にせず、力強い走りで楽な手応えのまましっかり加速し駆け抜けている。気迫も上々。好仕上がりだ。【7】

■トーセンカンビーナ 助手騎乗、美浦坂路併せ馬。輸送を考慮し、3歳未勝利を相手に終い重点の内容を消化。アオられバタつく相手に合わせるようにして併入としている。脚部不安明けだった前走よりはいい状態で走れそう。【6】

■ヒュミドール 助手騎乗、美浦坂路単走。単走と知ればまずまずの気合い乗りを感じさせ、楽な手応えを保ったまま駆け抜けた。中間はコースで意欲的な内容を消化しており、体調は良さそう。持てる力を出せる状態。【6】

■ブレークアップ 松山騎手騎乗、栗東坂路併せ馬。オープン馬ディクテオンに取り付いて併走。終始手応えで圧倒しており、最後は相手を置き去りにして先着を果たした。中間は6本の併せ馬をこなしており、体調はすこぶる良さそう。上積み顕著。【7】

■ボルドグフーシュ 川田騎手騎乗、栗東坂路単走。セーブ気味の入りながら序盤から高いモチベーションを感じさせるように大きなストライドでグイグイ進み、ラストもまったく馬なりのまま豪快に加速した。渋った馬場を苦にせず、ブレのない力強い走りができており、心身ともにかなりいい状況のよう。絶好のデキ。【8】

■マテンロウレオ 助手騎乗、栗東CW単走。序盤はやや散漫でラストではズブさを見せ鞍上にグイグイ追わせるが、いつもこんなもの。GI後でもテンションが高くなっておらず、しっかり負荷を掛けたあたりは評価していいだろう。この馬の競馬はできる状態。【6】

■メロディーレーン 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。ベテランらしく渋った馬場でもブレのない走りはできていた。しかし、3歳1勝クラスにあっさり白旗の遅れ入線で気迫の面はいまひとつ。体調は悪くなさそうだが、変わり身は強調しづらい。【5】


●4月29日 青葉賞(GII、東京、芝2400m)

■アサカラキング 石川騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬3勝クラスを追って直線ではインへ。結局1馬身届かずの遅れ入線に終わったが、これは相手が走り過ぎた感があり、アサカラキング自身馬なりでラスト1F11秒3なら文句なしだ。先週も圧巻の切れを披露していたし、勝ってさらに上昇。【7】

■アームブランシュ 吉田豊騎手騎乗、美浦ウッド併せ馬。2頭の間に割って入る3頭併せ。挟まれても落ち着いて走れており、ラストでスムーズに加速できていた。先週も3頭併せでいい動きを見せていたし、高いレベルで安定。【7】

■グランヴィノス 助手騎乗、栗東芝単走。輸送を考慮してか疲れを残さないよう芝で単走。あと少し気迫を出して欲しい感はあったものの、四肢は柔軟に使えており一頓挫の影響はほとんどなさそう。自分の競馬はできるだろう。【6】

■サヴォーナ 池添騎手騎乗、栗東ポリ併せ馬。渋った坂路を避け、ポリでの追い切り。序盤から比較的速いラップを刻みながら、ラストまでいい手応えを保ち、目標の相手と測ったように併入とした。押せ押せで来ており、大幅上積みはどうかも、この馬なりに安定。【6】

■シャドウソニック 助手騎乗、栗東坂路単走。単走で終い重点の内容。馬場が渋っていたこともあり時計は平凡ながら、ブレの少ないフォームで軽快さを保って走れていた。力を出せる状態。【6】

■スキルヴィング 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。前後に馬を置く隊列から、直線では2頭の真ん中を進む3頭併せ。ギリギリまで仕掛けを待ち、軽く促されると機敏に反応しそれぞれと併入している。脚捌きは軽快で心身ともに研ぎ澄まされているような雰囲気。好気配だ。【7】

■ティムール 助手騎乗、栗東坂路単走。渋った馬場を苦にして脚が上がりかけたが、なんとか気持ちを維持して駆け抜けた。小柄ながら先週、今週としっかり負荷を掛けて問題なかったあたり健康状態は良さそう。順調と言える。【6】

■ニシノレヴナント 助手騎乗、美浦ウッド単走。先週自己ベストを更新する速い時計を出したのが実質の最終追い。今週は14-14で入り、ゴール手前だけ伸ばす内容。まずまず折り合えていたし、加速して頭が高くなったのも許容範囲。悪くない仕上がりだ。【6】

■ハーツコンチェルト 助手騎乗、美浦ウッド単走。馬場の真ん中で好バランスのシャープな走りを見せ、残り100mあたりで促されると単走とは思えない気迫からスパッと切れた。精神的にかなりいい状況のようだし、脚捌きも軽快そのもの。前走時も好仕上がりだったようだが、そこから数段上の絶好調。【8】

■ヒシタイカン 助手騎乗、美浦ウッド併せ馬。古馬1勝クラスを外からマクる併せ馬。掛かり気味ではあったが、鞍上がしっかり制御し楽な手応えをたもったまま併入としている。まだ若さを残すが活気は十分過ぎるほど。半年ぶりの復帰戦でも、持てる力は出せそう。【6】

■マイネルエンペラー 助手騎乗、栗東CW併せ馬。中間に強い負荷を掛けており、輸送を控える今週はセーブした内容。3歳1勝クラスを追走し、ジワッと伸びて最後はわずかに遅れたものの、手応えはこちらが優勢だった。道中の折り合いは上々。中8週だった前走から着実に前進だ。【6】

■マサハヤウォルズ 助手騎乗、栗東坂路併せ馬。古馬3勝クラスと激しい追い比べとなり、気持ちをしっかり乗せてギアを上げ、渋太くクビほどの先着を果たした。東京遠征を控えた今週これだけの内容を消化できるあたり、体調面は万全のようだ。前走よりいい状態で走れる。【6】

■メイテソーロ 騎手候補生騎乗、美浦ウッド併せ馬。先週ゴールデンハインド(その週のフローラSを勝利)らを楽に追い詰める内容を消化しており、これが実質の最終追い。今週は調整過程の内容に留まる。左右2頭の間を余力たっぷりのまま進み、1頭に先着、1頭と併入とした。促しへの反応は機敏そのもので脚捌きもスムーズ。高いレベルで好調維持だ。【7】

■ヨリマル 上村師騎乗、栗東CW併せ馬。古馬オープン・レイモンドバローズに取り付いていき直線に入って抜け出しに掛かる。そのまま反撃してきた相手に合わせるようにして伸び、併入としている。どちらが古馬がわからないほどの貫禄があり、道中の落ち着きぶりも上々。好気配をキープできている。【7】

■ロゼル 助手騎乗、美浦坂路単走。中1週で馬場が渋っていたこともあり、無理をさせない調整。時計が平凡なのは致し方ないとして、手前の変換時にモタつくなど連戦の影響があるような雰囲気。攻めからの強調材料は乏しい。【5】


<追い切り評価>は最終追いを含めた中間の調整全体の総合評価となり、10段階評価(10が最高、1が最低)です。
(Text:Nishimura)

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